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第8章 英雄の育成
第414話 未知の迷宮④ -Another side-
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「純み白き化生よ、堆く層をなせ、『暴れ狂う氷塊』っ!」
『氷霧の淑女』の異名を持つキリエが、自身の最強魔法を『狂神の巨人』に向かって撃ち放つ。
魔法は射出に時間がかかる分、物理攻撃よりも威力が高い。つまり、キリエの魔法が巨人を倒すカギだった。
ミーティスやデミトフたちが命懸けで巨人を引きつけ、ようやく掴んだ千載一遇のチャンス。
キリエは見事その最強魔法を巨人にぶち当てる。
おびただしい数の氷塊――直径30㎝を超える氷の結晶が渦を巻いて巨人へと集中し、足元から上に向かってその灰色の身体を埋め尽くしていく。
そして十秒も経たないうちに、巨人は分厚い氷に覆われて巨大な氷柱となった。
「…………やったか!?」
完全に氷漬けとなった巨人に対し、慎重に様子を窺うミーティス。
ほかのメンバーも、攻撃の成果をじっと見守る。
……が、しかし、氷の表面にピシリと亀裂が走ると、それを機に崩れ始め、あっという間に氷柱は崩壊してしまった。
「くそっ、キリエの魔法でもダメなのか!?」
『双刃の甲冑魔獣』なら封じることはできたかもしれない。
だが魔神の腹心である『狂神の巨人』には、この程度の魔法は足止めにもならなかった。
この場にいる人間の最強攻撃が通じないとなると、いよいよもってミーティスたちに打つ手はない。
いや、厳密にいうと、攻撃力だけならデミトフたち3人はキリエを上回る可能性があった。
それは、デミトフたちの持つ称号はSSランクだからだ。
ミーティス、ペガル、キリエが授かった称号はSランクである。
ユーリたち最強世代の能力が高すぎるため、Sランク称号の価値が少し薄まってしまうが、その能力は世界トップクラスだ。
だからこそ、最上位であるSSSランク冒険者にまで上りつめている。
だがデミトフたち3人のSSランク称号というのは、各国でも数年に一度しか現れないほどの希少な才能で、潜在能力ならミーティスたちよりも上だ。
実際SSランク称号を持つ者は『ナンバーズ』になることが多く、世界最強になれる可能性すら秘めている。
ちなみに、SSSランクのスキルや称号は、全世界でも10年に1人現れるかどうかというレベルの出現率である。
デミトフたちは未来の『ナンバーズ』候補といえるが、しかしまだ成長途中である今は、その高い潜在能力を発揮することができなかった。
デミトフの称号『制裁人』であれば、自身の耐久ギリギリの攻撃を受ければキリエを超える攻撃力になるかもしれないが、あの巨人相手では耐えきれず死ぬ確率のほうが高いだろう。
さらに、万が一それが成功したとしても、デミトフの攻撃が通用するとは限らない。
アリーシアの『渇望の女帝』はすでに能力を解放していて、魔力だけならキリエを上回っている状態だが、強力な上級魔法をまだ使うことができなかった。
ゴライアスの『無法者』は猛烈に戦闘力は上がるが、攻撃対象を自身で制御できない――誰これ構わず攻撃してしまうため、使う状況が限られる。
ザコの大群を1人で蹴散らすときや1対1で戦うときなどに能力を発揮しやすいが、この場では適切といえなかった。
ゴライアス1人で巨人と戦っても無駄死にするだけだろう。
ミーティスたちは巨人の攻撃を躱しながら、倒す策を必死に見つけようとする。
しかし、巨人は凍らされて逆上したのか、はたまた暴れるうちに調子が上がってきたのか、その動きは激しくなる一方だった。
巨大戦斧をぶんぶんと振り回しながら激しく地面に叩き付け、その削った岩が飛び散ってミーティスたちに襲いかかる。
そしてふと手を止めたかと思うと、額の目から焦熱光線を撃ち放つ。
それは迷宮の壁を簡単に熔かし、赤く泡立った液体がドロリと壁を伝って地へ落ちていく。
噴火のごとき咆哮は、強烈な振動波となって空気を震わせ、ミーティスたちを一瞬行動不能にさせるほどだ。
デタラメなほどの巨人の強さに、ミーティスたちはもはやロクに近付くことすらできず、逃げるだけで必死な状態だ。
