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2章
精霊の祝福
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近くでパシャッパシャッという水の音がする。
ゆっくりと目を開けると、紗の窓掛け越しに窓から差し込む光が、水の音に合わせて揺れたり、跳ねたり、忙しない。
掛布を捲って顔を全部出して窓の方を見ると、玻璃に水がパシャンと当たる音がした。
窓掛け越しに部屋に差し込む光が床の上で踊っている。
僕は、お腹に廻ったレオリムの腕をそぉっと剥がした。
ん、という声がすぐ後ろから聴こえた。ぴたりと背中にレオリムが張り付いて寝ているので、起こさないように、そぉっと。半身を起こしてすぐ隣を見れば、眩しさに眼を瞬きながら、レオリムが僕を見上げた。失敗。
「おはよ」
ぱちぱちと瞬きを繰り返し、ん、おはよ、と返って来たので、おでこにちゅ、とした。
その時、昨日の夜のことを思い出して、顔が赤くなるのを感じた。さっと寝台を降りて、窓へ向かう。
まだ、窓には水が当たっては弾け、床の上では光がダンスをしている。
「シーラ?」
「朝からお客さんみたい」
ふふ、と笑って窓へ近付いて、紗の窓掛けを開けて外を見ると、ちょうど目の前に水球が飛んできて、玻璃に当たって砕けた。
わ、と小さな声を上げて少しだけ後退ると、レオリムが寝台から飛び出て庇う様に僕の前に立った。
レオリム越しに窓の外を見ると、昨日展望風呂に現れた水の精霊たちが、露台を囲んでふわふわと飛び回っていた。
水球を窓に当てていたのは、間違いなくこの子たちだね。
窓掛けが開いて、レオリムと僕の姿が目に入ったらしい精霊たちは、なにやらわぁわぁとはしゃいで、周囲に浮かべていたいくつもの水球をその場で弾けさせた。
「わぁ…!!」
弾けた水は霧散して、朝陽を受けて虹になった。
虹の上を精霊たちが飛び跳ねて踊っている。
窓を、レオリムがむすりとしながら、開いてくれた。
ふふ。昨日は仲良さそうにしてたのに。あれ、それは夢だっけ?
窓から続く露台は水浸しだった。
そうだよね、あんなに水が当たって弾けてたしね。
露台に踏み出す直前、レオリムが炎の魔法を掛けてくれて、裸足の足も寒くない。靴を履くのも忘れて出ちゃったから、ありがたい。
僕は、露台を水浸しにする水に向かって手を翳して、細かい水の粒になるようにイメージしながら魔力を流した。
水が空気の中へ溶けていって、露台はすぐに乾いた。
その代わり、濃厚な水の気配に包まれる。
僕は、少しだけ使える風の魔法で風を作って、精霊湖の方へ向ける。
精霊湖の湖面の上には霧が立ち昇り、白い帳が降りていた。
そこへ、帳をふわりと開けるように七色の光の帯が伸びて、僕たちのいる部屋の窓から精霊湖へ、水の衣を纏った小さな精霊たちの橋のように虹が掛かった。
そして待ちかねたように、鏡のように穏やかな湖面から、次々に小さな光が虹の橋を伝ってやってくる。
みこさまーおはようー
みこさまーにじ、ありがとー
みこさまー
みこさまー!
ほのおも おはよー!
露台に降りた途端、精霊たちのきゃあきゃあという声が聴こえていたけど、更に賑やかになった。屋敷には、何か結界でも掛かっているのかな? 展望風呂も、湖の上だったから現れて来れたみたいだったし。
「みんな、おはよう!」
途端におはようの合唱が返る。
みんな、元気だね。
レオリムは、僕の背中にぺたりとくっついて、肩に顎を乗せてむすりとしてるけど、追い払うつもりはないみたい。
みこさま、ほのおとなかよし!
みこさまとほのお、たましいのはんりょー
みこさまとほのお、とわのちかいー!
みこさま、おめでとー!
みこさま、おめでとー!!
えぇ!?
水の精霊って、そんなことも分かるの?
それとも、昨日の夢は、もしかして夢じゃない?
