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第7章 新国テンプルム
第310話 なんの勝負をしてるの?
奴隷商人スクラヴォスとのことがあってから1週間が経った。
保護した奴隷の女性たちは、ネーナを含めて10人。
ネーナが一番若い子で、ほか確かに様々なタイプの女性がいた。王=僕の好みの女性を差し出せるように、色々と用意したんだろう。
もちろん、すでに全員『奴隷紋』を解除して自由になっている。
女性たちは全員帝国出身なんだけど、ただ、今は帝国には帰してあげることができない。
スクラヴォスはかなり大きな組織の奴隷商人だったようで、ヤツを捕まえた以上、その商品だった女性を帰すのは非常に危険だからだ。
なので、申し訳ないけどこの事件が落ち着くまではこのテンプルムで暮らしてほしいと言ったら……彼女たちは逆に喜んでいた。
てっきり故郷に帰りたいかと思ったんだけど、ネーナ以外は貧困層出身で、孤児だったり色々こき使われたりと酷い目に遭ってたらしい。
帝国は特に貧富差が激しい国でもあるので、全然未練は無いんだとか。
むしろ、絶対に帰りたくないと思っているほど。
ということで、以前山賊に捕まっていた女性たちが暮らしている場所へ案内して、そこで農業をやってもらうことにした。
みんな綺麗な人ばかりだし、そのうち良い旦那さんが見つかることだろう。
そしてネーナなんだけど……。
「あのねネーナちゃん、しばらく仕事は無いから、隣の部屋でゆっくりしてていいよ」
「いえ、ユーリ国王様がわたしを必要とされるとき、すぐお力になれるようおそばでお控えいたします」
そう、ずっと僕の横で立ってるんだよね……。
実は僕の身の回りの世話や、仕事のスケジュールを管理する秘書になってもらったんだ。
『奴隷紋』から救ってあげたあと、どうしても僕の役に立ちたいと必死に頼まれたので、じゃあ何ができるのか聞いてみたら、読み書きや計算など、とても優秀なことが分かった。
礼儀作法も含め、貴族出身だから一通り嗜んでいるらしい。
能力自体は、シャルフ王からお借りしているスタッフのほうが優秀だと思うけど、僕はあっちこっち飛んだりして付き合わせるのが申し訳なかったんで、今まで秘書を付けてなかったんだよね。
でも、ネーナがそんなに役立ちたいと思ってくれてるなら、秘書を任せてもいいかなと。
実際とても仕事ができた。
この手のことに多少知識があるせいか、仕事の飲み込みが早いし、管理能力も素晴らしい。
女の子ならではの気遣いもありがたいし、16歳にしては本当に良くやってくれている。
とにかく気が利くので、これは眷女ガールズではなかなか味わえなかった安らぎだった。というより、彼女たちと一緒にいて気が休まることなんてなかなか無いんだけどね。
ネーナは、ふとこんな妹が欲しかったなあというタイプの子だ。
ただね……僕にずっとベッタリなので、ほかのみんながピリピリしちゃって……。
メジェールたちはモンスターパークの開園準備で忙しいはずなのに、用事も無いのにやたら僕の部屋に入ってくるし。
しまいにはアニスさんやディオーネさんまで、仕事を放り出して部屋まで来ちゃう始末。
本来ならみんなもブーブー文句言うところなんだろうけど、何せネーナは年下ということで、いつものようにケンカ腰にはなれないらしい。
ネーナはめちゃくちゃ大人しくて毒のない子だしね。なんてことをいうと、ほかのみんなには毒があるような言い方だけど、実際丸い性格じゃないしなあ……アニスさんも含めて。
まあこれじゃみんなが仕事にならないので、『魔導映像機』を改造して、僕の部屋の様子を小型受信機で見られるようにして、みんなにそれを渡した。
つまり、この部屋の様子は、常にみんなに監視されてるというわけだ。
あんまりイイ気分じゃないけど、部屋でする作業はそんなに多くないので、みんなが安心するならそれでいいかなと。
それとだ。
『奴隷紋』のことをフィーリアは見てたわけだけど、一連の事態が収まったあと、「わたくしに『奴隷紋』を付けてください。ユーリ様の奴隷になりたいのです」とか言い始めて……。
そしたらリノやフラウ、ソロルまで奴隷になりたがって、ホント収拾がつかない状態となった。
おまけにメジェールまで、「アタシだって奴隷になりたいんだからね!」と真っ赤な顔してカミングアウトして、そこまで恥ずかしいなら言わなくてもいいのに、彼女たちはいったいなんの勝負をしているのか。
「ネネはすでに奴隷だぞ。ダーリンの好きなこと命令してもいいんだぞ」と、ネネもこの調子だ。
アニスさんとディオーネさんまで何やらモジモジしてたけど、まさか彼女たちも奴隷になりたかったなんてことは……。
以前、フィーリアに騙されて『隷属の首輪』を着けさせられたときは、この世の終わりってくらい絶望を感じたものだけど、みんな全然平気なんだねえ。
ちょっと凄いと思った。
ちなみに、スクラヴォスとその仲間たちは捕まえて犯罪者収容所に入れてあるが、当分自由にするつもりはない。
奴隷売買組織の全貌を知りたいし、ヤツらを捕らえておけば、何かと都合がいいだろう。
そもそも王である僕を操ろうとしたんだから、10年くらいは拘束してもいいんじゃないか? いや死刑でもおかしくないのかな?
