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激うま!お眠り仲良し兄弟!
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「アリアナ!!」
庭にあるベンチに座り読書をしていると後ろからとても大きな声で呼ばれた。
私は驚いた事を少しでも勘付かれないように振り向く。
「驚いたか!!」
楽しそうに私の顔を見つめるのはジャクソン様。
やはりクソガキ様ですわね。
耳がキーンってなりましたもの。耳がキーンって。
けど良いんですの、だって可愛いから。
「うふふふふ…とーーーっても驚きましたわ」
「そうかそうか!!!こんな事で驚くとはやはりアリアナは弱いな!守ってやらねばな!俺が!」
「ふふ…そうですわね。有り難く守っていただきますわ」
「そ…そうか!!守ってやる!」
私の回答に満足したかのようにジャクソン様はうんうんと頷いた。
「そういえば、今日はグレイソン様はいらっしゃらないのですね」
「兄様は今日はお勉強の日だ!!!」
「あら、そうだったのですね」
なんだ、今日も兄弟BLもので栄養が取れると思ったのに。
…あら、なら何故ジャクソン様は来たのかしら。
「なんだ?アリアナは俺だけじゃ不満なのか?」
急にとても可愛い顔を近づけるジャクソン様に私は微笑みながら言う。
「いいえ、そんなことはございませんわ。けれどお兄様がいらっしゃらないのに何故こちらに?」
私がそう聞くとふん!という声と共にジャクソン様が私の隣に座る。
「何故兄様がいる時じゃないと来たらいけないんだ?アリアナがいつでも来て良いと言ったから来てやったんだぞ!」
「そうでしたわね。ありがとうございますわ」
私がそう言うとジャクソン様は満足したかのように私に抱きつく。
「ふふ…甘えん坊さんですわね」
「違う!ただアリアナが俺にこうされたがってるように見えたからだ!」
「そうですわね」
そう言うとジャクソン様は微笑みながら少し力を込める。
私が頭を撫でると心地が良かったのか眠たそうにしている。
「ジャクソン!」
馬車の音が止まった瞬間私達の元へと駆け寄るグレイソン様に私は歓喜した。
「すまない!また迷惑をかけてしまって…!」
そんな事を仰っているが1人で侯爵家に来たジャクソン様を心配したのだろう。額には汗をかいている彼を見てそう思う。
「良いんですのよ」
そう言いながら自身の胸にいるジャクソン様をまた撫でる。
「本当に可愛いわね…」
私は自然と笑みが浮かぶ。
眠っているといつものクソガキ様じゃなくて可愛らしい少年がただいるだけ。
いつものジャクソン様も可愛らしいけれど寝ているジャクソン様も素敵だ。
「あら…グレイソン様も隈が…」
「君にみっともない所を……」
そう言いながら手で目を隠すグレイソン様を見て私はベンチを少し開ける。
ジャクソン様を持ち上げ膝の上に抱く私を見てグレイソン様が首を傾げる。
「どうぞ」
私がそう言うとグレイソン様は柔らかい笑みで微笑んだ。
「君は本当に…」
「膝は…ジャクソン様に貸しているので…グレイソン様には肩をお貸ししますわ」
「…君に誘われて断れるわけないよね」
そう言いながら隣に静かに座り頭を私の肩に乗せる。
「さぁ…お眠りになって」
私がそう言うとグレイソン様は寝息を立て静かに眠った。
「本当2人ともこんなに疲れてるなんて…公爵家はやはり厳しいのね」
私は改めてジャクソン様が私を利用してでもグレイソン様と遊ぶ時間を作りたがる理由を見た気がした。
庭にあるベンチに座り読書をしていると後ろからとても大きな声で呼ばれた。
私は驚いた事を少しでも勘付かれないように振り向く。
「驚いたか!!」
楽しそうに私の顔を見つめるのはジャクソン様。
やはりクソガキ様ですわね。
耳がキーンってなりましたもの。耳がキーンって。
けど良いんですの、だって可愛いから。
「うふふふふ…とーーーっても驚きましたわ」
「そうかそうか!!!こんな事で驚くとはやはりアリアナは弱いな!守ってやらねばな!俺が!」
「ふふ…そうですわね。有り難く守っていただきますわ」
「そ…そうか!!守ってやる!」
私の回答に満足したかのようにジャクソン様はうんうんと頷いた。
「そういえば、今日はグレイソン様はいらっしゃらないのですね」
「兄様は今日はお勉強の日だ!!!」
「あら、そうだったのですね」
なんだ、今日も兄弟BLもので栄養が取れると思ったのに。
…あら、なら何故ジャクソン様は来たのかしら。
「なんだ?アリアナは俺だけじゃ不満なのか?」
急にとても可愛い顔を近づけるジャクソン様に私は微笑みながら言う。
「いいえ、そんなことはございませんわ。けれどお兄様がいらっしゃらないのに何故こちらに?」
私がそう聞くとふん!という声と共にジャクソン様が私の隣に座る。
「何故兄様がいる時じゃないと来たらいけないんだ?アリアナがいつでも来て良いと言ったから来てやったんだぞ!」
「そうでしたわね。ありがとうございますわ」
私がそう言うとジャクソン様は満足したかのように私に抱きつく。
「ふふ…甘えん坊さんですわね」
「違う!ただアリアナが俺にこうされたがってるように見えたからだ!」
「そうですわね」
そう言うとジャクソン様は微笑みながら少し力を込める。
私が頭を撫でると心地が良かったのか眠たそうにしている。
「ジャクソン!」
馬車の音が止まった瞬間私達の元へと駆け寄るグレイソン様に私は歓喜した。
「すまない!また迷惑をかけてしまって…!」
そんな事を仰っているが1人で侯爵家に来たジャクソン様を心配したのだろう。額には汗をかいている彼を見てそう思う。
「良いんですのよ」
そう言いながら自身の胸にいるジャクソン様をまた撫でる。
「本当に可愛いわね…」
私は自然と笑みが浮かぶ。
眠っているといつものクソガキ様じゃなくて可愛らしい少年がただいるだけ。
いつものジャクソン様も可愛らしいけれど寝ているジャクソン様も素敵だ。
「あら…グレイソン様も隈が…」
「君にみっともない所を……」
そう言いながら手で目を隠すグレイソン様を見て私はベンチを少し開ける。
ジャクソン様を持ち上げ膝の上に抱く私を見てグレイソン様が首を傾げる。
「どうぞ」
私がそう言うとグレイソン様は柔らかい笑みで微笑んだ。
「君は本当に…」
「膝は…ジャクソン様に貸しているので…グレイソン様には肩をお貸ししますわ」
「…君に誘われて断れるわけないよね」
そう言いながら隣に静かに座り頭を私の肩に乗せる。
「さぁ…お眠りになって」
私がそう言うとグレイソン様は寝息を立て静かに眠った。
「本当2人ともこんなに疲れてるなんて…公爵家はやはり厳しいのね」
私は改めてジャクソン様が私を利用してでもグレイソン様と遊ぶ時間を作りたがる理由を見た気がした。
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