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第三章 マチルダさんの好きな人
第27話 禁術が解けている
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母は驚いた顔で、僕とマチルダさんを見た。
「マルコス、あんたが女の人を家に連れてくるなんて、びっくりだね」
僕はなんだか恥ずかしくなり自分の顔が赤らんでくるのが分かった。
「はじめましてマルコスのお母様、私マチルダと言います」
「まあ、マチルダさん。母のエレンです。こんな素敵なお嬢さんがうちに来てくれるなんてうれしいわ。今日は何か用があったのかしら?」
「いえ、以前からエレンさんがご病気だと聞いていましたので、今日は話し相手にでもなれればと思い参りました」
「ありがとう。うれしいわ」
「けれど、お元気なご様子で安心しました」
母はマチルダさんの言葉にちょっと困ったような表情をした。
「そうなのよね。今日の姿を見ると元気そうに見えるでしょ。でも普段は違うのよ。ねえマルコス」
「うん」
僕は母の代わりに説明する。
「普段はめまいと吐き気でほとんどベッドに寝たきりの状態なんだ」
「そうなの。なんというご病気なんですか?」
「医者に聞いても原因不明なのよ。でも、同じ症状の人が他にもいるらしいのよ。治りにくい病気だと聞いているわ」
「治りにくいご病気……」
「そうみたい」
母はそう言うと表情を変え、明るい調子で言った。
「さあ、病気の話はいいから、せっかくなんでご飯を食べていって。今日は調子が良かったので、買い物から帰ったところなのよ」
「いえ、そういうことでしたら、私はもう帰ります」
マチルダさんは申し訳なさそうに言う。
「いいじゃない。私が料理を作れるなんて、そうはないのよ。いつもはマルコスに頼りっぱなしだから。だから、少しでもいいので食べていってちょうだい。たいしたものは出せないけど」
母は僕が女の人を連れてきたのが余程うれしいのか、マチルダさんともう少し一緒に居たい様子だった。
「そう言っていただけるなら……」
「さあ、そこに座って。今日は奮発してお肉を買ってきたから。若い人はお肉好きでしょ」
僕とマチルダさんは母の言葉通り、小さなテーブルに二人並んで座った。
「ごめんなさいマチルダさん。なんだか気を使わせてしまって」
隣に座るマチルダさんに僕は小さな声でわびる。
こんなに近くで並んで座ると、マチルダさんのいい匂いが伝わってくる。
ドキドキするが、幸せな気持ちでもある。
「エレンさんって、明るくて素敵な人ね」
マチルダさんが母の料理をする姿を見ながらそう言う。
「でも、普段はほんと寝たきりなんだ。今日は特別なんだよ」
「ふーん」
そう言うとマチルダさんはおもむろに立ち上がっった。
そしてこう言った。
「エレンさん、私にも手伝わせてください」
「そうかい」
母は嬉しそうに返事をする。
「じゃあ出来上がった料理を、そのお皿に盛り付けてくれるかい」
「わかりました」
マチルダさんが母のもとに行き、肉と野菜を炒めたものをお皿に移しだした。
料理は特にごちそうと言えるものではない。
ただ、お金のない僕の家にしたら肉料理は豪華なものだった。
けれど、もともと買ってきた分量が二人分なので、三人で食べるには少し心もとない量だった。
そんな肉と野菜の炒めものを、三人で取り分けて食べた。
貧乏な暮らしを見せることとなったので、少し恥ずかしい気もしたが、それ以上にマチルダさんが楽しげに母と話しながら料理を食べてくれていることが、うれしくて仕方がなかった。
マチルダさん、本当に優しくて気の利く人なんだ。
あらためて僕の頭の中はマチルダさん一色になってしまった。
※ ※ ※
料理を食べた帰り道、僕はあることに気づいた。
道を歩いているマチルダさんの表情がいつにもまして輝いているのだ。
そして、ここが重要なのだが、もうマチルダさんはあんな状態ではなかった。
あんな状態というのは。
そう、ついさっきまでマチルダさんは僕のハーレム効果で、やたらと僕に熱い視線を送ってきていたのだが、なぜか今はそんな素振りを見せてこない。
どういうことだろう。
もうマチルダさんは、『ハーレム』から解き放たれたのかな。
試しに僕は自分のステータスを覗いてみる。
───────────────
冒険者マルコス LV4
【攻撃力】 10
【魔力】 0
【体力】 15
【スキル】 レベル4
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
無くなっている……。
さっきレベルアップしたときに出現した【スキル能力】の『ハーレム』の文字が消えて無くなっているじゃないか。
ということは、もうマチルダさんは僕のハーレムにかかっていないということか。
だから、あんな清々しい顔をしているんだ。
僕はある意味ホッとしたが、少しさみしい思いもする。
だって、あの高嶺の花のマチルダさんが、僕のことを好きだと言って近づいてきてくれたんだから。
でも、それは僕本来の魅力ではなく、あくまでスキルの結果なのだから。たとえマチルダさんが僕のことを好きでなくなるにしても、それはそれで喜ぶべきことなんだ。
僕は、そう思い自分を納得させた。
「ねえ、マルコス」
隣で歩くマチルダさんが話しかけてきた。
「なんだか、不思議な気持ちなの」
「どうされたのですか?」
「こんなこと、言っていいのかな……」
「言ってください」
「マルコスには、私がクローのことを忘れられないと伝えていたわよね」
「……はい」
「なんだか、心がスッキリしているの」
「スッキリ?」
「ええ、そうよ」
マチルダさんはニコッと笑った。
魅力的な吸い込まれるような笑顔だ。
「なんだかわからないけど、もうクローのこと好きじゃなくなっている」
「ええ?」
「クローのこと好きじゃなくなった。今までどうしてあんな男のことが忘れられなかったのか不思議だわ」
もしかして。
もしかして、クローの禁術が解けたのかも。
きっとそうだ。
マチルダさんにかけられていた禁術マヤカシが解けているんだ。
レッドドラゴンの角の粉を飲み、そして本当に好きな人が現れた時、術は解けると教えられていた。
粉は飲んでもらったけど、本当に好きな人など、どこに現れたのだろう?
