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学園祭
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夏休みも終わり、秋の雰囲気が漂う十月。俺たちの学校では、もうそろそろ学園祭が行われようとしていた。
「たっくんのところは、学園祭に何をするの?」
「お化け屋敷だと」
「お化け屋敷?楽しそうだね」
「夜奈のところは何をするんだ?」
「私のところは、メイド喫茶だって」
「という事は、夜奈のメイド姿が拝めるという事か!」
「私のメイド姿を見たいの?」
「そりゃあもちろん。この近辺にメイドさんなんて居ないからね~」
「たっくんが望むなら…いつでもメイド姿を見せても……いいよ?」
頬を少し赤くしながら、上目遣いで俺の方を見ながら言った夜奈に、俺はドキッとした。
「うん…。まあ…こ、今度な」
「それはそうと、たっくん。随分と寒くなってきたね」
「もう十月だからな」
「……もう十月か…。時が経つのって、早いね…」
「そうだな」
「……………」
「どうした?」
「え?あっ……なんでもないよ!」
という夜奈の顔は、なんでもないとは言っていなかった。どこか複雑な表情であった。
「本当に?」
「本当だよ!」
「何かあれば、相談にのるけど?」
「大丈夫だって、言っているでしょ!」
今までに会った事のない夜奈が現れた瞬間であった。
「……ッ!?」
「あ、ごめん……。言い過ぎた…」
「うん。こっちも、しつこかった。ごめん」
「そ、それじゃ私はここで。また明日…」
「ああ。また明日」
俺は夜奈にそう言うと、夜奈は自宅の方へと体を向けた。
でも、このままでいいのか?こんな喧嘩した様な別れ方で!
俺の心はもやもやと、どこかもどかしい気持ちになった。
俺は…
「夜奈!」
そんな事を許さなかった。
「ん?」
「学園祭、一緒に回らないか?」
言った。
その瞬間、どこかもやもやとした気持ちが晴れた。
別に本当に喧嘩した訳ではない。お互いにそう思っている。明日になれば、恐らく今まで通りだろう。けど、こんなのは嫌だ!
「うん…いいよ?別に誰かと一緒に回る予定無いし」
「それは良かった」
「……ありがとう、たっくん。じゃ、また明日」
「ああ、また明日!」
俺は、夜奈にそう言うと、家へと向かった。
数日後。
いよいよ今日から二日間、学園祭が行われる。
噂によれば、結構な人が来るらしいが、初日の今日は、この学校の生徒だけで、一般の人は明日になるらしい。
別に、明日も回れるとの事で、初日の今日は夜奈との相談の結果、互いのお店に行ったり、クラスの店番をしたりする事になり、夜奈とは別行動となった。
つまり、夜奈と回るのは明日となる。
「そんで、この格好はどうなんだ?」
「ククククク。似合ってるぜ!」
俺の死神のような姿を見て、神田は腹を抱えて笑いやがった。
今持っている鎌で、神田の奴を殴ってやった。
「いてーな!」
「笑うからだ。とりあえず、行ってくるわ」
俺は、骸骨のような仮面を被り、お化け屋敷の中へと入った。
次々と入ってくるお客さんを驚かせる俺。特に女性のお客さんの反応が良かった。
「うわあ!」
「あ、たっくん」
……あれ?夜奈?
てか、何故驚かない。まるで、俺が出てくるのが分かっていたような、そんな感じだ。
「……あっ!……スゴイビックリシタヨ!」
「絶対にそんなにビックリしてないよな!」
と、棒読みの夜奈に思わずツッコンでしまった。
「フフ。じゃあ、私行くね。絶対に私のところにも来てよ!」
「あー。分かってるよ。とりあえず、お客さん。進んで下さいな」
俺は、夜奈にそう言って、前に進ませた。
それから幾人か来て、お昼頃に交代して、俺の出番は終わった。
お昼過ぎ。俺は約束通り、夜奈のところへと行く事にした。
すると、夜奈の教室のところには、物凄い行列が出来ていた。
「スゴイ人だな…」
「フフフ。それはそうだ。何てったて、あの六霊夜奈がメイド服を着ているのだ。それを見にくる男子生徒がこの行列をつくり出している」
と、いつの間か隣にいた神田が、要らない説明をしてくれた。
「因みに俺は、これで四回目だ。未だに、会えてないがな」
「あ、うん。いらない説明、ありがとう」
でも、この人数。一体どれくらいの時間がかかるのだろうか…。
神田と適当な話をしながら待つ事、三十分程。ようやく入る事が出来た。
「いらっしゃいませ!ご主人様!何名様でしょうか?」
「一名です」
「おい!俺も俺も!」
「二名様ですね…。どうぞこちらへ」
苦笑いしながら、案内役のメイド服の女子生徒に案内をしてもらい、空いている席へと座った。
すると早速、メニューを持ったオッドアイのメイドさんが俺の席へとやって来た。
