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第四章 魔王討伐とマチルダさん
第37話 無惨な結果
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くっ!
どうすればいいんだ!
魔王ザットに抵抗すれば、マチルダさんのいる球体が破壊されてしまう。つまりはマチルダさんがこの世から消されてしまうわけだ。
かといって、何もしないわけにはいかない。
何もしなければ、レッドドラゴンが言っていたように、僕たちはここで犬死にするだけだ。
どうすればいいんだ……。
もう手詰まりだ。
どうすることもできない……。
そう思っているとき、僕はふとある言葉を思い出した。
隣に立つミルヴァさんの言葉だ。
(あなたのそのスキルは神が与えてくれた最高のスキルよ。困ったときはそれを使えば、きっとラッキーなことが起こるんだから)
困ったときに使えば、きっとラッキーなことが起こる……。
今まさに、その困ったことが起きている……。
もう理論的なことを考えている余裕などはなかった。
僕は、ミルヴァさんの言葉に賭けてみることにした。
ラッキーなこと、起こってくれよ!
スキル『ライト』!
僕の体が無駄に輝きはじめた。
「何をするつもりだ! 無駄な抵抗をするとこの女の命はないと言っただろ」
魔王ザットが声をあげる。
僕はスキルを発動しながら、僕の中で起こっているある変化に気づきはじめた。
気持ちが前向きになっている。
いや、前向きと言うより、おそろしく自信に満ち溢れた状態と言ったほうが正しい気がした。おそらくヒール効果なのだろう。
そして僕は澄んだ頭の中で、ある事実に気づいた。
抵抗をすれば、魔王ザットはマチルダさんの入る球体を破壊すると言った。
けれど、実際僕がスキルを発動しても、球をすぐさま破壊しようとはしなかった。
そうなのだ。
球を破壊すれば、その時点で魔王は人質を失ってしまうことになるのだ。
そうなれば、人質を失った僕たちはまた魔族に攻撃を仕掛けることができる。
つまり、マチルダさんのいる球体は、魔王ザットにとっても簡単に破壊することのできない代物なのだ。
「ザット、もうこんな無益なことは止めにしないか? こんなことをして何になるというんだ。人間と魔族が争っても、そこからは何も生まれないじゃないか」
「何を言う! 先に魔族に向かってきているのは人間であるお前たちだ。こちらは求めてもいないのに、お前たち人間が勇者をよこしては、毎回我々魔族を滅ぼそうとしてくるんじゃないか」
「そうなのか。それなら僕が勇者になったら、もうこの負の連鎖は止めにする。僕は、魔族と争うつもりはないし、魔王を討伐する気もない」
「ふん、そんな言葉、誰が信用するというのか。勇者は本能的に魔王を倒そうとする生き物だ。この事実は過去何世代に渡っても変化することのない真理だ。私の父も勇者に倒された。そしてこれから先も、勇者が現れるとそいつは魔王を倒そうとするものなのだ」
「信用してくれ、僕は魔王を倒すつもりなどない」
「ふん、お前はまだ勇者ではない。単なる勇者候補の一人だ。そんなやつの言葉を聞き入れられるはずがないだろ。だいたい勇者でもないお前は私に勝つことなどできないんだ。お前の言葉を聞かずとも、お前をここで殺してしまえばとりあえず私は勇者に怯える必要などなくなるというものだ」
そう述べた魔王ザットは、その場で腰に携えている剣を抜いた。
真っ黒い剣刃から、黒い煙が吹き出してきた。
剣を構えたザットは言う。
「負の連鎖を終わりにするだと? 私はお前のような理想論者が大嫌いなんだ。勇者でないお前など、私の敵ではない。特別にこの手で片付けてやるから感謝するんだな」
黒く輝く刀剣を持ち、魔王ザットがこちらに向ってきた。
「やめろ、こんな無益な戦いをして何になるんだ?」
「ふん、勇者でもないレベル4の冒険者など、恐るるに足らずだ」
羽をはばたかせ、宙を舞いながらザットが突っ込んでくる。
スキル『ライト』!
