142 / 258
第7章 新国テンプルム
第309話 成敗
しおりを挟む
「陛下には贈り物があるのです。おい、アレを持ってこい!」
奴隷商人――このスクラヴォスという男に命令されて、護衛の1人が部屋を出ていくと、別室に待機させていた15、6歳ほどの少女を連れて戻ってきた。
身長は155㎝くらいで、セピア色の髪を腰まで届くほど伸ばしている。
かなりの美少女で、そして奴隷とは思えないほど着飾っている状態だ。
ただし、その綺麗な装飾の付いたドレスはかなり布が薄く、身体にピタリと張り付いて少女のラインをなまめかしく映している。
大人になりかけの妖艶さと少女の純粋さを併せ持った、この年頃特有の魅力を最大限に発している格好と言えよう。
「ゴホン、ユーリ様、少し見つめすぎなのではありませんか?」
「お、へ? い、いや、そんなことないよフィーリア」
おっと、僕としたことが少し魅入っちゃったようだ。
フィーリアからちょっと殺気出てた……怖い。
それにしても、こんな若い子まで奴隷として扱ってるなんて……!
「この子はネーナといって、ウチでも最上級の娘です。歳は16、もちろん誰にもお手付きされておりません。『奴隷紋』も付いておりますので、陛下の思いのままにすることができます。これを陛下に献上いたしますので、どうか今一度お考えを……」
『奴隷紋』だって!?
なるほど、コイツのスキル能力はそれだったか……。
『奴隷紋』は、主従契約を結んだ相手に一切逆らえなくなる証の紋章で、これが付いている奴隷は価値が飛躍的に上がるんだとか。
なにせ、『主人』の命令には絶対逆らえないからね。
実はこのスクラヴォスの解析で、持ってるスキルはSランクの『主従烙印』だということは知ってたんだけど、『主従関係を強要する能力』というのがよく分からなかったんだよね。
『奴隷紋』を付けるスキルだったんだな。こんな能力を持ってたら、奴隷商売に手を出すわけだ……。
この『奴隷紋』は、最初はスクラヴォスを『主人』と認識し、その主従契約――『主人』の権限を他人に譲ることができるらしい。
一度譲ると、その奴隷はもうスクラヴォスのモノではなく、新しい『主人』の所有物となる。
まさに奴隷商人は天職だ。
「このネーナは下層階級出身ではございません。元は貴族の娘で、事故で両親を亡くし、落ちぶれて身寄りのなくなったところを首尾よく手に入れた極上モノです。育ちの良さが段違いですので、玩具としてさぞや弄び甲斐があることでしょう」
この男、人の不幸をなんだと思ってるんだ!?
奴隷売買禁止条約に批准さえしてれば、この奴隷を連れているだけでも問答無用で捕まえることができるのに……。
「いえ、無用です。とにかくお引き取りください」
今は余計なことをして事を荒立てないほうがいいだろう。
奴隷売買禁止に批准してしまえば、見つけ次第とっ捕まえることができる。
僕はもう王様だ、悪事を取り締まろうと思ったら、きっちり手順を踏んでからすべきだ。
「これは失礼いたしました、もっと成熟した女のほうがお好みでしたかな? それとも胸の大きなのが良いとか? 獣人ももちろんおりますぞ。色々取り揃えておりますのでご安心を。おい、次はアイツを……」
「結構です。いい加減にしないと、本当に拘束しますよ」
「……なんとも聞き分けのない王だ。お前ほどの愚王は見たことがない。おい!」
ん、なんだ?
護衛2人と一緒に、スクラヴォスが僕のところに近付いてきた。
え? まさかコイツ、力ずくで来ようっての? この僕――王様相手に?