「いらっしゃいませ!ご主人様。本日のご注文は何にしますか?」
「おお!六霊さん!」
神田はいきなり席を立ち上がり、片膝をついて、手を差し伸べた。
「可愛らしいです!是非俺と付き合って下さい!」
「ご注文は何にしますか?」
そんな神田をスルーする夜奈。
「えーと、焼きそば一つと、そこにいる奴は、その辺の石で」
「おい!俺の扱い酷くないか!?六霊さん、俺はオムライスを下さい!」
「ご注文は以上でよろしいですか?では、確認します。焼きそば一つと、その辺の石でよろしかったですか?」
「それで!」
流石夜奈。よく分かっている。
と、夜奈の判断に関心していると、神田が止めに入ってきた。
「ちょーっと待ったー!」
「今度は何だよ」
「俺への対応、酷くないか?」
「そうか?」
「そうですか?」
「酷いよ!お願いだから、オムライスで。因みにオムライスに神田君へ♡って書いて下さい!」
「分かりました。では、オムライスのライスを石に変更という事ですね!」
「全然、分かってらっしゃらない!もう、普通のオムライスでいいので、お願いします…」
流石の神田もこれにはお手上げみたいであった。
数分後。焼きそばとオムライスが運ばれて来た。
俺の前には焼きそばが。神田の前には『死ね!』と書かれたオムライスが、テーブルに置かれた。
「ごゆっくりと、お召し上がりください」
ぺこりとお辞儀をして、夜奈は戻っていった。
「さて、食べるか。ん?どうしたんだ?神田」
「これはまさか!俺の告白に……照れている為の行為なのだろうか?」
どれだけ、ポジティブな考えなんだよ!と、俺は心の中で思わずツッコンでしまった。
その後、神田といくつか周り、気がつけばこの日は終了した。
翌日。俺は早速、夜奈の元へと向かった。
「おはよう。たっくん」
「おはよう~。今日もメイド服を着ているのか?」
今日は店番ではない夜奈が、メイド服を着ているのに違和感を感じ、夜奈に問いかけた。
「あー、これ?クラスの人に周るついでに宣伝してきてって頼まれたの。たっくんは、この姿で周るのいや?」
「別に嫌ではないけど、どうしてかなぁ?と思ってな。それより、どこから行く?」
「ここへ行ってみない?コンピュータ部」
「あー。コンピュータ部ね…」
俺は入学してすぐの部活見学の時に行ったのを思い出した。
あの時は弾幕シューティングゲームだった。今回は何だろうか?将又、同じ弾幕シューティングゲームなのか。少し気になってきた。
「よし!行ってみるか」
というわけで、コンピュータ部へ向かった。
「思っていた以上に、人が少ないね」
部活見学の時に比べれば、人の数は随分と少なかった。
やっているんだよな?
俺は恐る恐る中へと入ってみる。
「失礼します」
「ようこそ!コンピュータ部へ。さあさあ、どうぞ中へ!」
眼鏡をかけた、あの先輩が迎えてきた。
「さて、お二人さん。まずは一台ずつパソコンの前に座ってくれたまえ」
眼鏡の先輩に言われ、俺たちはパソコンの前に座る。
「えー、今回君たちにやってもらうのは、格闘ゲームさ。難易度は初心者、中級者、上級者、名人級と四つに分類されている。まずは、初心者でやってみてくれ」
俺たちはそれぞれ、画面にある初心者を選択した。
キャラクターはオリジナルのキャラクターが存在しており、なかなかのクオリティーであった。
特に使いたい奴もおらず、適当に選んで戦闘開始。
一分後。二人とも勝利した。
「なかなかだねー。では、次は中級者だな」
という先輩の話を無視して、上級者を選択する。
「おいおい。いきなり上級者は難しいよ?」
「大丈夫ですよー」
だいたいのコツは掴んだつもりだ。
そして、先程使ったキャラクターで戦闘開始。
「ほう。やるねー。勝つとは…。………では、最後は名人級だ。因みにこの難易度は誰もクリアした事がない。果たして勝てるかな?」
眼鏡をかけた先輩は、ニヤリと笑った。
「因みに、この難易度に勝てば、この学園祭で使える千円分の券を差し上げよう」
なかなか気前がいいじゃないか。
「なるほど。で、一つ聞きたいのですが?」
「何かね?」
「三回程、挑戦をしたいのですが、よろしいですかね?」
「ああ。構わないさ。何度でも挑戦してもらっても。たった一度勝てばいいのさ」
なら、大丈夫かな。
俺は、早速ゲームを始めた。
まず一回目は、相手の攻撃パターンと種類を把握する事にした。もちろん、戦闘結果は敗北であった。
二回目は、先程覚えた攻撃の飛距離を確認する事に。言わずもがな、この戦闘も敗北してしまった。
「どうだ?強いだろ?無理なら諦めてくれてもいいのだよ?」
「いえ、大丈夫です」
俺はそう返事をし、三度目の挑戦を開始した。
まずは、間合いを確認。そして、敵が来たところを足払いで小ダメージ。それを二、三回すると、高くジャンプをし、背後に回って投げ技でダメージ+間合いを取る。
