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8.神から与えられたのは、罰と……
お前のことを話して欲しい
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「ランカ……俺の過去は話した」
「うん?」
その王子の言い方に、少々引っかかった。
「だから今度はランカ。お前のことを話して欲しい」
「……え?」
完全に予想を超えたエディ王子の言葉に、私は呼吸をするのを忘れかけた。
「いや、正確には違うのかも……」
「どういうこと?」
嫌な予感がした。
続きの言葉を拒否したくて、耳を塞ごうと手を耳元にやると、エディ王子はその手を押さえた。
「きっと、これを聞く事がお前の傷を抉ることになるかもしれないって、何となく分かってる」
(やっぱり……)
「だが、俺は……いや……俺たちは持っている情報を全て知らないと、またノアに言いように使われる。そんな気がするんだ」
言いたいことは分かる。
理屈も分かる。
今、おそらくエディ王子にとって完全にブラックボックスになっている情報は、私たちがいるホープスターという国のこと。
そのホープスターの中心人物である王に、私の弟の魂が入っているのだとすれば、事はより複雑だ。
「ランカ。俺は、父上からこの国の王と母上の間に生まれた妹と結婚するように言われた」
「は?マジ?」
そんな情報は、もちろんカサブランカには入っていない。
カサブランカの中にあったのは、婚約者がいるということだけ。
真実はずっとエグいものだった。
「それを言われた時だったんだ。カシーを抱けるか、と聞かれたのは」
「それって……」
「俺とカシーの伽の話は、この時に聞いたんだ」
「うーわー…………」
「しかも、カシーを正妃にすることはできないとも……」
それはつまり。
「カシーがエディ王子の子供を妊娠しちゃったら、しばらくエディ王子と伽ができないからって事だよね」
「お前は、そのことを知っていたのか……」
「というより、ここに入ってる」
私は、頭を指差した。
それだけで、もうエディ王子と私は意思疎通ができるようになっていた。
「そうか。カシーはそれを知っていたんだな……」
「伽に関する英才教育はバッチリみたい」
それが、酷く悲しい。
カシーは、その知識が一般常識か否かの区別がつかない年から、無理やり覚え込まされていたのだから。
「そうか……」
それから、エディ王子はしばらくの間考え続けた。
自分の心臓の鼓動を100回ほど聞いてから、エディ王子の次の言葉が放たれた。
「やっぱり、俺はこの国のことを知る必要がありそうだ」
エディ王子は、私の前世の部屋をグルリと見渡した。
「父上は言っていた。このホープスターという国は、アルストメリーよりずっと強大。魔力より武力に優れていると」
「あー……」
魔力がどれほどのものか分からない。
が、前世の世界の技術が、この国に移植されまくっていたとしたら、中世ヨーロッパ風の生き方をしているアルストメリーは確かに文化の差で潰されるかもしれない。
「俺は、この国の王女……つまり、俺の異父妹と子供を作れと言われた」
「…………王様は、妹だって……知っててそれ言ってるの?」
「ああ。でも妹とセックスをするのではなく、俺たちの精子と卵子だけ取り出して、別の女に子供を産ませるとも言っていたが」
「狂ってる」
「俺もそう思う……いや、思っていた」
「どういうこと?」
「うん?」
その王子の言い方に、少々引っかかった。
「だから今度はランカ。お前のことを話して欲しい」
「……え?」
完全に予想を超えたエディ王子の言葉に、私は呼吸をするのを忘れかけた。
「いや、正確には違うのかも……」
「どういうこと?」
嫌な予感がした。
続きの言葉を拒否したくて、耳を塞ごうと手を耳元にやると、エディ王子はその手を押さえた。
「きっと、これを聞く事がお前の傷を抉ることになるかもしれないって、何となく分かってる」
(やっぱり……)
「だが、俺は……いや……俺たちは持っている情報を全て知らないと、またノアに言いように使われる。そんな気がするんだ」
言いたいことは分かる。
理屈も分かる。
今、おそらくエディ王子にとって完全にブラックボックスになっている情報は、私たちがいるホープスターという国のこと。
そのホープスターの中心人物である王に、私の弟の魂が入っているのだとすれば、事はより複雑だ。
「ランカ。俺は、父上からこの国の王と母上の間に生まれた妹と結婚するように言われた」
「は?マジ?」
そんな情報は、もちろんカサブランカには入っていない。
カサブランカの中にあったのは、婚約者がいるということだけ。
真実はずっとエグいものだった。
「それを言われた時だったんだ。カシーを抱けるか、と聞かれたのは」
「それって……」
「俺とカシーの伽の話は、この時に聞いたんだ」
「うーわー…………」
「しかも、カシーを正妃にすることはできないとも……」
それはつまり。
「カシーがエディ王子の子供を妊娠しちゃったら、しばらくエディ王子と伽ができないからって事だよね」
「お前は、そのことを知っていたのか……」
「というより、ここに入ってる」
私は、頭を指差した。
それだけで、もうエディ王子と私は意思疎通ができるようになっていた。
「そうか。カシーはそれを知っていたんだな……」
「伽に関する英才教育はバッチリみたい」
それが、酷く悲しい。
カシーは、その知識が一般常識か否かの区別がつかない年から、無理やり覚え込まされていたのだから。
「そうか……」
それから、エディ王子はしばらくの間考え続けた。
自分の心臓の鼓動を100回ほど聞いてから、エディ王子の次の言葉が放たれた。
「やっぱり、俺はこの国のことを知る必要がありそうだ」
エディ王子は、私の前世の部屋をグルリと見渡した。
「父上は言っていた。このホープスターという国は、アルストメリーよりずっと強大。魔力より武力に優れていると」
「あー……」
魔力がどれほどのものか分からない。
が、前世の世界の技術が、この国に移植されまくっていたとしたら、中世ヨーロッパ風の生き方をしているアルストメリーは確かに文化の差で潰されるかもしれない。
「俺は、この国の王女……つまり、俺の異父妹と子供を作れと言われた」
「…………王様は、妹だって……知っててそれ言ってるの?」
「ああ。でも妹とセックスをするのではなく、俺たちの精子と卵子だけ取り出して、別の女に子供を産ませるとも言っていたが」
「狂ってる」
「俺もそう思う……いや、思っていた」
「どういうこと?」
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