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7.呪われしアルストメリー
では、私を疑いますか?
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「頭がいい?私が?」
「はい。あなたが、です」
ノアの言い回しが、カサブランカではなく私を指していることは伝わってきた。
自分で、自分のことを頭が良いと言えるほど……私は自己肯定感は高くはない。
だから、ノアの言葉が真実か嘘かを見抜くこともできない。
それを判断するのは、自分ではなく、他人だから。
ただ、趣味で推理ゲームをよくやっていたから、その経験は少し活きているのかも……とは思った。
とはいえ……。
「気づく……というよりは、聞いたの方が近いというか……」
ノアは私がノーヒントでノアの秘密に気づいたと思っているようで、そのまま誤解させておくのは、なんか嫌だった。
私は、自分の手柄じゃないものなのに、自分の手柄のように振る舞う行為は嫌いだったから。
それで、前世の時は身を滅ぼすこともあったのだが。
ノアは、私の言葉に、ふっと柔らかい笑みを浮かべた。
「正直すぎるのも、問題ですね」
「え?」
「私を疑っているのは、よく分かります。ならば、隠せばいい。おそらくあなたが持っている情報はあなたにとって切り札になるはずだから」
ノアの言い回しは、実に巧妙だ。
私がごまかしていないことは言い当てている。
その上で、私がどうやって情報を手に入れたかを示さない。
それにより、私の中にノアに対する疑惑が膨れ上がる。
(この人は、どこまで、見抜いているのか)
考えようと思った。
脳汁が噴き出るくらい、考えなくてはいけないと思った。
でも、私の声が、考える前に出てしまった。
「私は、どこまであなたを信用すれば良いの?」
私は、心のどこかで目の前の男を信用したいと思っていたのかもしれない。
でも、信用してはならないという警報も、確かに体から聞こえてくる。
その混乱が、この言葉を編み出したのだろう。
「信用できると思えるなら」
ノアの言葉の裏に、無理して信用するなという意図が含まれていることを、私は何となく感じ取った。
「少なくともカサブランカの記憶には、あなたの悪い記憶はない」
これは事実。
だから、私は、信じたのだ。
ノアという人物を。
最初に。
だけど……。
「でもあなたは、それすらもコントロールすることができる」
つまり、カサブランカの記憶が、カサブランカが見てきた正しいノアの姿とは限らないことを証明したことになる。
ノアは、喉を鳴らすように笑い、
「では、私を疑いますか?」
氷柱のような冷たい眼差しで、私を睨みつけてきた。
「はい。あなたが、です」
ノアの言い回しが、カサブランカではなく私を指していることは伝わってきた。
自分で、自分のことを頭が良いと言えるほど……私は自己肯定感は高くはない。
だから、ノアの言葉が真実か嘘かを見抜くこともできない。
それを判断するのは、自分ではなく、他人だから。
ただ、趣味で推理ゲームをよくやっていたから、その経験は少し活きているのかも……とは思った。
とはいえ……。
「気づく……というよりは、聞いたの方が近いというか……」
ノアは私がノーヒントでノアの秘密に気づいたと思っているようで、そのまま誤解させておくのは、なんか嫌だった。
私は、自分の手柄じゃないものなのに、自分の手柄のように振る舞う行為は嫌いだったから。
それで、前世の時は身を滅ぼすこともあったのだが。
ノアは、私の言葉に、ふっと柔らかい笑みを浮かべた。
「正直すぎるのも、問題ですね」
「え?」
「私を疑っているのは、よく分かります。ならば、隠せばいい。おそらくあなたが持っている情報はあなたにとって切り札になるはずだから」
ノアの言い回しは、実に巧妙だ。
私がごまかしていないことは言い当てている。
その上で、私がどうやって情報を手に入れたかを示さない。
それにより、私の中にノアに対する疑惑が膨れ上がる。
(この人は、どこまで、見抜いているのか)
考えようと思った。
脳汁が噴き出るくらい、考えなくてはいけないと思った。
でも、私の声が、考える前に出てしまった。
「私は、どこまであなたを信用すれば良いの?」
私は、心のどこかで目の前の男を信用したいと思っていたのかもしれない。
でも、信用してはならないという警報も、確かに体から聞こえてくる。
その混乱が、この言葉を編み出したのだろう。
「信用できると思えるなら」
ノアの言葉の裏に、無理して信用するなという意図が含まれていることを、私は何となく感じ取った。
「少なくともカサブランカの記憶には、あなたの悪い記憶はない」
これは事実。
だから、私は、信じたのだ。
ノアという人物を。
最初に。
だけど……。
「でもあなたは、それすらもコントロールすることができる」
つまり、カサブランカの記憶が、カサブランカが見てきた正しいノアの姿とは限らないことを証明したことになる。
ノアは、喉を鳴らすように笑い、
「では、私を疑いますか?」
氷柱のような冷たい眼差しで、私を睨みつけてきた。
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