彼らでなければとっくに全滅していただろう。彼らが巨人を引き止めてくれているおかげで、ほかの人間は犠牲にならずに済んでいる。
しかし、さすがのミーティスたちもそろそろ限界だった。
この『狂神の巨人』を倒せば――ダンジョンボスを討伐すれば、一時的に迷宮の活動が停止するかもしれない。
そう考えながら粘り強く戦ってみたが、勝てる見込みはもうなかった。
……いや、最後に1つだけ手があった。
迷宮内で使うのは危険なためミーティスは躊躇っていたが、とっておきの秘密兵器がまだ残っていた。
以前迷宮の深層で手に入れた、赤紫に輝く水晶――『古代魔法』が封じられている魔水晶を持っているのだ。
魔道具に『巻物』という物がある。
これには魔法が封じられていて、これを使えば、魔法を覚えていない者でも魔法を使うことができる。
ただし、強力な魔法を『巻物』に封じるのは難しく、基本的には術者が唱えないと発動は不可能だ。
ユーリなら強めの魔法でも『巻物』化できるが、それでも高位の魔法は無理だった。
『魔水晶』には非常に強力な魔法を封じることができ、そしてそれは現代では失われた技術だ。いや、神しか為し得ない秘法かもしれない。
『古代魔法』は巨人族などの一部のモンスターのみが使える強力な魔法で、上位ドラゴンすら倒せるほどの威力がある。
この巨人とて、喰らえば無傷ではいられないだろう。
危険だが、いちかばちか使うしかなかった。
「ペガル、キリエ、アレを使うぞ」
その言葉だけで、ペガルたちもミーティスの意図を理解する。
というより、2人も同じことを考えていたようだ。
「みんな伏せろっ! いくぞ怪物、コレを喰らえっ! 『惨禍もたらす闇の因子』っ!」
ミーティスが水晶を投げると、それは巨人の前で砕け散り、封印されていた魔法が発動する。
すると、どこか別の次元から召喚したように、直径10㎝ほどの黒い球体――超高密度の破壊エネルギー体が数十数百と現れ、そのまま巨人へと吸い込まれていく。
収束して膨れあがったエネルギーは臨界を突破し、巨人の体内で一気に爆発する。
見事、『狂神の巨人』をバラバラに粉砕したのだった。
激しい衝撃波は四方にも広がり、壁や天井の一部を破壊した。
ミーティスたちにもその余波は来たが、地に伏せていたため、なんとか無事耐えることができた。
爆発が収まったのを確認しながら、全員ゆっくりと起き上がる。
「やったぞ、さすが古代魔法だ!」
「うむ、あとは迷宮の活動が停止してくれるかだな」
「とりあえず、ほかのみんなのところへ行きましょう」
まだ窮地を脱したわけではないが、やっかいな相手はいなくなった。
あとはあの怪物――『双刃の甲冑魔獣』をなんとかするだけだ。
いや、もしかしたら巨人を倒したことにより、『双刃の甲冑魔獣』も消えているかもしれない。
ミーティスたちがそう希望を抱きながらこの場を離れようとすると、デミトフが突然取り乱しながら3人を呼び止める。
「ま、待ってくださいっ、あ、あれっ、巨人がっ……!?」
慌てふためくデミトフの目線の先――広間を見渡してみると、元は巨人だった肉塊がゴロゴロと地を転がっていく姿だった。
まるで生きているような動き……まさか!? と、ミーティスたちに不安が湧き起こる。
その予感は的中し、散らばっていた肉塊が集まって次々に合体していく。
そしてものの数十秒で、元の巨人となったのだった。
「そ、そんなばかなっ……! 粘体生物でもないのに、粉々に破壊された身体が修復するなんて!?」
「再生力の高い上位スライムとて、ここまでの修復能力はないぞ!」
絶望に沈んでいくその場の6人。
あの古代魔法は、不死の者すら滅する威力があった。あれが効かないのなら、この巨人は神の一族なのだろう。
どうやってもこの存在は倒せない。
今度こそ、ミーティスたちにできることは何もなかった。
逃げるしかない。そう決意したとき、突如岩の塊が降ってきた。
先ほどの爆発で天井が脆くなり、一部が崩れ始めたのだ。
咄嗟に周りを見渡すと、広間からの出口――通路へと繋がる部分の上が特に酷く、ボロボロと落ちる岩によってそこが埋もれつつあった。
急いで脱出せねば、広間から出られなくなる!
