処刑されるはずの悪役令嬢、なぜか敵国の「冷徹皇帝」に拾われる ~「君が必要だ」と言われても、今さら国には戻りません~

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第8話 祖国からの最初の接触

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 王国ルミナスの王都は、季節外れの寒波に見舞われていた。  暦の上では秋の半ばだというのに、吐く息は白く、石畳にはうっすらと霜が降りている。  本来なら、王都全体を覆う『環境調整結界』が外気を遮断し、一年を通じて快適な春の陽気を維持しているはずだった。  しかし、その結界は今、見る影もなく消滅していた。

「寒い……寒いわ! 暖炉の火をもっと強くしなさい!」

 王城の奥にある『薔薇の間』で、マリアのヒステリックな声が響き渡った。  彼女は最高級の毛皮のショールを三枚重ね着し、それでもガタガタと震えている。  侍女たちが慌てて薪をくべるが、煙突の排気ファンが故障しているせいで、黒い煙が室内に逆流してしまう。

「ゲホッ、ゲホッ! なによこれ、煙たいじゃない! 私を燻製にする気!?」 「も、申し訳ございませんマリア様! 排気システムが反応しなくて……」 「言い訳なんて聞きたくないわ! アルフォンス様を呼んで! 王子様ならなんとかしてくれるはずよ!」

 マリアがクッションを投げつける。  かつては愛らしい小動物のようだった彼女の顔は、寒さとストレスで般若のように歪んでいた。

 一方、呼び出される側のアルフォンス王子もまた、別の種類の「寒さ」に震えていた。  王城の地下、心臓部とも言える『魔導基幹室』。  そこには、王国の重鎮たちと、宮廷魔導師団の幹部たちが集められていた。  彼らの視線の先にあるのは、かつては青白く輝いていた巨大な魔石――『王国の心臓』だ。  しかし今は、その輝きは蛍火のように弱々しく、不規則に明滅を繰り返している。

「……報告しろ。現状はどうなっている」

 王子が低い声で尋ねる。威厳を保とうとしているが、その声の端々には隠しきれない焦燥が滲んでいた。  筆頭宮廷魔導師である白ひげの老人が、沈痛な面持ちで進み出た。

「殿下……事態は深刻です。魔力供給ラインの目詰まりが、末端から中枢へと逆流し始めています。このままでは、あと三日……いえ、二日で『王国の心臓』は完全に停止します」

 ゴクリ、と誰かが唾を飲み込む音が響いた。  『王国の心臓』の停止。それはすなわち、王都の完全な機能不全を意味する。  水道、照明、暖房、調理器具、そして城門の開閉システムに至るまで、すべての魔導インフラが沈黙するのだ。  現代的な生活に慣れきった王都の民にとって、それは死刑宣告にも等しい。

「な、なぜだ! 先週までは正常に動いていたではないか! なぜ急に壊れる!」 「壊れたのではありません。……『維持』ができなくなったのです」

 老魔導師は、一枚の複雑怪奇な魔術回路図を空中に投影した。  そこには、無数の数式とラインが絡み合い、素人目には幾何学模様のアートにしか見えない。

「これは、城内の魔力循環システムの設計図です。ご覧ください、この赤く塗られた部分を」

 図面のあちこちが赤く点滅している。

「これらは全て、正規の設計図にはない『裏コード』です。……いえ、不正なものではありません。既存の欠陥だらけの回路を、極めて高度な計算によって補正し、効率を無理やり引き上げていた『神業的なバイパス手術』の跡です」

「バイパス……?」

「はい。誰かが毎日、手動でこの複雑な補正プログラムを書き換え、その日の気温や魔力消費量に合わせて微調整を行っていたのです。……その『誰か』がいなくなった途端、システムは本来の(・・・)低スペックな状態に戻ろうとして、負荷に耐えきれずパンクした。それが真相です」

 老魔導師は、王子を真っ直ぐに見つめた。

「殿下。このような繊細かつ大胆な調整を行える人物は、王国広しといえど一人しかおりません」 「……」 「リーゼロッテ・フォン・エーデル様。……彼女こそが、この国のインフラをたった一人で支えていた『要石(キーストーン)』だったのです」

