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第4章 8月-再会(4)
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それからは、コースの料理を順に食べながら色々なことを話し続けた。話しながら高志は茂の様子を気に掛けていたが、茂におかしな様子は見当たらず、普通に高志との会話を楽しんでいるようだった。高志がいきなり電話したことも、この再会についても、どう思っているのか分からない。茂からその部分に触れてくることもなかった。
ただ、このまま終わる前に、一つだけ確認しておかなければならないことがあった。デザートを食べ終えた時、高志は意を決して切り出した。
「細谷」
「ん?」
茂が気安げにこちらに目を向ける。
「また、そのうち誘ってもいいか」
「え? うん」
高志が真顔で問い掛けたのに対し、茂は気軽な口調で答えてきた。
「何で。全然いいよ」
過去の経緯を忘れたかのように、茂は笑ってそう言う。高志はその明るい表情をじっと見つめた。その様子に気付かないかのように、茂は明るく話す。
「そう言えば、お前も今、市内に住んでるって言ってただろ。実家じゃないよな。独り暮らし?」
「ああ、うん。就職と同時に家は出たから」
でも茂が気付かないとは思えない。きっとまた気付いていないふりをしているのだろう。それが茂の選択なら、高志もそれに従うだけだ。茂のように、何もなかったように話せばいい。そうすることでまた友達に戻れるのなら。
「会社の寮とか?」
「いや、普通にマンション借りてる」
「んじゃ、次はお前ん家に集合は?」
茂が楽しげに提案してきた。
「うち? いいけど、何にもないぞ」
「いいよ。今まで俺ん家ばっかだったしさ、行ってみたい」
お前の部屋とか見たことないし、と言って笑う茂の言葉に、建前や社交辞令のようなものは感じられなかった。茂はまた自分と継続的に付き合っていくつもりがあると思ってもいいだろうか。しかし未だにどこか心の片隅で、失望しないように身構える自分がいる。
「いつ?」
「来週は? 早すぎ?」
「いや。いいよ。また金曜にする?」
少しだけ希美のことを思い出したが、断ることは高志にはできなかった。
「うん。悪いな、俺、今なら時間に余裕あるんだよね」
「ああ、そっか」
来月からはまた専門学校が始まるはずだ。今度は働きながらだから、勉強が始まってしまえば、おそらく前以上に時間の余裕がなくなるのだろう。
「俺は別にいつでも大丈夫だから。来週な」
それでも、図らずも次の約束ができたことに密かな安堵を覚えながら、高志はそう言った。
ただ、このまま終わる前に、一つだけ確認しておかなければならないことがあった。デザートを食べ終えた時、高志は意を決して切り出した。
「細谷」
「ん?」
茂が気安げにこちらに目を向ける。
「また、そのうち誘ってもいいか」
「え? うん」
高志が真顔で問い掛けたのに対し、茂は気軽な口調で答えてきた。
「何で。全然いいよ」
過去の経緯を忘れたかのように、茂は笑ってそう言う。高志はその明るい表情をじっと見つめた。その様子に気付かないかのように、茂は明るく話す。
「そう言えば、お前も今、市内に住んでるって言ってただろ。実家じゃないよな。独り暮らし?」
「ああ、うん。就職と同時に家は出たから」
でも茂が気付かないとは思えない。きっとまた気付いていないふりをしているのだろう。それが茂の選択なら、高志もそれに従うだけだ。茂のように、何もなかったように話せばいい。そうすることでまた友達に戻れるのなら。
「会社の寮とか?」
「いや、普通にマンション借りてる」
「んじゃ、次はお前ん家に集合は?」
茂が楽しげに提案してきた。
「うち? いいけど、何にもないぞ」
「いいよ。今まで俺ん家ばっかだったしさ、行ってみたい」
お前の部屋とか見たことないし、と言って笑う茂の言葉に、建前や社交辞令のようなものは感じられなかった。茂はまた自分と継続的に付き合っていくつもりがあると思ってもいいだろうか。しかし未だにどこか心の片隅で、失望しないように身構える自分がいる。
「いつ?」
「来週は? 早すぎ?」
「いや。いいよ。また金曜にする?」
少しだけ希美のことを思い出したが、断ることは高志にはできなかった。
「うん。悪いな、俺、今なら時間に余裕あるんだよね」
「ああ、そっか」
来月からはまた専門学校が始まるはずだ。今度は働きながらだから、勉強が始まってしまえば、おそらく前以上に時間の余裕がなくなるのだろう。
「俺は別にいつでも大丈夫だから。来週な」
それでも、図らずも次の約束ができたことに密かな安堵を覚えながら、高志はそう言った。
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