レオリムが叫んでた。
シーラは俺の魂の伴侶だ!!お前たちにはやらん!!って。
そうしたら、すごくきゃあきゃあ大騒ぎで……確か、おいわいーじゅんびーまたねーって、そこで夢は途切れて………。
水の精霊たちがくるくる輪になって、湖の方から何かを運んできた。
くるくる廻る輪の中に、朝陽を受けてキラキラと輝く何かが浮かんでいる。
僕は、精霊たちが言うまま、両手の平を差し出した。
そこに、ぽとりと落ちてきたのは……
これは、魔石?
まじまじと見つめる。
鏡のような平面で対称的に囲まれた石……水晶石だ。
僕の手の平が透けて見えるほど、透明度の高い水晶柱……。
僕は、それを、そうっと指で取って、光に翳した。
レオリムも、へぇ……と言って一緒に見詰める。
すごい、キレイ……色のない魔石は初めて見た……水そのものの色……
僕が魔石に見惚れていると、水の精霊たちはくるくるくるくる、僕とレオリムの周りを回り始めた。
みこさま、おいわい!
みこさま、しゅくふくなのー
みこさまとほのお、おめでとー!
みこさまとほのお、しゅくふくなのー
みこさまとほのお、おしあわせなのー
頭の中に賑やかな声が響いて、それと共に、小さな魔法の波動がいくつもいくつも重なって、とても大きな魔法の波動に僕たちは包まれた。
優しくて、激しくて、穏やかで、荒々しくて、温かくて、冷たくて、まるで本当に水の中にいるような感覚。
僕は、手にした魔石を胸元に握りこんで、その感覚に身を任せた。
僕を抱き締めるレオリムの手が、僕の手に重なる。
水の波動は、渦巻く様に、僕たちの身体の中へ入って来た。
身体の隅々まで温かなもので満たされる感覚。
水の魔法の波動は、すべて、僕たちの中に浸透したのが分かった。
これ、祝福?
海竜さまに祝福された時と、似た感覚だった。
僕は思わず、レオリムを振り返った。
目が合うとレオリムは、はぁと溜息を吐いた。
みこさまとほのお、おそろいー
しゅくふく、おそろいー
みこさま、またねー
みこさま、ほのお、またあそんでねー
みこさま、ほのおとなかよくねー
ゆっくりと目を開けると、紗の窓掛け越しに窓から差し込む光が、水の音に合わせて揺れたり、跳ねたり、忙しない。
掛布を捲って顔を全部出して窓の方を見ると、玻璃に水がパシャンと当たる音がした。
窓掛け越しに部屋に差し込む光が床の上で踊っている。
僕は、お腹に廻ったレオリムの腕をそぉっと剥がした。
ん、という声がすぐ後ろから聴こえた。ぴたりと背中にレオリムが張り付いて寝ているので、起こさないように、そぉっと。半身を起こしてすぐ隣を見れば、眩しさに眼を瞬きながら、レオリムが僕を見上げた。失敗。
「おはよ」
ぱちぱちと瞬きを繰り返し、ん、おはよ、と返って来たので、おでこにちゅ、とした。
その時、昨日の夜のことを思い出して、顔が赤くなるのを感じた。さっと寝台を降りて、窓へ向かう。
まだ、窓には水が当たっては弾け、床の上では光がダンスをしている。
「シーラ?」
「朝からお客さんみたい」
ふふ、と笑って窓へ近付いて、紗の窓掛けを開けて外を見ると、ちょうど目の前に水球が飛んできて、玻璃に当たって砕けた。
わ、と小さな声を上げて少しだけ後退ると、レオリムが寝台から飛び出て庇う様に僕の前に立った。
レオリム越しに窓の外を見ると、昨日展望風呂に現れた水の精霊たちが、露台を囲んでふわふわと飛び回っていた。
水球を窓に当てていたのは、間違いなくこの子たちだね。
窓掛けが開いて、レオリムと僕の姿が目に入ったらしい精霊たちは、なにやらわぁわぁとはしゃいで、周囲に浮かべていたいくつもの水球をその場で弾けさせた。
「わぁ…!!」
弾けた水は霧散して、朝陽を受けて虹になった。
虹の上を精霊たちが飛び跳ねて踊っている。
窓を、レオリムがむすりとしながら、開いてくれた。
ふふ。昨日は仲良さそうにしてたのに。あれ、それは夢だっけ?
