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第六話:皇帝陛下の馬車で、初めての『ご褒美』
友好式典は私の爆弾投下によって、ある意味大成功のうちに幕を閉じた。
貴族たちは誰もが顔を見合わせ、ひそひそと噂話に花を咲かせている。
その中心にいるのはもちろん私と――私の手を取り有無を言わさず馬車へとエスコートする皇帝陛下だ。
背後から突き刺さるアルフォンス殿下の殺意にも似た視線が心地良い。
ざまあみなさい。あなたの手のひらで踊る私はもういないのよ。
帝国紋章の入った豪奢な馬車に乗り込むと重厚な扉が閉められ、外の喧騒が嘘のように遠ざかった。
途端に狭い空間に二人きりという事実が、私の心臓を鷲掴みにする。
向かいの席に座るゼノン陛下は相変わらずの無表情で窓の外を眺めている。
その完璧な横顔はまるで神が創りたもうた芸術品のようだ。
(……気まずい)
何か話すべきだろうか。
いや、下手に口を開いて機嫌を損ねるわけにはいかない。
私は息を殺しひたすら壁の装飾を眺めることに集中した。
しばらく馬車の揺れだけが支配する時間が続く。
その沈黙を破ったのは意外にも陛下の方だった。
「スカーレット」
「は、はいっ」
急に名前を呼ばれ裏返った声が出てしまった。恥ずかしい。
陛下は私の方に体を向き直ると、その黒曜石の瞳で私を射抜いた。
「先ほどの『贈り物』。なかなか見事な品だった」
「……お気に召したのなら光栄ですわ」
「だが、あれだけでは不十分だ」
彼の指がとんと革のシートを叩く。
「お前が私に差し出す情報の全て。今ここで話してもらおうか」
その瞳は逃がさないと告げていた。
試されている。私が本当に彼に利益をもたらす存在なのかを。
ここで怯んではいけない。
私は公爵令嬢スカーレット。そしてヴァーミリオン家の切り札なのだから。
「陛下。これは取引でございます」
私は毅然として言い放った。
「わたくしは陛下に我が身の安全という『対価』を求めました。そして陛下はそれをお認めになった。ならばこちらも誠意を尽くすのは当然のこと」
私は息を吸い込み記憶の引き出しを開ける。
「『嘆きの森』の鉱脈は三つのエリアに分かれて存在します。最も地表に近い第一エリアは純度が低い。ですが森の奥深く、黒狼(こくろう)の谷と呼ばれる場所の地下にある第三エリアには、既存の鉱脈とは比較にならないほどの超高純度の魔導鉄鉱石が眠っています」
「ほう」
「採掘には帝国が誇る最新式の魔導掘削機が不可欠。そして谷には強力な魔物が多数生息しています。騎士団による大規模な掃討作戦が必要になるでしょう」
ゲームの攻略情報をさも自分が調べ上げたかのように、淀みなく語って聞かせる。
陛下は黙って私の話を聞いていたが、その瞳には次第に満足の色が浮かんでいった。
全ての情報を話し終えると私はこう付け加えた。
「これがわたくしがお支払いする『対価』の、ほんの一部ですわ」
まだあなたに与えられる利益はこんなものではない。
そう暗に告げると陛下は初めて、くつりと喉の奥で笑った。
「……面白い。実にお前は面白い女だ」
彼はそう言うと、すっと身を乗り出してきた。
あっという間に彼の美しい顔が目の前に。
えっ、ちょ、近い近い近い!
心臓がドッドッドッと警鐘を鳴らす。
馬車の中だというのに逃げ場はどこにもない。
「良いだろう。その働きに免じて褒美をやろう」
「へ、褒美、ですの……?」
次の瞬間。
私の頬に柔らかく、そして少し冷たい感触が触れた。
……え?
何が起こったのか理解するのに数秒かかった。
陛下の唇が私の頬に触れたのだ。
口づけられた……!?
「なっ、なななな、なっ……!」
顔から火が出そう。というかもう出てる。絶対出てる。
キャパオーバーでショートした頭では言葉にならない音しか出てこない。
そんな私を見て陛下は心底愉快そうに目を細めた。
「それが褒美だ。光栄に思え」
「こ、光栄って、そんな……!」
「私の鳥が次に私を楽しませてくれるのはいつかな」
楽しそうに囁く彼の声は悪魔の誘惑のように甘い。
この人は本当に血も涙もない冷酷非情の皇帝なのだろうか。
私の知っているゼノン・カフカと何かが違う。
混乱する私の心を置き去りにして馬車はゆっくりと速度を落とした。
窓の外には壮麗な帝国大使館の建物が見える。
「着いたぞ。お前の新しい『鳥籠』だ」
そう言って馬車を降りた陛下は私に向かって手を差し出した。
私はまだ頬の熱が冷めやらぬまま恐る恐るその手を取る。
彼に導かれ大使館の重い扉をくぐった。
側近らしき人々が深々と頭を下げて私たちを迎える。
これから私の生活はここで始まる。
この予測不能な皇帝陛下のすぐ側で。
「案内させよう。お前の部屋は私の執務室の隣だ」
陛下が放った言葉に私は再び固まった。
隣……ですって?