なんていう怖いモノ知らずというか……ちょっと信じられないな。
「ワシも長いことこの商売をやっておるが、お前のように無防備な王など見たこともないわ。護衛も付けずに、密室でワシのような人間と会うとは……ククク、これは笑いが止まらんな」
「この王である僕に対して逆らうと? さっき僕のことを『賢い王』などと如何にも知っているかのように言ってたけど、実は全然知らないんじゃないの?」
「お前など知るか! どうやらワシが何もできないと思っておるようだが、お前こそワシの能力を知らぬだろ? こんな無警戒なまま王に近付けたのは初めてだ。お前もワシの奴隷にしてやる! 王を操れば、もはやこの国はワシの思うがままだ!」
「へええ~。ではお好きにどうぞ」
「ぐふっ、お前のようなヒョロッこいヤツなど、奴隷にするのは容易いわ。焼き付け、隷属の紋よ!」
スクラヴォスが僕に対してスキルの力――『主従烙印』を使ってきた。
他人を操るとか、前にもこんなヤツいたなあ……魔導国イオの宰相ギュンターが、『魔操術』という能力を持ってたっけ。
こういう能力を持っちゃうとおかしくなっちゃうのか、それとも最初から異常者だったのかは知らないけど、向かってくる相手には容赦はしない。
よって、スクラヴォスの全スキルを強奪した。
スクラヴォスを解析したときスキルを奪わなかったのは、いくら悪人でも無闇に強奪することはしないと決めてるからだ。コピーさせてもらうことはあるけどね。
それに、勝手に奪っていい権限が僕にあるわけでもない。
外を歩けば、悪いヤツなんていくらでもいる。それらを全部僕の基準で裁くのは、神様をも恐れぬ傲慢な行為だ。
相手がたとえ邪悪でも、今後改心する可能性だってあるし。
なので、悪人といえども出会っただけでスキルを奪うことはしないが、ただし降りかかる火の粉は払わせてもらう。
僕や周りに危害を加えようというなら、遠慮無くスキルを強奪するぞ。
「……なんだ? おかしい、何も発動しない……? こりゃ、どういうことだ、ワシのスキルがない!?」
「どうしましたか? では王であるこの僕に危害を加えようとした以上、不敬罪で拘束しますね」
「こ……くそっ、お前たち、この王を捕まえて人質に取れ!」
ヤケクソになったスクラヴォスが、すぐ後ろにいた護衛2人に僕を襲うよう命令をする。
自慢の護衛らしいけど、SSランク程度の強さだな。まあ個人で雇うなら充分なレベルだけど、王様を襲うにしては弱すぎるかな。
いや、SSランクを自分で返り討ちにできる王様なんて、僕とシャルフ王くらいしかいないだろうけど。
戦うまでもなく、護衛たちは『念動力』で動けなくした。
「いったいどうなってるんだ!? こんな小僧1人に何もできぬとは……!」
「わざわざこの国までいらっしゃったのに、まるで無知ですのね。『魔王ユーリ』とは、このユーリ国王のことなのですよ?」
「『魔王ユーリ』だと? そりゃ聞いたことはあるが、なぜ魔王が王になっとるんだ!? この国はいったいなんなんだ!?」
スクラヴォスは帝国で活動している奴隷商人だから、あまりこっちのことには詳しくなかったんだろうな。
帝国のある北大陸と僕たちの国がある南側とでは、だいぶ文化なども違うし情報も共有しきれていない状況だ。
フィーリアから僕の正体を聞いて、スクラヴォスは少しパニックになっている。
いっそ入国を許可して、奴隷商売したところを捕まえようとか考えたけど、まさか王に反抗するとは……まあ僕があまりに若くて弱そうだから、この場の思いつきで行動しちゃったんだろうけど。
奴隷をただ連れているだけじゃ取り締まれないけど、僕の国だって法律はある。
人権を侵害する行為――人身売買している場を見つけたら、当然取り締まることは可能だ。
なので、そこを狙う作戦もありかなとは思ったけど、しかしこっそりと売買されたら、果たしてちゃんと証拠を掴めるかどうか不安だった。
相手は百戦錬磨の商売人だ、上手いこと隠されたら、証拠探しに手間取っているうちに被害が増えてしまうかもしれない。
手の打ちようがなくて困ってたけど、このスクラヴォスが浅慮な男で良かった。
今回のコレって、反逆罪を適用しちゃっていいのかな?
法律がよく分からないけど、その辺は専門家に任せよう。
「あの……これはいったい……?」
ネーナと呼ばれた奴隷少女は、目の前で起こったことがよく分からず、茫然としている。
ちなみに、スクラヴォスから『主従烙印』を奪ったけど、ネーナという少女の『奴隷紋』は消えないようだ。
これはすでにスクラヴォスの手を離れていて、独立した効果になっているんだろう。
だから、今まで売買してすでに主従関係を結んでる奴隷たちも、『奴隷紋』は消えてないはず。
自由になれないのは可哀想だけど、でも突然『奴隷紋』から開放されると、いうことを聞かなくなった奴隷を処分するヤツも出てくるかもしれないから、下手に自由になるよりは安全かもしれない。
いずれ見つけ次第、奴隷たちを救っていきたいと思う。
ネーナの『奴隷紋』は、僕の意志で消すことができた。
『虚無への回帰』でも消すことは可能だろうけど、『主従烙印』の効果を確認しておきたかった。
さっきスクラヴォスは僕にかけようとしてたけど、誰にでも効果があるわけじゃなく、能力の高い人は当然レジストできる。
僕には到底『奴隷紋』を付けることは不可能だろう。
とりあえず、一刻も早く奴隷売買禁止条約に批准しないとな。
ほかにも犯罪に利用されないようもっと注意しよう。
奴隷商人――このスクラヴォスという男に命令されて、護衛の1人が部屋を出ていくと、別室に待機させていた15、6歳ほどの少女を連れて戻ってきた。
身長は155㎝くらいで、セピア色の髪を腰まで届くほど伸ばしている。
かなりの美少女で、そして奴隷とは思えないほど着飾っている状態だ。
ただし、その綺麗な装飾の付いたドレスはかなり布が薄く、身体にピタリと張り付いて少女のラインをなまめかしく映している。
大人になりかけの妖艶さと少女の純粋さを併せ持った、この年頃特有の魅力を最大限に発している格好と言えよう。
「ゴホン、ユーリ様、少し見つめすぎなのではありませんか?」
「お、へ? い、いや、そんなことないよフィーリア」
おっと、僕としたことが少し魅入っちゃったようだ。
フィーリアからちょっと殺気出てた……怖い。
それにしても、こんな若い子まで奴隷として扱ってるなんて……!