窓から続く露台は水浸しだった。
そうだよね、あんなに水が当たって弾けてたしね。
露台に踏み出す直前、レオリムが炎の魔法を掛けてくれて、裸足の足も寒くない。靴を履くのも忘れて出ちゃったから、ありがたい。
僕は、露台を水浸しにする水に向かって手を翳して、細かい水の粒になるようにイメージしながら魔力を流した。
水が空気の中へ溶けていって、露台はすぐに乾いた。
その代わり、濃厚な水の気配に包まれる。
僕は、少しだけ使える風の魔法で風を作って、精霊湖の方へ向ける。
精霊湖の湖面の上には霧が立ち昇り、白い帳が降りていた。
そこへ、帳をふわりと開けるように七色の光の帯が伸びて、僕たちのいる部屋の窓から精霊湖へ、水の衣を纏った小さな精霊たちの橋のように虹が掛かった。
そして待ちかねたように、鏡のように穏やかな湖面から、次々に小さな光が虹の橋を伝ってやってくる。
みこさまーおはようー
みこさまーにじ、ありがとー
みこさまー
みこさまー!
ほのおも おはよー!
露台に降りた途端、精霊たちのきゃあきゃあという声が聴こえていたけど、更に賑やかになった。屋敷には、何か結界でも掛かっているのかな? 展望風呂も、湖の上だったから現れて来れたみたいだったし。
「みんな、おはよう!」
途端におはようの合唱が返る。
みんな、元気だね。
レオリムは、僕の背中にぺたりとくっついて、肩に顎を乗せてむすりとしてるけど、追い払うつもりはないみたい。
みこさま、ほのおとなかよし!
みこさまとほのお、たましいのはんりょー
みこさまとほのお、とわのちかいー!
みこさま、おめでとー!
みこさま、おめでとー!!
えぇ!?
水の精霊って、そんなことも分かるの?
それとも、昨日の夢は、もしかして夢じゃない?
レオリムが叫んでた。
シーラは俺の魂の伴侶だ!!お前たちにはやらん!!って。
そうしたら、すごくきゃあきゃあ大騒ぎで……確か、おいわいーじゅんびーまたねーって、そこで夢は途切れて………。
水の精霊たちがくるくる輪になって、湖の方から何かを運んできた。
くるくる廻る輪の中に、朝陽を受けてキラキラと輝く何かが浮かんでいる。
僕は、精霊たちが言うまま、両手の平を差し出した。
そこに、ぽとりと落ちてきたのは……
これは、魔石?
まじまじと見つめる。
鏡のような平面で対称的に囲まれた石……水晶石だ。
僕の手の平が透けて見えるほど、透明度の高い水晶柱……。
僕は、それを、そうっと指で取って、光に翳した。
レオリムも、へぇ……と言って一緒に見詰める。
すごい、キレイ……色のない魔石は初めて見た……水そのものの色……
僕が魔石に見惚れていると、水の精霊たちはくるくるくるくる、僕とレオリムの周りを回り始めた。
みこさま、おいわい!
みこさま、しゅくふくなのー
みこさまとほのお、おめでとー!
みこさまとほのお、しゅくふくなのー
みこさまとほのお、おしあわせなのー
頭の中に賑やかな声が響いて、それと共に、小さな魔法の波動がいくつもいくつも重なって、とても大きな魔法の波動に僕たちは包まれた。
優しくて、激しくて、穏やかで、荒々しくて、温かくて、冷たくて、まるで本当に水の中にいるような感覚。
僕は、手にした魔石を胸元に握りこんで、その感覚に身を任せた。
僕を抱き締めるレオリムの手が、僕の手に重なる。
水の波動は、渦巻く様に、僕たちの身体の中へ入って来た。
身体の隅々まで温かなもので満たされる感覚。
水の魔法の波動は、すべて、僕たちの中に浸透したのが分かった。
これ、祝福?
海竜さまに祝福された時と、似た感覚だった。
僕は思わず、レオリムを振り返った。
目が合うとレオリムは、はぁと溜息を吐いた。
みこさまとほのお、おそろいー
しゅくふく、おそろいー
みこさま、またねー
みこさま、ほのお、またあそんでねー
みこさま、ほのおとなかよくねー
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