ここまでは先程の試合で身につけ、ダメージを与えられている。難しいのはここからだ。
先程は、攻撃パターンなどを調べながらやっていた為なのか、怒涛の攻撃ラッシュが始まり負けた。だが、分かっているなら問題ない。
まずはガードで攻撃を防ぐ。次に、攻撃と攻撃の間の僅かなスキを見逃さず攻撃。そして再びガード。
そう。慌てることはない。確実にダメージを与え、被ダメージを減らす。
それの繰り返し。
そして最後に、大技で敵をノックアウトした。
「ーーーー!?」
まさか勝てるとは思っていなかったのだろう。コンピュータ部の部長は、口をぽかんと開けたまま、数秒画面を見つめていた。
「勝ちましたよ。それでは、千円分の券を貰いましょうかね?」
嫌味ったらしく、そう言う俺に渋々渡すコンピュータ部の部長。
「ありがとうございます!」
俺は券を受け取ると、ポケットにしまった。
そういえば、夜奈の奴はどうなったのだろうか。
気になって、隣の画面を見た。画面にはYOU LOSEの文字が出ていた。
「ダメだった…」
「もう少しやっていくか?」
夜奈はふるふると首を横に振った。
「よし、じゃあ行くか」
「ちょっと待ってくれ!」
出て行こうとした俺たちに、コンピュータ部の部長が話しかけてきた。
「君たち、コンピュータ部に入らないか?」
聞いた事のある台詞だ。
「ここへ入学して間もない時にも言われましたが、今回もお断りさせてもらいます」
俺がそう言うと、コンピュータ部の部長は俺の顔を見て、「はっ!」と思い出したような表情をした。
「それでは」
俺は扉を開けて、夜奈と共にコンピュータ部を出た。
「さて、次はどこに行く?」
「折角たっくんが勝ち取った券があるんだし、何か食べに行こうよ」
と言って向かったのは、三年生が行なっているクレープ屋であった。
「凄い人だね…」
「ああ…」
昨日行った夜奈の店にも凄い数の人が並んでいたが、その倍は並んでいると、推測される。
「どうする?凄い並んでいるけど…」
「食べたい。クレープ食べたい!」
今までに見た事がない程、目を輝かせながら、そう言ってきた。
「じゃあ、少し待つか」
「うん!」
結局、三十分程で入ることが出来た。理由としては、前に並んでいる人がちょくちょくと出て行ったのと、夜奈の店の倍程の席が用意されていた為であった。その為、思っていた以上に早く入ることが出来た。
「ようやく座れたね」
「さてと、早速注文しようか」
俺は手作り感満載のメニュー表をお互いに見えるように開いた。
思っていた以上に多くのメニューがあり、少々驚いた。
「決まった?」
「うん!」
「すみません!」
俺は、手を挙げ店員さんを呼んだ。
「ご注文でしょうか?」
「はい。ミックスクレープが一つと……」
「私は、いちごのクレープで!」
「ミックスクレープといちごクレープですね。少々お待ちください」
店員さんはぺこりとお辞儀をすると、注文も調理場へと伝えに行った。
「これを食べたら、次はどこに行く?」
「たっくんはどこか行きたいところは無いの?」
「俺か?俺は……」
強いて言うなら…。
「ここかな?」
「軽音部?」
「うん。部活見学の時に、ボーカルの人の歌がとても上手かったんだ」
「確かに上手かったね!その時に、たっくんに連絡先を渡したんだよね」
「ああ。そうだったな。……で、その人の歌声をもう一度聞きたくてね」
「なるほどね。じゃあ、次は体育館でやっている軽音部だね」
「お待たせしました!」
丁度話が終わった瞬間、店員さんがクレープを持ってきてくれた。
「お待たせしました!ミックスクレープといちごのクレープになります」
お互いに注文したクレープが目の前に置かれた。
「ごゆっくりお召し上がり下さい」
店員さんは、再びぺこりと頭を下げ、次のお客さんのところへと向かっていった。
「じゃあ、頂くか」
「頂きます!」
夜奈は元気良くそう言うと、クレープを手に持ち、はふっとクレープを口に入れた。
「ん~~~!!」
目をキラキラと輝かせる夜奈。それはまるで子供のようだった。
俺も一口。
「うん。美味しい!」
思っていた以上に美味しかった。
「ねえ、たっくん。一口頂戴!」
「え?」
夜奈の思いもよらない一言に、一瞬フリーズしてしまった。
すぐさま、思考を回復させ、少し躊躇いながらも、クレープを夜奈に向けた。
ぱくっ。
「なっ!?」
ここでも夜奈の行動に驚かされた。
まさか、そのまま食べるとは思っていなかったのだ。確かに、夜奈にクレープを向けたが、あくまでも渡してから食べるものだと思っていたのだが……。
「うん!美味しい!」
嬉しそうに食べる夜奈。その一方で、俺の背中に凄い視線と殺気が向けられていた。
「たっくんも、私の食べてみて」
はい。と端に食べられた跡が残っているクレープをこちらに向けてきた。
これは、あ~ん。か?
