竜王様のヘタレな恋 ーR18バージョンー

Arara

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終編

番いの意味1

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「ああ、はああんっ、もう、やっ」

「まだ、だ」

 絶頂により溢れ出た美酒を飲み干し、挿入する指を二本にして再び愛撫を再開した。
 ローリーは年若く我の魔力を受けたため、体の成長が発育途上で止まってしまった。
 ゆえに、なるべく傷つけないように、ローリーが無理なく我を受け入れられるように、指と舌と口唇を使って少しずつ押し広げる。
 二度目の絶頂に嬌声をあげて果てたローリーの膝に口付けを落とせば、官能に体を震わせた。
 ローリーの狭い入口に己をあてがい、ゆっくり慎重にねじ込んでゆく。

「痛いか? 大丈夫か?」

 ローリーの顔色を窺いながら、傷つけぬよう神経を集中させ、なんとか最奥へと侵入を果たした。
 狭く締め付けていた肉壁は、徐々に柔らかく我を受けとめ始める。


「ああ、グローリア、我の愛しい番いよ」

 深く埋めるごとに、潤い熱くとろけた肉が纏わりついて、極上の悦びを我に与える。
 興奮は最高潮に達し、熱情がうねる。

「ああ、ローリー、すまぬ、もうこれ以上は、抑えられぬっ」

 深く口付け、本能の導くまま魔力を注いだ。

「んぐっ、うっ、」

「駄目だ、ローリー、拒絶してはならぬ。我を受け入れよ」
 
 ローリーが大量の魔力を注ぎ込まれて、苦しげに顔を背けようとするが、我はそれを許さず、顎を捉えてさらに深く口づけた。
 もう、止まらぬ。止められぬ。
 我の魔力とローリーの魔力が混じり合う。

「ああっ」

 射精と同時に一つに溶け合うのを感じた。
 そして、脳天を突き抜けるような射精の強い快感の後、我は圧倒的な幸福感に包まれる。
 ローリーの存在を我の内に感じた。

 ローリーが内在する不思議な感覚に陶酔するうち、魂に刻まれたかすかな記憶が蘇る。
 我らは遠い昔、確かに一つだった。
 そして、我らの望みは出逢い再び一つになることだったのだと知る。


 ローリーは我らが一つになれたことをとても喜んで、ずっとそうしていたがったが、我は融合を解いた。
 ローリーの肉体への負担が大きいからだ。

 それに我は、別々に分かれて、愛し合うのをかなり好んでいる。
 ローリーの美しい肢体をうっとり眺めたり、悪戯して甘い喘ぎ声を聞いたり、撫で回して、味わって、愛でるのが大好きなのだ。
 
 だから、二度目からは、ただ体を重ねるだけにした。
 恋情を抱えての肉体の交わりは、同化では味わえない猛々しい悦びを我に与える。
 我の半身でありながら、愛しい愛しい妻であるグローリア。
 我はやっぱり、明日も明後日も、百年後も二百年後もそのずっと先も、こうしてローリーを愛でて可愛がって、愛したい。

 
 

 愛し合っては眠り、目覚めてはまた愛し合うという事を三日三晩繰り返し、そろそろ腹も減ってきた。
 我ら竜族は、半分は人間と同じ生き物としての性質を有し、また半分は精霊や魔獣と同じ魔素によって作られている。
 だから、魔素によって必ずしも食事が必要というわけではないが、ローリーには必要だ。
 ローリーも我の魔力のせいで元気だが、生命維持に食事は欠かせない。
 ローリーをベッドに残し、我は竜になり、氷付けにしてあった獣をローリーに食べさせる分だけ別にして残りを丸呑みにした。
 そして、再び人型に戻り、ローリーのために洞窟の入口で火をおこして肉を焼く。

 肉を焼いているとローリーが起きてきた。

「おはよう」

「おはよう。すごくいい匂い! おいしそう! なんかものすごくお腹が空いちゃって」

「三日も経てば腹が減るのは当然だ」

「え? うそ! あれから三日も経ってるの? 驚いた」

 ローリーの為に敷いてやった敷物の上をぽんぽんと叩いて座るように促す。
 ところが、ローリーはその敷物の上ではなく、あぐらをかいた我の懐にもぞもぞと入り込んだ。
 そして、焼けた肉を手渡そうとすれば、ローリーは首を振ってあ~んと言って口を開く。
 ?
 あ! 我は一口食いちぎって、ローリーに口移しで食わせてやった。

「うん、おいしい! ふふ」

 ローリーはにっこり笑う。
 ローリーはあの時のことを思い出して、こんなことをやらせたのだ。

 あの時はディーンと二人して、我がせっかく食いちぎってやった肉を押し付け合い、最終的にディーンが肉をわざとらしく落として草むらに追いやった。
 それが今では、口を開いて催促されるまでの関係に。

「アル、ありがとう」

 二人で長いような短いようなこれまでの出来事を、感慨深く振り返ったのだった。
 




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