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7.呪われしアルストメリー
もっと、俺を見て
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(ど、どう言うこと……!?)
カサブランカが、エディ王子に猛毒を飲ませる事を指示したというのか?
そしてアザレアは本当にそれを実行したというのだろうか?
確認をしようと、もう少しビジョンを覗いてみようと、私の意思の目を動かした。
だけど、一向にビジョンの視点が切り替わらない。
それどころか、アザレアが、次どう行動をしたのかを追おうとした途端、ぷつりと画面が真っ黒になった。
まるで、誰かによってそのビジョンが強制的に閉じられたかのように。
かつて子供の頃に見ていた、ブラウン管のテレビが急に壊れたのと同じような音が、脳内に響いた。
それからすぐ。
今度は別のビジョンが見えた。
このビジョンの中にいるのは、私が全く知らない顔の人。
女の子……だろうか?
無邪気に空に向かって手を振っている。
それから、私が見ているビジョンが、女の子に近づこうと歩いては止まり、また歩いては止まる。
何の映像を見させられているのか分からないにも関わらず
(焦ったい……!!)
と、つい思ってしまうくらい。
それから、ビジョンはまた少し動いた。
女の子がこちらを見た。
その瞬間ビジョンの主……らしき者の感情が、一気に雪崩れ込んできた。
好き。
大好き。
俺を見て。
もっと見て。
言語にすると、こんな感じだろうか。
頬がかあっと熱くなるような……でも恥ずかしいと思うような、まるで初恋を追体験しているかのようだった。
女の子は、ビジョンを見ている私を見た。
……違う。
おそらく、ビジョンの主と私の視点は、今同じなのだろう。
それくらい、私とはきちんと目が合うけれど、私という人間を見ていないような印象があった。
テレビ画面越しにイケメンと会った時と同じような感覚だったから。
そして女の子は、微笑みながら言った。
「アルフィー、こっちおいでよ」
カサブランカが、エディ王子に猛毒を飲ませる事を指示したというのか?
そしてアザレアは本当にそれを実行したというのだろうか?
確認をしようと、もう少しビジョンを覗いてみようと、私の意思の目を動かした。
だけど、一向にビジョンの視点が切り替わらない。
それどころか、アザレアが、次どう行動をしたのかを追おうとした途端、ぷつりと画面が真っ黒になった。
まるで、誰かによってそのビジョンが強制的に閉じられたかのように。
かつて子供の頃に見ていた、ブラウン管のテレビが急に壊れたのと同じような音が、脳内に響いた。
それからすぐ。
今度は別のビジョンが見えた。
このビジョンの中にいるのは、私が全く知らない顔の人。
女の子……だろうか?
無邪気に空に向かって手を振っている。
それから、私が見ているビジョンが、女の子に近づこうと歩いては止まり、また歩いては止まる。
何の映像を見させられているのか分からないにも関わらず
(焦ったい……!!)
と、つい思ってしまうくらい。
それから、ビジョンはまた少し動いた。
女の子がこちらを見た。
その瞬間ビジョンの主……らしき者の感情が、一気に雪崩れ込んできた。
好き。
大好き。
俺を見て。
もっと見て。
言語にすると、こんな感じだろうか。
頬がかあっと熱くなるような……でも恥ずかしいと思うような、まるで初恋を追体験しているかのようだった。
女の子は、ビジョンを見ている私を見た。
……違う。
おそらく、ビジョンの主と私の視点は、今同じなのだろう。
それくらい、私とはきちんと目が合うけれど、私という人間を見ていないような印象があった。
テレビ画面越しにイケメンと会った時と同じような感覚だったから。
そして女の子は、微笑みながら言った。
「アルフィー、こっちおいでよ」
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