そしてこれはチャンスでもあった。上手くすれば、この巨人を広間に閉じ込められるかもしれないからだ。
みな瞬時にそれを悟り、全員が一気に出口へ向かって駆け出す。
それを追う、完全復活した巨人。
「ああっ!」
1人だけ少し反応が遅れたアリーシアが、みんなに追いつこうと必死に走っていたところ、つまづいて転んでしまった。
アリーシアの前を走っていたデミトフが、それに気付いて振り返る。
出口はどんどん狭くなっており、このままではデミトフですらギリギリ間に合うかどうかの状況だ。
これはほかのメンバーも同じで、他人に構っているヒマなどはない。
巨人もすぐ後ろに迫っている。
デミトフは一瞬悩んだあと、また前を向いて出口へと駆けていく。
それを愕然とした表情で見るアリーシア。
だがこれは仕方がない。仮にデミトフが戻って来ても、アリーシアが助かるとは限らない。
むしろ、犠牲者が2人に増えるだけだ。アリーシアでも、恐らくああしただろう。
デミトフを責めるわけにはいかなかった。
アリーシアは起き上がってすぐに走り出すが、あと一歩というところで、出口は積み上がった岩に塞がれてしまう。
これで退路は断たれてしまった。
広間に残るはアリーシアと巨人のみ。あとはどれだけ生き延びられるか……。
ひょっとしたら、時間が経てば巨人は消えるかもしれない。
必死にあがけば、何かが起こるかもしれない。
奇跡を願って、アリーシアはひたすら逃げるだけだった。
巨斧の攻撃や焦熱光線を、死にものぐるいで躱し続けるアリーシア。
幸い巨人は、大軍を相手に虐殺を行うのは得意だったが、1人と戦うのはあまり向いてなかった。
身体が大きい上、攻撃も大雑把なので、ちょこちょこ動き回る人間が苦手なのだ。
おかげでなんとかアリーシアも逃げていられるが、体力にも限界がある。殺されるのも時間の問題だ。
走り続けた疲労で足がもつれ、アリーシアはまた転んでしまう。
すぐに起き上がろうとするが、巨人はもう目の前で斧を振り上げていた。
…………奇跡は起きなかった。
精一杯あがいてみたが、やはりどうにもならなかった。
惨めだったこれまでの人生。
母を救えなかった自分。
強力な称号を授かり、今度こそ強い生き方をしようと思った。
でもこの世界は自分に寄り添ってはくれなかった。
与えられるのは残酷な現実だけ。
もう希望なんて持たないと誓ったのに、またしても裏切られた。
いや、母が待っている。もうこの世に未練はない。
あのやさしい母のぬくもりを思い出しながら、アリーシアは顔を地に伏せ、斧が自分に振り下ろされるのを待った。
そのとき、バスンと鈍い音が頭上で鳴るのを聞く。
ふと感じる誰かの気配。
見上げると、そこにあったのは…………
「よく頑張ったねアリーシア」
巨大戦斧を片手で受け止めているヒロ・ゼインの姿だった。
ヒロ――ユーリは広間の前まで来ると、『超能力』の能力にある簡易版の『千里眼』で、岩で塞がれた広間内を透視した。
すると、アリーシアが大ピンチだったので、すぐさま『空間転移』で中に転移し、振り下ろされた斧を受け止めた。
迷宮内転移は危険だが、岩壁を飛び越える程度なら問題はない。
『時間魔法』の詠唱をしているヒマがないほど、まさにギリギリの状態だった。
「ヒ……ヒロ様、どうやって中へ……!?」
「話はあと、コイツを片付けるからちょっと待ってて」
そう言うと、ユーリは受け止めた斧を巨人ごと振り回し、そのまま壁に叩き付けた。
それを目の当たりにして、アリーシアは何が起こっているのか混乱する。
力勝負では話にならないような体格差なのに、何故こんなことができるのか!? いや、これは死の間際に見ている夢なのか?