ザットの突撃をかわしたと思った瞬間だった。
「危ない!」
僕の背中から、ミルヴァさんの声が聞こえてきた。
えっ?
慌てて僕は後ろを振り向く。
なんと、そこには僕の背後に迫るザットの剣を受けるミルヴァさんの姿があった。ミルヴァさんの長剣が、黒い煙を吐くザットの剣と交わっている。
「こざかしい女め!」
ザットは交わった剣を払い除け、そのままミルヴァさんの胸に魔剣を突き刺した。
「うっ!」
胸を貫かれたミルヴァさんが短く声を吐き出した。
魔王が剣をミルヴァさんの胴体から引き抜くと、ぐったりとした彼女の身体はそのまま床に転げ落ちた。
「ミルヴァさん!」
僕は思わず声をあげる。
そんな。
うそだ。
床に転がるミルヴァさんはピクリとも動かない。
ミルヴァさんは……。
僕の背後から襲いくるザットを……。
僕を救おうとしてミルヴァさんはこんなことに……。
「うおぉー!」
僕はもう何も考えられなくなっていた。
先ほどは、こんな無益な戦いなど無意味だと分かったようなことを言っていたが、そんな思いはすべて吹き飛んでしまっていた。
憎しみが僕の体を支配している。
ザット、許さない。何があってもこの世から抹殺してやる!
怒りで振り切れてしまった僕は、自分でも理解できないような叫び声をあげ、ザットへと突っ込んでいった。
オリハルコンの剣から青い炎の煙が立ち上がった。
もう相打ちでもなんでもいい覚悟だった。
剣先をザットに向け、そのまま体ごと突っ込んでいく。
ザットの体が一瞬にして消えた。
けれど、もう分かっている。
さっき、ミルヴァさんが守ってくれたおかげで、ザットの手の内は分かる。背後から来るに違いない!
僕はタイミングをはかり、ザットが剣を刺す瞬間を狙った。
スキル『ライト』!
僕の体が輝くと、背中から向かってきていたザットの剣が空を斬った。
そのまま、返す刀で、僕はザットの胸を狙い剣先を立てた。
次の瞬間、オリハルコンの剣がザットの身体を貫いた。
「ぐ、ぐ、ぐ」
ザットは唸り声をあげ、僕に目をむきにらみつけてくる。
しばらくその状態が続くと、ザットは膝から崩れ、地面に倒れ込んだ。
黒い血が流れ出し、その中央でザットが魔石に姿を変えた。
「そんな……。勇者でもないマルコスに、ザット様が倒されるなんて……」
戦いをそばで見ていた第一部下のコーリーが驚いた様子で声をもらした。
僕はその声ではじめてコーリーの存在に気づいた。
「コーリー」
僕は言う。
「今すぐ、あの球体からマチルダさんを開放しろ」
「それは……、無理だ」
「なんだと」
僕はオリハルコンの剣先をコーリーに向ける。
「ま、待ってくれ」
怯えた顔でコーリーは後ずさりをはじめる。
「その球体を扱えるのはザット様だけなんだ。ザット様が亡くなった今、あの女を助ける手段はなくなってしまったんだ」
ザットにしか扱えない?
だったら、もうマチルダさんを救うことはできないというのか?
なんということだ。
魔王には勝ったが、ミルヴァさんを死なせてしまった。
マチルダさんを救うこともできない。
こんなことって……。
こんな無益な争いをして、一体何になるというんだ……。
僕はミルヴァさんを失った際、憎しみで頭の中がいっぱいになってしまった。憎しみ以外は何も見えなくなってしまった。
けれど、憎しみからは何も生まれない。
結局、すべてを失うことになってしまったじゃないか……。
そう思いたたずんでいる時、思わぬことが起こった。
僕の頭の中であの音楽が鳴ったのだ。
そう、レベルアップする際のメロディーが頭の中で鳴り響いたのだった。
どうすればいいんだ!
