勇者は魔王の妻と不倫した

堂場鬼院

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あとがき

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 ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。

 本作は、異世界ファンタジーの王道とは正反対をいく内容を目指し、性的な表現を含んだ非倫理的な路線を選んで書きました。
 実は、もっと酷い内容に当初するはずでした。
 具体的かつ端的にいいますと、アイルがチキを妊娠させてお腹の子供もろとも殺してしまうという展開なのですが、そうすると必然的に時間経過が必要なことがわかり断念いたしました。

 こんなことを考えるなんて、この作者は異常者か? と思われるかもしれませんが、とことん主人公を酷い奴にするにはどうしたらいいだろう? と真面目に考えた結果なのです。
 しかも、ここまでお読みくださった方ならすでにおわかりのように、一応の結末となっておりますので、「ま、いっか。だってだし」という打算が働いていたこともまた事実なのです。

 勧善懲悪、信賞必罰、因果応報といってしまえばそれまでですが、あのままアイルとリリィが一緒になったところで不幸なことに変わりはありませんし、罪を犯した者は自ら罰を与えるものなのです。それを書かないと、この小説は二重に嘘を書くことになりますからね。

 不倫した、邪魔な仲間殺した、一緒になった、ワーイ……では済まない(笑)

 さてさて、次回作はどうなりますことやら……。
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