そして巨人は見えない刃でバラバラに解体された。
「いっちょあがり。さ、アリーシア、立てるかい?」
「待ってくださいヒロ様、アレを……!」
手を差し伸べてきたユーリに、奥を指さしながら慌てて注意するアリーシア。
その方向をユーリが振り返ると、そこには巨人の身体が修復していく姿があった。
「なるほど、そんな簡単な相手じゃなかったか……さすが異界の生物!」
ユーリは解析で、この巨人――『狂神の巨人』がイストリア世界の生物ではないことを知っていた。
『双刃の甲冑魔獣』は魔神が作り上げた擬似生命体だったので解析でもよく分からなかったのだが、この巨人は正真正銘の異世界生物だ。
自分が少し侮っていたことをユーリは反省する。
「グゴオオオオオオウッ!!」
巨人は咆哮を上げると、額の目から焦熱光線を撃ち放った。
それをユーリは片手を上げて吸収する。
「ヒ、ヒロ様、その力は……!?」
光線を吸収し終えると、ユーリは巨人へ突進して素手で目を潰し、光線を封じる。
そして巨斧を持った右腕を斬り落とす。しぶとそうなだけに、まずは反撃の手段を封じる作戦のようだ。
抵抗できなくなった巨人をぶん投げて壁にめり込ませると、ユーリは何かを詠唱し始めた。
常識を超える戦いを見ながら、アリーシアはただただ呆然としていた。
ヒロ・ゼインがただ者ではないということはアリーシアも分かっていたが、いくらなんでもここまで強いとは思わなかった。
神のような怪物をものともしないこの強さ……ヒロ・ゼインとはいったい何者なのだろう?
そして、はっと我に返り、ある存在に思い当たる。
まさか、ヒロ・ゼインの正体は……!?
「お前みたいなヤツとは以前戦ったことがあってね。これでも生きていられるかな? 獄界召喚『渇望する深淵の餓獣』っ!」
魔法の発動後、大きな魔力が地の底から召喚され、黒い結界が巨人を包み込んだ。
直後、2mほどの球体生物――地獄の怪物『完全なる捕食獣』が結界の中に10体現れる。
これは体内に『超重力球』を持っていて、どんな物であろうとも原子分解して食べてしまう生物だった。
「グオッ、グゴウウウッ……!」
『完全なる捕食獣』に次々と食いつかれ、身体をどんどん失っていく巨人。
そしてそのまま肉片すら残らずに、『狂神の巨人』は食べられてしまった。
今度こそ戦闘が終わり、アリーシアへ向き直るユーリ。
そこにアリーシアが勢いよく飛び込んでいく。
「あなたが……ヒロ様が『魔王ユーリ』様でしたのね!」
アリーシアはヒロ――ユーリの胸に顔をうずめて、しばしのあいだ無言で泣き続ける。
自分でも何故泣いているのか分からなかったが、これはきっと喜びの涙だ。
命が助かったからではない。自分の探し求めていた存在と出会えた喜びだ。
アリーシアの願いは世界の滅亡だった。『魔王ユーリ』に、この醜い世界を破壊してもらいたかった。
でも、本当に願っていたのはそうではなかった。
自分を救ってくれるあたたかい存在が欲しかったのだ。
母を失って以来、初めてぬくもりを感じるアリーシアだった……。
***********************************
今回の話は第8章で一番書きたかった部分です。
そしてコミックス『無限のスキルゲッター』第1巻が発売されましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
小説スキルゲッターの更新についてですが、諸事情により執筆が遅れております。
5月半ば過ぎになれば更新できると思いますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
『氷霧の淑女』の異名を持つキリエが、自身の最強魔法を『狂神の巨人』に向かって撃ち放つ。
魔法は射出に時間がかかる分、物理攻撃よりも威力が高い。つまり、キリエの魔法が巨人を倒すカギだった。
