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38.二人暮らし
小ぢんまりとまとまってしまった荷物
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偉央は無言で薬指から指輪を抜き取った。
このところまともに食事が摂れていなかったからだろうか。
指輪は思いのほかすんなり抜けて。
そのことがまた、結葉との婚姻生活は偉央には〝不相応〟だったのだと言われているようで何だかしんどくなってしまう。
偉央はデスクの右端。一番上の引き出しを開けて小さな輪っかを二つ手に取った。
引き出しの中にあったそれは、いま偉央が外したのと対になったデザインの小さな指輪と、ダイヤがついた別デザインのもので。
結葉がつけていた結婚指輪と婚約指輪だ。
離婚届に判をついた際、結葉が緑がかった書類の上にそれらの指輪を載せて偉央に返してきたのだった。
「偉央さんにいただいたものなのでお返しします」
結葉は律儀にそう言って、華奢な二つのリングを偉央に戻してきたのだけれど。
返されたって、偉央だってそれらをどうしたらいいのか分からないのだ。
今自分が外したサイズの大分違う大きな輪と、三つ一緒に並べてみると何とも言えず切ない気持ちが押し寄せてくる。
指輪を外したばかりの左手薬指は、まるでそれをつけるためみたいに指の根本が細くなっていて、肌も日焼けを免れて少しだけリング状に色白だった。
「結葉」
もう偉央と繋がるものを結葉は何一つ身につけていないんだと思うと、切なくてたまらなくなる。
そういえば、今までは別居していても一緒だったはずの苗字でさえも、結葉は離婚と同時に旧姓の「小林」に戻ってしまった。
これは民法が定めるところの「原則復氏」というものに則った措置らしいのだが、実のところ偉央にはそれさえも結構堪えている。
山波想の手前、下手に取り乱すのは嫌で、結葉にすら本心をさらけ出せないままに全てを受け入れる形になってしまった偉央だったけれど。
心の中は、一見穏やかに見える偉央の様子とは真逆。
冬の日本海のように荒れ狂っていた。
辛うじてプライドが偉央に妙な行動を取らせることだけは抑えていたけれど。
こんな千々に乱れた精神状態を、誰にも見られたくないと思った偉央だ。
***
そんな中、偉央は午後からの業務だけは何とか通常通りこなした。
それはプロとしての矜持の成せるわざだったのだけれど。
元々、偉央は結葉の前を除いて、感情の起伏を余り表に出す方ではなかったし、淡々といつも通り飼い主やスタッフらへの応対も出来たと思う。
手術や往診の絡みで、午後の診察開始時間が夕方に設定されているのもあるかも知れないが、午後の受付終了時刻は十八時にしてあっても、何だかんだで全てを終えた頃には十九時半近くなってしまうのが常になっている『みしょう動物病院』だ。
毎日そんな感じなので、スタッフらの昼休みは原則二時間以上確保してあるし、シフト制で早番と遅番を入れ替える形で労働基準法に抵触しないようにしてはいるのだけれど。
実際のところ動物病院というのは結構ブラック企業だなと思ったりする偉央だ。
レジを閉めたりカルテの整理をしたり。表のドアにロックを掛けてブラインドを降ろしたり。
明日の業務が軽い清掃等だけですんなり始められるように、スタッフらがテキパキと閉院の支度をしてくれるから、かなり助かっている。
「お疲れ様でした。明日も宜しくお願いします」
タイムカードを押して皆が裏口から出て行くのを社交辞令とともに見送って。
偉央はさてどうしたものかと考える。
マンションは案外すんなり買い手が付いて、月末までには全ての荷物を出して清掃業者を入れ、完全に明け渡すことになっている。
とりあえず、という形で結葉の洋服類や靴などは運送会社に手配して、山波建設宛に送るようにした偉央だったけれど。
彼女を監禁するに際して服などを取り上げた時にも感じていたけれど、それらを改めて箱詰めしてみると、偉央は三年間の結婚生活のなか、結葉が本当にごくごく必要な分しか物を持っていなかったことに気付かされた。
化粧品ひとつとっても小さなポーチに全て収まってしまう程度。
服にしても――偉央が彼女を家から出さなかったことも関与しているんだろうが――大人が一人膝を丸めて入り込める程度の大きさの段ボール箱一箱に収まってしまって。
それに靴が数足あるだけ。
靴に関しては、夏仕様、冬仕様、フォーマル、カジュアルと用途に合わせて使い分けてはいたのだろうが、余りにも少ない持ち物の量に、偉央は正直愕然としたのだ。
アクセサリー類も、誕生日などに偉央がプレゼントしたものを含めても小さなケースにみんな収まりきってしまった。