「さっき、なぜだかわからないけど、マルコスのことが気になって気になって仕方なかったのよ。そしたら、なぜかクローのことが全く気にならなくなってしまったの」
そうか。
僕のハーレムで……。
僕のハーレムで、マチルダさんが一時的にしろ僕のことを本当に好きになってくれたおかげで、術が解けたのでは。
そして、その役割を果たした『ハーレム』は用済みになって消えてしまったのだろうか。
もしそうだとしたら、必要なときに必要なものが現れる僕のスキルって……。こんなの見たことも聞いたこともない最高のスキルじゃないか!
あらためて、ある事実を思い出す。
そうなんだよな。
体を輝かせるだけのヘボスキルだと思っていたけど、僕のスキルランクは『S』なんだよね。
なぜ『S』なんだと不思議だったが、こんな素晴らしい能力を秘めているからじゃないのか。
ハズレだと思っていた僕のスキルは、神から与えられた最高の贈り物じゃないのか。
僕は嬉しくなり、禁術の解けたマチルダさんに言った。
「もう、クローのことを忘れられるのなら、マチルダさんは新しい恋ができますね」
「そうね」
「僕も立候補していいですか?」
「えっ?」
「僕もマチルダさんの恋人候補に立候補してもいいですか」
「……ありがとう」
マチルダさんはそう答えると、そのあとは何も語らずニッコリと微笑んだのだった。
「マルコス、あんたが女の人を家に連れてくるなんて、びっくりだね」
僕はなんだか恥ずかしくなり自分の顔が赤らんでくるのが分かった。
「はじめましてマルコスのお母様、私マチルダと言います」
「まあ、マチルダさん。母のエレンです。こんな素敵なお嬢さんがうちに来てくれるなんてうれしいわ。今日は何か用があったのかしら?」
「いえ、以前からエレンさんがご病気だと聞いていましたので、今日は話し相手にでもなれればと思い参りました」
「ありがとう。うれしいわ」
「けれど、お元気なご様子で安心しました」
母はマチルダさんの言葉にちょっと困ったような表情をした。
「そうなのよね。今日の姿を見ると元気そうに見えるでしょ。でも普段は違うのよ。ねえマルコス」
「うん」
僕は母の代わりに説明する。
「普段はめまいと吐き気でほとんどベッドに寝たきりの状態なんだ」
「そうなの。なんというご病気なんですか?」
「医者に聞いても原因不明なのよ。でも、同じ症状の人が他にもいるらしいのよ。治りにくい病気だと聞いているわ」
「治りにくいご病気……」
「そうみたい」
母はそう言うと表情を変え、明るい調子で言った。
「さあ、病気の話はいいから、せっかくなんでご飯を食べていって。今日は調子が良かったので、買い物から帰ったところなのよ」
「いえ、そういうことでしたら、私はもう帰ります」
マチルダさんは申し訳なさそうに言う。
「いいじゃない。私が料理を作れるなんて、そうはないのよ。いつもはマルコスに頼りっぱなしだから。だから、少しでもいいので食べていってちょうだい。たいしたものは出せないけど」
母は僕が女の人を連れてきたのが余程うれしいのか、マチルダさんともう少し一緒に居たい様子だった。
「そう言っていただけるなら……」
「さあ、そこに座って。今日は奮発してお肉を買ってきたから。若い人はお肉好きでしょ」
僕とマチルダさんは母の言葉通り、小さなテーブルに二人並んで座った。
「ごめんなさいマチルダさん。なんだか気を使わせてしまって」
隣に座るマチルダさんに僕は小さな声でわびる。
こんなに近くで並んで座ると、マチルダさんのいい匂いが伝わってくる。
ドキドキするが、幸せな気持ちでもある。
「エレンさんって、明るくて素敵な人ね」
マチルダさんが母の料理をする姿を見ながらそう言う。
「でも、普段はほんと寝たきりなんだ。今日は特別なんだよ」
「ふーん」
そう言うとマチルダさんはおもむろに立ち上がっった。
そしてこう言った。
「エレンさん、私にも手伝わせてください」
「そうかい」
母は嬉しそうに返事をする。
「じゃあ出来上がった料理を、そのお皿に盛り付けてくれるかい」
「わかりました」
マチルダさんが母のもとに行き、肉と野菜を炒めたものをお皿に移しだした。
料理は特にごちそうと言えるものではない。
ただ、お金のない僕の家にしたら肉料理は豪華なものだった。
けれど、もともと買ってきた分量が二人分なので、三人で食べるには少し心もとない量だった。
そんな肉と野菜の炒めものを、三人で取り分けて食べた。