ミーティスやデミトフたちが命懸けで巨人を引きつけ、ようやく掴んだ千載一遇のチャンス。
キリエは見事その最強魔法を巨人にぶち当てる。
おびただしい数の氷塊――直径30㎝を超える氷の結晶が渦を巻いて巨人へと集中し、足元から上に向かってその灰色の身体を埋め尽くしていく。
そして十秒も経たないうちに、巨人は分厚い氷に覆われて巨大な氷柱となった。
「…………やったか!?」
完全に氷漬けとなった巨人に対し、慎重に様子を窺うミーティス。
ほかのメンバーも、攻撃の成果をじっと見守る。
……が、しかし、氷の表面にピシリと亀裂が走ると、それを機に崩れ始め、あっという間に氷柱は崩壊してしまった。
「くそっ、キリエの魔法でもダメなのか!?」
『双刃の甲冑魔獣』なら封じることはできたかもしれない。
だが魔神の腹心である『狂神の巨人』には、この程度の魔法は足止めにもならなかった。
この場にいる人間の最強攻撃が通じないとなると、いよいよもってミーティスたちに打つ手はない。
いや、厳密にいうと、攻撃力だけならデミトフたち3人はキリエを上回る可能性があった。
それは、デミトフたちの持つ称号はSSランクだからだ。
ミーティス、ペガル、キリエが授かった称号はSランクである。
ユーリたち最強世代の能力が高すぎるため、Sランク称号の価値が少し薄まってしまうが、その能力は世界トップクラスだ。
だからこそ、最上位であるSSSランク冒険者にまで上りつめている。
だがデミトフたち3人のSSランク称号というのは、各国でも数年に一度しか現れないほどの希少な才能で、潜在能力ならミーティスたちよりも上だ。
実際SSランク称号を持つ者は『ナンバーズ』になることが多く、世界最強になれる可能性すら秘めている。
ちなみに、SSSランクのスキルや称号は、全世界でも10年に1人現れるかどうかというレベルの出現率である。
デミトフたちは未来の『ナンバーズ』候補といえるが、しかしまだ成長途中である今は、その高い潜在能力を発揮することができなかった。
デミトフの称号『制裁人』であれば、自身の耐久ギリギリの攻撃を受ければキリエを超える攻撃力になるかもしれないが、あの巨人相手では耐えきれず死ぬ確率のほうが高いだろう。
さらに、万が一それが成功したとしても、デミトフの攻撃が通用するとは限らない。
アリーシアの『渇望の女帝』はすでに能力を解放していて、魔力だけならキリエを上回っている状態だが、強力な上級魔法をまだ使うことができなかった。
ゴライアスの『無法者』は猛烈に戦闘力は上がるが、攻撃対象を自身で制御できない――誰これ構わず攻撃してしまうため、使う状況が限られる。
ザコの大群を1人で蹴散らすときや1対1で戦うときなどに能力を発揮しやすいが、この場では適切といえなかった。
ゴライアス1人で巨人と戦っても無駄死にするだけだろう。
ミーティスたちは巨人の攻撃を躱しながら、倒す策を必死に見つけようとする。
しかし、巨人は凍らされて逆上したのか、はたまた暴れるうちに調子が上がってきたのか、その動きは激しくなる一方だった。
巨大戦斧をぶんぶんと振り回しながら激しく地面に叩き付け、その削った岩が飛び散ってミーティスたちに襲いかかる。
そしてふと手を止めたかと思うと、額の目から焦熱光線を撃ち放つ。
それは迷宮の壁を簡単に熔かし、赤く泡立った液体がドロリと壁を伝って地へ落ちていく。
噴火のごとき咆哮は、強烈な振動波となって空気を震わせ、ミーティスたちを一瞬行動不能にさせるほどだ。
デタラメなほどの巨人の強さに、ミーティスたちはもはやロクに近付くことすらできず、逃げるだけで必死な状態だ。
彼らでなければとっくに全滅していただろう。彼らが巨人を引き止めてくれているおかげで、ほかの人間は犠牲にならずに済んでいる。
しかし、さすがのミーティスたちもそろそろ限界だった。
この『狂神の巨人』を倒せば――ダンジョンボスを討伐すれば、一時的に迷宮の活動が停止するかもしれない。
