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兄貴なんか大嫌い!!

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   「大希くん、夏樹くん。どうして弟にそんなに酷いことを言うんですか?満くん達が可哀想じゃないですか!」

「はっ?何を言ってるんだ?俺にそんな出来損ない弟はいない!」

はっ?今こいつなんって言った?(殺気)


血の繋がってる家族に向かって何を言ってるんだ?はっ!満くんは大丈夫かな?

と思いパッと後ろを振り向くと満くんが涙目になっていた。

「兄貴は俺の事が嫌いなのか?」

「フッ、何を今さら…当たり前だ!」

「どうして?俺兄貴になにかしたか?したなら謝るからだから…だから……嫌いにならないで……泣」

「はっ?お前が俺に何をしたかって……そんなのお前が生まれてきたことに決まってるだろ?嫌いになって欲しくないなら死ねよ?」

はっ?こいつやっぱり許すべき奴じゃない!

そして、僕が殴ろうと思った時……

「バンッ!俺の方が兄貴の事が嫌いだ!俺は兄貴が大嫌いだ!」

満くんが大希くん、の足に思いっきし蹴りを入れて捨て台詞を言いどこかへ言った。

僕はこのやり取りを見ていて結構頭にきていた。僕は優しく子供達に、

「満くんを探してきてくれないかな?」

といい子供達を店内から出させた。フー、これで本気で怒ることが出来る。

「ねー?大希くん、満くんになんであんなこと言ったの?」

「はぁ?お前に関係ないだろ?」

「いいからさっさっと言ってくんない?(殺気)僕が本気で怒る前に……」

「んッ!(ビクッ)はっ!そんな殺気出して俺が怖じ気付くと思ったのか?俺をバカにするな!」

「はぁ~、僕は注意をしたよ?」

ボキッバコッボキッガンッ

「ねぇ、早く言ってくんない?」

「ちょ、ちょっと~天く~ん。そんなに怒らなくてもいいじゃない~?それにしても天くんって喧嘩強いんだね~リィリにも教えて欲しいな~なんてねぇ」

ボキッ

僕は梨里杏も殴った。

「ねぇ?夏樹くん。なんで遥くんにあんなこと言ったの?自分も言われて嫌なことをなんで人に言うの?ねぇ?なんで?」

僕はなんでこんな酷いことを本当に言うのか分からなかった。普通、嫌いな人がいてもそんなことは言わない!だから彼らがどれほど甘えた世界にいるのかどれほど自由に生きていたのかわかったような気がした。

そして僕はある天龍の裏切り者の名前を暴露した。そいつの行動にもイライラしてきたから。

僕ってこれ程感情豊かだっけ?なんか笑えてきた。
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