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7.呪われしアルストメリー
ここにもあったのか、大人のおもちゃが
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私は、我が目を疑った。
エロいことに興味があれば、1度くらいは調べるだろう。
大人のおもちゃというものを。
もちろん、私は深夜のテンションでぐぐりまくった。
実際に購入ボタンを押す勇気までは与えてくれなかったとはいえ、その時に得た知識は学校で1年間世界史を学んだ後より、ずっと豊富に頭の中に蓄積されていた。
その、知識の中にあるのだ。
これが。
男性のアレを模した、石で作られたものが。
それも、ちゃんと勃っているアレの形になっている。
名前は忘れたが、写真を最初に見た時に
(これ、中に入れるの超痛そうだな……)
と思ったので、印象には残っていたのだが……。
(ここにもあったのか、大人のおもちゃが……)
今までのシリアスな気持ちが、しゅるしゅると抜けていきそうなのを必死に抑えながら、まずは状況確認をしようとエディ王子に視線を向けた。
「あの、王子」
「何だ」
「つかぬことをお伺いしますが……これ、どうしたんですか?」
「どうしたとは?」
「何でこんなもん、持ってるんですか」
「ああ……」
エディ王子は、私の手の中にすっぽりおさまってしまったソレを見ながら、苦い顔をした。
(なんか、嫌な思い出でもあるのだろうか?)
「どうしたの?」
「いや……女が……?」
「女?」
「誰だか分からない女が、これを渡してきて……」
「ええええええ……」
「何だ、その顔は」
「その顔とは……」
「虫を食ったような、嫌そうな顔だ」
(てか、虫食ったことあるんか、王子なのに)
「いや、別に……それよりも……」
私が、どうにか話の筋を戻そうとしても
「言いたいことがあるなら言ってみろ」
と、エディ王子に食いつかれてしまう。
(言いたいことというか、ですねぇ……)
誰だか分からない女が、仮にも一国の王子に大人のおもちゃを渡すという状況も結構ヤバいが。
そもそも、誰だか分からない女が王子にこんなものを手渡せる城のセキュリティをまず心配した。
それから……。
「つかぬことを伺いますが……この使い道、ご存じですか?」
「使い道?」
「はい」
「お守りじゃないのか?」
「……お守り……?」
「ああ。その…………」
何故か、よく分からないところで顔を真っ赤にした王子。
ここは、そんな表情をするタイミングなのか?
と思ったが、その理由はすぐ分かった。
「カシーとの伽が成功するためのもの……と……言われたのだが……」
(こいつ……今、カサブランカの裸でも思い出したな……)
私は、この話を深掘りするべきなのだろうか……。
話の本筋からは大分この話題はずれることになる。
私は、心の中から湧き上がるゴシップ欲を必死で堪えながら
「とりあえず、ありがとうございます。王子。これ、使わせていただきますわ」
と、脈絡もなく一気に話の筋をぶった切ってやった。
このお守り、については落ち着いたら、しっかりエディ王子から情報として引き出すことにしようと考えながら、私は大人のおもちゃの先っぽを地面にぴたりとつけてから、こすりつけるように地面に線を描いた。
久々に、自分の手で綺麗な線が書けたことが、なんか嬉しかった。
エロいことに興味があれば、1度くらいは調べるだろう。
大人のおもちゃというものを。
もちろん、私は深夜のテンションでぐぐりまくった。
実際に購入ボタンを押す勇気までは与えてくれなかったとはいえ、その時に得た知識は学校で1年間世界史を学んだ後より、ずっと豊富に頭の中に蓄積されていた。
その、知識の中にあるのだ。
これが。
男性のアレを模した、石で作られたものが。
それも、ちゃんと勃っているアレの形になっている。
名前は忘れたが、写真を最初に見た時に
(これ、中に入れるの超痛そうだな……)
と思ったので、印象には残っていたのだが……。
(ここにもあったのか、大人のおもちゃが……)
今までのシリアスな気持ちが、しゅるしゅると抜けていきそうなのを必死に抑えながら、まずは状況確認をしようとエディ王子に視線を向けた。
「あの、王子」
「何だ」
「つかぬことをお伺いしますが……これ、どうしたんですか?」
「どうしたとは?」
「何でこんなもん、持ってるんですか」
「ああ……」
エディ王子は、私の手の中にすっぽりおさまってしまったソレを見ながら、苦い顔をした。
(なんか、嫌な思い出でもあるのだろうか?)
「どうしたの?」
「いや……女が……?」
「女?」
「誰だか分からない女が、これを渡してきて……」
「ええええええ……」
「何だ、その顔は」
「その顔とは……」
「虫を食ったような、嫌そうな顔だ」
(てか、虫食ったことあるんか、王子なのに)
「いや、別に……それよりも……」
私が、どうにか話の筋を戻そうとしても
「言いたいことがあるなら言ってみろ」
と、エディ王子に食いつかれてしまう。
(言いたいことというか、ですねぇ……)
誰だか分からない女が、仮にも一国の王子に大人のおもちゃを渡すという状況も結構ヤバいが。
そもそも、誰だか分からない女が王子にこんなものを手渡せる城のセキュリティをまず心配した。
それから……。
「つかぬことを伺いますが……この使い道、ご存じですか?」
「使い道?」
「はい」
「お守りじゃないのか?」
「……お守り……?」
「ああ。その…………」
何故か、よく分からないところで顔を真っ赤にした王子。
ここは、そんな表情をするタイミングなのか?
と思ったが、その理由はすぐ分かった。
「カシーとの伽が成功するためのもの……と……言われたのだが……」
(こいつ……今、カサブランカの裸でも思い出したな……)
私は、この話を深掘りするべきなのだろうか……。
話の本筋からは大分この話題はずれることになる。
私は、心の中から湧き上がるゴシップ欲を必死で堪えながら
「とりあえず、ありがとうございます。王子。これ、使わせていただきますわ」
と、脈絡もなく一気に話の筋をぶった切ってやった。
このお守り、については落ち着いたら、しっかりエディ王子から情報として引き出すことにしようと考えながら、私は大人のおもちゃの先っぽを地面にぴたりとつけてから、こすりつけるように地面に線を描いた。
久々に、自分の手で綺麗な線が書けたことが、なんか嬉しかった。
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