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第1章 少年期〜覚醒編〜
第5話 ひとつめ
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ステータス
〔基本情報〕
名前:ファミリア・ビンドウィード
種族:人族
性別:男
年齢:6歳
職業:(未定)
属性:(不明)
〔パワ―詳細〕
体力:57
魔力:30
物攻:84
物防:66
魔攻:91
魔防:33
俊敏:90
〔スキル情報〕
・固有スキル《強欲者》
→初期効果"対象が使用したスキルを獲得する(条件:対象スキルに関するイメージが不可欠)"
・固有スキル《管理者》
→初期効果"この世界のあらゆる情報を監視することが認められる(条件:スキル《鑑定》を獲得していなければ監視は不可能)"
━━━━━━━━━━━━━━━━━
「……と、こんな感じみたいです」
「ほぉ~、固有スキル《強欲者》
これは条件があるタイプのスキルのようです。
そして、相手の発動させたスキルを獲得するということは、すなわちコピー……
この初期効果に名前をつけるなら、初期効果〈スキルコピー〉といったところでしょうか」
固有スキル《強欲者》の初期効果〈スキルコピー〉か。
きっと、これはもともとボクの精神に合ったものなんだろう。
ボクは冒険者であるお父さんの姿を見て、強さに憧れた。
強さを求めて、お父さんと毎日のように訓練していたボクには相応しい《強欲者》の効果だ。
そうすると、もう一人
すなわち僕の固有スキルは《管理者》ということになる。
説明を見るに、固有スキルではない一般のスキル《鑑定》を習得するのが大前提みたいだ。
もし僕だけだったなら、何の能力も発揮できない超はずれスキルだったんだろうなぁ。
けど、僕にはボクがいる。
固有スキル《強欲者》の初期効果〈スキルコピー〉を使いこなせるようになれば、スキル《鑑定》を獲得することもできなくは無いはずだ。
《管理者》の初期効果
……そうだな、とりあえず名付けるなら〈監視〉だな。
この、まだ詳しい内容がはっきり分からない効果のことも、《鑑定》で調べれば、きっと明らかになることだろう。
となると、今できることは一つしかない。
「神官様、《強欲者》の〈スキルコピー〉を試してみたいのですが……
何か、簡単なスキルを見せていただけませんか?」
「そうですね。
私自身、気になっていたので、ぜひ協力させていただきたい」
「ありがとうございます、神官様!」
どうやら早速、力を試せるみたいだ。
まずは、《強欲者》の〈スキルコピー〉を使用すると強くイメージしてみる。
それから、対象者である神官様に集中する。
すると、すぐに効果が発現準備状態に入った感覚がした。
ステータスを確認してみると、"発現準備中"という表記が追加されている。
"スキルを獲得する"ことがこのスキルの効果だから、恐らく"発現中"と表記されるのは、まさに〈スキルコピー〉をしている真最中ということなんだろう。
「では、スキル《聖・回復(Lv.8/10)》はじめますよ」
神官様が発現させているのは、スキル《聖・回復(Lv.8/10)》
"聖"というのは、魔術の数ある属性の一つ……聖属性の魔術であることを示しているものなんだろう。
聖属性は、その性質柄、"回復"をはじめとする支援系魔術が多彩な属性といわれている。
"回復"には、基本的に対象者の体力を復活させる効果がある。
それから(Lv.8/10)とあるが、これが表すのはスキルレベルといわれる強さの指標だ。
このスキルの場合、MAX10なのに対して現在のレベルは8だということが分かる。
そして、スキルレベルがMAXになることによって、固有スキルで見られる初期効果→中期効果→終期効果のように、スキルの効果が増え、使い分けができるようになる。
"回復"も例に漏れず、スキルレベルが上がることで、体力だけでなく、魔力も復活させることができるようになるという。
「さあ、イメージを」
「はい!」
神官様がスキルを発動すると同時に、魔力が神官様の身体から、やんわりと放出されていった。
その直後、ちょうど先程ぼくが授かった二つの固有スキルの素ができていったときのような、魔力の流れが見えてきた。
その流れは、神官様の身体から放出されたかと思うと、また元の身体へと戻っていった。
すると、どうだろう……
それまで無色透明のような、霧のように見えていた魔力が、神秘的な白さを主張する魔力に色変わりした。
色だけじゃない
無色の霧だった魔力が、まるで神官様のイメージ"回復よ、発現せよ"という風に命令されていることが伝わっていくかのように、見る見るうちに白くなり、体力として身体に吸収されていった。
「どうでしょう。
私の得意な聖属性の魔術、理解できたでしょうか?」
「はい!
"回復"のイメージ、掴めた気がします!」
「おぉ~、こんなに早いものなのですね!
では、ステータスを開いて確かめてみましょう」
「はい!」
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このとき、初めて《強欲者》としての少年が誕生した
〈スキルコピー〉は、この少年の人生を大きく変えてしまうだろう
わたしは黙って、その様子を視ていた。
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