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第2話 母乳生成薬 前編
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その日もいつも通り、私は研究室で実験に励んでいた。
サラサラと白い粉を青い液体に混ぜると、細かな泡を出しながら、シュワリと溶けた。
「これで完成……かな?」
作ったばかりの液体を瓶に詰める。
計算上、この配合で問題ない筈だ。
チラリと時計を確認する。
今はおよそ10刻。効果は3刻程で出る計算だから、今から飲めば誤差を含めても就業中に変化が出るはずだ。
瓶を軽く振り、一気に呷った。
甘ったるい香りとは裏腹の強いえぐみに、後から苦味が追いかけてくる。
顔をしかめて口の中に残った苦味を唾液で押し流す。
『味は要調整』とメモ書きをし、放っておいた論文のまとめに着手した。
今飲んだ薬は、母乳生成薬だ。
効果はその名の通り、男性でも母乳が出るようになるというものだ。
アーサーが生まれて以来、私は赤ちゃん向けのさまざまな物を開発してきた。
浄化スライムを改良した汚れないオムツや、魔法シールドの付いた安全性の高いベビーカー、魔力と栄養満点な粉ミルクなど……
そう、とても優秀な粉ミルクは開発済みなのだ。
アーサーにも与えているが、味も問題無いようでいつも良い飲みっぷりだ。
人間の母乳よりも栄養価が高い理想食だといえよう。
しかしオーギュに言わせると、その考えは浅はからしい。
男性でも我が子を抱いて母乳を与えたい……
心からそう思う人が少なからずいるという。
自ら母乳を与える事で親である自覚を生み、子は親に抱かれて愛情を感じる。
そうしてより強い親子関係を築けるのだと。
私には全くない発想だった。
アーサーの為にはとにかく栄養価が高いものを与えるのが最良だと思っていた。
私は少し常識に欠けるところがあるのでオーギュの意見はいつも参考になる。
午前の業務を終え、いつも通り食堂で昼食を食べた後、研究室へ戻った。
そろそろ効果が出るはずだが。
自分の胸部を見下ろすが、母乳が生成されている気はしない。
「もう少し待つか……」
気を取り直して午後の業務に取り組んだ。
「うーん、失敗だったな」
結局、家に着いてもなお母乳が出る気配は全く無かった。
オーギュはもうすぐ行われる建国祭の準備で遅くなるということで、アーサーと2人、食事をとる。
ミルクを差し出すと、両手で哺乳瓶を鷲掴み、夢中で吸っている。
今日もいい飲みっぷりである。
すぐに飲み切ったので、背中をぽんぽんしてゲップをさせた。
そのまま寝入ったアーサーを乳母に任せ、湯浴みをして寝室へ入る。
寝るにはまだ早い。
薬の再検討をする為のレポートを見ようと、机に広げたその時だった。
「……?」
胸にピリリとした刺激を感じた。
「ん…?虫刺されか……っ!?」
ナイトガウンの襟元から覗き込むと、赤く色付いた乳首が主張するように勃ち上がっていた。
「えっ、なん…っ!っあ!」
突然、強い痒みを感じ、思わず両手で抑える。
「薬の効果か……?今更…っ」
ジリジリと増していく痒みを逃すように、両の指を動かす。
指先で乳首を押しつぶすように捏ねると、痒みの代わりに快感が押し寄せてきた。
「っは、き、きもちいい…♡」
くりくり捏ねまわし、ぎゅっと摘む。
「っあ♡そこっ♡♡あんっ♡」
いつしか快感を求める為だけに乳首を弄るようになっていた。
先走りでしとどに濡れた下履きがべっとり張り付いて気持ち悪いが、両手が胸から離せない。
「だ、駄目だ……母乳、出さなきゃ……」
薬の効果は母乳が出きるまで治らない。
はふはふと浅い呼吸を何度も繰り返して気を落ち着かせる。
先端から押し出すように、乳首を擦り上げた。
「~~~っ♡♡♡♡♡♡」
母乳が絞られると共に、凄まじい快感が背筋を走った。
声にならない悲鳴をあげてガクガクと仰け反り、床に崩れ落ちる。
同時に下半身の熱が弾けて下履きがドロドロになった。
こんなことになるなんて、絶対におかしい。
母乳生成作用以外の何かが関与しているのではないか。
そんな考察は快楽の波に押し流されて思考から抜け出てしまった。
射精した筈なのに陰茎は全く萎えていない。
登りつめた快感から降りることができず、甘イキが続いている。
「っはん♡あっ♡♡らめぇ♡♡♡」
同じように乳首を絞るが、うまく母乳が出ていかない。
快感が逃がせなくて苦しかった。
「もう、らめ……っ♡♡♡」
下手な搾乳にも関わらず、再び達してしまう。
何度射精しても体の熱は全く治らなかった。
