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■僕惚れ③『家族が増えました』

*許せない8

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「え? りひ……?」

 葵咲きさきが、理人りひとの顔がいきなり見えなくなったことに驚いて声を上げたのと、ショーツの紐が解かれて、葵咲の秘所が空気にさらされたのとがほぼ同時で。

「えっ?」

 急にお尻に風が当たるようになったことに驚いた葵咲が、無意識に自分の背後に手を伸ばして下着の紐が解かれているのに気付いたときには、ももももの間に理人の熱いものがあてがわれた後で。

 その感触に葵咲が背後を振り返ると同時に、ギュッと閉じた足と秘部の三角形の隙間を割るように、理人の熱くたけったものがねじ込まれていた。

 それに合わせるように、背後から伸びてきた理人の片手に、先程は触ってもらえなかった胸の突起をつまむようにやんわり刺激された葵咲は、突き抜けるような快感にたまらずあえぎ声を上げる。

「あ、やぁっ、……んっ」

 別に挿入されたわけではないのに、理人が動くたびに、秘所に隠れた敏感な部分に、理人のものがじかこすれるから、葵咲はまるでそこを理人にいじめられているような錯覚におちいった。

「葵咲の素股すまた……、旅行のとき以来、だね……」

 あの時はゴムがすぐに用意できなかったから、やむを得ず挿入そうにゅうをあきらめて葵咲の両腿りょうももと秘部との隙間に自分のものをあてがった理人だったけれど、今回はそうではない。

 ゴムは手を伸ばせばすぐそこにあるのだけれど、理人は敢えて葵咲を自分の体液でけがしてみたくなった。
 いわゆる征服欲というやつだ。

 前方に伸ばした手で、葵咲の乳首を転がすようにこねると、
「――あっ、理人、それっ、ダメッ」
 葵咲がガクリと腕の力を失ってベッドに突っ伏しそうになって、理人は彼女の胸と腰をグッと支えて自分のほうへと引き寄せて倒れないようにする。
 そうしながら葵咲の反応を見ながら抽挿ちゅうそうを繰り返すうち、葵咲の唇から甘い声が一際ひときわ高く漏れ聞こえてきて、擦り付けている下腹部からは葵咲の愛液が立てる水っぽい音が強くなった。

 その頃には、理人もそろそろ限界で。

 葵咲の身体が快感に大きくビクンッと跳ねたのを確認してから、理人も彼女の背中に勢いよく吐精した。
 
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