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7.呪われしアルストメリー
衝撃的なビジョン
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(この子……誰!?)
一夜漬けでテスト勉強をする時、一気に情報を詰め込む時の脳の疲労は、歳を重ねれば重ねるほど感じたくなくなるものだ、と私は思っていた。
だから、社会人になってから、私は仕事のために、強制的に手に入れなくてはいけない資格の試験を受ける時はコツコツと準備をするようになっていた。
少しでも、脳の疲労を防ぎたくて。
それが今、カサブランカと、おそらくアルフィーの色々なビジョンが同時に入ってきて、情報過多どころではない。
前に、暇つぶしでテレビの番組を1秒もたたずに変えまくった時に、画面酔いで具合悪くなったことがあったのだが、今まさにそんな状況だ。
「アルフィー」
と女の子に呼ばれた、私が見えている視点の主が
「どうしたんだ、ルカ」
と答えている。
「カサブランカ様」
と私が見えている別の視点の主に
「お願いよ」
と私がよく知る顔が訴えかける。
どうしてだ。
同じ視点で物事を見ているはずなのに、どうして脳にまるで別人のビジョンが入り込んでいるのだ。
私に一体、何が起きているのだ。
私は一体、何をしているのだ。
どんどん、吐き気が止まらなくなる。
私が入っているこのアザレアの体は、ずっと空腹だったのか、食べものが口から出そうな気配はない。
だけどその分胃液が食堂から迫り上がってきそう。
喉を突き破って出てきそう。
何かが、出てきそう。
そんな、全く感じたこともない感覚に私は心から恐怖した。
ビジョンはどんどん続く。
片方は、受け取った猛毒の水差しを持って、城の廊下を歩いているビジョン。
この視点の主……アザレアがどれだけ緊張していたのかの気持ちが、一緒に雪崩れ込んでくる。
片やもう一方では……。
(え……?)
正直、情報量が多すぎてほとんどのビジョンは見逃していた。
というより、私としてきちんと処理できず、右から左、上から下に流してしまうだけだった。
そうしないと、私が私としての意識を保てないと思ったから。
でも。
そしてこのビジョンが目に入った時、私はどうしてこれまでを見逃したのか、後悔した。
そのビジョンを見ている視点は、おそらくアルフィー。
そしてアルフィーは、そのビジョンに対して、絶望と、怒りと、苦しみと……それらが織り混ざった言葉にできない気持ちを抱えていた。
そんな彼が見ていたビジョンというのは
「お願い……!!やめて……!!」
アルフィーがルカと呼んでいた少女が。
「お願い!メルキオール!やめてください!!」
メルキオール……つまり、アルフィーと同じ時代の自然を司る魔人によって。
「いやあああああああ!!!」
アルフィーの目の前で肉体を犯されている。
そんな場面だったから。
そして。
それからすぐだった。
私の意識が、一瞬暗闇に支配されたのは。
さらにそれから、ふわっと、何かに吸い込まれる気持ちの良い感覚を覚えたかと思うと……。
「あ、目が覚めました?」
何故かさっきまでそこにはいなかった、ノアに抱き上げられている状態になっていた。
一夜漬けでテスト勉強をする時、一気に情報を詰め込む時の脳の疲労は、歳を重ねれば重ねるほど感じたくなくなるものだ、と私は思っていた。
だから、社会人になってから、私は仕事のために、強制的に手に入れなくてはいけない資格の試験を受ける時はコツコツと準備をするようになっていた。
少しでも、脳の疲労を防ぎたくて。
それが今、カサブランカと、おそらくアルフィーの色々なビジョンが同時に入ってきて、情報過多どころではない。
前に、暇つぶしでテレビの番組を1秒もたたずに変えまくった時に、画面酔いで具合悪くなったことがあったのだが、今まさにそんな状況だ。
「アルフィー」
と女の子に呼ばれた、私が見えている視点の主が
「どうしたんだ、ルカ」
と答えている。
「カサブランカ様」
と私が見えている別の視点の主に
「お願いよ」
と私がよく知る顔が訴えかける。
どうしてだ。
同じ視点で物事を見ているはずなのに、どうして脳にまるで別人のビジョンが入り込んでいるのだ。
私に一体、何が起きているのだ。
私は一体、何をしているのだ。
どんどん、吐き気が止まらなくなる。
私が入っているこのアザレアの体は、ずっと空腹だったのか、食べものが口から出そうな気配はない。
だけどその分胃液が食堂から迫り上がってきそう。
喉を突き破って出てきそう。
何かが、出てきそう。
そんな、全く感じたこともない感覚に私は心から恐怖した。
ビジョンはどんどん続く。
片方は、受け取った猛毒の水差しを持って、城の廊下を歩いているビジョン。
この視点の主……アザレアがどれだけ緊張していたのかの気持ちが、一緒に雪崩れ込んでくる。
片やもう一方では……。
(え……?)
正直、情報量が多すぎてほとんどのビジョンは見逃していた。
というより、私としてきちんと処理できず、右から左、上から下に流してしまうだけだった。
そうしないと、私が私としての意識を保てないと思ったから。
でも。
そしてこのビジョンが目に入った時、私はどうしてこれまでを見逃したのか、後悔した。
そのビジョンを見ている視点は、おそらくアルフィー。
そしてアルフィーは、そのビジョンに対して、絶望と、怒りと、苦しみと……それらが織り混ざった言葉にできない気持ちを抱えていた。
そんな彼が見ていたビジョンというのは
「お願い……!!やめて……!!」
アルフィーがルカと呼んでいた少女が。
「お願い!メルキオール!やめてください!!」
メルキオール……つまり、アルフィーと同じ時代の自然を司る魔人によって。
「いやあああああああ!!!」
アルフィーの目の前で肉体を犯されている。
そんな場面だったから。
そして。
それからすぐだった。
私の意識が、一瞬暗闇に支配されたのは。
さらにそれから、ふわっと、何かに吸い込まれる気持ちの良い感覚を覚えたかと思うと……。
「あ、目が覚めました?」
何故かさっきまでそこにはいなかった、ノアに抱き上げられている状態になっていた。
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