 シン、と室内に静寂が落ちた。  誰もが薄々気づいていた事実。しかし、誰も口に出せなかった真実が、ついに白日の下に晒されたのだ。  王子の顔が、屈辱と怒りで赤黒く染まる。

「……あいつが、やっていたと? あの地味で、本ばかり読んでいた女が?」 「はい。彼女の執務室から押収した日誌には、毎日の調整記録がびっしりと残されていました。……我々は、彼女を過小評価しすぎていました。彼女は天才です。いや、天才という言葉すら生温い」

 老魔導師は悔しげに唇を噛んだ。

「我々魔導師団が束になっても、彼女一人の演算能力には及びません。……彼女を呼び戻さない限り、この国の崩壊は止められません」

 呼び戻す。  その言葉に、側近たちも一斉に頷いた。  背に腹は代えられない。プライドよりも、明日の暖房と食事が大事なのだ。

「殿下、ご決断を! リーゼロッテ嬢に恩赦を与え、帰還を命じるのです!」 「そうだ、横領の罪は冤罪だったと発表すれば、彼女も悪い気はしないはずだ!」 「公爵家の再興も約束してやれば、喜んで戻ってくるでしょう!」

 口々に勝手なことを言う臣下たち。  王子は拳を震わせていたが、やがて大きく息を吐き、歪んだ笑みを浮かべた。

「……ふん。そうだな。あいつはずっと私を見ていた。私に尽くすことが生きがいのような女だった」

 王子の脳裏に、いつも一歩下がって自分を立てていたリーゼロッテの姿が浮かぶ。  『殿下のお役に立てるなら、それが私の喜びです』  そう言って微笑んでいた(ような気がする)彼女。

「わかった。私が直々に手紙を書いてやる。……『愛していた』と一筆添えてやれば、涙を流して戻ってくるだろう」

 王子は確信していた。  女は感情の生き物だ。ロマンチックな言葉と、王族からのプロポーズがあれば、どんな屈辱も忘れて尻尾を振るはずだと。    こうして、王国の命運を懸けた(と彼らが思っている)一通の手紙が、極秘裏に放たれた使者の手によって、北の帝国へと運ばれることになった。

 ◇

 その頃、帝国ガルガディア。  帝都から少し離れた広大な演習場で、私は轟音の中にいた。

 ズガァァァァァァンッ!!

 大地を揺るがす爆発音。  砂煙の向こうで、実験用の標的(巨大な岩山)が粉々に吹き飛んだ。

「……出力安定。魔力残存率、九十八パーセント。冷却システム、正常稼働。……完璧ですね」

 私は防音用のイヤーマフを少しずらし、手元のクリップボードに数値を書き込んだ。  私の目の前には、帝国の最新鋭魔導戦車『ティーガー・ゼロ』が鎮座している。  従来の戦車は、一発主砲を撃つたびに魔力充填に十分のクールタイムが必要だったが、私が回路を少し「いじった」ことで、連射が可能になり、かつ燃費も半分以下になったのだ。

「す、すげぇ……」 「三連射しても砲身が熱を持ってねぇぞ!」 「マジかよ、どんな魔法をかけたんだ!?」

 戦車兵たちが駆け寄ってきて、まるで新しいおもちゃを与えられた子供のように砲塔を撫で回している。  彼らの笑顔を見ると、私も嬉しくなる。  兵器の性能向上は、戦争のためだけではない。彼ら自身の生存率を高めることにも繋がるのだから。

「満足か、リーゼロッテ」

 背後から声をかけられ、振り返るとジークハルトが立っていた。  今日も漆黒の軍服が決まっている。風にたなびくマントと、冷徹な美貌は、荒涼とした演習場の風景すら一枚の絵画に変えてしまう。  だが、その瞳は私に向けられた時だけ、蜂蜜のように甘く溶けることを私は知っていた。

「はい、ジーク様。これで国境警備の負担もかなり減るはずです」 「……貴様のおかげで、我が軍の戦力は一週間で倍増した。参謀本部が『彼女に勲章を与えるべきだ』と騒いでいるぞ」 「勲章はいりません。その代わり、研究所の空調をもう少し性能の良いものに変えてください。精密機器には温度管理が重要なんです」