「この子はネーナといって、ウチでも最上級の娘です。歳は16、もちろん誰にもお手付きされておりません。『奴隷紋』も付いておりますので、陛下の思いのままにすることができます。これを陛下に献上いたしますので、どうか今一度お考えを……」
『奴隷紋』だって!?
なるほど、コイツのスキル能力はそれだったか……。
『奴隷紋』は、主従契約を結んだ相手に一切逆らえなくなる証の紋章で、これが付いている奴隷は価値が飛躍的に上がるんだとか。
なにせ、『主人』の命令には絶対逆らえないからね。
実はこのスクラヴォスの解析で、持ってるスキルはSランクの『主従烙印』だということは知ってたんだけど、『主従関係を強要する能力』というのがよく分からなかったんだよね。
『奴隷紋』を付けるスキルだったんだな。こんな能力を持ってたら、奴隷商売に手を出すわけだ……。
この『奴隷紋』は、最初はスクラヴォスを『主人』と認識し、その主従契約――『主人』の権限を他人に譲ることができるらしい。
一度譲ると、その奴隷はもうスクラヴォスのモノではなく、新しい『主人』の所有物となる。
まさに奴隷商人は天職だ。
「このネーナは下層階級出身ではございません。元は貴族の娘で、事故で両親を亡くし、落ちぶれて身寄りのなくなったところを首尾よく手に入れた極上モノです。育ちの良さが段違いですので、玩具としてさぞや弄び甲斐があることでしょう」
この男、人の不幸をなんだと思ってるんだ!?
奴隷売買禁止条約に批准さえしてれば、この奴隷を連れているだけでも問答無用で捕まえることができるのに……。
「いえ、無用です。とにかくお引き取りください」
今は余計なことをして事を荒立てないほうがいいだろう。
奴隷売買禁止に批准してしまえば、見つけ次第とっ捕まえることができる。
僕はもう王様だ、悪事を取り締まろうと思ったら、きっちり手順を踏んでからすべきだ。
「これは失礼いたしました、もっと成熟した女のほうがお好みでしたかな? それとも胸の大きなのが良いとか? 獣人ももちろんおりますぞ。色々取り揃えておりますのでご安心を。おい、次はアイツを……」
「結構です。いい加減にしないと、本当に拘束しますよ」
「……なんとも聞き分けのない王だ。お前ほどの愚王は見たことがない。おい!」
ん、なんだ?
護衛2人と一緒に、スクラヴォスが僕のところに近付いてきた。
え? まさかコイツ、力ずくで来ようっての? この僕――王様相手に?
