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4.王子の葛藤
教会の女
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俺が見つけた時、カシーはまさに誰かの馬に乗せられようとしているところだった。
(あいつは誰だ……!?)
急がないと、カシーがどこかへ行ってしまう……!
俺は、今まで1度も出した事のない声で、彼女の名を呼ぶ。
カシーが、こちらの方を見たのがわかったが……。
(何故馬に乗るのをやめない!?)
それどころか……カシーはぴょんぴょんとジャンプして、馬に無理やり乗ろうとしている。
(そうはさせるか……!!)
俺は、腕を伸ばし、カシーの腰を掴み、そのまま俺の体の前にカシーを乗せた。
このままだと体勢が危うい。
どうにか馬を止めて、カシーをしっかり抱き抱える。
そんな俺を、同じ視線で見ているのは……最初は少年かと思ったが、かすかに見える胸の膨らみと、華奢な体型から女だということは分かった。
(この姿……街の者か?)
とても、奇妙な目をしている。
透明な目……。
このような色の目は、国中から働く人々が押し寄せる城でも見たことがない。
「そなた……何者だ」
「私は教会にて神に仕える者。それ以外の何者でもありません。エディ王子様」
(教会の者……だと……?)
厄介だ。
王族は、この国の住人のほとんどを支配する。
しかし、教会は王族の支配を受けない、独自のシステムを持つ。
教会の支配者は、王ではない。
神だ。
神の力は魔力とは違うメカニズムで発生している……らしい。
詳しいことは、ほとんど聞いたことはないが……。
そしてこの世界の神は、外の国のほとんどが信仰しているため、外の国とのネットワークが豊富にある。
つまり……。
(教会の者を敵に回すと厄介だ……非常に……)
「そうか……」
俺は、冷静さを取り戻すように一呼吸してから、カシーの体をより強く抱きしめながら
「見たところ、私が腕に抱えたこの女は、私の寵姫だと見受けられるのだが」
「……っ!?」
(ん……?)
教会の者だと名乗った女が、妙に訝しむ顔をした。
それに、カシーの口からだろう、変な声が漏れているのも聞こえた。
……そんなに……おかしい事だろうか……?
俺にとって、寵姫とは母親のことだ。
正妃よりも大事にする女のことは、こう呼ぶのではないのか?
何故、この教会の女は……巨大な魔物が大口開けているような顔をしているんだ……?
(あいつは誰だ……!?)
急がないと、カシーがどこかへ行ってしまう……!
俺は、今まで1度も出した事のない声で、彼女の名を呼ぶ。
カシーが、こちらの方を見たのがわかったが……。
(何故馬に乗るのをやめない!?)
それどころか……カシーはぴょんぴょんとジャンプして、馬に無理やり乗ろうとしている。
(そうはさせるか……!!)
俺は、腕を伸ばし、カシーの腰を掴み、そのまま俺の体の前にカシーを乗せた。
このままだと体勢が危うい。
どうにか馬を止めて、カシーをしっかり抱き抱える。
そんな俺を、同じ視線で見ているのは……最初は少年かと思ったが、かすかに見える胸の膨らみと、華奢な体型から女だということは分かった。
(この姿……街の者か?)
とても、奇妙な目をしている。
透明な目……。
このような色の目は、国中から働く人々が押し寄せる城でも見たことがない。
「そなた……何者だ」
「私は教会にて神に仕える者。それ以外の何者でもありません。エディ王子様」
(教会の者……だと……?)
厄介だ。
王族は、この国の住人のほとんどを支配する。
しかし、教会は王族の支配を受けない、独自のシステムを持つ。
教会の支配者は、王ではない。
神だ。
神の力は魔力とは違うメカニズムで発生している……らしい。
詳しいことは、ほとんど聞いたことはないが……。
そしてこの世界の神は、外の国のほとんどが信仰しているため、外の国とのネットワークが豊富にある。
つまり……。
(教会の者を敵に回すと厄介だ……非常に……)
「そうか……」
俺は、冷静さを取り戻すように一呼吸してから、カシーの体をより強く抱きしめながら
「見たところ、私が腕に抱えたこの女は、私の寵姫だと見受けられるのだが」
「……っ!?」
(ん……?)
教会の者だと名乗った女が、妙に訝しむ顔をした。
それに、カシーの口からだろう、変な声が漏れているのも聞こえた。
……そんなに……おかしい事だろうか……?
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何故、この教会の女は……巨大な魔物が大口開けているような顔をしているんだ……?
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