182 / 258
第7章 新国テンプルム
第349話 吸血姫の涙
しおりを挟む
この吸血鬼一族の姫『吸血姫』が僕の強力な結界に入ってこられた理由――それは、『勇者』の血を飲んだかららしい。
人類最強である勇者から血を奪ったのだから、この吸血姫も相当な力を持っていたんだろう。
封印されたということは最終的には勇者が勝ったんだろうけど、それにしても勇者を襲って血を飲むなんて、正攻法では到底無理な気がする。
いったいどんな手段でそれを可能にしたんだ?
「ワシは勇者ヴァンルーグの血を飲んだことにより、『勇者』が生み出す結界を無効にできる能力を手に入れた。貴様の結界が無効になることこそ、貴様が『勇者』である証なのだ」
吸血鬼は人間の血を吸うことにより、その人間を操ったり、下級吸血鬼にしたり、または一部の能力を奪うこともあるという。
『吸血姫』ともなれば、勇者の結界を無効にすることすら可能なのか!?
僕は勇者じゃないけど、勇者の使う結界と同じなのかも。
そもそも『生命譲渡』を授かった僕は、勇者のもう1つの命といっても良いわけで、勇者に1番近い存在なのかもしれない。
しかし、これはとんでもない能力だ。
勇者ヴァンルーグの血を飲んだことにより、吸血姫はほかにも『勇者』の能力を受け継いでいる可能性が高い。
……手強いのか?
勇者ヴァンルーグも、吸血姫を滅ぼすことができずに封印したくらいだから、少々手に負えないような存在ということもあり得る。
そもそも吸血鬼は不死の魔族だけに、殺すことが非常に難しい。即死攻撃――つまり『呪王の死睨』も効かない。
ここで戦うのは危険かもな、場所を移動しよう。
「お前にはまだ聞きたいことはあるけど、とりあえず場所を変えるぞ」
「場所を変えるだと? ワシはどこにも行か……」
「『空間転移』!」
僕は吸血姫ごと、テンプルム近辺にある草原へと転移した。
ここならこいつが暴れても大丈夫だ。
「な……なんだ? ワシごと一緒に転移するだと!? バカな、勇者とはいえ、ここまでの空間魔法が使えるとは……!」
「せっかく復活したばかりだけど、また眠ってもらうよ」
吸血鬼は基本的には人類と敵対する種族だけど、どうも女性だと命を奪いづらいところだ。
上手く無力化できればそれに越したことはないけど、無理なら次元牢に閉じ込めてしまおう。
魔王を無事倒せれば、そのあと解放してあげて、まだ敵対するようならそのとき改めて処遇を決めればいい。
「生意気な小僧だ。ワシは齢2000を超える大吸血鬼だぞ。勇者ヴァンルーグには敵わんかったが、貴様はまだ勇者として覚醒を迎えておらぬのではないか? そんな小僧に負けるワシではない」
2000歳だって? なるほど、強いのも納得だ。
しかし、僕のことずっと勇者と勘違いしてるから、どうにもやりづらくて困る。
「だから、僕は『勇者』じゃないって。でも多分、そのヴァンルーグって人より強いと思うよ。それでも僕と戦うかい?」
「貴様……ヴァンルーグを愚弄するか! 気が変わった。貴様にワシの力を思い知らせてやろう」
「どうぞ好きに掛かってきていいよ」
僕の言葉が終わらぬ間に、吸血鬼――いや吸血姫は瞬時に間を詰めて、その手の爪で僕を斬り裂きに来た。
夜の闇にも赤い宝石のように輝く爪は、いかにも女性らしさを醸し出しているが、その切断力は数多の名剣にも劣らぬような鋭さだ。
しかし、もちろん僕には当たらない。
……のはいいとして、どうもまだ封印から目が覚めきってないのか、斬撃にちょっとブレがある。
まあ一流騎士に比肩するほどの鋭さではあるけど、このクラスの強者が繰り出す攻撃としては少々未熟だ。
まさか吸血鬼のくせに暗くてよく見えないなんてことはないだろうし、どういうことだ?