そう考えながら粘り強く戦ってみたが、勝てる見込みはもうなかった。
……いや、最後に1つだけ手があった。
迷宮内で使うのは危険なためミーティスは躊躇っていたが、とっておきの秘密兵器がまだ残っていた。
以前迷宮の深層で手に入れた、赤紫に輝く水晶――『古代魔法』が封じられている魔水晶を持っているのだ。
魔道具に『巻物』という物がある。
これには魔法が封じられていて、これを使えば、魔法を覚えていない者でも魔法を使うことができる。
ただし、強力な魔法を『巻物』に封じるのは難しく、基本的には術者が唱えないと発動は不可能だ。
ユーリなら強めの魔法でも『巻物』化できるが、それでも高位の魔法は無理だった。
『魔水晶』には非常に強力な魔法を封じることができ、そしてそれは現代では失われた技術だ。いや、神しか為し得ない秘法かもしれない。
『古代魔法』は巨人族などの一部のモンスターのみが使える強力な魔法で、上位ドラゴンすら倒せるほどの威力がある。
この巨人とて、喰らえば無傷ではいられないだろう。
危険だが、いちかばちか使うしかなかった。
「ペガル、キリエ、アレを使うぞ」
その言葉だけで、ペガルたちもミーティスの意図を理解する。
というより、2人も同じことを考えていたようだ。
「みんな伏せろっ! いくぞ怪物、コレを喰らえっ! 『惨禍もたらす闇の因子』っ!」
ミーティスが水晶を投げると、それは巨人の前で砕け散り、封印されていた魔法が発動する。
すると、どこか別の次元から召喚したように、直径10㎝ほどの黒い球体――超高密度の破壊エネルギー体が数十数百と現れ、そのまま巨人へと吸い込まれていく。
収束して膨れあがったエネルギーは臨界を突破し、巨人の体内で一気に爆発する。
見事、『狂神の巨人』をバラバラに粉砕したのだった。
激しい衝撃波は四方にも広がり、壁や天井の一部を破壊した。
ミーティスたちにもその余波は来たが、地に伏せていたため、なんとか無事耐えることができた。
爆発が収まったのを確認しながら、全員ゆっくりと起き上がる。
「やったぞ、さすが古代魔法だ!」
「うむ、あとは迷宮の活動が停止してくれるかだな」
「とりあえず、ほかのみんなのところへ行きましょう」
まだ窮地を脱したわけではないが、やっかいな相手はいなくなった。
あとはあの怪物――『双刃の甲冑魔獣』をなんとかするだけだ。
いや、もしかしたら巨人を倒したことにより、『双刃の甲冑魔獣』も消えているかもしれない。
ミーティスたちがそう希望を抱きながらこの場を離れようとすると、デミトフが突然取り乱しながら3人を呼び止める。
「ま、待ってくださいっ、あ、あれっ、巨人がっ……!?」
慌てふためくデミトフの目線の先――広間を見渡してみると、元は巨人だった肉塊がゴロゴロと地を転がっていく姿だった。
まるで生きているような動き……まさか!? と、ミーティスたちに不安が湧き起こる。
その予感は的中し、散らばっていた肉塊が集まって次々に合体していく。
そしてものの数十秒で、元の巨人となったのだった。
「そ、そんなばかなっ……! 粘体生物でもないのに、粉々に破壊された身体が修復するなんて!?」
「再生力の高い上位スライムとて、ここまでの修復能力はないぞ!」
絶望に沈んでいくその場の6人。
あの古代魔法は、不死の者すら滅する威力があった。あれが効かないのなら、この巨人は神の一族なのだろう。
どうやってもこの存在は倒せない。
今度こそ、ミーティスたちにできることは何もなかった。
逃げるしかない。そう決意したとき、突如岩の塊が降ってきた。
先ほどの爆発で天井が脆くなり、一部が崩れ始めたのだ。
咄嗟に周りを見渡すと、広間からの出口――通路へと繋がる部分の上が特に酷く、ボロボロと落ちる岩によってそこが埋もれつつあった。
急いで脱出せねば、広間から出られなくなる!