なんていう怖いモノ知らずというか……ちょっと信じられないな。
「ワシも長いことこの商売をやっておるが、お前のように無防備な王など見たこともないわ。護衛も付けずに、密室でワシのような人間と会うとは……ククク、これは笑いが止まらんな」
「この王である僕に対して逆らうと? さっき僕のことを『賢い王』などと如何にも知っているかのように言ってたけど、実は全然知らないんじゃないの?」
「お前など知るか! どうやらワシが何もできないと思っておるようだが、お前こそワシの能力を知らぬだろ? こんな無警戒なまま王に近付けたのは初めてだ。お前もワシの奴隷にしてやる! 王を操れば、もはやこの国はワシの思うがままだ!」
「へええ~。ではお好きにどうぞ」
「ぐふっ、お前のようなヒョロッこいヤツなど、奴隷にするのは容易いわ。焼き付け、隷属の紋よ!」
スクラヴォスが僕に対してスキルの力――『主従烙印』を使ってきた。
他人を操るとか、前にもこんなヤツいたなあ……魔導国イオの宰相ギュンターが、『魔操術』という能力を持ってたっけ。
こういう能力を持っちゃうとおかしくなっちゃうのか、それとも最初から異常者だったのかは知らないけど、向かってくる相手には容赦はしない。
よって、スクラヴォスの全スキルを強奪した。
スクラヴォスを解析したときスキルを奪わなかったのは、いくら悪人でも無闇に強奪することはしないと決めてるからだ。コピーさせてもらうことはあるけどね。
それに、勝手に奪っていい権限が僕にあるわけでもない。
外を歩けば、悪いヤツなんていくらでもいる。それらを全部僕の基準で裁くのは、神様をも恐れぬ傲慢な行為だ。
相手がたとえ邪悪でも、今後改心する可能性だってあるし。
なので、悪人といえども出会っただけでスキルを奪うことはしないが、ただし降りかかる火の粉は払わせてもらう。
僕や周りに危害を加えようというなら、遠慮無くスキルを強奪するぞ。
「……なんだ? おかしい、何も発動しない……? こりゃ、どういうことだ、ワシのスキルがない!?」
「どうしましたか? では王であるこの僕に危害を加えようとした以上、不敬罪で拘束しますね」
「こ……くそっ、お前たち、この王を捕まえて人質に取れ!」
ヤケクソになったスクラヴォスが、すぐ後ろにいた護衛2人に僕を襲うよう命令をする。
自慢の護衛らしいけど、SSランク程度の強さだな。まあ個人で雇うなら充分なレベルだけど、王様を襲うにしては弱すぎるかな。
いや、SSランクを自分で返り討ちにできる王様なんて、僕とシャルフ王くらいしかいないだろうけど。
戦うまでもなく、護衛たちは『念動力』で動けなくした。
「いったいどうなってるんだ!? こんな小僧1人に何もできぬとは……!」
「わざわざこの国までいらっしゃったのに、まるで無知ですのね。『魔王ユーリ』とは、このユーリ国王のことなのですよ?」
「『魔王ユーリ』だと? そりゃ聞いたことはあるが、なぜ魔王が王になっとるんだ!? この国はいったいなんなんだ!?」
スクラヴォスは帝国で活動している奴隷商人だから、あまりこっちのことには詳しくなかったんだろうな。
帝国のある北大陸と僕たちの国がある南側とでは、だいぶ文化なども違うし情報も共有しきれていない状況だ。
フィーリアから僕の正体を聞いて、スクラヴォスは少しパニックになっている。
いっそ入国を許可して、奴隷商売したところを捕まえようとか考えたけど、まさか王に反抗するとは……まあ僕があまりに若くて弱そうだから、この場の思いつきで行動しちゃったんだろうけど。
奴隷をただ連れているだけじゃ取り締まれないけど、僕の国だって法律はある。
人権を侵害する行為――人身売買している場を見つけたら、当然取り締まることは可能だ。
なので、そこを狙う作戦もありかなとは思ったけど、しかしこっそりと売買されたら、果たしてちゃんと証拠を掴めるかどうか不安だった。
相手は百戦錬磨の商売人だ、上手いこと隠されたら、証拠探しに手間取っているうちに被害が増えてしまうかもしれない。
手の打ちようがなくて困ってたけど、このスクラヴォスが浅慮な男で良かった。
今回のコレって、反逆罪を適用しちゃっていいのかな?
法律がよく分からないけど、その辺は専門家に任せよう。
「あの……これはいったい……?」
ネーナと呼ばれた奴隷少女は、目の前で起こったことがよく分からず、茫然としている。
ちなみに、スクラヴォスから『主従烙印』を奪ったけど、ネーナという少女の『奴隷紋』は消えないようだ。
これはすでにスクラヴォスの手を離れていて、独立した効果になっているんだろう。
だから、今まで売買してすでに主従関係を結んでる奴隷たちも、『奴隷紋』は消えてないはず。
自由になれないのは可哀想だけど、でも突然『奴隷紋』から開放されると、いうことを聞かなくなった奴隷を処分するヤツも出てくるかもしれないから、下手に自由になるよりは安全かもしれない。
いずれ見つけ次第、奴隷たちを救っていきたいと思う。
ネーナの『奴隷紋』は、僕の意志で消すことができた。
『虚無への回帰』でも消すことは可能だろうけど、『主従烙印』の効果を確認しておきたかった。
さっきスクラヴォスは僕にかけようとしてたけど、誰にでも効果があるわけじゃなく、能力の高い人は当然レジストできる。
僕には到底『奴隷紋』を付けることは不可能だろう。
とりあえず、一刻も早く奴隷売買禁止条約に批准しないとな。
ほかにも犯罪に利用されないようもっと注意しよう。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。