それは鳥籠というより、檻の中の猛獣のすぐ隣に放り込まれるようなものではないだろうか。
私の新しい生活はどうやら想像以上に波乱に満ちたものになりそうだ。
貴族たちは誰もが顔を見合わせ、ひそひそと噂話に花を咲かせている。
その中心にいるのはもちろん私と――私の手を取り有無を言わさず馬車へとエスコートする皇帝陛下だ。
背後から突き刺さるアルフォンス殿下の殺意にも似た視線が心地良い。
ざまあみなさい。あなたの手のひらで踊る私はもういないのよ。
帝国紋章の入った豪奢な馬車に乗り込むと重厚な扉が閉められ、外の喧騒が嘘のように遠ざかった。
途端に狭い空間に二人きりという事実が、私の心臓を鷲掴みにする。
向かいの席に座るゼノン陛下は相変わらずの無表情で窓の外を眺めている。
その完璧な横顔はまるで神が創りたもうた芸術品のようだ。
(……気まずい)
何か話すべきだろうか。
いや、下手に口を開いて機嫌を損ねるわけにはいかない。
私は息を殺しひたすら壁の装飾を眺めることに集中した。
しばらく馬車の揺れだけが支配する時間が続く。
その沈黙を破ったのは意外にも陛下の方だった。
「スカーレット」
「は、はいっ」
急に名前を呼ばれ裏返った声が出てしまった。恥ずかしい。
陛下は私の方に体を向き直ると、その黒曜石の瞳で私を射抜いた。
「先ほどの『贈り物』。なかなか見事な品だった」
「……お気に召したのなら光栄ですわ」
「だが、あれだけでは不十分だ」
彼の指がとんと革のシートを叩く。
「お前が私に差し出す情報の全て。今ここで話してもらおうか」
その瞳は逃がさないと告げていた。
試されている。私が本当に彼に利益をもたらす存在なのかを。
ここで怯んではいけない。
私は公爵令嬢スカーレット。そしてヴァーミリオン家の切り札なのだから。
「陛下。これは取引でございます」
私は毅然として言い放った。
「わたくしは陛下に我が身の安全という『対価』を求めました。そして陛下はそれをお認めになった。ならばこちらも誠意を尽くすのは当然のこと」
私は息を吸い込み記憶の引き出しを開ける。
「『嘆きの森』の鉱脈は三つのエリアに分かれて存在します。最も地表に近い第一エリアは純度が低い。ですが森の奥深く、黒狼(こくろう)の谷と呼ばれる場所の地下にある第三エリアには、既存の鉱脈とは比較にならないほどの超高純度の魔導鉄鉱石が眠っています」
「ほう」
「採掘には帝国が誇る最新式の魔導掘削機が不可欠。そして谷には強力な魔物が多数生息しています。騎士団による大規模な掃討作戦が必要になるでしょう」
ゲームの攻略情報をさも自分が調べ上げたかのように、淀みなく語って聞かせる。
陛下は黙って私の話を聞いていたが、その瞳には次第に満足の色が浮かんでいった。
全ての情報を話し終えると私はこう付け加えた。
「これがわたくしがお支払いする『対価』の、ほんの一部ですわ」
まだあなたに与えられる利益はこんなものではない。
そう暗に告げると陛下は初めて、くつりと喉の奥で笑った。
「……面白い。実にお前は面白い女だ」
彼はそう言うと、すっと身を乗り出してきた。
あっという間に彼の美しい顔が目の前に。
えっ、ちょ、近い近い近い!
心臓がドッドッドッと警鐘を鳴らす。
馬車の中だというのに逃げ場はどこにもない。
「良いだろう。その働きに免じて褒美をやろう」
「へ、褒美、ですの……?」
次の瞬間。
私の頬に柔らかく、そして少し冷たい感触が触れた。
……え?
何が起こったのか理解するのに数秒かかった。
陛下の唇が私の頬に触れたのだ。
口づけられた……!?
「なっ、なななな、なっ……!」
顔から火が出そう。というかもう出てる。絶対出てる。
キャパオーバーでショートした頭では言葉にならない音しか出てこない。
そんな私を見て陛下は心底愉快そうに目を細めた。
「それが褒美だ。光栄に思え」
「こ、光栄って、そんな……!」
「私の鳥が次に私を楽しませてくれるのはいつかな」
楽しそうに囁く彼の声は悪魔の誘惑のように甘い。
この人は本当に血も涙もない冷酷非情の皇帝なのだろうか。
私の知っているゼノン・カフカと何かが違う。
混乱する私の心を置き去りにして馬車はゆっくりと速度を落とした。
窓の外には壮麗な帝国大使館の建物が見える。
「着いたぞ。お前の新しい『鳥籠』だ」
そう言って馬車を降りた陛下は私に向かって手を差し出した。
私はまだ頬の熱が冷めやらぬまま恐る恐るその手を取る。
彼に導かれ大使館の重い扉をくぐった。
側近らしき人々が深々と頭を下げて私たちを迎える。
これから私の生活はここで始まる。
この予測不能な皇帝陛下のすぐ側で。
「案内させよう。お前の部屋は私の執務室の隣だ」
陛下が放った言葉に私は再び固まった。
隣……ですって?
それは鳥籠というより、檻の中の猛獣のすぐ隣に放り込まれるようなものではないだろうか。
私の新しい生活はどうやら想像以上に波乱に満ちたものになりそうだ。
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