ハイスペ魔法使いの強引な求愛に囚われました

針沢ハリー

文字の大きさ
11 / 14

11.これが、実験……?★

しおりを挟む

 サラフィナはゆっくりと呼吸をして、秘所を緩めようとした。閨教育ではなく、これは姉たちから直接教わった方法だ。

 初めて男性のものを受け入れる時には、とにかくゆっくりと呼吸をしろと二人は言っていた。
 今の今まで、それどころではなくて忘れてしまっていた。
 しかし。

「ああ、上手だね……。そろそろ全部入れても大丈夫かな?」

「……え? 今、奥まで入ったのではなくて?」

 体の中は、すでにいっぱいに押し開かれているような気がするのに、彼は恐ろしいことを言った。

「まさか。まだ半分ちょっとしか入っていないよ。動くよ?」

「えっ、や、まって! んぁあ! あぅっ!」

 マーロンが腰を動かすと、サラフィナのお腹が中から押されて、苦しくて、でも気持ちがいい。

 彼が腰を振るたびに、肌と肌がぶつかり合う音がする。サラフィナはもうそれに揺さぶられているだけだ。

「ぅくっ、あ、あぅっ! グリグリしないでぇっ」 

「それは、無理だ。このまま、……っ、くっ……」

 マーロンのものが中でビクビクと動くと、彼の動きもゆるゆるとしたものになる。
 彼の美しい顔に汗が伝った。

「……あなたも、達したの……?」

「……うん、君の中で。ああ、暑いな」
 
 彼は汗の滴る髪をかきあげた。
 それと同時に髪をくくっていた紐が外れ、その長い髪が落ちてくる。

 その銀色の髪は、キラキラと光を反射して、宝石のように綺麗だった。

「サラフィナ? 眠いの?」

「ん……力が入らなくて……帰らないと、いけないのに……」

 サラフィナは、急な眠気に襲われていた。懸命に意識を保とうとあがく。

 ここは彼の寝室だと聞いた気がする。だとすると、コルトバーン公爵家の屋敷にいるのだろう。
 馬車を出してもらえれば、そう時間がかからず、自分の屋敷に帰れる。

 でも、頭も手も足もだるいし、とにかく眠たくて起き上がれない。

「皆が、心配して……」

「それは大丈夫。連絡をしておくよ。そのまま眠っていいよ」

「……だめ、起きなきゃ……」

「大丈夫だよ。ねえ、それよりも、私の名前を呼んで?」

「なまえ? マーロン様……?」

「様はいらない。ねえ、サラフィナ? 眠ったの?」

 サラフィナは何か言わなければと思うのに、重いまぶたをあげることができなかった。



 サラフィナは穏やかな寝息をたてながら眠っていた。

 マーロンは名残惜しげに彼女の艶やかな黒髪を撫でると、彼女の中から自身を引き抜いた。
 男根が淡く光り、それを覆っていた魔法が消える。

 マーロンはベッドのそばに置かれていたガウンを羽織り、魔法の鳥を出現させた。
 そして、その鳥に託して、いくつかの伝言を飛ばす。

 そうしてから、サラフィナに視線を戻した。
 彼女のすらりとした体の、しかし豊満な胸と臀部に目を奪われながら、それを隠すように毛布を掛けた。

 そして、魔法陣を出現させると一瞬でかき消えた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

王太子殿下との思い出は、泡雪のように消えていく

木風
恋愛
王太子殿下の生誕を祝う夜会。 侯爵令嬢にとって、それは一生に一度の夢。 震える手で差し出された御手を取り、ほんの数分だけ踊った奇跡。 二度目に誘われたとき、心は淡い期待に揺れる。 けれど、その瞳は一度も自分を映さなかった。 殿下の視線の先にいるのは誰よりも美しい、公爵令嬢。 「ご一緒いただき感謝します。この後も楽しんで」 優しくも残酷なその言葉に、胸の奥で夢が泡雪のように消えていくのを感じた。 ※本作は「小説家になろう」「アルファポリス」「エブリスタ」にて同時掲載しております。 表紙イラストは、雪乃さんに描いていただきました。 ※イラストは描き下ろし作品です。無断転載・無断使用・AI学習等は一切禁止しております。 ©︎泡雪 / 木風 雪乃