一番多かったのはピアスだったが、それにしたって五セットもなくて――。
偉央は、結葉には金銭的には何不自由ない暮らしをさせていたつもりだ。
だが蓋を開けてみれば、自分は彼女にこんなにも質素な暮らしを強いていたのだろうかと吐息が漏れた。
マンションを引き払う前に自分で荷物の整理に来るか?と問いかけた時、結葉が「大丈夫です。そちらで処分して頂くか、廃棄するのに困るようでしたら山波建設宛に送って頂けたら」とアッサリと言ったのを思い出す。
あれは、捨ててしまっても惜しくない量しか物を持っていなかったからだったんだろうなと、小ぢんまりまとまってしまった結葉の持ち物を見て、偉央は小さく吐息を落とした。
***
結葉の荷物を山波建設宛に送り出して、自分の荷物は使うものだけ手元に残した偉央は、大半の荷物を病院近くに適当に借りた賃貸マンションに押し込んだのだけれど。
どうしても片付けが後手後手に回ってしまった結果、部屋の中は段ボールが山積みのまま。
未だそこで生活を始めるには至っていない。
いつまでも病院に寝泊まりしているわけにはいかないと言うのは、偉央にだって分かっているつもりだ。
***
たまにはマンションに戻って荷物の整理でもしようと、『みしょう動物病院』のセキュリティを超絶久々にオンにして外に出た偉央だったけれど。
駐車場に停めた車に近付いた所で、待ち構えていたのだろうか。
「偉央」
物陰から現れた加屋美春に、呼び止められて。
仕事中のように「御庄先生」と呼ばれなかったことが、美春の中の〝女〟を感じさせて、偉央は小さく吐息を落とした。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
大変永らくお待たせいたしました。
公募用の短編、無事書き終わりましたので『こんまち』の更新を再開します。
ただ、プライベートが少し慌ただしくなってしまったため、数日おきの更新になるかもしれない旨、お許し頂ければ幸いです。
※なるべく毎日更新出来るように頑張ります!
※公募用に書き下ろしたもの、こちらでも読めるようにしています。
タイトルは『やさしい嘘のその先に』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/586625956/236632245
です。
「不倫」をテーマに書き下ろした3万文字程度の短編(レーティングなし)です。
もしよろしければお暇つぶしにでも。
鷹槻うなの(2022/05/29)
このところまともに食事が摂れていなかったからだろうか。
指輪は思いのほかすんなり抜けて。
そのことがまた、結葉との婚姻生活は偉央には〝不相応〟だったのだと言われているようで何だかしんどくなってしまう。
偉央はデスクの右端。一番上の引き出しを開けて小さな輪っかを二つ手に取った。
引き出しの中にあったそれは、いま偉央が外したのと対になったデザインの小さな指輪と、ダイヤがついた別デザインのもので。
結葉がつけていた結婚指輪と婚約指輪だ。
離婚届に判をついた際、結葉が緑がかった書類の上にそれらの指輪を載せて偉央に返してきたのだった。
「偉央さんにいただいたものなのでお返しします」
結葉は律儀にそう言って、華奢な二つのリングを偉央に戻してきたのだけれど。
返されたって、偉央だってそれらをどうしたらいいのか分からないのだ。
今自分が外したサイズの大分違う大きな輪と、三つ一緒に並べてみると何とも言えず切ない気持ちが押し寄せてくる。
指輪を外したばかりの左手薬指は、まるでそれをつけるためみたいに指の根本が細くなっていて、肌も日焼けを免れて少しだけリング状に色白だった。
「結葉」
もう偉央と繋がるものを結葉は何一つ身につけていないんだと思うと、切なくてたまらなくなる。
そういえば、今までは別居していても一緒だったはずの苗字でさえも、結葉は離婚と同時に旧姓の「小林」に戻ってしまった。
これは民法が定めるところの「原則復氏」というものに則った措置らしいのだが、実のところ偉央にはそれさえも結構堪えている。
山波想の手前、下手に取り乱すのは嫌で、結葉にすら本心をさらけ出せないままに全てを受け入れる形になってしまった偉央だったけれど。
心の中は、一見穏やかに見える偉央の様子とは真逆。
冬の日本海のように荒れ狂っていた。
辛うじてプライドが偉央に妙な行動を取らせることだけは抑えていたけれど。
こんな千々に乱れた精神状態を、誰にも見られたくないと思った偉央だ。
***
そんな中、偉央は午後からの業務だけは何とか通常通りこなした。
それはプロとしての矜持の成せるわざだったのだけれど。
元々、偉央は結葉の前を除いて、感情の起伏を余り表に出す方ではなかったし、淡々といつも通り飼い主やスタッフらへの応対も出来たと思う。