量刑についてはよく知らないけど、かなりの重罪なはず。その辺の裁量は専門家に任せるけど。
ただ、このことによって、ひょっとしたら帝国も敵に回したかもしれない。
こっちとしては理由があって逮捕したんだけど、建国したばかりの国に帝国民が拘束されるのは、向こうにしてみれば気分は悪いだろうな。
何かしらの抗議が来ることは覚悟しておいたほうがいいかも。
あとは、奴隷売買組織が報復に来るだろうなと。
凄腕のヤツらがこの国に侵入しようとするのを防ぐのは難しい。張ってある結界は魔物用のモノなので、人間には反応しないし。
飛翔で外壁を越えようとすれば探知できるけど、そんな単純な方法で侵入するようなヘマはしないだろうしなあ。
まあどこの国も犯罪組織の対策には苦労してるし、そう簡単には撲滅するのは難しいだろう。
隠密のような特殊任務隊を作ることも考えないとダメかもね。
◇◇◇
さて、また神様から経験値をもらう日がやってきた。
今月もありがたく100億経験値をいただきます。
そして女神様からのレアスキルは……
と……とうとうこのスキルがキターーーーーーーーッ!!
保護した奴隷の女性たちは、ネーナを含めて10人。
ネーナが一番若い子で、ほか確かに様々なタイプの女性がいた。王=僕の好みの女性を差し出せるように、色々と用意したんだろう。
もちろん、すでに全員『奴隷紋』を解除して自由になっている。
女性たちは全員帝国出身なんだけど、ただ、今は帝国には帰してあげることができない。
スクラヴォスはかなり大きな組織の奴隷商人だったようで、ヤツを捕まえた以上、その商品だった女性を帰すのは非常に危険だからだ。
なので、申し訳ないけどこの事件が落ち着くまではこのテンプルムで暮らしてほしいと言ったら……彼女たちは逆に喜んでいた。
てっきり故郷に帰りたいかと思ったんだけど、ネーナ以外は貧困層出身で、孤児だったり色々こき使われたりと酷い目に遭ってたらしい。
帝国は特に貧富差が激しい国でもあるので、全然未練は無いんだとか。
むしろ、絶対に帰りたくないと思っているほど。
ということで、以前山賊に捕まっていた女性たちが暮らしている場所へ案内して、そこで農業をやってもらうことにした。
みんな綺麗な人ばかりだし、そのうち良い旦那さんが見つかることだろう。
そしてネーナなんだけど……。
「あのねネーナちゃん、しばらく仕事は無いから、隣の部屋でゆっくりしてていいよ」
「いえ、ユーリ国王様がわたしを必要とされるとき、すぐお力になれるようおそばでお控えいたします」
そう、ずっと僕の横で立ってるんだよね……。
実は僕の身の回りの世話や、仕事のスケジュールを管理する秘書になってもらったんだ。
『奴隷紋』から救ってあげたあと、どうしても僕の役に立ちたいと必死に頼まれたので、じゃあ何ができるのか聞いてみたら、読み書きや計算など、とても優秀なことが分かった。
礼儀作法も含め、貴族出身だから一通り嗜んでいるらしい。
能力自体は、シャルフ王からお借りしているスタッフのほうが優秀だと思うけど、僕はあっちこっち飛んだりして付き合わせるのが申し訳なかったんで、今まで秘書を付けてなかったんだよね。
でも、ネーナがそんなに役立ちたいと思ってくれてるなら、秘書を任せてもいいかなと。
実際とても仕事ができた。
この手のことに多少知識があるせいか、仕事の飲み込みが早いし、管理能力も素晴らしい。
女の子ならではの気遣いもありがたいし、16歳にしては本当に良くやってくれている。
とにかく気が利くので、これは眷女ガールズではなかなか味わえなかった安らぎだった。というより、彼女たちと一緒にいて気が休まることなんてなかなか無いんだけどね。