「なるほど、腐っても当代勇者、ヴァンルーグには及ばずとも、それなりの力は持っているようだな」
「まだやるのかい? 大人しくいうことを聞くなら、また封印するのは勘弁してあげるけど?」
「口の減らぬ小僧だ。ククッ、そういえば初めてヤツと会ったときも、そのような口を聞いていたな。少し懐かしいぞ」
ヤツ? ……ってのは勇者ヴァンルーグのことだよな。
それにしても、どうも楽しそうに話してるのはなんでだ?
自分を封印した憎い奴だろうに、まるで親しい友人のことを語るような口調だ。
……あれ、ちょっと待てよ?
さっき僕がヴァンルーグより強いって言ったら、『ヴァンルーグを愚弄するか』って怒ってたよな?
これ怒るところじゃないぞ、なんかおかしくないか?
「喰らえ小僧っ、『冷血なる女王の裁き』っ!」
吸血姫が両手を前に突きだして力を発動すると、地中から天に向かって土を吹き上げるように、僕の周りの地面から次々と青い光が立ち昇った。
どうやら破壊光線のようで、チリチリと空気を灼くような波動が伝わってくる。
しかしコレは……。
僕は一直線に吸血姫へと駆け寄り、冥霊剣を突きつけながら地面へと押し倒す。
ほんの一瞬、吸血姫は驚いた表情をしたが、特に抵抗することなく剣の前にその首をさらけ出した。
「……どうした? 何故殺さぬ?」
「聞きたいのはこっちだ、何故僕に対して手加減をする? さっきの光線も、僕に当てないようにわざと外してたな?」
そう、『冷血なる女王の裁き』という攻撃は、僕に当てないように注意して放っていた。
僕が一気に間を詰めたとき、その光線が僕に当たりそうになって吸血姫は焦っていたほどだ。
爪の攻撃も、恐らく手加減していたんだ。その理由が分からない。
というか、いま気付いた。
この吸血姫には邪気が無い。僕に対する敵意も無い。
いったいどういうことだ?
「ヴァンルーグの……ヴァンのおらぬ世で生きていても仕方ない。だがワシは死ねぬ。勇者の貴様なら、ワシを滅ぼせるはずだ……早う殺せ」
そう言葉を発すると、吸血姫の両目から涙が流れ落ちたのだった。
人類最強である勇者から血を奪ったのだから、この吸血姫も相当な力を持っていたんだろう。
封印されたということは最終的には勇者が勝ったんだろうけど、それにしても勇者を襲って血を飲むなんて、正攻法では到底無理な気がする。
いったいどんな手段でそれを可能にしたんだ?
「ワシは勇者ヴァンルーグの血を飲んだことにより、『勇者』が生み出す結界を無効にできる能力を手に入れた。貴様の結界が無効になることこそ、貴様が『勇者』である証なのだ」
吸血鬼は人間の血を吸うことにより、その人間を操ったり、下級吸血鬼にしたり、または一部の能力を奪うこともあるという。
『吸血姫』ともなれば、勇者の結界を無効にすることすら可能なのか!?
僕は勇者じゃないけど、勇者の使う結界と同じなのかも。
そもそも『生命譲渡』を授かった僕は、勇者のもう1つの命といっても良いわけで、勇者に1番近い存在なのかもしれない。
しかし、これはとんでもない能力だ。
勇者ヴァンルーグの血を飲んだことにより、吸血姫はほかにも『勇者』の能力を受け継いでいる可能性が高い。
……手強いのか?
