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鐘技怪異談W❺巻【完結】
141話「火野木、〇〇はじめました」
しおりを挟む「1」
ーー????ーー
「みなさんよろしくお願いします。私、鐘技友紀と申します。」
私は新たに鐘技怪異談を広めるために動画配信を始めた。
永遠のライバルも動画配信を始めた。
だから、私たちの怪異談にも余計に力を入れる。
そして初めてご紹介する怪異談が〇〇だったから……。
「2」「火野木、〇〇はじめました」
俺の名は火野木。
火の不始末を注意深く警戒する用心棒だ。
この街で火の用心をしていていたが最近マンネリ化していた。
そこで踏切前に立つときにそこにアレが通過する。
『いしや~き~い~も~♪おいも~おいもだよ~♪ほっかほっか~』
これだ!!
俺は早速下準備を取り掛かった。
「火野木、石焼き芋をはじめました」
俺は街中で石焼き芋をはじめた。
「おじさん。焼き芋3つください」
「はいよ」
老若男女人だかり中、俺は石焼き芋を売る。
しかし、石焼き芋売るかたわらどこか間違えてるような気がした。
と、そこに爆音をふかしながらバイク暴走族の連中が俺の前にやってきた。
「よーよー、そんなチンケ石焼き芋を売っててご苦労さん。俺もあんな惨めに芋うるなんていやだぜ。ガハハハ」
「……」
ふー。ここでも望んでないのに火の口が吹いて出てくる。
そんな中、俺はマル秘ボタンを押した。
ーー????ーー
カーン!カーン!カーン!とおもちゃの踏切音が鳴り響く。
そこにおもちゃのバイクを乗せたクマのぬいぐるみが置かれていた。
そこに火野木が現れて巨大なボーリングの玉を転がしてバイクのぬいぐるみごとぶつけた。
そのぬいぐるみから男性の悲鳴が聞こえていた。
「3」
どうやら俺の中では合わなかったようだ。
丁度、踏切前に立つとそこにアレが通過する。
『た~け~や~♪さ~おだ~け~♪』
これだ!!
俺は早速下準備に取り掛かった。
「火野木、竿竹屋をはじめました」
町内にスピーカーを竿竹屋のアナウンスする俺。
しかし、これも何か間違えてるように気がしなかった。
と、しばらくアナウンスしてると悪質なクレームがやってきた。
「うっせっーぞ!!だら!!てめぇの竿竹屋売れないからあっちにいてろ!!」
「……」
ふむ。今回もそのお宅から火の口が溢れてくるようだ。
さて、そんな輩にはアレが丁度いいだろう。
俺はマル秘ボタン押した。
ーー????ーー
とある道場に踏切音のおもちゃが鳴り響く。
そこの道場の中に置かれているミニチュアサイズのモミュメントの二階建てのハウスがある。
そこに真剣を構えた火野木が現れて奇声を浴びながら真っ二つにハウスを斬ると男性の悲痛な叫び声が聞こえた。
「4」
「いかがでしたか?よかったら、チャンネル登録お願いします」
友紀の動画配信の収録終えると早速ユーザーからのいいね!やコメントが多数寄せられていた。そんな中にこころと思わないユーザーのコメントや荒らしも見受けられていた。そんな中に彼女はマル秘ボタンを押した。
ーー????ーー
いくつかの自宅にクレーターのような跡地がいくつかあった。
それらの原因は謎の甚平着た中年男がうろついていたというが真偽は定かでなかった。そしてその中年男の周辺には踏切音が鳴る噂が立っていた。
火野木、〇〇はじめました 完(カーン、カーン)
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