いやいやいや。こんな大勢の人の中で出来るか!
「どしたの?」
どしたの?じゃねえよ!無理だよ。俺の小さい器じゃあ、恥ずかしさに耐えられないよ。
だが、ここで断る事も出来ない…。
……詰んだ。仕方ない。めちゃくちゃ恥ずかしいが、男国井拓真。頂きます。
俺は、夜奈が食べた方とは違うクレープの端を食べた。
「うん。美味しい……」
あと、周りからの視線を物凄く感じるよ。
俺は少しでも気を紛わらせる為に、黙々とクレープを食べた。気が付けば、手元にあったクレープは無くなっていた。
一方で、夜奈の方はぱくぱくとマイペースで食べていた。
早くここから出たい。俺はそう思いながら、夜奈が食べている姿を見ていた。
「美味しかったね!」
にっこりと笑う夜奈に罪悪感の文字は無かった。
俺がどれだけ精神を削られたことか…。
まあ、夜奈にしては楽しかったので、良しとするか!とポジティブに考えるようにする事にした。
「さて、体育館の方へと向かおうか」
「うん!」
俺たちは急ぐ事なく、体育館へ向かうと、既に体育館がほぼ満員状態であった。
「凄い人だね…」
「ああ、全くだ」
ここまで人が集まるとは思っていなかった。
「どこで見ようか?」
夜奈にそう言われ、辺りを見回した。
「無いな…。仕方ない。ここで聴くだけでいいかな?」
「たっくんがそれで良いなら、いいよ!」
俺と夜奈は、体育館の壁側へと向かい、そこで聴く事にした。
「もうそろそろ始まるみたいだな」
時間もそうだが、舞台の上で人がごちゃごちゃと動いており、始まりそうな雰囲気が漂ってきていた。
そして…
「どーも、こんにちは!fairy featherと言います!では、早速自己紹介をします!私、ベース&メインボーカルを務めます、相沢恵です!そして、ギターの樫本芽衣!」
ジャジャン!とギターを鳴らして、アピールをする。
「続いて、ドラムの内田総司!」
こちらもドラムを叩いて、アピールをする。
「最後にキーボードのゴリラ!」
「おい!誰がゴリラだよ!」
「ごめん、ごめん」
と、高校生らしい冗談を間に入れ、
「キーボードの三枝光太郎!」
まるで柔道でもやっていそうな体型のその人も、キーボードで軽くアピールした。
「さて、これで自己紹介は終わりと言いたいところなのですが、実はもう一人居るんですけど、今回は事情によりこの四人でさせて頂きます!……では、一曲目!wonderland!」
ドラムのシンバルを合図に曲が演奏された。
この一曲目のwonderlandは、かなり激しい曲で、この場を一気に盛り上げた。
「たっくん。凄くテンションが上がる曲だね」
「そうだな。それに、その時の状況が思い浮かぶようだ」
「たっくん。もしかして、頑張って難しい事を言ってない?」
「そんな事は無い」
俺はそう否定した。
そうだ。決して、そんな事はない。
ワンダーランドへ来た主人公が、これから起こるであろう出会いや冒険を期待しているような、そんな曲であった。
二曲目は、先程とはうって変わり、比較的ゆっくりな曲であった。
まるで、急発進した新幹線が急ブレーキをしたように。
三曲目は、今流行りの曲を歌いだし、再び会場を加速させていった。
四曲目は、テンポのいいアニソンであった。これは、部活見学の時にやっていたものと同じであった。
そして、五曲目。この五曲目は、fairy featherオリジナル曲だった。
一曲目で急加速し、二曲目で急減速。三曲目からゆっくりと加速していき、五曲目の今、会場は最高潮へと達した。
これはあの歌っている相沢という先輩だけではなく、軽音部というチームが創り上げたのは明らかであった。
歌い終わると、俺を含む観客が拍手を送った。歌い切った軽音部は、とても清々しい表情で「ありがとうございました!」と挨拶をして舞台を降りた。
「良かったね」
「うん。さてと、そろそろ戻るか」
「寂しい感じだけど、仕方ないね。また来年も来ようね」
「当たり前だ!」
俺は夜奈とそう約束し、教室の近くまで一緒に戻った。
こうして、二日間による学園祭が幕を閉じた。
「たっくんのところは、学園祭に何をするの?」
「お化け屋敷だと」
「お化け屋敷?楽しそうだね」
「夜奈のところは何をするんだ?」
「私のところは、メイド喫茶だって」
「という事は、夜奈のメイド姿が拝めるという事か!」
「私のメイド姿を見たいの?」
「そりゃあもちろん。この近辺にメイドさんなんて居ないからね~」
「たっくんが望むなら…いつでもメイド姿を見せても……いいよ?」