「おーぎゅ、たすけ……」
私の声に応えるように、ガチャリと扉が開いた。
サラサラと白い粉を青い液体に混ぜると、細かな泡を出しながら、シュワリと溶けた。
「これで完成……かな?」
作ったばかりの液体を瓶に詰める。
計算上、この配合で問題ない筈だ。
チラリと時計を確認する。
今はおよそ10刻。効果は3刻程で出る計算だから、今から飲めば誤差を含めても就業中に変化が出るはずだ。
瓶を軽く振り、一気に呷った。
甘ったるい香りとは裏腹の強いえぐみに、後から苦味が追いかけてくる。
顔をしかめて口の中に残った苦味を唾液で押し流す。
『味は要調整』とメモ書きをし、放っておいた論文のまとめに着手した。
今飲んだ薬は、母乳生成薬だ。
効果はその名の通り、男性でも母乳が出るようになるというものだ。
アーサーが生まれて以来、私は赤ちゃん向けのさまざまな物を開発してきた。
浄化スライムを改良した汚れないオムツや、魔法シールドの付いた安全性の高いベビーカー、魔力と栄養満点な粉ミルクなど……
そう、とても優秀な粉ミルクは開発済みなのだ。
アーサーにも与えているが、味も問題無いようでいつも良い飲みっぷりだ。
人間の母乳よりも栄養価が高い理想食だといえよう。
しかしオーギュに言わせると、その考えは浅はからしい。
男性でも我が子を抱いて母乳を与えたい……
心からそう思う人が少なからずいるという。
自ら母乳を与える事で親である自覚を生み、子は親に抱かれて愛情を感じる。
そうしてより強い親子関係を築けるのだと。
私には全くない発想だった。
アーサーの為にはとにかく栄養価が高いものを与えるのが最良だと思っていた。
私は少し常識に欠けるところがあるのでオーギュの意見はいつも参考になる。
午前の業務を終え、いつも通り食堂で昼食を食べた後、研究室へ戻った。
そろそろ効果が出るはずだが。
自分の胸部を見下ろすが、母乳が生成されている気はしない。
「もう少し待つか……」
気を取り直して午後の業務に取り組んだ。
「うーん、失敗だったな」
結局、家に着いてもなお母乳が出る気配は全く無かった。
オーギュはもうすぐ行われる建国祭の準備で遅くなるということで、アーサーと2人、食事をとる。
ミルクを差し出すと、両手で哺乳瓶を鷲掴み、夢中で吸っている。
今日もいい飲みっぷりである。
すぐに飲み切ったので、背中をぽんぽんしてゲップをさせた。
そのまま寝入ったアーサーを乳母に任せ、湯浴みをして寝室へ入る。
寝るにはまだ早い。
薬の再検討をする為のレポートを見ようと、机に広げたその時だった。
「……?」
胸にピリリとした刺激を感じた。
「ん…?虫刺されか……っ!?」
ナイトガウンの襟元から覗き込むと、赤く色付いた乳首が主張するように勃ち上がっていた。
「えっ、なん…っ!っあ!」
突然、強い痒みを感じ、思わず両手で抑える。
「薬の効果か……?今更…っ」
ジリジリと増していく痒みを逃すように、両の指を動かす。
指先で乳首を押しつぶすように捏ねると、痒みの代わりに快感が押し寄せてきた。
「っは、き、きもちいい…♡」
くりくり捏ねまわし、ぎゅっと摘む。
「っあ♡そこっ♡♡あんっ♡」
いつしか快感を求める為だけに乳首を弄るようになっていた。
先走りでしとどに濡れた下履きがべっとり張り付いて気持ち悪いが、両手が胸から離せない。
「だ、駄目だ……母乳、出さなきゃ……」
薬の効果は母乳が出きるまで治らない。
はふはふと浅い呼吸を何度も繰り返して気を落ち着かせる。
先端から押し出すように、乳首を擦り上げた。
「~~~っ♡♡♡♡♡♡」
母乳が絞られると共に、凄まじい快感が背筋を走った。
声にならない悲鳴をあげてガクガクと仰け反り、床に崩れ落ちる。
同時に下半身の熱が弾けて下履きがドロドロになった。
こんなことになるなんて、絶対におかしい。
母乳生成作用以外の何かが関与しているのではないか。
そんな考察は快楽の波に押し流されて思考から抜け出てしまった。
射精した筈なのに陰茎は全く萎えていない。
登りつめた快感から降りることができず、甘イキが続いている。
「っはん♡あっ♡♡らめぇ♡♡♡」
同じように乳首を絞るが、うまく母乳が出ていかない。
快感が逃がせなくて苦しかった。
「もう、らめ……っ♡♡♡」
下手な搾乳にも関わらず、再び達してしまう。
何度射精しても体の熱は全く治らなかった。
「おーぎゅ、たすけ……」
私の声に応えるように、ガチャリと扉が開いた。
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