10 / 79
第2章 王立ルミナス学院 1年目
第9話 制度のきっかけ
しおりを挟む
朝の鐘が、学院の空に静かに響いた。
クラリスは寮の個室で制服の襟を整えながら、鏡の前に立っていた。
窓の外には、朝露に濡れた中庭の花々が揺れている。
「今日から、授業が始まる。」
その言葉を自分に言い聞かせるように、クラリスは深く息を吸った。
昨日の入学式、食堂での孤独、教室での沈黙――すべてが、まだ胸に残っていた。
扉を開けると、廊下にはすでに何人かの生徒が歩いていた。
制服姿の彼らは、談笑しながら階段を下りていく。
クラリスが歩き出すと、周囲の空気がわずかに張り詰まった。
「おはようございます、クラリス様。」
すれ違いざまに、使用人が一礼する。
その声は丁寧だったが、どこか機械的だった。
階段を降り、寮棟の玄関を抜けると、朝の光が差し込んだ。
石畳の道が、校舎へと続いている。
その道を、クラリスは一人で歩き始めた。
周囲には、同じクラスの生徒たちが何人もいた。
けれど、誰も彼女に声をかけなかった。
視線は向けられる。
けれど、それは“人”ではなく、“数字”を見ている目だった。
「王太子の婚約者って、あの子よね。」
「測定免除って、ずるくない?」
「でも、顔は綺麗よね。さすが王族推薦。」
囁きは風のように流れてくる。
クラリスは顔を上げ、背筋を伸ばした。
それが、彼女にできる唯一の防御だった。
校舎の前に着くと、扉の前で一人の少女が待っていた。
栗色の髪を三つ編みにしたロジーナ・エルスだった。
「おはようございます、クラリス様。今日から授業が始まりますね。」
クラリスは、少しだけ表情を緩めた。
「おはよう、ロジーナ。そうね。お互い頑張りましょう。」
ロジーナは微笑んだ。
「はい。がんばりましょう。」
その言葉に、クラリスの胸の奥が少しだけ温かくなった。
そして談笑しながら、歩いていると、いつの間にか教室に到着した。
扉を開け、教室の空気が迎え入れる。
クラリスは、静かにその中へと足を踏み入れ、自分の席に着いた。
数分後。
教室の扉が開き、年配の男性が教材片手に入ってくる。
王国地図を黒板に貼り、こちらを向き、話始めた。
声は低く、語り口は淡々としている。
「初めまして、歴史の授業を担当します、ハーランといいます。
さて、今日の授業は、“運命力制度”の誕生についてやっていこうかの。」
クラリスはノートを開きながら、耳を傾けた。
周囲の生徒たちは、教師の言葉を当然のように受け止めていた。
「今から15年前、王国は第三次北方戦争真っ只中。
隣国との領土紛争ははげしくなり、王国軍はだいぶ追い詰められておった。」
黒板に「第三次北方戦争(戦時期:15年前)」と書かれる。
「ただ、不思議なことに一部の兵士が、高い生存率と戦果を挙げておったのじゃよ。」
「ここで、問題じゃ。とりわけ高い生存率と圧倒的な戦果を挙げて、この戦争の英雄とまで云われた人物の名前を答えてもらおうかの。はて、誰にしようかの?」
先生は教室を見渡す。
そして、クラリスが目に留まる。
「おお、そうじゃ。せっかく特待生がおるんじゃ。答えてもらおうかの、クラリス君」
そして、クラリスを指名する。
教室中の視線が一気に集まる。
クラリスは静かに立ち上がり、答える。
「レイモンド・カスティールです。」
先生はクラリスに微笑む。
「正解じゃ。よく勉強しとるの。」
クラリスは内心ほっとしながら、静かに着席した。
「そう。レイモンド・カスティール、当時中佐だった彼は、ありえないほど凄まじい活躍をし、王国を勝利へと導いたのじゃ。」
クラスの一人が質問する。
「そんなにすごいの?」
「ああ。本当にすごかったと聞く。いくつか有名な逸話がある。例えば、ある戦場で、待ち伏せをされておったんじゃが、それにいち早く気が付いたレイモンドは、逃げるんじゃなく、敵軍に正面から、突っ込んでいったんじゃよ。」
教室はざわつく。先生は続ける。
「他の兵士はそれに気づいて、身を隠したんじゃが、いつまでたっても敵軍が来ないんで、一人が様子を見に行ったんじゃ。そしたら、敵軍の大量の死体の中で、一人立っているレイモンドがおったと。しかもほぼ無傷だったそうじゃ。」
また、教室はざわつく。
「当時は剣や槍以外にも、銃が使われ始めての。そんななか敵軍に突っ込んだら、普通はハチの巣じゃ。物陰から様子を見ていた兵士が言うには、“弾が避けていった”と感じたそうじゃ。」
