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7.呪われしアルストメリー
知識外の現象
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アルフィーがルカに連れられてたどり着いたのは、本当に何もない荒野だった。
草1つ、生えることができないであろう、まさに不毛の土地。
こんな場所に来る人は、せいぜい旅人くらいだろう。
それなのに。
(何だ……あの人だかりは……)
アルフィーの視線の先にあったのは、数人の男女が楽しそうに焚き火を囲んでいる姿だった。
それも、荒野のど真ん中で。
(俺の目の錯覚か……?)
「どうしたの?早く行こうよ」
「あ、ああ……」
ルカに無理やり手を引っ張られ、アルフィーは人だかりの方に向かって歩かされた。
「おお?誰だ?お前ら」
ルカとアルフィーの存在に真っ先に気づいたのは、透き通る金髪と、空と同じ色をした目を持つ、若そうな男だった。
笑顔で手招きをしながら
「お前らも、こっちに来い。一緒に鍋しようぜ」
と誘ってきた。
「わーい!!」
ルカは、元気よく手をあげながら
「私はねールカって言うんだよ!でね、このおじさんは……ええと……お名前なんだっけ?」
と、アルフィーに視線を送ってきた。
その視線に合わせて、空色の目の男もアルフィーをじろじろと舐めるように見つめてきた。
(そう言えば、名乗ってなかったな……)
アルフィーは、ここで名乗るべきかどうか、判断に迷った。
自分の名前を、易々と見ず知らずの人に教えてもいいものだろうか、と。
ルカと名乗る少女のことも、アルフィーは完全には信用してはいない。
ただ、使えると思ったから、ルカを利用をすることに決めた。
それだけなのだ。自分が生き残るために。
「ねえねえおじさん、名前、教えて」
ルカが、アルフィーに対して問いかけてくる。
(適当に言っておくか)
と、アルフィーが偽名を考え始めた、その時だった。
アルフィーの口が「あ」の形に開いた。
自分の意思と関係なく。
さらに、喉の奥から息が溢れ、声帯を刺激する。
「あ」
の声が漏れる。
それから
「る……ふぃー……」
と、自分の意思とは関係なく、名前を示す音が口から出てきてしまった。
「ふーん、おじさん、アルフィーって言うんだね」
違う。
そう言おうとしたアルフィーだったが、またもや口が勝手に
「そ……う……だ……」
と言ってしまった。
(何だ……!?これは……)
自分の体が、自分の意思とは関係なく動くという症状があることは、アルフィーは知っていた。
だが今アルフィーに起きたことは、その知識を遥かに上回る、知識外の現象。
アルフィーは、再びルカを見る。
すると、ルカは、にんまりと笑いながら
「神様が、ちゃんと名乗りなさいって言ってるよ」
と、無邪気に言った。
草1つ、生えることができないであろう、まさに不毛の土地。
こんな場所に来る人は、せいぜい旅人くらいだろう。
それなのに。
(何だ……あの人だかりは……)
アルフィーの視線の先にあったのは、数人の男女が楽しそうに焚き火を囲んでいる姿だった。
それも、荒野のど真ん中で。
(俺の目の錯覚か……?)
「どうしたの?早く行こうよ」
「あ、ああ……」
ルカに無理やり手を引っ張られ、アルフィーは人だかりの方に向かって歩かされた。
「おお?誰だ?お前ら」
ルカとアルフィーの存在に真っ先に気づいたのは、透き通る金髪と、空と同じ色をした目を持つ、若そうな男だった。
笑顔で手招きをしながら
「お前らも、こっちに来い。一緒に鍋しようぜ」
と誘ってきた。
「わーい!!」
ルカは、元気よく手をあげながら
「私はねールカって言うんだよ!でね、このおじさんは……ええと……お名前なんだっけ?」
と、アルフィーに視線を送ってきた。
その視線に合わせて、空色の目の男もアルフィーをじろじろと舐めるように見つめてきた。
(そう言えば、名乗ってなかったな……)
アルフィーは、ここで名乗るべきかどうか、判断に迷った。
自分の名前を、易々と見ず知らずの人に教えてもいいものだろうか、と。
ルカと名乗る少女のことも、アルフィーは完全には信用してはいない。
ただ、使えると思ったから、ルカを利用をすることに決めた。
それだけなのだ。自分が生き残るために。
「ねえねえおじさん、名前、教えて」
ルカが、アルフィーに対して問いかけてくる。
(適当に言っておくか)
と、アルフィーが偽名を考え始めた、その時だった。
アルフィーの口が「あ」の形に開いた。
自分の意思と関係なく。
さらに、喉の奥から息が溢れ、声帯を刺激する。
「あ」
の声が漏れる。
それから
「る……ふぃー……」
と、自分の意思とは関係なく、名前を示す音が口から出てきてしまった。
「ふーん、おじさん、アルフィーって言うんだね」
違う。
そう言おうとしたアルフィーだったが、またもや口が勝手に
「そ……う……だ……」
と言ってしまった。
(何だ……!?これは……)
自分の体が、自分の意思とは関係なく動くという症状があることは、アルフィーは知っていた。
だが今アルフィーに起きたことは、その知識を遥かに上回る、知識外の現象。
アルフィーは、再びルカを見る。
すると、ルカは、にんまりと笑いながら
「神様が、ちゃんと名乗りなさいって言ってるよ」
と、無邪気に言った。
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