頬を少し赤くしながら、上目遣いで俺の方を見ながら言った夜奈に、俺はドキッとした。
「うん…。まあ…こ、今度な」
「それはそうと、たっくん。随分と寒くなってきたね」
「もう十月だからな」
「……もう十月か…。時が経つのって、早いね…」
「そうだな」
「……………」
「どうした?」
「え?あっ……なんでもないよ!」
という夜奈の顔は、なんでもないとは言っていなかった。どこか複雑な表情であった。
「本当に?」
「本当だよ!」
「何かあれば、相談にのるけど?」
「大丈夫だって、言っているでしょ!」
今までに会った事のない夜奈が現れた瞬間であった。
「……ッ!?」
「あ、ごめん……。言い過ぎた…」
「うん。こっちも、しつこかった。ごめん」
「そ、それじゃ私はここで。また明日…」
「ああ。また明日」
俺は夜奈にそう言うと、夜奈は自宅の方へと体を向けた。
でも、このままでいいのか?こんな喧嘩した様な別れ方で!
俺の心はもやもやと、どこかもどかしい気持ちになった。
俺は…
「夜奈!」
そんな事を許さなかった。
「ん?」
「学園祭、一緒に回らないか?」
言った。
その瞬間、どこかもやもやとした気持ちが晴れた。
別に本当に喧嘩した訳ではない。お互いにそう思っている。明日になれば、恐らく今まで通りだろう。けど、こんなのは嫌だ!
「うん…いいよ?別に誰かと一緒に回る予定無いし」
「それは良かった」
「……ありがとう、たっくん。じゃ、また明日」
「ああ、また明日!」
俺は、夜奈にそう言うと、家へと向かった。
数日後。
いよいよ今日から二日間、学園祭が行われる。
噂によれば、結構な人が来るらしいが、初日の今日は、この学校の生徒だけで、一般の人は明日になるらしい。
別に、明日も回れるとの事で、初日の今日は夜奈との相談の結果、互いのお店に行ったり、クラスの店番をしたりする事になり、夜奈とは別行動となった。
つまり、夜奈と回るのは明日となる。
「そんで、この格好はどうなんだ?」
「ククククク。似合ってるぜ!」
俺の死神のような姿を見て、神田は腹を抱えて笑いやがった。
今持っている鎌で、神田の奴を殴ってやった。
「いてーな!」
「笑うからだ。とりあえず、行ってくるわ」
俺は、骸骨のような仮面を被り、お化け屋敷の中へと入った。
次々と入ってくるお客さんを驚かせる俺。特に女性のお客さんの反応が良かった。
「うわあ!」
「あ、たっくん」
……あれ?夜奈?
てか、何故驚かない。まるで、俺が出てくるのが分かっていたような、そんな感じだ。
「……あっ!……スゴイビックリシタヨ!」
「絶対にそんなにビックリしてないよな!」
と、棒読みの夜奈に思わずツッコンでしまった。
「フフ。じゃあ、私行くね。絶対に私のところにも来てよ!」
「あー。分かってるよ。とりあえず、お客さん。進んで下さいな」
俺は、夜奈にそう言って、前に進ませた。
それから幾人か来て、お昼頃に交代して、俺の出番は終わった。
お昼過ぎ。俺は約束通り、夜奈のところへと行く事にした。
すると、夜奈の教室のところには、物凄い行列が出来ていた。
「スゴイ人だな…」
「フフフ。それはそうだ。何てったて、あの六霊夜奈がメイド服を着ているのだ。それを見にくる男子生徒がこの行列をつくり出している」
と、いつの間か隣にいた神田が、要らない説明をしてくれた。
「因みに俺は、これで四回目だ。未だに、会えてないがな」
「あ、うん。いらない説明、ありがとう」
でも、この人数。一体どれくらいの時間がかかるのだろうか…。
神田と適当な話をしながら待つ事、三十分程。ようやく入る事が出来た。
「いらっしゃいませ!ご主人様!何名様でしょうか?」
「一名です」
「おい!俺も俺も!」
「二名様ですね…。どうぞこちらへ」
苦笑いしながら、案内役のメイド服の女子生徒に案内をしてもらい、空いている席へと座った。
すると早速、メニューを持ったオッドアイのメイドさんが俺の席へとやって来た。
「いらっしゃいませ!ご主人様。本日のご注文は何にしますか?」
「おお!六霊さん!」
神田はいきなり席を立ち上がり、片膝をついて、手を差し伸べた。
「可愛らしいです!是非俺と付き合って下さい!」
「ご注文は何にしますか?」
そんな神田をスルーする夜奈。
「えーと、焼きそば一つと、そこにいる奴は、その辺の石で」
「おい!俺の扱い酷くないか!?六霊さん、俺はオムライスを下さい!」
「ご注文は以上でよろしいですか?では、確認します。焼きそば一つと、その辺の石でよろしかったですか?」
「それで!」