教室の男子は目を輝かせる。
「そして、そんなことが続くことを不思議に思った軍上層部が、何が起こっているのかを解明したいといって、とある科学者に声をかけたのじゃ。さて、この科学者の名前はわかるかな。ほれ、クラリス君の隣の君、答えてみなさい。」
ロジーナは突然当てられ、慌てて席を立つ。
「ええっと。エルンスト・ヴァルム博士です。」
「正解じゃ。当時天才科学者として知られていた博士に声がかかり、研究が開始されたんじゃ。そして、皆も覚えておろうが、数年前にこの偶然では片付けられない“幸運“が、理論的に証明された。」
クラリスはペンを止めた。
「そうして軍の研究機関と王立学術院が共同で“運命力理論”を発表。科学者ヴァルム博士が提唱した“運命力”は、個人の可能性を数値化する画期的な指標となったのじゃよ。」
先生は、黒板に貼ったヴァルム博士の肖像画を指さす。
冷たい目をした男だった。
すると、一人の生徒が手を挙げて、尋ねた。
「先生。レイモンドの運命力はいくつだったんですか?」
「レイモンドの運命力については、詳細な記録は残っていないんじゃよ。ただ、王族並みの運命力を持っておったといわれておる。そう、クラリス君と同じようにな。」
また教室の視線が集まる。
「さて、この理論が発表後、王国は血統主義を改め、“運命力主義”へと移行。
制度は王族の主導で導入され、現在に至っておる。皆も入学時に測定したじゃろうが、運命力は成人するまで安定せんと云われとる。だから成人するまでにあと2回測定することが決まっておる。」
クラリスは、周囲の生徒たちが真剣に話を聞いているのを見た。
「運命力の高い皆は、王国の未来を担う責務を負っておる。
英雄レイモンドのように、自らの数値にふさわしい役割を果たすよう、心がけるのじゃぞ。」
先生の言葉は、広く一般的なこととして語られていた。
クラリスはノートの余白に、そっと書き込んだ。
「レイモンド・カスティールはその後どうなったのか?」
そんな王国の英雄がなぜ制度の象徴になっていないのかは、授業では語られなかった。
クラリスは寮の個室で制服の襟を整えながら、鏡の前に立っていた。
窓の外には、朝露に濡れた中庭の花々が揺れている。
「今日から、授業が始まる。」
その言葉を自分に言い聞かせるように、クラリスは深く息を吸った。
昨日の入学式、食堂での孤独、教室での沈黙――すべてが、まだ胸に残っていた。
扉を開けると、廊下にはすでに何人かの生徒が歩いていた。
制服姿の彼らは、談笑しながら階段を下りていく。
クラリスが歩き出すと、周囲の空気がわずかに張り詰まった。
「おはようございます、クラリス様。」
すれ違いざまに、使用人が一礼する。
その声は丁寧だったが、どこか機械的だった。
階段を降り、寮棟の玄関を抜けると、朝の光が差し込んだ。
石畳の道が、校舎へと続いている。
その道を、クラリスは一人で歩き始めた。
周囲には、同じクラスの生徒たちが何人もいた。
けれど、誰も彼女に声をかけなかった。
視線は向けられる。
けれど、それは“人”ではなく、“数字”を見ている目だった。
「王太子の婚約者って、あの子よね。」
「測定免除って、ずるくない?」
「でも、顔は綺麗よね。さすが王族推薦。」
囁きは風のように流れてくる。
クラリスは顔を上げ、背筋を伸ばした。
それが、彼女にできる唯一の防御だった。
校舎の前に着くと、扉の前で一人の少女が待っていた。
栗色の髪を三つ編みにしたロジーナ・エルスだった。
「おはようございます、クラリス様。今日から授業が始まりますね。」
クラリスは、少しだけ表情を緩めた。
「おはよう、ロジーナ。そうね。お互い頑張りましょう。」
ロジーナは微笑んだ。
「はい。がんばりましょう。」
その言葉に、クラリスの胸の奥が少しだけ温かくなった。
そして談笑しながら、歩いていると、いつの間にか教室に到着した。
扉を開け、教室の空気が迎え入れる。
クラリスは、静かにその中へと足を踏み入れ、自分の席に着いた。
数分後。
教室の扉が開き、年配の男性が教材片手に入ってくる。
王国地図を黒板に貼り、こちらを向き、話始めた。
声は低く、語り口は淡々としている。
「初めまして、歴史の授業を担当します、ハーランといいます。
さて、今日の授業は、“運命力制度”の誕生についてやっていこうかの。」