貧乏な暮らしを見せることとなったので、少し恥ずかしい気もしたが、それ以上にマチルダさんが楽しげに母と話しながら料理を食べてくれていることが、うれしくて仕方がなかった。
マチルダさん、本当に優しくて気の利く人なんだ。
あらためて僕の頭の中はマチルダさん一色になってしまった。
※ ※ ※
料理を食べた帰り道、僕はあることに気づいた。
道を歩いているマチルダさんの表情がいつにもまして輝いているのだ。
そして、ここが重要なのだが、もうマチルダさんはあんな状態ではなかった。
あんな状態というのは。
そう、ついさっきまでマチルダさんは僕のハーレム効果で、やたらと僕に熱い視線を送ってきていたのだが、なぜか今はそんな素振りを見せてこない。
どういうことだろう。
もうマチルダさんは、『ハーレム』から解き放たれたのかな。
試しに僕は自分のステータスを覗いてみる。
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冒険者マルコス LV4
【攻撃力】 10
【魔力】 0
【体力】 15
【スキル】 レベル4
【スキルランク】 S
【スキル能力】
・体を輝かせる
・回避
・ヒール
【持ち物】
・アイテムボックス
・オリハルコンの剣
───────────────
無くなっている……。
さっきレベルアップしたときに出現した【スキル能力】の『ハーレム』の文字が消えて無くなっているじゃないか。
ということは、もうマチルダさんは僕のハーレムにかかっていないということか。
だから、あんな清々しい顔をしているんだ。
僕はある意味ホッとしたが、少しさみしい思いもする。
だって、あの高嶺の花のマチルダさんが、僕のことを好きだと言って近づいてきてくれたんだから。
でも、それは僕本来の魅力ではなく、あくまでスキルの結果なのだから。たとえマチルダさんが僕のことを好きでなくなるにしても、それはそれで喜ぶべきことなんだ。
僕は、そう思い自分を納得させた。
「ねえ、マルコス」
隣で歩くマチルダさんが話しかけてきた。
「なんだか、不思議な気持ちなの」
「どうされたのですか?」
「こんなこと、言っていいのかな……」
「言ってください」
「マルコスには、私がクローのことを忘れられないと伝えていたわよね」
「……はい」
「なんだか、心がスッキリしているの」
「スッキリ?」
「ええ、そうよ」
マチルダさんはニコッと笑った。
魅力的な吸い込まれるような笑顔だ。
「なんだかわからないけど、もうクローのこと好きじゃなくなっている」
「ええ?」
「クローのこと好きじゃなくなった。今までどうしてあんな男のことが忘れられなかったのか不思議だわ」
もしかして。
もしかして、クローの禁術が解けたのかも。
きっとそうだ。
マチルダさんにかけられていた禁術マヤカシが解けているんだ。
レッドドラゴンの角の粉を飲み、そして本当に好きな人が現れた時、術は解けると教えられていた。
粉は飲んでもらったけど、本当に好きな人など、どこに現れたのだろう?
「さっき、なぜだかわからないけど、マルコスのことが気になって気になって仕方なかったのよ。そしたら、なぜかクローのことが全く気にならなくなってしまったの」
そうか。
僕のハーレムで……。
僕のハーレムで、マチルダさんが一時的にしろ僕のことを本当に好きになってくれたおかげで、術が解けたのでは。
そして、その役割を果たした『ハーレム』は用済みになって消えてしまったのだろうか。
もしそうだとしたら、必要なときに必要なものが現れる僕のスキルって……。こんなの見たことも聞いたこともない最高のスキルじゃないか!
あらためて、ある事実を思い出す。
そうなんだよな。
体を輝かせるだけのヘボスキルだと思っていたけど、僕のスキルランクは『S』なんだよね。
なぜ『S』なんだと不思議だったが、こんな素晴らしい能力を秘めているからじゃないのか。
ハズレだと思っていた僕のスキルは、神から与えられた最高の贈り物じゃないのか。
僕は嬉しくなり、禁術の解けたマチルダさんに言った。
「もう、クローのことを忘れられるのなら、マチルダさんは新しい恋ができますね」
「そうね」
「僕も立候補していいですか?」
「えっ?」
「僕もマチルダさんの恋人候補に立候補してもいいですか」
「……ありがとう」
マチルダさんはそう答えると、そのあとは何も語らずニッコリと微笑んだのだった。
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