流石夜奈。よく分かっている。
と、夜奈の判断に関心していると、神田が止めに入ってきた。
「ちょーっと待ったー!」
「今度は何だよ」
「俺への対応、酷くないか?」
「そうか?」
「そうですか?」
「酷いよ!お願いだから、オムライスで。因みにオムライスに神田君へ♡って書いて下さい!」
「分かりました。では、オムライスのライスを石に変更という事ですね!」
「全然、分かってらっしゃらない!もう、普通のオムライスでいいので、お願いします…」
流石の神田もこれにはお手上げみたいであった。
数分後。焼きそばとオムライスが運ばれて来た。
俺の前には焼きそばが。神田の前には『死ね!』と書かれたオムライスが、テーブルに置かれた。
「ごゆっくりと、お召し上がりください」
ぺこりとお辞儀をして、夜奈は戻っていった。
「さて、食べるか。ん?どうしたんだ?神田」
「これはまさか!俺の告白に……照れている為の行為なのだろうか?」
どれだけ、ポジティブな考えなんだよ!と、俺は心の中で思わずツッコンでしまった。
その後、神田といくつか周り、気がつけばこの日は終了した。
翌日。俺は早速、夜奈の元へと向かった。
「おはよう。たっくん」
「おはよう~。今日もメイド服を着ているのか?」
今日は店番ではない夜奈が、メイド服を着ているのに違和感を感じ、夜奈に問いかけた。
「あー、これ?クラスの人に周るついでに宣伝してきてって頼まれたの。たっくんは、この姿で周るのいや?」
「別に嫌ではないけど、どうしてかなぁ?と思ってな。それより、どこから行く?」
「ここへ行ってみない?コンピュータ部」
「あー。コンピュータ部ね…」
俺は入学してすぐの部活見学の時に行ったのを思い出した。
あの時は弾幕シューティングゲームだった。今回は何だろうか?将又、同じ弾幕シューティングゲームなのか。少し気になってきた。
「よし!行ってみるか」
というわけで、コンピュータ部へ向かった。
「思っていた以上に、人が少ないね」
部活見学の時に比べれば、人の数は随分と少なかった。
やっているんだよな?
俺は恐る恐る中へと入ってみる。
「失礼します」
「ようこそ!コンピュータ部へ。さあさあ、どうぞ中へ!」
眼鏡をかけた、あの先輩が迎えてきた。
「さて、お二人さん。まずは一台ずつパソコンの前に座ってくれたまえ」
眼鏡の先輩に言われ、俺たちはパソコンの前に座る。
「えー、今回君たちにやってもらうのは、格闘ゲームさ。難易度は初心者、中級者、上級者、名人級と四つに分類されている。まずは、初心者でやってみてくれ」
俺たちはそれぞれ、画面にある初心者を選択した。
キャラクターはオリジナルのキャラクターが存在しており、なかなかのクオリティーであった。
特に使いたい奴もおらず、適当に選んで戦闘開始。
一分後。二人とも勝利した。
「なかなかだねー。では、次は中級者だな」
という先輩の話を無視して、上級者を選択する。
「おいおい。いきなり上級者は難しいよ?」
「大丈夫ですよー」
だいたいのコツは掴んだつもりだ。
そして、先程使ったキャラクターで戦闘開始。
「ほう。やるねー。勝つとは…。………では、最後は名人級だ。因みにこの難易度は誰もクリアした事がない。果たして勝てるかな?」
眼鏡をかけた先輩は、ニヤリと笑った。
「因みに、この難易度に勝てば、この学園祭で使える千円分の券を差し上げよう」
なかなか気前がいいじゃないか。
「なるほど。で、一つ聞きたいのですが?」
「何かね?」
「三回程、挑戦をしたいのですが、よろしいですかね?」
「ああ。構わないさ。何度でも挑戦してもらっても。たった一度勝てばいいのさ」
なら、大丈夫かな。
俺は、早速ゲームを始めた。
まず一回目は、相手の攻撃パターンと種類を把握する事にした。もちろん、戦闘結果は敗北であった。
二回目は、先程覚えた攻撃の飛距離を確認する事に。言わずもがな、この戦闘も敗北してしまった。
「どうだ?強いだろ?無理なら諦めてくれてもいいのだよ?」
「いえ、大丈夫です」
俺はそう返事をし、三度目の挑戦を開始した。
まずは、間合いを確認。そして、敵が来たところを足払いで小ダメージ。それを二、三回すると、高くジャンプをし、背後に回って投げ技でダメージ+間合いを取る。
ここまでは先程の試合で身につけ、ダメージを与えられている。難しいのはここからだ。
先程は、攻撃パターンなどを調べながらやっていた為なのか、怒涛の攻撃ラッシュが始まり負けた。だが、分かっているなら問題ない。
まずはガードで攻撃を防ぐ。次に、攻撃と攻撃の間の僅かなスキを見逃さず攻撃。そして再びガード。
そう。慌てることはない。確実にダメージを与え、被ダメージを減らす。
それの繰り返し。
そして最後に、大技で敵をノックアウトした。
「ーーーー!?」
まさか勝てるとは思っていなかったのだろう。コンピュータ部の部長は、口をぽかんと開けたまま、数秒画面を見つめていた。
「勝ちましたよ。それでは、千円分の券を貰いましょうかね?」
嫌味ったらしく、そう言う俺に渋々渡すコンピュータ部の部長。
「ありがとうございます!」
俺は券を受け取ると、ポケットにしまった。
そういえば、夜奈の奴はどうなったのだろうか。
気になって、隣の画面を見た。画面にはYOU LOSEの文字が出ていた。
「ダメだった…」
「もう少しやっていくか?」
夜奈はふるふると首を横に振った。
「よし、じゃあ行くか」
「ちょっと待ってくれ!」
出て行こうとした俺たちに、コンピュータ部の部長が話しかけてきた。
「君たち、コンピュータ部に入らないか?」
聞いた事のある台詞だ。
「ここへ入学して間もない時にも言われましたが、今回もお断りさせてもらいます」
俺がそう言うと、コンピュータ部の部長は俺の顔を見て、「はっ!」と思い出したような表情をした。
「それでは」
俺は扉を開けて、夜奈と共にコンピュータ部を出た。
「さて、次はどこに行く?」
「折角たっくんが勝ち取った券があるんだし、何か食べに行こうよ」
と言って向かったのは、三年生が行なっているクレープ屋であった。
「凄い人だね…」
「ああ…」
昨日行った夜奈の店にも凄い数の人が並んでいたが、その倍は並んでいると、推測される。
「どうする?凄い並んでいるけど…」
「食べたい。クレープ食べたい!」
今までに見た事がない程、目を輝かせながら、そう言ってきた。
「じゃあ、少し待つか」
「うん!」
結局、三十分程で入ることが出来た。理由としては、前に並んでいる人がちょくちょくと出て行ったのと、夜奈の店の倍程の席が用意されていた為であった。その為、思っていた以上に早く入ることが出来た。
「ようやく座れたね」
「さてと、早速注文しようか」
俺は手作り感満載のメニュー表をお互いに見えるように開いた。
思っていた以上に多くのメニューがあり、少々驚いた。
「決まった?」
「うん!」
「すみません!」
俺は、手を挙げ店員さんを呼んだ。
「ご注文でしょうか?」
「はい。ミックスクレープが一つと……」
「私は、いちごのクレープで!」
「ミックスクレープといちごクレープですね。少々お待ちください」
店員さんはぺこりとお辞儀をすると、注文も調理場へと伝えに行った。
「これを食べたら、次はどこに行く?」
「たっくんはどこか行きたいところは無いの?」
「俺か?俺は……」
強いて言うなら…。
「ここかな?」
「軽音部?」
「うん。部活見学の時に、ボーカルの人の歌がとても上手かったんだ」
「確かに上手かったね!その時に、たっくんに連絡先を渡したんだよね」
「ああ。そうだったな。……で、その人の歌声をもう一度聞きたくてね」
「なるほどね。じゃあ、次は体育館でやっている軽音部だね」
「お待たせしました!」
丁度話が終わった瞬間、店員さんがクレープを持ってきてくれた。
「お待たせしました!ミックスクレープといちごのクレープになります」
お互いに注文したクレープが目の前に置かれた。
「ごゆっくりお召し上がり下さい」
店員さんは、再びぺこりと頭を下げ、次のお客さんのところへと向かっていった。
「じゃあ、頂くか」
「頂きます!」
夜奈は元気良くそう言うと、クレープを手に持ち、はふっとクレープを口に入れた。
「ん~~~!!」
目をキラキラと輝かせる夜奈。それはまるで子供のようだった。
俺も一口。
「うん。美味しい!」
思っていた以上に美味しかった。
「ねえ、たっくん。一口頂戴!」
「え?」
夜奈の思いもよらない一言に、一瞬フリーズしてしまった。
すぐさま、思考を回復させ、少し躊躇いながらも、クレープを夜奈に向けた。
ぱくっ。
「なっ!?」
ここでも夜奈の行動に驚かされた。
まさか、そのまま食べるとは思っていなかったのだ。確かに、夜奈にクレープを向けたが、あくまでも渡してから食べるものだと思っていたのだが……。
「うん!美味しい!」
嬉しそうに食べる夜奈。その一方で、俺の背中に凄い視線と殺気が向けられていた。
「たっくんも、私の食べてみて」
はい。と端に食べられた跡が残っているクレープをこちらに向けてきた。
これは、あ~ん。か?
