【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

桜葉詩織

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4.王子の葛藤

君もまた、哀れなこの城の犠牲者だ

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俺は無意識に、風属性の攻撃魔法……風を槍のように飛ばす魔法をノアに向けてぶつけた。
ところが、ノアはそれらを全て綺麗によけてくる。

「くそっ!」

もう1回……!
俺が魔力を放出しようとした。
しかし……。

「無駄だよ。君は……僕には叶わない。決して」

気がつくと、ノアは俺の首に手をかけていた。
あと少しで、首が締まるという状態だった。
俺の額からつーっと、汗が流れる。
ノアは、ふふと笑いながら、言葉を続ける。

「城中の人間は、皆、君の言うことを聞かないだろう?」
「……何が言いたい……」
「彼らは、君に従うふりをして、君を従わせている」

そんなことないとは、言えなかった。
俺自身が、それをよく体感していたから。

「君もまた、哀れなこの城の犠牲者だ」

ノアはそう言うと、俺の汗を拭い取り、ふうっと息を吹きかけた。

「でもね、僕の言うことは、ちゃんと聞くんだ。君についてるゴードンもメイド達も……ね」
「まさか……」
「事実さ。嘘だと思うなら、聞いてみるといいよ。……まあ、それだって本当の事言うかは分からないけどね」

ノアはそう言うと、俺の頭を掴んだ。
俺は、魔力を出そうと試みるが、何故かできない。
こんなこと、初めてだった。
ノアは、俺の唇をいやらしく自分の舌で舐めながら

「これが、カサブランカが虜になった舌の味だ。どうだ?気持ちいいか?」

俺は、唾を思いっきり吐きかけた。
ノアは、俺が顔に飛ばした唾を袖で拭きながら

「ははは。王子ともあろう男が、そんな下品な事をするなんて……世も末だな」
「お前が先にしたんだろ、ノア!!」
「そう熱くなるな。君はこの国の王位継承者だ。堂々としてればいいじゃないか」

まるでおちょくるかのような口調に、俺の怒りは頂点に達していた。

「ノア……殺してやる……」

俺もまた、ノアの首に手をかける、
このまま魔力を放出すれば、ノアの首を吹き飛ばすことができる。

「やめなよ。僕とゲームをしていること……忘れたの?」
「何……?」
「僕を今ここで吹き飛ばしたら、君は即ゲームオーバーだ。カサブランカは手に入れられず、君は死ぬよ」
「お前が言うことなんか、信用できるか……!」
「そこまで言うなら、やってみたら?どうなっても知らないけど」
「…………くそっ!!」

俺はノアを突き飛ばそうと腕を動かすが、びくともしない。

「で、どうだい?」
「……何がだ」
「ゲーム……クリアできそうかい?」
「……さあな」

実際は、お手上げ状態。
ルールも分からず。
ゴールも分からず。
一体何をどうすればいいのか、まるで検討がつかない状態だった。
ノアは、俺の言葉の裏の無言を、正確に読み取ったのだろう。

「そうだな……あまりにも僕に有利すぎるゲームで可哀想だから……もう1つ君にヒントをあげよう」
「……何だと?」
「次の伽の時間……楽しみにしてるといい。きっと君は、僕に感謝することになるよ」

そう言い残し、ノアはまた闇の中にすっと消えていった。
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