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21.侵入者
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寝衣の合わせ目から手が入り込み、指がステファニアの身体をまさぐっていく。
夢うつつのまま、ステファニアはくすぐったさに呻き声を漏らすが、手が荒っぽく乳房を掴み上げると、苦痛に息をのんだ。
痛みで意識は夢から引き戻されたものの、瞼があまりにも重たくて、目を開けることができない。手足も動かせず、抗議の声を出そうとしても口から出るのは呻き声だけだ。
「おまえは夢を見ているのだ、ステファニア……何も心配することはない」
低い声がステファニアの耳をかすめる。
いつも寝台で聞いている声と同じだった。だが、何か違和感がある。ステファニアは身をよじろうとするが、身体は動かず、頭に重苦しい痛みが走るだけだ。
何かがおかしいと思いながらも、考えようとすると頭痛がひどくなってしまう。ステファニアはこれが夢か現実かの区別もつかず、ただされるがままだった。
乳頭にざらりと湿った感触が走り、ステファニアは不快感に襲われる。乳房は痛いほどに強く握られたままなのも、苦しかった。
やめてと叫びたいのに、口からはくぐもった呻きしか出ない。
ステファニアの呻きをどう受け取ったのか、侵入者は乳房を執拗に弄り続ける。そこには快楽などなく、苦痛と不快感しかもたらすことはなかった。
やがて、やっと乳房から手が離れる。しかしステファニアがほっと息をつく暇もなく、寝衣がはだけられ、手は下腹部へと滑っていった。
はっきりとしない頭でも、危機が迫っていることはわかる。ステファニアは逃げ出そうとするが、手も足も痙攣したように小さく震えるだけだ。
ステファニアには何もなすすべがなく、下腹部からさらに下の、未だ侵入を許したことがない部分へと指が乱暴に突き刺されそうになる。
「痛っ……!?」
しかしステファニアの身に衝撃が走ることはなかった。
侵入者が漏らした苦痛の声だけが響き、ステファニアの身から指が離れる。ぽとり、と何かが滴り落ちた。
侵入者はステファニアの寝衣を荒々しくはぎとる。絹の下穿きも引きちぎるようにどかせると、舌打ちをしたようだった。
絹の下穿きの下にあるものをどうにか引き剥がそうと、侵入者はそれを引っ張ったり力をこめてみたりするが、びくともしない。
「いた……い……やめて……」
ようやく声が出るようになってきたステファニアは、かすれた声を絞り出す。
すると侵入者は鋭く舌打ちをして、ステファニアから身を離すと、去っていったようだった。
遠ざかっていく足音を聞きながら、ステファニアは気が抜けたのか、再び暗闇の中に意識を吸い込まれていった。
夢うつつのまま、ステファニアはくすぐったさに呻き声を漏らすが、手が荒っぽく乳房を掴み上げると、苦痛に息をのんだ。
痛みで意識は夢から引き戻されたものの、瞼があまりにも重たくて、目を開けることができない。手足も動かせず、抗議の声を出そうとしても口から出るのは呻き声だけだ。
「おまえは夢を見ているのだ、ステファニア……何も心配することはない」
低い声がステファニアの耳をかすめる。
いつも寝台で聞いている声と同じだった。だが、何か違和感がある。ステファニアは身をよじろうとするが、身体は動かず、頭に重苦しい痛みが走るだけだ。
何かがおかしいと思いながらも、考えようとすると頭痛がひどくなってしまう。ステファニアはこれが夢か現実かの区別もつかず、ただされるがままだった。
乳頭にざらりと湿った感触が走り、ステファニアは不快感に襲われる。乳房は痛いほどに強く握られたままなのも、苦しかった。
やめてと叫びたいのに、口からはくぐもった呻きしか出ない。
ステファニアの呻きをどう受け取ったのか、侵入者は乳房を執拗に弄り続ける。そこには快楽などなく、苦痛と不快感しかもたらすことはなかった。
やがて、やっと乳房から手が離れる。しかしステファニアがほっと息をつく暇もなく、寝衣がはだけられ、手は下腹部へと滑っていった。
はっきりとしない頭でも、危機が迫っていることはわかる。ステファニアは逃げ出そうとするが、手も足も痙攣したように小さく震えるだけだ。
ステファニアには何もなすすべがなく、下腹部からさらに下の、未だ侵入を許したことがない部分へと指が乱暴に突き刺されそうになる。
「痛っ……!?」
しかしステファニアの身に衝撃が走ることはなかった。
侵入者が漏らした苦痛の声だけが響き、ステファニアの身から指が離れる。ぽとり、と何かが滴り落ちた。
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「いた……い……やめて……」
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すると侵入者は鋭く舌打ちをして、ステファニアから身を離すと、去っていったようだった。
遠ざかっていく足音を聞きながら、ステファニアは気が抜けたのか、再び暗闇の中に意識を吸い込まれていった。
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