【完結】【R18】私のおさげをほどかないで！

*初めてをあなたに

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「え……？」

　奏芽かなめさんの言葉の意味が理解できなくて小さくつぶやいたと同時、下腹部からずるりと異物感がなくなって。

「あっ、待っ……」

　思わずそれを押し留めようと声を出してしまった私は、次の瞬間乳房を奏芽さんの温かな口の中に含まれた。

　ふくらみの頂にある敏感なところを舌先で丹念に転がされるたび、そこが固くしこって。
　くすぐったいような気持ちよさが走って、抑えきれない吐息が小さく漏れてしまう。

　その甘やかな快感の波に乗せるように、秘所を奏芽さんの指先が数回谷間に沿って往来して。

「ぃ、あっ――！？」

　そのままゆっくりと、さっきより質量を増した違和感が私の内部を侵食した。

「か、なめさっ」

　隘路あいろをゆっくりと押し開かれるようなその感覚に、思わずギュッと奏芽さんにしがみつく。

　と、チュッと音を立てて私の胸を解放してくださった奏芽さんが、「……痛かったら、俺に爪立てていいから」って前髪を優しくかき上げてくれて。

　私は生理的に浮かんできた涙に潤んだ目で奏芽さんを見上げて、小さくうなずいた。


　秘部を満たす圧迫感が増したように思えたのは、奏芽かなめさんが私に沈めた指を先程より１本増やされたからだと分かったのは、挿入いれられてしばらくの間は慣らすみたいに動かなかった彼の指が、まるで何かを探るように内部で蠢うごめくのを感じてから。

　各々の指がバラバラに動かされたわけではないけれど、内部をこする指の腹が、さっきより広い範囲に触れているのが分かる。

「んっ」
　思わず小さく漏れた声に、
「凜子りんこ、しんどい？」
　心配そうに問いかけていらっしゃる奏芽さんも、何故かうっすらと汗をかいていらして。それがすごく色っぽくてドキッとする。

「大、丈夫、です」
　と答えながら、奏芽さんの指を受け入れているそこが、彼の色香に反応するようにキュン、と疼うずいたのが分かった。


　彼の指の動きはすごく優しくて……まるで壊れ物を扱うみたいに私の中をこするから……不思議と痛みは感じなくて。

　そればかりか――。


「……ひゃ、ぁっ、！？」

　奏芽さんの指先がある一点にトントン、とノックするみたいに触れた瞬間、感じたことのない感覚が突き上げてきて。

「あっ、……か、なめさん、そこダメっ。なんか変、ですっ」

　私のその言葉に、奏芽さんがニヤリとして、「凜子の好いところ見つけた」って低くささやいた。

　――好いところ、って……何？