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中年男の苦悩
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電車に揺られながら、先程の己の行動を振り返り、あまりのあさましさに自己嫌悪に陥った。
美咲を大事にしてやりたいと思うなら、己の性欲をぶつけるべきではない。
毎日毎日、情けなさ過ぎるぞ。
そもそも結婚という形をとらざるを得なくなったのは、お前が色欲に負けるから!
結婚したからと言って、やりたい放題していいわけじゃないんだぞ。
亡くなった父親の代わりに庇護してやりたいと思うのに、本能は簡単に理性を凌駕し先走る。
しかし、自分がこれほど美咲の体にのめり込んでしまっているのが不思議だった。
若い肉体というものは、これほどまで男の雄の部分を刺激し惹きつけるものなのか。
俺は決してロリコンではない。
だが、美咲のツンと上を向いた小さな乳首や奥に埋もれた未熟なクリトリス、天女にもし肛門があったらかくやと思うような桃色のそれが、脳裏に焼き付いて俺を悩ませる。
「沢井くん、おはよう」
会社に着くと、貿易事務部門のチーフである田中さんがいた。
田中さんは二つ上の先輩で、貿易営業部にいた頃共に苦難を乗り切った、戦友のような頼りになる存在だ。
世話好きな女性で、自分が体を壊して新入社員の指導教官に異動してからも、何かと気にかけてくれる。
料理が得意で、C感染症が流行る前はよく作り過ぎたから食べてと差し入れをもらっていた。
「おはようございます。お久しぶりです。お元気でしたか?
C感染症禍の中、テレワークの導入で社員はシフト出勤しており、誰とも会う機会が減っていた。
「今年の新入社員はどんな調子? 研修もオンラインだったりするわけでしょう?」
「そうですね。現在はC感染症の方も少し落ち着いてきたので、対策を講じながら順次対面に戻しているところです。早く元通りにしたいですね。このままでは、研修も満足に受けさせないで配属なんてことになりかねませんから」
C感染症が社会経済に与えた影響は凄まじかった。
政府からの支援は焼け石に水で、倒産をよぎなくされる企業は現在も後をたたない。
倒産は免れても経営規模を縮小せざるを得なくなり、余剰人員となった新入社員は内定取消しやリストラの被害に遭っている。
美咲もその内の一人である。
C感染症が無ければ、今頃は旅行会社のバスに乗っていただろう。
俺が担当している新入社員はいわゆる勝ち組の優秀な人材ばかりだが、そんな彼らでさえ皆一様に不安を口にするのだ。
高校を卒業したばかりで、社会に一人放り出された美咲はさぞかし心細かったに違いない。
「今晩、食事でもどう?」
自粛要請も解除されたしと、別れ際に食事に誘われる。
可愛がってもらっている先輩からの誘いだ。
断るのは礼儀に反する。
だが、断りの文句は自然と口から滑り出た。
「申し訳ありません。またにしてもらえますか? その時は僕がおごりますので」
美咲は拾い主の愛情を得ようと、今夜も食事を用意して俺を待っているだろう。
捨てられた子猫に拾い主を選ぶ権利はないのだから。
美咲を大事にしてやりたいと思うなら、己の性欲をぶつけるべきではない。
毎日毎日、情けなさ過ぎるぞ。
そもそも結婚という形をとらざるを得なくなったのは、お前が色欲に負けるから!
結婚したからと言って、やりたい放題していいわけじゃないんだぞ。
亡くなった父親の代わりに庇護してやりたいと思うのに、本能は簡単に理性を凌駕し先走る。
しかし、自分がこれほど美咲の体にのめり込んでしまっているのが不思議だった。
若い肉体というものは、これほどまで男の雄の部分を刺激し惹きつけるものなのか。
俺は決してロリコンではない。
だが、美咲のツンと上を向いた小さな乳首や奥に埋もれた未熟なクリトリス、天女にもし肛門があったらかくやと思うような桃色のそれが、脳裏に焼き付いて俺を悩ませる。
「沢井くん、おはよう」
会社に着くと、貿易事務部門のチーフである田中さんがいた。
田中さんは二つ上の先輩で、貿易営業部にいた頃共に苦難を乗り切った、戦友のような頼りになる存在だ。
世話好きな女性で、自分が体を壊して新入社員の指導教官に異動してからも、何かと気にかけてくれる。
料理が得意で、C感染症が流行る前はよく作り過ぎたから食べてと差し入れをもらっていた。
「おはようございます。お久しぶりです。お元気でしたか?
C感染症禍の中、テレワークの導入で社員はシフト出勤しており、誰とも会う機会が減っていた。
「今年の新入社員はどんな調子? 研修もオンラインだったりするわけでしょう?」
「そうですね。現在はC感染症の方も少し落ち着いてきたので、対策を講じながら順次対面に戻しているところです。早く元通りにしたいですね。このままでは、研修も満足に受けさせないで配属なんてことになりかねませんから」
C感染症が社会経済に与えた影響は凄まじかった。
政府からの支援は焼け石に水で、倒産をよぎなくされる企業は現在も後をたたない。
倒産は免れても経営規模を縮小せざるを得なくなり、余剰人員となった新入社員は内定取消しやリストラの被害に遭っている。
美咲もその内の一人である。
C感染症が無ければ、今頃は旅行会社のバスに乗っていただろう。
俺が担当している新入社員はいわゆる勝ち組の優秀な人材ばかりだが、そんな彼らでさえ皆一様に不安を口にするのだ。
高校を卒業したばかりで、社会に一人放り出された美咲はさぞかし心細かったに違いない。
「今晩、食事でもどう?」
自粛要請も解除されたしと、別れ際に食事に誘われる。
可愛がってもらっている先輩からの誘いだ。
断るのは礼儀に反する。
だが、断りの文句は自然と口から滑り出た。
「申し訳ありません。またにしてもらえますか? その時は僕がおごりますので」
美咲は拾い主の愛情を得ようと、今夜も食事を用意して俺を待っているだろう。
捨てられた子猫に拾い主を選ぶ権利はないのだから。
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