勇者ヴァンルーグも、吸血姫を滅ぼすことができずに封印したくらいだから、少々手に負えないような存在ということもあり得る。
そもそも吸血鬼は不死の魔族だけに、殺すことが非常に難しい。即死攻撃――つまり『呪王の死睨』も効かない。
ここで戦うのは危険かもな、場所を移動しよう。
「お前にはまだ聞きたいことはあるけど、とりあえず場所を変えるぞ」
「場所を変えるだと? ワシはどこにも行か……」
「『空間転移』!」
僕は吸血姫ごと、テンプルム近辺にある草原へと転移した。
ここならこいつが暴れても大丈夫だ。
「な……なんだ? ワシごと一緒に転移するだと!? バカな、勇者とはいえ、ここまでの空間魔法が使えるとは……!」
「せっかく復活したばかりだけど、また眠ってもらうよ」
吸血鬼は基本的には人類と敵対する種族だけど、どうも女性だと命を奪いづらいところだ。
上手く無力化できればそれに越したことはないけど、無理なら次元牢に閉じ込めてしまおう。
魔王を無事倒せれば、そのあと解放してあげて、まだ敵対するようならそのとき改めて処遇を決めればいい。
「生意気な小僧だ。ワシは齢2000を超える大吸血鬼だぞ。勇者ヴァンルーグには敵わんかったが、貴様はまだ勇者として覚醒を迎えておらぬのではないか? そんな小僧に負けるワシではない」
2000歳だって? なるほど、強いのも納得だ。
しかし、僕のことずっと勇者と勘違いしてるから、どうにもやりづらくて困る。
「だから、僕は『勇者』じゃないって。でも多分、そのヴァンルーグって人より強いと思うよ。それでも僕と戦うかい?」
「貴様……ヴァンルーグを愚弄するか! 気が変わった。貴様にワシの力を思い知らせてやろう」
「どうぞ好きに掛かってきていいよ」
僕の言葉が終わらぬ間に、吸血鬼――いや吸血姫は瞬時に間を詰めて、その手の爪で僕を斬り裂きに来た。
夜の闇にも赤い宝石のように輝く爪は、いかにも女性らしさを醸し出しているが、その切断力は数多の名剣にも劣らぬような鋭さだ。
しかし、もちろん僕には当たらない。
……のはいいとして、どうもまだ封印から目が覚めきってないのか、斬撃にちょっとブレがある。
まあ一流騎士に比肩するほどの鋭さではあるけど、このクラスの強者が繰り出す攻撃としては少々未熟だ。
まさか吸血鬼のくせに暗くてよく見えないなんてことはないだろうし、どういうことだ?
「なるほど、腐っても当代勇者、ヴァンルーグには及ばずとも、それなりの力は持っているようだな」
「まだやるのかい? 大人しくいうことを聞くなら、また封印するのは勘弁してあげるけど?」
「口の減らぬ小僧だ。ククッ、そういえば初めてヤツと会ったときも、そのような口を聞いていたな。少し懐かしいぞ」
ヤツ? ……ってのは勇者ヴァンルーグのことだよな。
それにしても、どうも楽しそうに話してるのはなんでだ?
自分を封印した憎い奴だろうに、まるで親しい友人のことを語るような口調だ。
……あれ、ちょっと待てよ?
さっき僕がヴァンルーグより強いって言ったら、『ヴァンルーグを愚弄するか』って怒ってたよな?
これ怒るところじゃないぞ、なんかおかしくないか?
「喰らえ小僧っ、『冷血なる女王の裁き』っ!」
吸血姫が両手を前に突きだして力を発動すると、地中から天に向かって土を吹き上げるように、僕の周りの地面から次々と青い光が立ち昇った。
どうやら破壊光線のようで、チリチリと空気を灼くような波動が伝わってくる。
しかしコレは……。
僕は一直線に吸血姫へと駆け寄り、冥霊剣を突きつけながら地面へと押し倒す。
ほんの一瞬、吸血姫は驚いた表情をしたが、特に抵抗することなく剣の前にその首をさらけ出した。
「……どうした? 何故殺さぬ?」
「聞きたいのはこっちだ、何故僕に対して手加減をする? さっきの光線も、僕に当てないようにわざと外してたな?」
そう、『冷血なる女王の裁き』という攻撃は、僕に当てないように注意して放っていた。
僕が一気に間を詰めたとき、その光線が僕に当たりそうになって吸血姫は焦っていたほどだ。
爪の攻撃も、恐らく手加減していたんだ。その理由が分からない。
というか、いま気付いた。
この吸血姫には邪気が無い。僕に対する敵意も無い。
いったいどういうことだ?
「ヴァンルーグの……ヴァンのおらぬ世で生きていても仕方ない。だがワシは死ねぬ。勇者の貴様なら、ワシを滅ぼせるはずだ……早う殺せ」
そう言葉を発すると、吸血姫の両目から涙が流れ落ちたのだった。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。