手術や往診の絡みで、午後の診察開始時間が夕方に設定されているのもあるかも知れないが、午後の受付終了時刻は十八時にしてあっても、何だかんだで全てを終えた頃には十九時半近くなってしまうのが常になっている『みしょう動物病院』だ。
毎日そんな感じなので、スタッフらの昼休みは原則二時間以上確保してあるし、シフト制で早番と遅番を入れ替える形で労働基準法に抵触しないようにしてはいるのだけれど。
実際のところ動物病院というのは結構ブラック企業だなと思ったりする偉央だ。
レジを閉めたりカルテの整理をしたり。表のドアにロックを掛けてブラインドを降ろしたり。
明日の業務が軽い清掃等だけですんなり始められるように、スタッフらがテキパキと閉院の支度をしてくれるから、かなり助かっている。
「お疲れ様でした。明日も宜しくお願いします」
タイムカードを押して皆が裏口から出て行くのを社交辞令とともに見送って。
偉央はさてどうしたものかと考える。
マンションは案外すんなり買い手が付いて、月末までには全ての荷物を出して清掃業者を入れ、完全に明け渡すことになっている。
とりあえず、という形で結葉の洋服類や靴などは運送会社に手配して、山波建設宛に送るようにした偉央だったけれど。
彼女を監禁するに際して服などを取り上げた時にも感じていたけれど、それらを改めて箱詰めしてみると、偉央は三年間の結婚生活のなか、結葉が本当にごくごく必要な分しか物を持っていなかったことに気付かされた。
化粧品ひとつとっても小さなポーチに全て収まってしまう程度。
服にしても――偉央が彼女を家から出さなかったことも関与しているんだろうが――大人が一人膝を丸めて入り込める程度の大きさの段ボール箱一箱に収まってしまって。
それに靴が数足あるだけ。
靴に関しては、夏仕様、冬仕様、フォーマル、カジュアルと用途に合わせて使い分けてはいたのだろうが、余りにも少ない持ち物の量に、偉央は正直愕然としたのだ。
アクセサリー類も、誕生日などに偉央がプレゼントしたものを含めても小さなケースにみんな収まりきってしまった。
一番多かったのはピアスだったが、それにしたって五セットもなくて――。
偉央は、結葉には金銭的には何不自由ない暮らしをさせていたつもりだ。
だが蓋を開けてみれば、自分は彼女にこんなにも質素な暮らしを強いていたのだろうかと吐息が漏れた。
マンションを引き払う前に自分で荷物の整理に来るか?と問いかけた時、結葉が「大丈夫です。そちらで処分して頂くか、廃棄するのに困るようでしたら山波建設宛に送って頂けたら」とアッサリと言ったのを思い出す。
あれは、捨ててしまっても惜しくない量しか物を持っていなかったからだったんだろうなと、小ぢんまりまとまってしまった結葉の持ち物を見て、偉央は小さく吐息を落とした。
***
結葉の荷物を山波建設宛に送り出して、自分の荷物は使うものだけ手元に残した偉央は、大半の荷物を病院近くに適当に借りた賃貸マンションに押し込んだのだけれど。
どうしても片付けが後手後手に回ってしまった結果、部屋の中は段ボールが山積みのまま。
未だそこで生活を始めるには至っていない。
いつまでも病院に寝泊まりしているわけにはいかないと言うのは、偉央にだって分かっているつもりだ。
***
たまにはマンションに戻って荷物の整理でもしようと、『みしょう動物病院』のセキュリティを超絶久々にオンにして外に出た偉央だったけれど。
駐車場に停めた車に近付いた所で、待ち構えていたのだろうか。
「偉央」
物陰から現れた加屋美春に、呼び止められて。
仕事中のように「御庄先生」と呼ばれなかったことが、美春の中の〝女〟を感じさせて、偉央は小さく吐息を落とした。
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
大変永らくお待たせいたしました。
公募用の短編、無事書き終わりましたので『こんまち』の更新を再開します。
ただ、プライベートが少し慌ただしくなってしまったため、数日おきの更新になるかもしれない旨、お許し頂ければ幸いです。
※なるべく毎日更新出来るように頑張ります!
※公募用に書き下ろしたもの、こちらでも読めるようにしています。
タイトルは『やさしい嘘のその先に』
https://www.alphapolis.co.jp/novel/586625956/236632245
です。
「不倫」をテーマに書き下ろした3万文字程度の短編(レーティングなし)です。
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鷹槻うなの(2022/05/29)
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