ネーナは、ふとこんな妹が欲しかったなあというタイプの子だ。
ただね……僕にずっとベッタリなので、ほかのみんながピリピリしちゃって……。
メジェールたちはモンスターパークの開園準備で忙しいはずなのに、用事も無いのにやたら僕の部屋に入ってくるし。
しまいにはアニスさんやディオーネさんまで、仕事を放り出して部屋まで来ちゃう始末。
本来ならみんなもブーブー文句言うところなんだろうけど、何せネーナは年下ということで、いつものようにケンカ腰にはなれないらしい。
ネーナはめちゃくちゃ大人しくて毒のない子だしね。なんてことをいうと、ほかのみんなには毒があるような言い方だけど、実際丸い性格じゃないしなあ……アニスさんも含めて。
まあこれじゃみんなが仕事にならないので、『魔導映像機』を改造して、僕の部屋の様子を小型受信機で見られるようにして、みんなにそれを渡した。
つまり、この部屋の様子は、常にみんなに監視されてるというわけだ。
あんまりイイ気分じゃないけど、部屋でする作業はそんなに多くないので、みんなが安心するならそれでいいかなと。
それとだ。
『奴隷紋』のことをフィーリアは見てたわけだけど、一連の事態が収まったあと、「わたくしに『奴隷紋』を付けてください。ユーリ様の奴隷になりたいのです」とか言い始めて……。
そしたらリノやフラウ、ソロルまで奴隷になりたがって、ホント収拾がつかない状態となった。
おまけにメジェールまで、「アタシだって奴隷になりたいんだからね!」と真っ赤な顔してカミングアウトして、そこまで恥ずかしいなら言わなくてもいいのに、彼女たちはいったいなんの勝負をしているのか。
「ネネはすでに奴隷だぞ。ダーリンの好きなこと命令してもいいんだぞ」と、ネネもこの調子だ。
アニスさんとディオーネさんまで何やらモジモジしてたけど、まさか彼女たちも奴隷になりたかったなんてことは……。
以前、フィーリアに騙されて『隷属の首輪』を着けさせられたときは、この世の終わりってくらい絶望を感じたものだけど、みんな全然平気なんだねえ。
ちょっと凄いと思った。
ちなみに、スクラヴォスとその仲間たちは捕まえて犯罪者収容所に入れてあるが、当分自由にするつもりはない。
奴隷売買組織の全貌を知りたいし、ヤツらを捕らえておけば、何かと都合がいいだろう。
そもそも王である僕を操ろうとしたんだから、10年くらいは拘束してもいいんじゃないか? いや死刑でもおかしくないのかな?
量刑についてはよく知らないけど、かなりの重罪なはず。その辺の裁量は専門家に任せるけど。
ただ、このことによって、ひょっとしたら帝国も敵に回したかもしれない。
こっちとしては理由があって逮捕したんだけど、建国したばかりの国に帝国民が拘束されるのは、向こうにしてみれば気分は悪いだろうな。
何かしらの抗議が来ることは覚悟しておいたほうがいいかも。
あとは、奴隷売買組織が報復に来るだろうなと。
凄腕のヤツらがこの国に侵入しようとするのを防ぐのは難しい。張ってある結界は魔物用のモノなので、人間には反応しないし。
飛翔で外壁を越えようとすれば探知できるけど、そんな単純な方法で侵入するようなヘマはしないだろうしなあ。
まあどこの国も犯罪組織の対策には苦労してるし、そう簡単には撲滅するのは難しいだろう。
隠密のような特殊任務隊を作ることも考えないとダメかもね。
◇◇◇
さて、また神様から経験値をもらう日がやってきた。
今月もありがたく100億経験値をいただきます。
そして女神様からのレアスキルは……
と……とうとうこのスキルがキターーーーーーーーッ!!
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