 私が実用的な要求をすると、ジークハルトはクックッと喉を鳴らして笑った。

「欲のない女だ。……だが、そこがいい」

 彼は自然な動作で私の腰に手を回し、自分の方へ引き寄せた。  周囲には兵士たちがたくさんいるのに、彼は全く気にする素振りを見せない。  最近の彼は、公私の区別なく私への独占欲を隠さなくなっていた。

「……今日は少し、働きすぎではないか? 顔色が白いぞ」 「そうですか? 昨日の夜、誰かさんがなかなか寝かせてくれなかったせいかもしれませんけど」

 私が少し意地悪く言うと、彼は「むっ」と言葉に詰まり、耳を赤くした。  誤解のないように言っておくと、昨夜は新しい結界理論についての議論が白熱してしまい、二人で深夜まで語り明かしてしまっただけだ(本当に、それだけだ)。

「……今夜は早く寝かせよう。リズに命じて、最高のアロマを用意させる」 「ふふ、期待しています」

 そんな他愛のない会話を交わしながら、私たちは待機していた魔導車に乗り込み、皇城へと戻った。

 城に到着すると、宰相のフランツが険しい顔で待ち構えていた。  彼はジークハルトを見るなり、無言で一通の封書を差し出した。

「……陛下。リーゼロッテ様。……例のモノが、届きました」 「例のモノ?」

 私が首を傾げると、フランツは封筒の裏を見せた。  そこには、金色の蝋で封印された紋章があった。  獅子と百合の紋章。  見間違えるはずもない。私の祖国、王国ルミナスの王家の紋章だ。

 ドクン、と心臓が嫌な音を立てた。  場の空気が一瞬で凍りつく。  ジークハルトの表情から、先ほどまでの甘さが完全に消え失せ、絶対零度の「皇帝」の顔が現れた。

「……使いの者は?」 「城門で拘束しております。使者曰く、『アルフォンス殿下からの極秘の親書である。リーゼロッテ様に直接手渡したい』と」 「ふん。スパイかもしれん奴を城内に入れるわけにはいかん。手紙だけ改めさせてもらった」

 ジークハルトは手袋をした手で封筒を受け取ると、汚いものでも触るように二本の指で摘み、私に渡した。

「リーゼロッテ。……貴様宛てだ。読むか読まないかは、貴様が決めることだ」

 彼の声は冷静だったが、その瞳の奥には揺らめくような怒りの炎が見えた。  もし私が「読みたくない」と言えば、彼はこの場で手紙を灰にし、使者の首をはねていただろう。

 私は深呼吸をして、封筒を受け取った。  紙の質感、インクの匂い。全てが懐かしく、そして吐き気がするほど不愉快だった。

「……読みます。これで、きっぱりと終わらせるために」

 私はペーパーナイフを使わず、指先で封を切った。  中から取り出したのは、最高級の羊皮紙。  そこには、見慣れた王子の筆跡で、こう綴られていた。

『親愛なるリーゼロッテへ

 久しぶりだな。息災か?  君が突然姿を消してから、私は君のことばかり考えている。  君が横領の罪を着せられ(これは私の部下の早とちりだったようだ)、心に傷を負って国を出たこと、深く同情する。  あの時は私も虫の居所が悪く、君にきつく当たってしまったかもしれない。そのことについては、寛大な心で許してほしい。

 さて、本題だが。  君に朗報だ。  私は君の罪を特例として「恩赦」により免除することに決めた。  さらに、君を再び私の婚約者として迎え入れてやってもいいと考えている。マリアも「お姉様がいなくて寂しい」と泣いている。彼女の側室としての教育係も、君に任せようと思う。

 帝国の野蛮な男たちに囲まれて、さぞ辛い日々を送っていることだろう。  今ならまだ間に合う。  私の愛が残っているうちに、すぐに戻ってきなさい。  君の実家である公爵家の取り潰しも、君の働き次第では撤回を検討してやってもいい。

 君が泣いて喜ぶ顔が目に浮かぶようだ。  国境で待っている。

 君を愛する、アルフォンスより』

 読み終えた瞬間。  私の頭の中を占めた感情は、怒りでも悲しみでもなかった。

 ――虚無。  そして、底知れぬ「呆れ」だった。

「……ははっ」

 乾いた笑いが漏れた。  ここまでくると、もはや才能だ。  自分に都合のいい妄想だけで世界を構築し、相手の感情など一ミリも考慮しない、究極の自己愛。  私はこんな男のために、青春を捧げていたのか。  こんな男を、次期国王として支えようとしていたのか。