「君は地味な裏方だ」と愛人を優遇するサイコパス気質の夫。〜私が去った後、商会の技術が全て私の手によるものだと気づいても、もう手遅れです〜

水上
恋愛
「君は地味だから裏方に徹しろ」 効率主義のサイコパス気質な夫は、妻であるクララの磨いた硝子を愛人の手柄にし、クララを工房に幽閉した。 彼女は感情を捨て、機械のように振る舞う。 だが、クララの成果を奪い取り、夫が愛人を壇上に上げた夜、クララの心は完全に凍りついた。 彼に残した書き置きは一通のみ。 クララが去った後、商会の製品はただの石ころに戻り、夫の計算は音を立てて狂い始める。 これは、深い絶望と、遅すぎた後悔の物語。

王妃様は死にました~今さら後悔しても遅いです~

由良
恋愛
クリスティーナは四歳の頃、王子だったラファエルと婚約を結んだ。 両親が事故に遭い亡くなったあとも、国王が大病を患い隠居したときも、ラファエルはクリスティーナだけが自分の妻になるのだと言って、彼女を守ってきた。 そんなラファエルをクリスティーナは愛し、生涯を共にすると誓った。 王妃となったあとも、ただラファエルのためだけに生きていた。 ――彼が愛する女性を連れてくるまでは。

次代の希望 愛されなかった王太子妃の愛

Rj
恋愛
王子様と出会い結婚したグレイス侯爵令嬢はおとぎ話のように「幸せにくらしましたとさ」という結末を迎えられなかった。愛し合っていると思っていたアーサー王太子から結婚式の二日前に愛していないといわれ、表向きは仲睦まじい王太子夫妻だったがアーサーにはグレイス以外に愛する人がいた。次代の希望とよばれた王太子妃の物語。 全十二話。(全十一話で投稿したものに一話加えました。2/6変更)

勝手にしろと言われたので、勝手にさせていただきます

結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
子爵家の私は自分よりも身分の高い婚約者に、いつもいいように顎でこき使われていた。ある日、突然婚約者に呼び出されて一方的に婚約破棄を告げられてしまう。二人の婚約は家同士が決めたこと。当然受け入れられるはずもないので拒絶すると「婚約破棄は絶対する。後のことなどしるものか。お前の方で勝手にしろ」と言い切られてしまう。 いいでしょう……そこまで言うのなら、勝手にさせていただきます。 ただし、後のことはどうなっても知りませんよ? * 他サイトでも投稿 * ショートショートです。あっさり終わります

『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』

鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」 幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された 公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。 その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、 彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。 目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。 だが、中身は何ひとつ変わっていない。 にもかかわらず、 かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、 「やり直したい」とすり寄ってくる。 「見かけが変わっても、中身は同じです。 それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」 静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。 やがて彼女に興味を示したのは、 隣国ノルディアの王太子エドワルド。 彼が見ていたのは、美貌ではなく―― 対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。 これは、 外見で価値を決められた令嬢が、 「選ばれる人生」をやめ、 自分の意思で未来を選び直す物語。 静かなざまぁと、 対等な関係から始まる大人の恋。 そして―― 自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。 ---

蔑ろにされた王妃と見限られた国王

奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています 国王陛下には愛する女性がいた。 彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。 私は、そんな陛下と結婚した。 国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。 でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。 そしてもう一つ。 私も陛下も知らないことがあった。 彼女のことを。彼女の正体を。

君のためだと言われても、少しも嬉しくありません

みみぢあん
恋愛
子爵家令嬢マリオンの婚約者アルフレッド卿が王族の護衛で隣国へ行くが、任期がながびき帰国できなくなり婚約を解消することになった。 すぐにノエル卿と2度目の婚約が決まったが、結婚を目前にして家庭の事情で2人は……    暗い流れがつづきます。 ざまぁでスカッ… とされたい方には不向きのお話です。ご注意を😓

処理中です...