魔王ザットに抵抗すれば、マチルダさんのいる球体が破壊されてしまう。つまりはマチルダさんがこの世から消されてしまうわけだ。
かといって、何もしないわけにはいかない。
何もしなければ、レッドドラゴンが言っていたように、僕たちはここで犬死にするだけだ。
どうすればいいんだ……。
もう手詰まりだ。
どうすることもできない……。
そう思っているとき、僕はふとある言葉を思い出した。
隣に立つミルヴァさんの言葉だ。
(あなたのそのスキルは神が与えてくれた最高のスキルよ。困ったときはそれを使えば、きっとラッキーなことが起こるんだから)
困ったときに使えば、きっとラッキーなことが起こる……。
今まさに、その困ったことが起きている……。
もう理論的なことを考えている余裕などはなかった。
僕は、ミルヴァさんの言葉に賭けてみることにした。
ラッキーなこと、起こってくれよ!
スキル『ライト』!
僕の体が無駄に輝きはじめた。
「何をするつもりだ! 無駄な抵抗をするとこの女の命はないと言っただろ」
魔王ザットが声をあげる。
僕はスキルを発動しながら、僕の中で起こっているある変化に気づきはじめた。
気持ちが前向きになっている。
いや、前向きと言うより、おそろしく自信に満ち溢れた状態と言ったほうが正しい気がした。おそらくヒール効果なのだろう。
そして僕は澄んだ頭の中で、ある事実に気づいた。
抵抗をすれば、魔王ザットはマチルダさんの入る球体を破壊すると言った。
けれど、実際僕がスキルを発動しても、球をすぐさま破壊しようとはしなかった。
そうなのだ。
球を破壊すれば、その時点で魔王は人質を失ってしまうことになるのだ。
そうなれば、人質を失った僕たちはまた魔族に攻撃を仕掛けることができる。
つまり、マチルダさんのいる球体は、魔王ザットにとっても簡単に破壊することのできない代物なのだ。
「ザット、もうこんな無益なことは止めにしないか? こんなことをして何になるというんだ。人間と魔族が争っても、そこからは何も生まれないじゃないか」
「何を言う! 先に魔族に向かってきているのは人間であるお前たちだ。こちらは求めてもいないのに、お前たち人間が勇者をよこしては、毎回我々魔族を滅ぼそうとしてくるんじゃないか」
「そうなのか。それなら僕が勇者になったら、もうこの負の連鎖は止めにする。僕は、魔族と争うつもりはないし、魔王を討伐する気もない」
「ふん、そんな言葉、誰が信用するというのか。勇者は本能的に魔王を倒そうとする生き物だ。この事実は過去何世代に渡っても変化することのない真理だ。私の父も勇者に倒された。そしてこれから先も、勇者が現れるとそいつは魔王を倒そうとするものなのだ」
「信用してくれ、僕は魔王を倒すつもりなどない」
「ふん、お前はまだ勇者ではない。単なる勇者候補の一人だ。そんなやつの言葉を聞き入れられるはずがないだろ。だいたい勇者でもないお前は私に勝つことなどできないんだ。お前の言葉を聞かずとも、お前をここで殺してしまえばとりあえず私は勇者に怯える必要などなくなるというものだ」
そう述べた魔王ザットは、その場で腰に携えている剣を抜いた。
真っ黒い剣刃から、黒い煙が吹き出してきた。
剣を構えたザットは言う。
「負の連鎖を終わりにするだと? 私はお前のような理想論者が大嫌いなんだ。勇者でないお前など、私の敵ではない。特別にこの手で片付けてやるから感謝するんだな」
黒く輝く刀剣を持ち、魔王ザットがこちらに向ってきた。
「やめろ、こんな無益な戦いをして何になるんだ?」
「ふん、勇者でもないレベル4の冒険者など、恐るるに足らずだ」
羽をはばたかせ、宙を舞いながらザットが突っ込んでくる。
スキル『ライト』!