そしてこれはチャンスでもあった。上手くすれば、この巨人を広間に閉じ込められるかもしれないからだ。
みな瞬時にそれを悟り、全員が一気に出口へ向かって駆け出す。
それを追う、完全復活した巨人。
「ああっ!」
1人だけ少し反応が遅れたアリーシアが、みんなに追いつこうと必死に走っていたところ、つまづいて転んでしまった。
アリーシアの前を走っていたデミトフが、それに気付いて振り返る。
出口はどんどん狭くなっており、このままではデミトフですらギリギリ間に合うかどうかの状況だ。
これはほかのメンバーも同じで、他人に構っているヒマなどはない。
巨人もすぐ後ろに迫っている。
デミトフは一瞬悩んだあと、また前を向いて出口へと駆けていく。
それを愕然とした表情で見るアリーシア。
だがこれは仕方がない。仮にデミトフが戻って来ても、アリーシアが助かるとは限らない。
むしろ、犠牲者が2人に増えるだけだ。アリーシアでも、恐らくああしただろう。
デミトフを責めるわけにはいかなかった。
アリーシアは起き上がってすぐに走り出すが、あと一歩というところで、出口は積み上がった岩に塞がれてしまう。
これで退路は断たれてしまった。
広間に残るはアリーシアと巨人のみ。あとはどれだけ生き延びられるか……。
ひょっとしたら、時間が経てば巨人は消えるかもしれない。
必死にあがけば、何かが起こるかもしれない。
奇跡を願って、アリーシアはひたすら逃げるだけだった。
巨斧の攻撃や焦熱光線を、死にものぐるいで躱し続けるアリーシア。
幸い巨人は、大軍を相手に虐殺を行うのは得意だったが、1人と戦うのはあまり向いてなかった。
身体が大きい上、攻撃も大雑把なので、ちょこちょこ動き回る人間が苦手なのだ。
おかげでなんとかアリーシアも逃げていられるが、体力にも限界がある。殺されるのも時間の問題だ。
走り続けた疲労で足がもつれ、アリーシアはまた転んでしまう。
すぐに起き上がろうとするが、巨人はもう目の前で斧を振り上げていた。
…………奇跡は起きなかった。
精一杯あがいてみたが、やはりどうにもならなかった。
惨めだったこれまでの人生。
母を救えなかった自分。
強力な称号を授かり、今度こそ強い生き方をしようと思った。
でもこの世界は自分に寄り添ってはくれなかった。
与えられるのは残酷な現実だけ。
もう希望なんて持たないと誓ったのに、またしても裏切られた。
いや、母が待っている。もうこの世に未練はない。
あのやさしい母のぬくもりを思い出しながら、アリーシアは顔を地に伏せ、斧が自分に振り下ろされるのを待った。
そのとき、バスンと鈍い音が頭上で鳴るのを聞く。
ふと感じる誰かの気配。
見上げると、そこにあったのは…………
「よく頑張ったねアリーシア」
巨大戦斧を片手で受け止めているヒロ・ゼインの姿だった。
ヒロ――ユーリは広間の前まで来ると、『超能力』の能力にある簡易版の『千里眼』で、岩で塞がれた広間内を透視した。
すると、アリーシアが大ピンチだったので、すぐさま『空間転移』で中に転移し、振り下ろされた斧を受け止めた。
迷宮内転移は危険だが、岩壁を飛び越える程度なら問題はない。
『時間魔法』の詠唱をしているヒマがないほど、まさにギリギリの状態だった。
「ヒ……ヒロ様、どうやって中へ……!?」
「話はあと、コイツを片付けるからちょっと待ってて」
そう言うと、ユーリは受け止めた斧を巨人ごと振り回し、そのまま壁に叩き付けた。
それを目の当たりにして、アリーシアは何が起こっているのか混乱する。
力勝負では話にならないような体格差なのに、何故こんなことができるのか!? いや、これは死の間際に見ている夢なのか?