クラリスはノートを開きながら、耳を傾けた。
周囲の生徒たちは、教師の言葉を当然のように受け止めていた。
「今から15年前、王国は第三次北方戦争真っ只中。
隣国との領土紛争ははげしくなり、王国軍はだいぶ追い詰められておった。」
黒板に「第三次北方戦争(戦時期:15年前)」と書かれる。
「ただ、不思議なことに一部の兵士が、高い生存率と戦果を挙げておったのじゃよ。」
「ここで、問題じゃ。とりわけ高い生存率と圧倒的な戦果を挙げて、この戦争の英雄とまで云われた人物の名前を答えてもらおうかの。はて、誰にしようかの?」
先生は教室を見渡す。
そして、クラリスが目に留まる。
「おお、そうじゃ。せっかく特待生がおるんじゃ。答えてもらおうかの、クラリス君」
そして、クラリスを指名する。
教室中の視線が一気に集まる。
クラリスは静かに立ち上がり、答える。
「レイモンド・カスティールです。」
先生はクラリスに微笑む。
「正解じゃ。よく勉強しとるの。」
クラリスは内心ほっとしながら、静かに着席した。
「そう。レイモンド・カスティール、当時中佐だった彼は、ありえないほど凄まじい活躍をし、王国を勝利へと導いたのじゃ。」
クラスの一人が質問する。
「そんなにすごいの?」
「ああ。本当にすごかったと聞く。いくつか有名な逸話がある。例えば、ある戦場で、待ち伏せをされておったんじゃが、それにいち早く気が付いたレイモンドは、逃げるんじゃなく、敵軍に正面から、突っ込んでいったんじゃよ。」
教室はざわつく。先生は続ける。
「他の兵士はそれに気づいて、身を隠したんじゃが、いつまでたっても敵軍が来ないんで、一人が様子を見に行ったんじゃ。そしたら、敵軍の大量の死体の中で、一人立っているレイモンドがおったと。しかもほぼ無傷だったそうじゃ。」
また、教室はざわつく。
「当時は剣や槍以外にも、銃が使われ始めての。そんななか敵軍に突っ込んだら、普通はハチの巣じゃ。物陰から様子を見ていた兵士が言うには、“弾が避けていった”と感じたそうじゃ。」
教室の男子は目を輝かせる。
「そして、そんなことが続くことを不思議に思った軍上層部が、何が起こっているのかを解明したいといって、とある科学者に声をかけたのじゃ。さて、この科学者の名前はわかるかな。ほれ、クラリス君の隣の君、答えてみなさい。」
ロジーナは突然当てられ、慌てて席を立つ。
「ええっと。エルンスト・ヴァルム博士です。」
「正解じゃ。当時天才科学者として知られていた博士に声がかかり、研究が開始されたんじゃ。そして、皆も覚えておろうが、数年前にこの偶然では片付けられない“幸運“が、理論的に証明された。」
クラリスはペンを止めた。
「そうして軍の研究機関と王立学術院が共同で“運命力理論”を発表。科学者ヴァルム博士が提唱した“運命力”は、個人の可能性を数値化する画期的な指標となったのじゃよ。」
先生は、黒板に貼ったヴァルム博士の肖像画を指さす。
冷たい目をした男だった。
すると、一人の生徒が手を挙げて、尋ねた。
「先生。レイモンドの運命力はいくつだったんですか?」
「レイモンドの運命力については、詳細な記録は残っていないんじゃよ。ただ、王族並みの運命力を持っておったといわれておる。そう、クラリス君と同じようにな。」
また教室の視線が集まる。
「さて、この理論が発表後、王国は血統主義を改め、“運命力主義”へと移行。
制度は王族の主導で導入され、現在に至っておる。皆も入学時に測定したじゃろうが、運命力は成人するまで安定せんと云われとる。だから成人するまでにあと2回測定することが決まっておる。」
クラリスは、周囲の生徒たちが真剣に話を聞いているのを見た。
「運命力の高い皆は、王国の未来を担う責務を負っておる。
英雄レイモンドのように、自らの数値にふさわしい役割を果たすよう、心がけるのじゃぞ。」
先生の言葉は、広く一般的なこととして語られていた。
クラリスはノートの余白に、そっと書き込んだ。
「レイモンド・カスティールはその後どうなったのか?」
そんな王国の英雄がなぜ制度の象徴になっていないのかは、授業では語られなかった。
1
あなたにおすすめの小説
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
ヒロインだと言われましたが、人違いです!
