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鐘技怪異談W❺巻【完結】
142話「もじゃもじゃ&災厄の物語」
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「もじゃもじゃ 」
暑い真夏日にとある男女カップル達が仕事の有給休暇を利用して海へ泳いでいた。
途中、深いところまで泳ぐとカップル達に異変が起きた。
足元に絡みつくもずくのような髪の毛に近いナニカに狙われる。
男女達はパニックになり慌てて陸地に戻ろうとするとき強いチカラのナニカに引っ張られて深い海の底に沈んでしまった。
その時に2つのもじゃもじゃの塊が浮かび上がり、先程の男女カップル似た髪の毛の塊が打ち上がっていたわ。
ーーーーーー。
この怪異談を聴いた私はこの後、トイレに向かうとその便座から黒い髪の毛似たもじゃもじゃの塊があふれており、詰まっていた。
トイレが出来ず近所から借りる羽目になってしまった。
おかげで修理とお祓いにお金がかかってしまった。
ーーーーーー。
私は夜分遅くにお風呂に浸かっているとそのもじゃもじゃが溢れかえっていた。
身体まで絡みついてたから、触るのも嫌だったし、この後風呂へ上がり清掃してとんだ災難だった。
ーーーーーー。
もじゃもじゃと聞いてもずくが食べられなくなった。
ーーーーーー。
と、まぁもじゃもじゃの怪異談にはさまざまな反応があるがほとんどはクレームである。
そんな怪異談語る友紀にも彼らの意見を無視せずに耳を傾けていた。
そして今夜の夕食はもずくに出たのはキノセイである。
もじゃもじゃ 完
「災厄の物語」
彼が幼い頃、母親が交通事故で亡くなってしまった。
その葬式の時に唯一母親の形見だった指輪を剥ぎ取り自分の薬指に嵌めた。
その時から、彼の身に災いが降りかかる。
詐欺にあったり、事故にあったりなど不幸な目にばかりあった。
母子家庭だった彼は親戚にたらい回しされて厄介モノと扱われていた。
当然彼はその指輪が原因と思い外そうとしたが、災いがさらに酷くなるのであきらめた。
そんな彼も成人になりボロボロの古いアパート暮らしで暖房もない寒い部屋で過ごしていた。
そんな時にあのメロディが流れる。
「ハッピーバスデートゥーユー♪ハッピーバスデートゥーユー○○さん」
そう、彼の周囲に青白い人たちが現れて豪華なご馳走を用意しながら彼を祝ってくれる。
今日は彼の誕生日だったから。
彼は泣き喚いていた。
彼は嬉しかった。
自分の誕生日を祝う者なんてなかったから。
初めて彼は心の温かさを感じた日だった。
そして彼は目の前にある誕生日ケーキのロウソクを消した。
パーティ終えて彼がテーブルでふて寝して寝静まる晩、そっと彼の母親似た女性が毛布を被せた後、彼はそのまま息を引き取った。
「という怪異談よ」
私は真っ暗な部屋に明かりを灯すロウソクを消す。
ロウソクは17本あった。
全部消した後はみんなは私の事を祝ってくれる。
そう、今日は私の誕生日だから。
今年も私は不気味な野薔薇を鳴かせる。
災厄の物語 完
暑い真夏日にとある男女カップル達が仕事の有給休暇を利用して海へ泳いでいた。
途中、深いところまで泳ぐとカップル達に異変が起きた。
足元に絡みつくもずくのような髪の毛に近いナニカに狙われる。
男女達はパニックになり慌てて陸地に戻ろうとするとき強いチカラのナニカに引っ張られて深い海の底に沈んでしまった。
その時に2つのもじゃもじゃの塊が浮かび上がり、先程の男女カップル似た髪の毛の塊が打ち上がっていたわ。
ーーーーーー。
この怪異談を聴いた私はこの後、トイレに向かうとその便座から黒い髪の毛似たもじゃもじゃの塊があふれており、詰まっていた。
トイレが出来ず近所から借りる羽目になってしまった。
おかげで修理とお祓いにお金がかかってしまった。
ーーーーーー。
私は夜分遅くにお風呂に浸かっているとそのもじゃもじゃが溢れかえっていた。
身体まで絡みついてたから、触るのも嫌だったし、この後風呂へ上がり清掃してとんだ災難だった。
ーーーーーー。
もじゃもじゃと聞いてもずくが食べられなくなった。
ーーーーーー。
と、まぁもじゃもじゃの怪異談にはさまざまな反応があるがほとんどはクレームである。
そんな怪異談語る友紀にも彼らの意見を無視せずに耳を傾けていた。
そして今夜の夕食はもずくに出たのはキノセイである。
もじゃもじゃ 完
「災厄の物語」
彼が幼い頃、母親が交通事故で亡くなってしまった。
その葬式の時に唯一母親の形見だった指輪を剥ぎ取り自分の薬指に嵌めた。
その時から、彼の身に災いが降りかかる。
詐欺にあったり、事故にあったりなど不幸な目にばかりあった。
母子家庭だった彼は親戚にたらい回しされて厄介モノと扱われていた。
当然彼はその指輪が原因と思い外そうとしたが、災いがさらに酷くなるのであきらめた。
そんな彼も成人になりボロボロの古いアパート暮らしで暖房もない寒い部屋で過ごしていた。
そんな時にあのメロディが流れる。
「ハッピーバスデートゥーユー♪ハッピーバスデートゥーユー○○さん」
そう、彼の周囲に青白い人たちが現れて豪華なご馳走を用意しながら彼を祝ってくれる。
今日は彼の誕生日だったから。
彼は泣き喚いていた。
彼は嬉しかった。
自分の誕生日を祝う者なんてなかったから。
初めて彼は心の温かさを感じた日だった。
そして彼は目の前にある誕生日ケーキのロウソクを消した。
パーティ終えて彼がテーブルでふて寝して寝静まる晩、そっと彼の母親似た女性が毛布を被せた後、彼はそのまま息を引き取った。
「という怪異談よ」
私は真っ暗な部屋に明かりを灯すロウソクを消す。
ロウソクは17本あった。
全部消した後はみんなは私の事を祝ってくれる。
そう、今日は私の誕生日だから。
今年も私は不気味な野薔薇を鳴かせる。
災厄の物語 完
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