『完結』セプトクルール 超文明Sの野望

マイマイン

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2章 覇気の章

密猟の取り締まり

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 すぐるとリリスと白い虎の獣人は、王室を出て、これからの事を話すことにしました。
「さて、この先、どうしようか・・・
メトロポリスに行きたいのはやまやまだけど、
そう簡単には入れそうもないよ・・・」

「うむ、聞けば、獣人だけでなく、他の異種族の排斥も行っておるようじゃ・・・
どうしたものか・・・こうしている間にも、
開拓地では、獣人やドワーフたちが
グリードのヤツに死ぬほどこき使われておるというのに・・・!」

「それで、メトロポリスでは、獣人排斥を行っているが、
いい仕事を求めて、メトロポリスに密入国する獣人が後を絶たないんだ・・・」
現実界リアリティでも、中南米ちゅうなんべいの人たちが、
いい仕事を求めて、アメリカに密入国する事が多いんだよな・・・ここも同じか・・・)
すぐるがこんな事を思っていると、白い虎の獣人が言いました。

「よし、そろそろ西のジャングルに行くか」
「西のジャングルで何するの?」
密猟みつりょうの取り締まりをやるんだ。
オレはジェロニモ・ロレンス、連邦警察の警官をしていてね、
帝国の悪事は何もグリードの勝手だけじゃない。ジャングルでの密猟も問題だ。
今はサイの角、とらきんろう(金色の毛皮を持つおおかみ
の毛皮と言った密猟品の売買ばいばいを禁止する動きが広がっているが、

やみマーケットではいまだに高値たかねで取引されていて、
それが密猟の絶えない原因になっている。貧しさから密猟に手をめる者もいるみたいだ。
そのかげには混沌の帝国カオスエンパイア犯罪はんざい組織そしきなどがからんでいるだろうな・・・
以前、オレたちは、数十本の象牙ぞうげ押収おうしゅうしたことがある」
ロレンスが話し終わると、すぐるはこう思いました。

現実界リアリティでも密猟の問題が深刻なんだよね・・・)
「ところで、お前たちは何のためにこのアラビンスに?」
すぐるたちはメダルや神器を探しに来たことをロレンスに伝えました。

「ほう、世界を救うためにメダルと神器を探しに来ただって!?
それなら、オレも手伝うぜ!帝国の勝手を許すことはできないからな」
「ありがとう、ぼくはすぐる、これでも魔法が使えるよ」
「わらわはリリス・クリムゾンと申す、よしなに願いたい!」

 三人はうっそうとしたジャングルの中へと入って行きました。
周りを背の高い木々でかこまれ、
わずかな木漏こもれ日以外、外明かりはなく、薄暗いところでした。

「ここがジャングルか、恐怖の森とは雰囲気ふんいきがちがうね」
「うむ、このあつさ、
故郷こきょうの島々を思い出すのう」
三人が密林の中をかき分けて行くと、その周りを大きなくちばしを持つカラフルな鳥や、
尾の長いサルが木から木へと飛び移っている姿を見かけます。

 その平穏へいおんさを、一発の銃声じゅうせいが打ちやぶりました。
「なんだ!?今の銃声は!?」
「まさか、密猟者か!」ロレンスが一気にけ出すと、すぐるとリリスも後に続きます。
 なんと、あさの服を着た二人組の男の前に、
一頭の虎が倒れているのを見つけました。
二人のうち、一人が銃を持っています。

 ロレンスはかんぱつ入れずに、密猟者Aに飛びかかりました。
「な、何だこいつは!?」密猟者Bが棍棒こんぼう
ロレンスめがけてり下ろすと、ロレンスはサッとその場を飛びのき、
棍棒は密猟者Aを、思いっきりぶったたいてしまい、
密猟者Aは気絶きぜつしてしまいました。

「あっ、しまった!」密猟者Bはロレンスに向き直り、
棍棒こんぼうを振り下ろしますが、
ロレンスは石斧を取り出して、棍棒を弾き落とすと、密猟者Bは降参こうさんしました。

 ロレンスたちが二人をしばり上げると、
ロレンスそっくりな虎の獣人と言った、
他の警官けいかんたちが姿を現しました。

「ほう、やっぱり密猟者か!よくやったぞ、ジェロニモ」
虎の獣人はロレンスを見て言いました。
 すぐるが虎にヒーリングの魔法を使い、ケガを治してやると、
虎はジャングルの奥へと去って行きました。ロレンスたちは密猟者から話を聞きます。

「おい、なぜ密猟を行った!?」密猟者Aはこう言いました。
「それは・・・金のためだ!混沌の帝国カオスエンパイアが、
サイの角や虎の毛皮などは高く買い取るって言ったからな」

「大体、何で狩りをしちゃいけないんだよ!?狩りは自由にやるべきだ!」
密猟者たちがこう言うと、ロレンスがこう言いました。
「おい、自由と勝手は違うぞ!
お前たちはよくしばられているだけだ!
自由とはいえんぞ!」続いて、すぐるも言います。

「そうだね、何でも勝手にしたら、
後で取り返しのつかないことになってしまうよ・・・」リリスも言います。
「お主ら、皮を引きかれたり、
顔を切り裂かれたりする側の気持ちを、考えたことがあるのか!?」
密猟者たちは、何かを考え込んだ顔をしながら、連行されます。
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