そして巨人は見えない刃でバラバラに解体された。
「いっちょあがり。さ、アリーシア、立てるかい?」
「待ってくださいヒロ様、アレを……!」
手を差し伸べてきたユーリに、奥を指さしながら慌てて注意するアリーシア。
その方向をユーリが振り返ると、そこには巨人の身体が修復していく姿があった。
「なるほど、そんな簡単な相手じゃなかったか……さすが異界の生物!」
ユーリは解析で、この巨人――『狂神の巨人』がイストリア世界の生物ではないことを知っていた。
『双刃の甲冑魔獣』は魔神が作り上げた擬似生命体だったので解析でもよく分からなかったのだが、この巨人は正真正銘の異世界生物だ。
自分が少し侮っていたことをユーリは反省する。
「グゴオオオオオオウッ!!」
巨人は咆哮を上げると、額の目から焦熱光線を撃ち放った。
それをユーリは片手を上げて吸収する。
「ヒ、ヒロ様、その力は……!?」
光線を吸収し終えると、ユーリは巨人へ突進して素手で目を潰し、光線を封じる。
そして巨斧を持った右腕を斬り落とす。しぶとそうなだけに、まずは反撃の手段を封じる作戦のようだ。
抵抗できなくなった巨人をぶん投げて壁にめり込ませると、ユーリは何かを詠唱し始めた。
常識を超える戦いを見ながら、アリーシアはただただ呆然としていた。
ヒロ・ゼインがただ者ではないということはアリーシアも分かっていたが、いくらなんでもここまで強いとは思わなかった。
神のような怪物をものともしないこの強さ……ヒロ・ゼインとはいったい何者なのだろう?
そして、はっと我に返り、ある存在に思い当たる。
まさか、ヒロ・ゼインの正体は……!?
「お前みたいなヤツとは以前戦ったことがあってね。これでも生きていられるかな? 獄界召喚『渇望する深淵の餓獣』っ!」
魔法の発動後、大きな魔力が地の底から召喚され、黒い結界が巨人を包み込んだ。
直後、2mほどの球体生物――地獄の怪物『完全なる捕食獣』が結界の中に10体現れる。
これは体内に『超重力球』を持っていて、どんな物であろうとも原子分解して食べてしまう生物だった。
「グオッ、グゴウウウッ……!」
『完全なる捕食獣』に次々と食いつかれ、身体をどんどん失っていく巨人。
そしてそのまま肉片すら残らずに、『狂神の巨人』は食べられてしまった。
今度こそ戦闘が終わり、アリーシアへ向き直るユーリ。
そこにアリーシアが勢いよく飛び込んでいく。
「あなたが……ヒロ様が『魔王ユーリ』様でしたのね!」
アリーシアはヒロ――ユーリの胸に顔をうずめて、しばしのあいだ無言で泣き続ける。
自分でも何故泣いているのか分からなかったが、これはきっと喜びの涙だ。
命が助かったからではない。自分の探し求めていた存在と出会えた喜びだ。
アリーシアの願いは世界の滅亡だった。『魔王ユーリ』に、この醜い世界を破壊してもらいたかった。
でも、本当に願っていたのはそうではなかった。
自分を救ってくれるあたたかい存在が欲しかったのだ。
母を失って以来、初めてぬくもりを感じるアリーシアだった……。
***********************************
今回の話は第8章で一番書きたかった部分です。
そしてコミックス『無限のスキルゲッター』第1巻が発売されましたので、皆様どうぞよろしくお願いいたしますm(_ _)m
小説スキルゲッターの更新についてですが、諸事情により執筆が遅れております。
5月半ば過ぎになれば更新できると思いますので、もうしばらくお待ちくださいませ。
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