 滑稽すぎて、涙も出ない。

「……何と書いてある?」

 ジークハルトが低い声で尋ねた。周囲の空気がビリビリと震えている。  私は無言で手紙を彼に渡した。  彼は手紙を一読し――次の瞬間、その羊皮紙がパリパリと音を立てて凍りついた。

「……死にたいらしいな、この豚は」

 ドォォォォォンッ!!  殺気が爆発した。  皇城の窓ガラスが一斉にガタガタと鳴り、フランツ宰相が「ひぃッ!」と悲鳴を上げて腰を抜かした。  ジークハルトの全身から、青白い魔力の炎が立ち昇っている。その形相は、まさに憤怒の鬼神。

「『許してやる』だと? 『迎え入れてやってもいい』だと? ……ふざけるな。どの口がほざく。私の大切な女性(ひと)を傷つけ、侮辱し、踏みにじっておきながら……!」

 彼の手の中で、凍りついた手紙が粉々に砕け散ろうとしている。

「リーゼロッテ。……命令してくれ。今すぐ飛竜部隊を率いて、あの国を地図から消してこいと。……王子の首を引きちぎって、貴様の足元に転がしてやる」

 本気だ。  この人は、私のために世界を敵に回すことを厭わない。  その激しい激情が、恐ろしくもあり、そしてどうしようもなく愛おしかった。

 私はそっと彼の手を包み込んだ。  冷たく凍りついたその手を、私の体温で溶かすように。

「ジーク、落ち着いて。……そんな価値もないわ」 「……何?」 「怒る価値もない、と言ったの。……ゴミのために、あなたが手を汚す必要なんてない」

 私は砕け散りそうな手紙の欠片を拾い集め、部屋にある暖炉へと歩み寄った。  そこでは、赤々と炎が燃えている。  私はその炎を見つめながら、静かに言った。

「私は戻りません。……許すことも、忘れることもないけれど、もう関わるつもりもありません」

 手紙を、火の中へ放り投げた。  羊皮紙は一瞬でめくれ上がり、黒く焦げ、やがて灰へと変わっていく。  王子の傲慢な言葉も、マリアの偽善も、過去の呪縛も。  すべてが炎に巻かれ、消えていく。

「さようなら、アルフォンス様。……凍えて震えていればいいわ」

 パチッ、と薪が爆ぜた。  すべてが燃え尽きたのを確認して、私は振り返った。  そこには、怒りを鎮め、切なげな瞳で私を見つめるジークハルトがいた。

「……いいのか? 実家のこともあるのだろう?」 「ええ。でも、父や母も、きっと分かってくれます。……それに、あの国が崩壊すれば、彼らを救い出すチャンスも生まれるはず」

 私は彼に歩み寄り、その胸に頭を預けた。

「私には、ここがあるから。……ジーク、あなたがいてくれれば、私は最強よ」

 ジークハルトは強く私を抱きしめ返した。  骨がきしむほどの強さ。  彼の鼓動が、私の鼓動と重なる。

「……誓おう。二度と貴様に、あんな手紙は読ませない。貴様の涙は、嬉し涙以外流させない」

 彼の言葉は、どんな契約書よりも確かな「誓い」として、私の心に刻まれた。

 しかし。  物語はここで終わりではなかった。  手紙を燃やされたことで、王国の、いや王子のプライドは決定的に傷つけられることになる。  そして、愚か者は追い詰められると、想像の斜め上を行く暴挙に出るものだ。

「……陛下、報告が」

 恐る恐る声を上げたのは、窓の外を見ていた近衛騎士だった。   「城門の使者が……何か、叫んでおります。『返事をよこせ』と。『さもなくば、実力行使に出る』と……」

 ジークハルトの目が、再び剣呑な光を帯びた。   「実力行使? ……面白い。どうやら、本当に死に急ぎたいらしいな」

 彼は私を抱き寄せたまま、獰猛な笑みを浮かべた。  嵐が来る。  今までとは比べ物にならない、激しい嵐が。  けれど今の私には、一点の不安もなかった。隣にいる最強のパートナーが、全てをなぎ払ってくれると知っていたから。
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