ザットの突撃をかわしたと思った瞬間だった。
「危ない!」
僕の背中から、ミルヴァさんの声が聞こえてきた。
えっ?
慌てて僕は後ろを振り向く。
なんと、そこには僕の背後に迫るザットの剣を受けるミルヴァさんの姿があった。ミルヴァさんの長剣が、黒い煙を吐くザットの剣と交わっている。
「こざかしい女め!」
ザットは交わった剣を払い除け、そのままミルヴァさんの胸に魔剣を突き刺した。
「うっ!」
胸を貫かれたミルヴァさんが短く声を吐き出した。
魔王が剣をミルヴァさんの胴体から引き抜くと、ぐったりとした彼女の身体はそのまま床に転げ落ちた。
「ミルヴァさん!」
僕は思わず声をあげる。
そんな。
うそだ。
床に転がるミルヴァさんはピクリとも動かない。
ミルヴァさんは……。
僕の背後から襲いくるザットを……。
僕を救おうとしてミルヴァさんはこんなことに……。
「うおぉー!」
僕はもう何も考えられなくなっていた。
先ほどは、こんな無益な戦いなど無意味だと分かったようなことを言っていたが、そんな思いはすべて吹き飛んでしまっていた。
憎しみが僕の体を支配している。
ザット、許さない。何があってもこの世から抹殺してやる!
怒りで振り切れてしまった僕は、自分でも理解できないような叫び声をあげ、ザットへと突っ込んでいった。
オリハルコンの剣から青い炎の煙が立ち上がった。
もう相打ちでもなんでもいい覚悟だった。
剣先をザットに向け、そのまま体ごと突っ込んでいく。
ザットの体が一瞬にして消えた。
けれど、もう分かっている。
さっき、ミルヴァさんが守ってくれたおかげで、ザットの手の内は分かる。背後から来るに違いない!
僕はタイミングをはかり、ザットが剣を刺す瞬間を狙った。
スキル『ライト』!
僕の体が輝くと、背中から向かってきていたザットの剣が空を斬った。
そのまま、返す刀で、僕はザットの胸を狙い剣先を立てた。
次の瞬間、オリハルコンの剣がザットの身体を貫いた。
「ぐ、ぐ、ぐ」
ザットは唸り声をあげ、僕に目をむきにらみつけてくる。
しばらくその状態が続くと、ザットは膝から崩れ、地面に倒れ込んだ。
黒い血が流れ出し、その中央でザットが魔石に姿を変えた。
「そんな……。勇者でもないマルコスに、ザット様が倒されるなんて……」
戦いをそばで見ていた第一部下のコーリーが驚いた様子で声をもらした。
僕はその声ではじめてコーリーの存在に気づいた。
「コーリー」
僕は言う。
「今すぐ、あの球体からマチルダさんを開放しろ」
「それは……、無理だ」
「なんだと」
僕はオリハルコンの剣先をコーリーに向ける。
「ま、待ってくれ」
怯えた顔でコーリーは後ずさりをはじめる。
「その球体を扱えるのはザット様だけなんだ。ザット様が亡くなった今、あの女を助ける手段はなくなってしまったんだ」
ザットにしか扱えない?
だったら、もうマチルダさんを救うことはできないというのか?
なんということだ。
魔王には勝ったが、ミルヴァさんを死なせてしまった。
マチルダさんを救うこともできない。
こんなことって……。
こんな無益な争いをして、一体何になるというんだ……。
僕はミルヴァさんを失った際、憎しみで頭の中がいっぱいになってしまった。憎しみ以外は何も見えなくなってしまった。
けれど、憎しみからは何も生まれない。
結局、すべてを失うことになってしまったじゃないか……。
そう思いたたずんでいる時、思わぬことが起こった。
僕の頭の中であの音楽が鳴ったのだ。
そう、レベルアップする際のメロディーが頭の中で鳴り響いたのだった。
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