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは乙女ゲームの世界でした。
って、ベタすぎなので勘弁してください。
しかも悪役令嬢にざまあされる運命のヒロインとかって、冗談じゃありません。
私はヒロインでも悪役令嬢でもありません。ですから、関わらないで下さい。
悪役令嬢のビフォーアフター
すけさん
恋愛
婚約者に断罪され修道院に行く途中に山賊に襲われた悪役令嬢だが、何故か死ぬことはなく、気がつくと断罪から3年前の自分に逆行していた。
腹黒ヒロインと戦う逆行の転生悪役令嬢カナ!
とりあえずダイエットしなきゃ!
そんな中、
あれ?婚約者も何か昔と態度が違う気がするんだけど・・・
そんな私に新たに出会いが!!
婚約者さん何気に嫉妬してない?
転生モブは分岐点に立つ〜悪役令嬢かヒロインか、それが問題だ!〜
みおな
恋愛
転生したら、乙女ゲームのモブ令嬢でした。って、どれだけラノベの世界なの?
だけど、ありがたいことに悪役令嬢でもヒロインでもなく、完全なモブ!!
これは離れたところから、乙女ゲームの展開を楽しもうと思っていたのに、どうして私が巻き込まれるの?
私ってモブですよね?
さて、選択です。悪役令嬢ルート?ヒロインルート?
悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。
三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。
何度も断罪を回避しようとしたのに!
では、こんな国など出ていきます!
元社畜悪役令嬢、辺境のボロ城を全自動ボタニカル美容スパに大改造して引きこもる ~前世コスメで冷徹公爵を完治させたら溺愛されました~
季未
恋愛
「貴様のような悪逆非道な女は、極寒の辺境へ追放だ!」
建国記念の夜会で王太子から婚約破棄を突きつけられた公爵令嬢シャルロッテ。
しかし、彼女の中身は前世でブラック企業に殺された過労で過労死したマーケターだった!
(激務の王妃ルート回避!? しかも辺境は誰にも邪魔されないブルーオーシャン! 最高のフリーランス生活の始まりじゃない!)
理不尽な追放を究極のホワイト・スローライフへのパスポートだと歓喜した彼女は、あてがわれた辺境のボロ城を、前世の「DIY・スマートホーム知識」と「土・水魔法」を駆使して爆速で大改造!
隙間風の吹く部屋は、一瞬で「床暖房完備の全自動温水スパ」へ。
辺境に自生する雑草からは「極上ボタニカルコスメ」を開発し、自らも絶世の美女へと変貌していく。
さらに「お前には干渉しない」と白い結婚を突きつけてきたはずの、呪いで顔に火傷を負った氷の公爵に特製マッサージと美肌治療を施したところ……。
「お前が作ったこの空間と、お前自身が……俺のすべてだ」
冷徹だったはずの公爵様が、極上の癒やし空間と彼女の手技で完全に骨抜きにされ、異常なまでの過保護・溺愛モードに突入!?
現代マーケティングと美容チートで辺境を超高級スマート・リゾートへと再生させ、かつて自分を追放した王太子たちを大後悔させる!
爽快&極甘な、異世界リゾート経営×溺愛ファンタジー、堂々開幕!
逃げたい悪役令嬢と、逃がさない王子
もちもちほっぺ
恋愛
セレスティーナ・エヴァンジェリンは今日も王宮の廊下を静かに歩きながら、ちらりと視線を横に流した。白いドレスを揺らし、愛らしく微笑むアリシア・ローゼンベルクの姿を目にするたび、彼女の胸はわずかに弾む。
(その調子よ、アリシア。もっと頑張って! あなたがしっかり王子を誘惑してくれれば、私は自由になれるのだから!)
期待に満ちた瞳で、影からこっそり彼女の奮闘を見守る。今日こそレオナルトがアリシアの魅力に落ちるかもしれない——いや、落ちてほしい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる