俺と彼女と彼女と俺の出会いは少し違っている

毛穴翔太

文字の大きさ
14 / 20

昔話2

しおりを挟む
 人と言うものは、人と人との関わりで変わってくる。
 例えば、恩師に『君は野球のセンスがあるから』と言われて、そのまま野球選手になる。
 クラスでリーダー的存在の少年がある日からイジメにあい、クラスでの存在が空気と化す。
 そう言った、人と人との出会いは、特に子供時代には重要である。
 彼女もそうだ。彼女はオッドアイであった。
 幼稚園に通っていた彼女は、同じ歳の男の子達に、眼の色の事を言われて、父親以外の男が嫌いになった。
 そのまま、小学校に入学した。その直後、同じクラスになった、男子生徒にこう言われた。
「何だ?その目の色は?気持ち悪っ!」
 まだ温厚であった彼女の瞳は、この時から、冷徹で男性を汚物でも見るかのような瞳へと変わった。
 そんな彼女も中学へ上がると、周りの反応が変わった。
 男子生徒から告白される事が増えた。
 しかし彼女は、其れを全て断った。
 何故なら今の自分に必要がないと思ったからだ。
 其れに、その当時の彼女はあるモノにハマっていた。
 魔物狩り。
 彼女の家系は忍びであった。
 今は名前を変えて、スパイやボディガード、暗殺者などと呼ばれる存在として生きている。
 そんな家系で育った夜奈は、父親と共に未だに現れる魔物を狩りながら、戦闘経験を積んだ。
 そして、中学の入学と同時に拳銃一丁、刀一刀を貰うと、一気に才能が開花した。
 夜奈の父親が驚くほどのスピードで魔物を狩り、刀を持って一ヶ月程で、一人で倒しに行くくらいまで成長した。
 いや、正確には、夜奈の才能が開花する一方で、己に才能のない事に絶望する夜奈の父親が、魔物狩りに行かなくなっただけなのかも知れない。
 結局中学三年間を魔物狩りに費やしたと言っても過言では無い夜奈は、高校生へと上がった。
 入学式。夜奈は、新入生代表者の挨拶で壇上へ上がり、男を見て思った。
 このゴミどもが!
 威嚇。夜奈は魔物との戦闘を経て、敵を威嚇する事を覚えた。
 だが、効かない。何故なら、危機能力の感知が皆無だからだ。
 どう言う事か詳しく説明すると、自然界において最も大切なのは、生きること。いつ狩られるか分からない現状で威嚇する事は、相手を牽制し、行動を抑制させるという事。故に抑制された相手に攻撃を与えることが出来る。だが、そんな状況下で生きていないこの場の者は、其れを感知する能力が低下し、何も感じる事が出来なかった。
 彼女はその状況を見て思った。
 どうして私は、こんな奴らの為に魔物と戦っているのだろうか?と。
 最初は父親が魔物を狩っているのを見て、憧れた。
 彼女はそんな父親に『以前は、相手の命を奪う為の力だったが、今の我々は人々を守るために、この力があると思っている。故に、我々は魔物を狩らねばならない』と言われた。
 その一心でここまで修行をし、魔物を倒していたが、考えを改め無ければならないようだ。
 その為彼女は、自分が楽しむだけの為に、魔物を狩るとしよう。他の人は二の次だ。そう考えを改めるようにした。
 入学して三日ほど過ぎた、初登校の日。彼女はその日、ある男と出会った。
 彼は、彼女を校舎裏に呼び出し、告白した。
「俺と付き合って下さい」
「私、恋愛に興味が無いので!」
 彼女のその言葉に、彼の心は傷つかなかった。
 何故なら、本意で言った事ではなかったのだ。ただクラスメイトと賭けをしたところ、負けてしまい、罰ゲームとして彼女に告白したのだ。
 よって、彼は、
「そうか…。んじゃ、戻るわ」
 と、これまた冷たい返事を返した。
 アイツ、一体何なの?と思いながら、彼の背中を見ていると、いきなり彼の足が止まり、こっちを見た。
「あっ!」
「なに?」
「……今思い出したんだが……お前の過去に何があったのかは知らないが、あまり俺たち男子を威嚇するんじゃねえよ。気分が悪い」
 彼はそう言うと、くるりと振り返り、校舎へと戻っていった。
「何なの、アイツ!」
 校舎裏に残された彼女は、そう呟いた。

 その日の夜。夕暮れと共に、いつも通り魔物狩りへと向かっていた。
 と言っても、魔物が現れるまでやる事が無い彼女は、海へと向かった。
 ザザッと言う波の音を聞きながら、魔物の気配を探った。
 二時間ほど波の音を聞いていると、不気味で邪悪で不浄な気配を感じた。
 彼女は、急いでその場に向かった。
 着いた場所は、昼間までいた学校であった。しかも今日アイツから告白された校舎裏であった。
 着いて早々に、魔物の姿を捉えた。
 五メートルを超える首の無い人型の化け物がそこにいた。
 彼女は拳銃コルトガバメント、正式名称M1911を左手に持ち、背中に背負っていた愛刀一胴七度 イチノドウシチドを右手で握りしめ、魔物に立ち向かった。
 魔物の体に弾を撃ち込み、接近して斬りつける。それの繰り返し。
 ワンパターンと言えばワンパターンだが、安定して立ち回れる。
 魔物は、とうとう地面にうつ伏せの状態で倒れた。
 その時!校舎から気配を感じた。魔物では無い。人である。
「だれ!?」
 彼女は大声で問うた。数秒の静寂ののち、その者は姿を見せた。
「あ、あんた……」
 その者は、昼間告白してきた男であった。
「こんなところで何をしているの?」
「その問いに対して、俺もその問いで返したいのだが?」
「いいから答えろ!ここへ何しに来た?」
「ただ単に、忘れ物だよ。明日提出する予定のモノを取りに来た。それだけだ。……さあ、答えてやったぞ。次はお前だ。ここで何をしていた?その化け物はなんだ?そんな物騒なモノを何故持っている?」
「……………」
 彼女は固まった。何故なら、この言う状況を考えて無かった為である。
 でも仕方ない。彼女は口を開けた。
「私は……」
 その時だ。
「危ない!」
 倒れていた魔物が彼女の後ろで立ち上がり、彼女を攻撃しようと、拳を振り上げた。
 急な攻撃動作に、咄嗟の反応も鈍く、体が硬直して動けない。
 やられる。
 彼女はそう思った。その時、体に衝撃が走った。
 何が起こったのか分からない彼女の視線は、魔物を後ろから見ていた。
 彼女は、視線をありとあらゆる方向に動かし、情報を取り入れた。
 仰向けに倒れている自分。そんな自分の上にタックルをした後のような体勢で倒れている、昼間の男子。
 そこで気付く。彼に助けられた事に。
 どうなったのかと言うと、体が硬直していた彼女より先に、体の硬直が解けた彼は、魔物からの攻撃を守るべく、彼女にタックルをして、魔物からの攻撃を避け、彼女は仰向けに、魔物の後ろを見る感じで倒れていた。
「てか、退いて!」
 彼女は、昼間の男子の腹辺りを蹴り、すぐさま立ち上がった。
 今度はこっちの番。
 彼女は、拳銃をしまい、右手の刀を両手で握り直した。そして、
「流星雷光斬り!」
 まるで流星のような輝きを放ちながら、まるで雷光のような速さで、魔物を縦一閃に真っ二つに斬った。
 魔物は呻き声をあげる暇なく四散した。
「さてと、よく分からないアイツの説明と、俺を蹴った謝罪をしてもらおうか?」
 昼間の男子は腹部を押さえながら、そう要求した。
 彼女は、持っている刀を鞘に納めて、彼の方に向き、こう言った。
「あなたはこの件に首を突っ込んではいけない。そして、この事を忘れなさい。でないと、あなたを殺す」
 彼女はくるりと体を回転させて、その場から立ち去った。
 翌日。彼女は昨日の夜に会った男子が、己のところに来るのでは無いかと、警戒したが、そんな事は無く、会う事すら無かった。
 それから一週間ほど過ぎたある日。
 辺りは日が落ちかけて、薄暗くなっていた。
 そんな中、オッドアイの彼女は走っていた。
 いつもより早い時間に出たわね。
 彼女は、嫌な気配を感じる方へと、全力で走った。
 走ること十分程。その現場に着いた。
 そこである光景が視界に入ってきた。
 あの男子生徒が襲われていたのだ。
 アイツ……!
 オッドアイの彼女は、愛刀を抜き、魔物に斬りかかった。
 魔物はあっさりとやられて、四散した。
「アンタ!こんな所で何をしていたの!?」
 彼女が刀を彼の首元に突きつけ問い詰めると、彼は…
「ただ、散歩をしていただけだ」
 彼はそう答えた。
 嘘か真かは分からない今、彼を責めるのはのは間違っていると考えた彼女は、首元に突きつけた刀を納めた。
「次は無い。もし次首を突っ込んだら、本当に殺す!」
 彼女はそう言い放って、家へと戻った。
 其れから彼とは学校ですれ違う程度でしか会わず、魔物が現れた時でも彼は姿を見せなかった。
 そんな日々が半年以上続いた、クリスマスイブの事。
 外ではちらちらと雪降っており、クリスマスカラー一色の賑やかな街では、カップルたちが楽しそうに歩いていた。
 そんなカップルを見て、彼女は反吐が出そうであった。
 何がそんなに楽しいのだろうか?
 彼女は分からなかった。
 冬休みに入っていた彼女は、テレビを観ながら、そう思っていた時、外から今までに感じた事のない、恐怖、憎悪。あらゆる負のエネルギーが全身で感じられた。
 彼女は、急いで愛刀一胴七度とコルトガバメントを持って、その負の気配を感じる場所へと向かった。
 少々時間がかかるな…。
 出来るだけ一般人には見られてはならない魔物。そんな彼女達忍者は、早急に迅速に刹那のうちに跡形も無く消さなければならない。
 故に、距離があると言う事は、一般人と魔物が鉢合わせる可能性が上がる。
 急げ、急げ!
 彼女は自分が出せる最大限の力で、走った。
 そして走る事三十分くらい。ようやくの思いで、その場に着いた。
「……ッ!?」
 息を切らしながら見たその光景に、開いた口が塞がらなかった。
「なに……あれ?」
 山型の複数の目と触手を生やした、今までに会った事のない魔物であった。
 三十メートルはあろうその巨体に体がすぐには動かなかった。
 勝てるだろうか?いや、勝たなければいけない。
 彼女は辛うじて動く手で、刀と拳銃を抜いた。その手は恐怖なのか、ブルブルと震えていた。
 私がやらなければ、誰がやる?
「私しかいない!」
 そう自分に言い聞かせて、固まった体を無理矢理動かし、魔物に向かって走った。
 まずは触手から。
 彼女は自慢の刀で、触手を次々に斬っていき、使い慣れた拳銃で、魔物の目を次々と潰していった。
 さあ、どう?
 全ての触手、全ての目を潰した訳ではないが、ダメージは与えられただろう。そう思い、彼女は魔物を見た。
 そこで、絶望した。
 斬った筈の触手、潰した筈の目は、何事もなかったように再生していたのだ。
「うそ……でしょ……。こんな奴どうやって倒せばいいの?」
 頭が真っ白になった。
 そんな彼女に触手が襲い掛かった。だが、彼女にダメージは無かった。
「ど、どうして……アンタが……ここにいるの?」
 何故そこに居たのかは分からないが、彼女の前には、学校で現れた魔物から助けてくれた、あの男子生徒が大の字の状態で触手から守ってくれていた。
 複数の触手が体を貫いて。
 ズボズボと触手が次々と男子生徒の体から抜かれていき、傷口からはどくどくと血が流れていた。
「どうして?どうして、私を助けたのよ!」
「たす…けたら……悪い…のか?」
「悪いとかそう言う事じゃ無い!私を助けなければ、そんな事には……」
「かも…な……」
 ガフッ!
 男子生徒は、口から血を吐き出した。そして、ふらっと体が右側に傾いていき、地面に倒れ込んだ。
 彼女は、そんな男子生徒の側に近寄った。
「けど……勝手に体が動いていたんだから……仕方ない……だろ?其れに、お前なら倒してくれる…だろ?」
「………ッ!……あ、当たり前よ!」
「そう言うと……思った。……あー、目が霞んできた……。俺、死ぬのかな?」
「間違いなく、そうでしょうね」
「けっ!ズバッと言ってくれる……」
「嘘を言っても、仕方ないからね!」
「…………あ……あ……」
 男子生徒は最後に微笑みながら、息を引き取った。
 彼女は、着ていた制服の上着を男子生徒の顔に掛け、刀と拳銃を握り直した。
「私の名前は、六霊夜奈!貴様を絶対に殺す!」
 彼女こと、六霊夜奈は魔物に向かって、再び走り出した。
 其れを合図に、魔物が触手を動かし、攻撃してきた。
 夜奈は、その触手を切り刻み、本体へと近づき、
「流星雷光斬り!」
 まるで流星のように滑らかな軌道で、雷光のように激しい光と共に、魔物を斬った。
 やった!
 そう思った。その瞬間、背後から魔物の触手の一本が、夜奈の左腕を吹き飛ばした。
「ああああああ!!!」
 夜奈は反射的に、刀を持った右腕で、傷口を押さえた。
 と、止まらない……。
 どくどくと流れる血は、地面に血溜まりを作っていた。
「兎に角、ここから逃げないと……」
 途轍も無い痛みが左腕からひしひしと感じながら、駆け出した。
 幸いにも、逃げる為の足が無事であったからだ。
 私が魔物に逃げるとは……。
 ふらっと体が右側に傾く。恐らく、左腕を失った事で、バランスが上手く取れないのだろう。
 夜奈はふらふらしながら、魔物から距離を取った。しかし、そんな事を魔物は許さなかった。
 それがどんなに小さく弱い存在でも、己に危害が加わる可能性がある者には、早いうちから消しておいた方がいい。約千二百年前のあの二人のように。
 魔物は逃げる夜奈を触手で追った。
 触手はすぐに夜奈に追いついた。そして片方の足に巻き付くと、まるで鰹の一本釣りのように夜奈を引っ張った。
 急に足を引っ張られた夜奈は、体が前向きに倒れ、顔面を強打し、額から血がたらっと流れた。
 魔物は夜奈を己の前に持ってくると、もう片方の足を同じように触手で巻きつけた。更に、己に危害が加わる可能性がある残りの腕にも触手を巻き付けた。
 そして、魔物は両足を逆方向に引っ張った。
「ああああああ!!!さ、裂ける!股が裂ける!!!」
 今までに開いた事のない程に、股が開いた。
 股からは血が出て、パンツが血の色に染まっているだろう、などと考える暇などない。
 あまりの痛さに持っていた刀を地面に落としてしまう。
「痛い!痛い!」
 そして……
 ブチッ!
 右足が腿の付け根から千切れた。
「ああああああああ!!!!」
 更に追い討ちは続いた。
 残っていた右腕を触手によって捻りながら、引っ張られた。
 まるでペットボトルの蓋を取るように。
 ブチッ!
 四肢のうち、左足だけ残された夜奈は、気を失っていた。
 そんな夜奈を見て、魔物はまだ追い討ちをかけた。
 魔物は左足を持って、上に投げた。
 その直後、夜奈が落とした刀を触手が拾い上げた。
 そして、体を回転しながら落ちてきた夜奈の首を狙って、魔物は刀を横になぎ払った。
 直後、擦れていく意識の中で、夜奈は人生最後の光景を目にした。
 魔物の前を首の無い己の体が、くるりくるりと回転しながら地面に落ちて行く光景を。
 夜奈はその光景のその先を見るのをやめ、ゆっくりと目を閉ざした。


「さて、これが六霊夜奈が体験した話だ」
「ちょっと待て!……色々と疑問があるんだが?」
「だろうな。色々と疑問があるだろうが、六霊夜奈が体験した話には続きがある。恐らく、これを見ればお前の疑問が解消されていくだろう」
 神田はそう言うと、話を続けた。


 夜奈は目が覚め、周りを見渡した。
 見た事の無い、ただ明るい空間が目の前に広がっている。
 その光景を目にした夜奈は、自分のこの状況に一つの仮説を立てた。
 其れは、あの魔物に負けて、あの世にいる。と言う事だ。
 理由としては、魔物と戦った傷が消えている事。二つ目は、この空間があの世っぽい事。そして三つ目は、今気づいたのだが、目の前に天使のような、妖精のような、羽の生えた生き物が飛んでいるのだ。
「初めまして!私の名前はミミ。ここへ来た者の質問を聞く者です」
 夜奈は、ミミと言う其れを右手でガシッと捕まえた。
「ちょっ!何するんですか?」
「おもちゃ?じゃ無いみたいね…」
 夜奈は、捕まえたミミを右、左、上、下とあらゆる角度から観察した。
「ちょっ!下はダメ!スカート!パンツが見えちゃいますから!って、パンツを下げないで下さい!」
「暖かさがあるから、生き物みたいね…」
 夜奈は、一通り見終わると、ミミと言う其れを放した。
「はあ……。ようやく放してくれた。……ちょっと!いきなり掴むなんて酷いじゃ無いですか!ほら見てください。腕が折れちゃったじゃ無いですか!」
 ミミは、ぶらんぶらんとなっている腕を見せて来て、そう言った。
「其れはそうと、ここへ来た者の質問を聞く者と言っていたわね?」
「其れはそうとって、話を逸らされた?酷くないですか?謝罪の言葉とか無いんですか?」
「そんな事、どうでもい・い・か・ら!ここは一体何処なの?」
 ミミは、夜奈の凄まじい威圧に、謝罪を求めるのをやめ、
「こほん。普段は妹のスーがそう言った事を答えるのですが、今回は手が離せないらしく、私がお答えします」
 ミミはそう言うと、夜奈の質問に答えた。
「ここは神の領域。簡単に言えば、神が住うところです」
「神の領域?天国じゃ無くて?」
「はい。我々が仕える神が貴方をここへ呼び寄せました」
「……どうして?」
 夜奈は少し考えた後、そう問いかけた。
「では、順を追って説明致します。夜奈様は、魔物の正体をご存知ですか?」
「魔物の正体?……魔物の正体は、・あやかしになれなかった、中途半端なモノの事でしょう?」
「なるほど。半分正解半分不正解です。確かに、魔物は妖になれなかったモノの事。しかし、魔物の正体とは違います。魔物の正体とは、人間の負の感情の塊。恨み、妬み、嫌悪、殺意、怒りなどの感情が集まった存在。其れが魔物の本当の正体です」
「つまり、人間の感情が魔物を……」
「その通りです。しかし、人間の負の感情はどうする事も出来ない。そう考えた神々は、ある提案を考えました。まずは、魔物の親玉を倒すこと。この魔物退治の候補として、我が神は貴方を選びました。霊力値、身体能力値が他の人間に比べて高かった為です。そして、二つ目の提案は、人間からの負の感情を極力減らす事。その為に我が神は、他の神にこう説いた。『ある一定値を超える負の感情を持った人間を生き返らせ、負の感情を押さえ込み、魔物の活性を抑制させれる』と。その説に他の神は反論しました。しかし、我が神は、『実験もしないで、そうと決めつけるな!』と、更に反論しました」
「……で、どうなったの?」
「一応、許可は下りました。条件付きで。簡単に言いますと、一人につき五度の生き返り。二つ目は、人間に害を与える者は生き返らせてはいけない。三つ目は、もしもその者が良からぬ行動を取った場合、我が神が全責任を負う事。まあ、他にも色々と条件がありますが……お伝えするのは、これくらいで宜しいでしょう。では、此処から本当の本題に入らせて頂きます。六霊夜奈様。我が神は貴方を二人目の蘇生者に選びました。理由としては、魔物を倒せるのが貴方だけである事。二つ目は、無惨に殺された貴方の感情は、恐ろしい程に強力で、魔物にとって大きな影響を与える可能性がある為だと言われておりました。四つ目は、戻った分の日数の寿命を契約として、いただく事。例えば、一年前に戻りたいと思って場合、蘇生者の寿命から一年分、三百六十五日の寿命を頂きます。さあ、其れをふまえて、どうしますか?生き返りますか?其れともこのまま、あの世に行かれますか?」
「…………」
 夜奈は数秒考え込んだが、すでに夜奈の中で、答えは決まっていた。
「生き返りの方で!」
「分かりました。貴方ならそう言うと思っておりました。では、生き返り先を数ヶ月前の入学式当日まで戻らさせていただきます」
「ねえ、どうして入学式当日なの?」
「魔物を倒す為の準備期間は要りませんか?」
「いるけど……入学式当日じゃ無くても……」
「我が神が、その日がいいと言っておられておりましたものですから。何でしたら、もう少し前に戻しましょうか?」
「いや、大丈夫」
 夜奈の返事を聞いたミミは、軽く微笑んだ。
「では、契約成立です!」
 ミミがそう言うと、床に魔法陣が現れ、激しい光が足元を輝かせた。
「うわっ!」
 次第に光は一層強くなり、全身を包み込んだ。
 その光景を見たミミは、
「頑張って下さいね!」
 と、にっこりと微笑み、そう言い放った。その瞬間、まるで麻酔をかけられたライオンのように、体が傾き、深い眠りについた。


 夜奈は目が覚めた。
 自分の部屋の自分のベッドの上で。
 数秒、いつも見ている天井を見ながら、自分が生き返った事を認識した。
「さて、学校に行こうかな…」
 夜奈は制服に着替えて、学校へ向かった。
 そこで生き返った夜奈は、ある事に気が付いた。
 其れは、生き返る前と同じ光景が目の前で行われていたのだ。
 つまり、このまま時が進めば、あの男とも出会うはずだ。
 そして、その時が来た。
「……あっ、今思い出したんだが、入学式の日に、俺たち男子生徒に威圧しただろ?お前の過去に何があったのかは知らないが、あまり俺たち男子を威嚇するんじゃねえよ。気分が悪い」
「あっそ。其れで?」
「……其れだけだよ……」
「そう。……ねえ、貴方に二つ質問しても良いかしら?」
「なんだ?」
「一つ目は、貴方の名前は何かしら?」
「そう言えば名乗って無かったか?俺の名前は国井拓真。お前と同じ一年生だ」
「国井拓真ね……。一応覚えておく」
「一応って……」
「二つ目の質問。もし、私が見た事のない化け物に襲われている場面に遭遇したら、貴方はどうする?」
「見た事の無い化け物?なんじゃそりゃ?」
「いいから!」
「………そうだなぁ……」
 国井と言う男は、頭をぽりぽりと掻きながら、困った顔で想像した。
「恐らくだが……助けられるか助けられないかは別として、助けようとはすると思う」
 其れを聞いた夜奈は、無意識で微笑んでいた。
「そう。質問に答えてくれて、ありがとう」
「んじゃ、俺は戻るわ」
 国井はそう言って、クラスへと戻ろうと、体をそっちに向けた。その瞬間、夜奈はある事を思い出した。
「くれぐれも忘れ物はしないように」
「ん?どう言う意味だ?」
「ただの忠告」
「あっそ」
 国井はそう言って、今度こそその場から立ち去った。
「………なんだろ?胸がギュッとする……」
 まるで、心臓を誰かに掴まれているような痛さが夜奈を襲った。
 時は流れ、十二月二十四日。
 場所は東尋坊。
 夜奈は、再びあの化け物と戦っていた。
 やはり、この触手と無数の目、そして斬っても斬ってもすぐ再生する、この再生能力が厄介ね……。
 夜奈は既に、二時間という長い時間を魔物と戦っていた。
 以前に戦った時より、この化け物の動きが分かる。絶対に勝ってみせる!
「うおおおおおおお!!」
 夜奈は叫んだ。
 力いっぱい飛び上がった夜奈は触手を次から次へと斬っていく。
 いける!このまま押し切ってみせる!
 そう決意した瞬間、体が動かなくなった。
 え?なんで?なんで動かないの?
 其れもそのはず。鍛えている夜奈とて、常に全力で体を動かし続け、更に魔物からの攻撃を予測する為の集中力が、夜奈の体を蝕んでいたのだ。
 例えるなら、負荷がかかり過ぎたパソコンのように。
 うそ!こんな時に……!
 飛び上がって触手を斬っていた時に体が動かなくなった夜奈は、魔物からすれば隙だらけであった。
 触手が夜奈に襲いかかる。その時、コツンと魔物に石が当たった。
 無数にある魔物の目が、石が飛んできた場所を見た。
 そこにいたのは、国井だった。
 国井は、魔物に一瞬睨むと、夜奈の方へと走り出した。
 そして、落ちてきた夜奈をお姫様抱っこの状態で受け止めた。
「大丈夫か?」
「……うん。と言いたいけど、体が動かないの!」
「そうか……。と、とりあえず、ここを離れるぞ」
「うん」
 国井は夜奈にそう告げると、魔物のいる方とは逆方向に走り出した。
 しかし、体を鍛えていない国井にとって、其れは途轍も無く苦であり、魔物からすれば恰好かっこうの餌食でしか無かった。
 それはまるで、負傷した草食動物を狙う肉食動物と同じであった。
 ズボッ!
 二本の触手が、国井の鳩尾みぞおち付近を貫いた。
「ガハッ……!」
 触手が貫かれたところからは血がとくとくと流れており、抱えられている夜奈の服を染めた。
「………良かった……。間一髪……で、お前には当たらなかった……ようだな……。ハア!ハア!其れにしても……すまん。服を汚して……しまって……」
 何を気にしているの!と言いたい気持ちがあったが、声にならなかった。
 ただただ、小さく首を横に振る事しか出来なかった。
「そうか。其れなら……良かった……」
 国井がそう言った瞬間、二本の触手が左右逆方向に、まるでスルメを裂くように国井の体を裂いた。
 その瞬間、抱えられていた夜奈は、地面に落とされた。
 闘うにしても、逃げようにも、体が動かない。故に、どうする事も出来ない。
 ただ出来るのは、魔物に睨み付けるくらいであった。
 一方魔物は、逃げる事も闘う事も出来ないと夜奈を見て、ゆっくりと触手を動かし、夜奈の四肢を掴んだ。
「もし次、生き返ることが出来たら、絶対にお前を倒してみせる!」
 夜奈はそう言うと、魔物は無数の触手で夜奈の体を貫いた。
 また死んじゃった……。
 再び目が覚めると、ミミがその場にいた。
「また死なれたのですね。で、どうしますか?あと四回、生き返る事が出来ますが?」
「生き返るに決まっている!」
「了解しました!頑張って下さい!」
 今度こそは、勝ってみせる!
 しかし、勝つ事は出来なかった。
 夜奈は睡眠時間をギリギリまで減らして、勉強と修行に費やした。
 二回目の戦闘の時よりも、長く戦えていたが、決定打が無く、スタミナ切れで、再びミミの元へと向かった。
「あと三回ですが……どうします?」
「お願い!行かせて!」
 三度目の入学式。夜奈は入学式だけ出て、学校や勉強に費やしていた時間を修行だけに費やした。
 しかし、それでも勝てる事は無かった。しかも、入学式に一度しか会ってない筈の国井が、夜奈を庇って死んだのだ。
「なんで?なんで庇ったの?貴方と私は…」
 無関係。告白した方とされた方という関係も無ければ、クラスが一緒という事も無い。
「……勝手に体が動いていたんだ……。仕方ない……だろ?」
 国井はニコッと微笑み、そのまま死んだ。
 魔物は、触手を鞭のようにしならせ、夜奈の首をはねた。
「あと二回ですが?」
「行くわ。……生き返りをお願い」
 夜奈は生き返って、一つ分かった事があった。
 一回目も二回目も三回目も、あの男が魔物から私を庇って死んだ。
 もし、私が彼を逃した場合、彼は生き残る事が出来るのではないだろうか。
 そして、彼が魔物から逃げ切ったのち、一族の忍びたちと合流し、一気に畳み掛ければ、勝てるのではないだろうか?と。
「俺と付き合って下さい!」
「……ええ、いいわ」
 夜奈は初めの恋人が出来た。
「ねえ、国井」
「なんだ?六霊」
「もし私が化け物に襲われたら、助けてくれる?」
「助けられる助けられないは別として、助けようとはすると思う」
「そう。貴方ならそう言うと思った」
 ブレない彼に、夜奈は少し嬉しかった。
「ねえ、私の事は下の名前で呼んで?私も貴方を下の名前で呼ぶから。確か……拓真だっけ?拓真……。うーん…。拓真くん……。たっくん……。うん!これにしようかな?どう?」
「ああ……。あ、うん。いいよ。や……夜奈……」
 顔が赤くなった彼を見た夜奈は、ニヒヒとら笑った。
 そして、十二月二十四日。
 夜奈は、拓真を連れて、福井市内の方へと向かった。
 作戦としては、トイレに行くと言って、拓真をそこへ置いていき、夜奈は急いで東尋坊の方へと向かう。その途中で父親に連絡をし、親族一同で一気に畳み掛ける。記憶が正しければ、父親の従兄弟に自衛隊の人がいたはずで、戦車や戦闘機の発進命令を出せたはずだ。
 これなら勝てる!
 そう思っていたが、市内に行く途中の電車で問題が起きた。
 いきなり電車が倒されたのだ。
「大丈夫?」
「ああ。なんとか」
「とりあえず、電車の外に出よう」
 夜奈はそう言って、拓真と一緒に電車の外に出て、驚愕した。
「なんで?なんで、この時間にこの場所にいるの?」
 複数の目に複数の触手を持った例の魔物が夜奈の目の前に現れたのだ。
「たっくん、逃げて!」
 と言っても、銃や刀が無い今、どうやって戦おうか……。
 などと、一瞬だけ魔物から意識を逸らした夜奈に触手が襲い掛かってきた。
「夜奈!!」
 ズボズボズボ!と三本の触手が拓真を襲った。
「うそ……。なんで?もう、意味が分からないよ……」
 拓真に刺さっていた触手は、ゆっくりと抜かれ、拓真は夜奈の方へと倒れた。
「だ、大丈夫……か?」
「う……ん……」
「そう……か。良かった……」
「ねえ!しっかりして!お願い!」
「たぶん……。無理だと…思う……。だって……心臓を貫かれた……から…」
 夜奈の瞳から涙が溢れ出た。悔しさと悲しみ。そして、無力な自分に。
「夜奈……。お前と一緒にいた数ヶ月……とても楽し……かった……」
 拓真はそう言うと、静かに永遠の眠りについた。
「お前を!お前を!絶対に許さない!」
 夜奈は叫んだ。
 魔物は其れが分かったのか、目を赤くして、今までに無いほどの残酷な殺し方をした。
 まず、触手で痛め付け、動きを鈍くした。次に服を脱がし、全裸の状態にし、乳首などの敏感な所を触手でいじられた。
 やめて!そう口に出そうとした時、お尻や口、膣などを触手で塞がれた。
 苦しい。
 もがいて脱出を試みるが、触手ががっちりと掴んでおり、脱出は不可能であった。
 五時間ほど、攻めてきた人間を排除しつつ、夜奈を触手で責めた魔物は、ぐったりした夜奈を上空に放り投げ、先端を鉄のように硬くした触手を上空へと向けた。
 数度の絶頂に疲れ果てた夜奈は、体を動かす力も無く、そして……。
 グサっと、口から入った触手は、肛門付近から飛び出た。
 まるで、木の棒を口から入れた魚のように。
 夜奈は、口やお尻から血が溢れ出た。
 意識がゆっくりと遠のいていき、気が付けば、再びあのミミがいる場所へとやってきていた。
「またダメでしたか。次が最後になりますが、どうします?」
「私は、アイツに勝てないの?」
「其れは私が決める事ではございません。しかし、一つ言えるなら、今の貴方には倒せないかも知れません。で、どうしますか?」
「……行くわ。たっくんは、私が守る」
 夜奈はそう言うと、入学式の日へと戻っていった。


「まあ、これが六霊夜奈の真実。因みに、五回目の生き返りは、国井が見てきた六霊夜奈の姿だから、今回は説明は無しと言う事で。さてと、どうする?生き返るか?」
「うーん……どうしたものか……」
「おい!俺が思っていた反応と違うんだが?」
「どんな反応をすると思ったんだよ!」
「そうだな…。例えば……『生き返るに決まってんだろ!』とか、『当たり前だろ!』とかあるだろ?其れが、『うーん……どうしたものか……』って何だよ!今までにそんな人間はいなかったよ!」
「そうか?でも、夜奈が一生懸命戦ったのに勝てなかった相手だぜ?確実に勝てる保証が無ければ、生き返る意味がない」
「ほう。なるほど…。確かにその通りだな」
「一番の問題は、あの異常な回復力だ。あれをどうにか出来れば、勝てる見込みが増える」
「その通りだろうな。他にもあるんだろ?」
「ああ。もう一つは、動く核をどうやって発見するか…」
「なるほど。けど、どれも解決するぞ」
 自称神の神田は、俺にそう言った。
「え?どう言う事だ?」
「まず後者に関しては、お前が一番分かっているだろ?」
「其れはどう言う……」
「死ぬ前に見えたんじゃ無いか?核が」
「あれは夢じゃ無かったのか?」
「恐らくな。お前が其れを見たかどうかは、俺には分からないからな。で、前者の問題だ が、実はお前らが死んだ後に、その問題を解決する手段がある」
 神田はそう言うと、再び映像を見せた。
 始まりは、俺が死んだところからだ。
 悪意がある始まり方のような気がするが、今回は気にしないでおこう。
「では、ここからが大事な部分だ。見逃すなよ」
 神田にそう言われ、出来るだけ瞬きをしないように画面を見た。
 すると、
『アカン!死んでしもうとる』
『こちらも駄目です。死んでしまっています』
『これじゃ、あの化け物ばけもん倒せんで!』
『ええ。これでは、私たちが来た意味がありませんね』
『仕方ない。俺は帰らせてもらうわ』
『そうですね。今の我々にはどうする事も出来ませんからね』
 そこにいたのは、ねじれハチマキを付けた金髪の男と巫女服を着た白髪の少女が映っていた。
 どちらも、俺と同じくらいの年齢であった。
「コイツらは……」
「魔物を倒す為の秘密を持っている者だ」
「魔物を倒す為の秘密を持っている者達だと?」
「そうだ。魔物とは、人間の負のエネルギーを集めたモノだと言う事は言っただろ?」
「あ、ああ」
「その負のエネルギーに勝てるのは、正のエネルギーなんだ。正のエネルギーとは、神が使える神聖力。仙人が使える仙力せんりき。そして、普通の人間が使える霊力。これらが負のエネルギーに勝てる力なんだ。……で、俺が言いたいのは、この二人は途轍も無く霊力が強いんだ。特に女の子の方は、霊力値が五段階中四と言う、そこそこ強い力を持っている。男の方は、霊力値はニと、少ないが、鍛冶屋をやっており、魔物を倒す為に代々刀を打っている。六霊夜奈の刀もこの男の父親が作ったものだ。さて、そんな彼らが何故ここに来たのかと言うと、予言によってここへ来たんだ」
「予言?」
「そうだ。与那が残した予言だ」
「与那!?あの、魔物を封印した人か?」
「ああ。与那はこうなる事を事前に分かっており、家の中に旦那宛に手紙を置いていたんだ。崇峰は、与那が指示した場所へ向い、指示した人に出会い、鍛冶屋には刀を。巫女にはその刀に霊力を注ぎ込む事を、場所と時と共に言い伝えてもらうように頼んだ。そして、出来た刀を金銀妖瞳きんぎんようどう今で言うオッドアイの少女に渡せと、そう伝えたんだ」
「しかし、よく伝えられたものだ。下手をすれば、伝われない可能性だってあったはずだ」
「その通りだ。しかし、与那は其れをも知っていた。だから、その者達を選んだ」
「なるほど。与那って人は、夜奈が魔物を倒す為の準備をしてくれていたと言う事か。因みに、その者達は何処にいるんだ?」
「おっ!行く気満々だねー」
「行く気満々というか、行かないと折角準備をしてくれたのに、申し訳ないだろ?」
「確かにそうかも知れないな」
「で、場所は?あと名前と」
「神使いが荒いぞ!えーっと、鍛冶屋は大阪の堺にいる、鍛冶屋関谷せきやの長男だ。名前を関谷和希せきやかずきという。で、巫女さんの方だが、場所は出雲大社。そこで巫女をしている、名前は神宮寺聖子じんぐうじせいこという」
「大阪の堺にいる関谷。出雲大社の神宮寺だな。あっ、あと一つ聞いていいか?」
「何だ?」
「霊力値について教えてほしい」
「霊力値か。霊力値は、その人とモノに宿る霊力の値で、五段階に分けられる。五が最大でゼロが最低だ。先程見せた崇峰の霊力値が三。その持っていた大剣がニ。その妻の与那が霊力値最大の五。そして、六霊夜奈も霊力値が五だ。しかし、六霊夜奈はその力を最大限に使えていない。故に負けた。理解したか?」
「ああ。因みに俺はいくらなんだ?」
「………一だな」
「………そうか……」
 俺は聞かなければ良かったと少し思ってしまった。
「さてと、国井拓真。今一度問う。生き返りを希望するか?」
「ああ!頼む」
「了解した!」
 神田がそう言うと、右の掌をこちらに向けてきた。その瞬間、目の前が歪み、体がふらついた。そして、バタンと盛大に倒れ、意識が遠のいた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜

美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】お父様の再婚相手は美人様

すみ 小桜(sumitan)
恋愛
 シャルルの父親が子連れと再婚した!  二人は美人親子で、当主であるシャルルをあざ笑う。  でもこの国では、美人だけではどうにもなりませんよ。

処理中です...