いやいやいや。こんな大勢の人の中で出来るか!
「どしたの?」
どしたの?じゃねえよ!無理だよ。俺の小さい器じゃあ、恥ずかしさに耐えられないよ。
だが、ここで断る事も出来ない…。
……詰んだ。仕方ない。めちゃくちゃ恥ずかしいが、男国井拓真。頂きます。
俺は、夜奈が食べた方とは違うクレープの端を食べた。
「うん。美味しい……」
あと、周りからの視線を物凄く感じるよ。
俺は少しでも気を紛わらせる為に、黙々とクレープを食べた。気が付けば、手元にあったクレープは無くなっていた。
一方で、夜奈の方はぱくぱくとマイペースで食べていた。
早くここから出たい。俺はそう思いながら、夜奈が食べている姿を見ていた。
「美味しかったね!」
にっこりと笑う夜奈に罪悪感の文字は無かった。
俺がどれだけ精神を削られたことか…。
まあ、夜奈にしては楽しかったので、良しとするか!とポジティブに考えるようにする事にした。
「さて、体育館の方へと向かおうか」
「うん!」
俺たちは急ぐ事なく、体育館へ向かうと、既に体育館がほぼ満員状態であった。
「凄い人だね…」
「ああ、全くだ」
ここまで人が集まるとは思っていなかった。
「どこで見ようか?」
夜奈にそう言われ、辺りを見回した。
「無いな…。仕方ない。ここで聴くだけでいいかな?」
「たっくんがそれで良いなら、いいよ!」
俺と夜奈は、体育館の壁側へと向かい、そこで聴く事にした。
「もうそろそろ始まるみたいだな」
時間もそうだが、舞台の上で人がごちゃごちゃと動いており、始まりそうな雰囲気が漂ってきていた。
そして…
「どーも、こんにちは!fairy featherと言います!では、早速自己紹介をします!私、ベース&メインボーカルを務めます、相沢恵です!そして、ギターの樫本芽衣!」
ジャジャン!とギターを鳴らして、アピールをする。
「続いて、ドラムの内田総司!」
こちらもドラムを叩いて、アピールをする。
「最後にキーボードのゴリラ!」
「おい!誰がゴリラだよ!」
「ごめん、ごめん」
と、高校生らしい冗談を間に入れ、
「キーボードの三枝光太郎!」
まるで柔道でもやっていそうな体型のその人も、キーボードで軽くアピールした。
「さて、これで自己紹介は終わりと言いたいところなのですが、実はもう一人居るんですけど、今回は事情によりこの四人でさせて頂きます!……では、一曲目!wonderland!」
ドラムのシンバルを合図に曲が演奏された。
この一曲目のwonderlandは、かなり激しい曲で、この場を一気に盛り上げた。
「たっくん。凄くテンションが上がる曲だね」
「そうだな。それに、その時の状況が思い浮かぶようだ」
「たっくん。もしかして、頑張って難しい事を言ってない?」
「そんな事は無い」
俺はそう否定した。
そうだ。決して、そんな事はない。
ワンダーランドへ来た主人公が、これから起こるであろう出会いや冒険を期待しているような、そんな曲であった。
二曲目は、先程とはうって変わり、比較的ゆっくりな曲であった。
まるで、急発進した新幹線が急ブレーキをしたように。
三曲目は、今流行りの曲を歌いだし、再び会場を加速させていった。
四曲目は、テンポのいいアニソンであった。これは、部活見学の時にやっていたものと同じであった。
そして、五曲目。この五曲目は、fairy featherオリジナル曲だった。
一曲目で急加速し、二曲目で急減速。三曲目からゆっくりと加速していき、五曲目の今、会場は最高潮へと達した。
これはあの歌っている相沢という先輩だけではなく、軽音部というチームが創り上げたのは明らかであった。
歌い終わると、俺を含む観客が拍手を送った。歌い切った軽音部は、とても清々しい表情で「ありがとうございました!」と挨拶をして舞台を降りた。
「良かったね」
「うん。さてと、そろそろ戻るか」
「寂しい感じだけど、仕方ないね。また来年も来ようね」
「当たり前だ!」
俺は夜奈とそう約束し、教室の近くまで一緒に戻った。
こうして、二日間による学園祭が幕を閉じた。
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