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※苦手な方はご注意ください(微グロ/痛い描写あり)
森の中は整備が行き届いておらず、道が悪かった。木の根や石に何度も躓きながら、奥へと進む。ずっと走りっぱなしだった所為で、息が苦しい。脚が震えて、うまく力が入らない。それでも肩で息をしながら進んでいくと、やがて木々の切れ目に出た。
……行き止まりだ。
そこは崖のように切り立った土壁で、下の方から川の流れる音が聞こえる。風が冷たく、どこか鉄の匂いがした。
汗を拭い、息を整えながら周囲を見渡す。
月明かりに照らされ、黒い塊が蠢いていた。その足元には、鎧の欠片が散らばっている。
「ジョン、さん?」
名前を呼んでも、返事はない。ぬるり、と音がして、そいつがこちらを振り向く。
人の形を模しているが輪郭はまだ曖昧で、目や口もない。スライムのような体から、人の腕がだらりと突き出していた。
ぞわりと悪寒が走る。
『ア、アア……』
不気味な声に混じって、小さく「助けて」という声が聞こえた。
あれは、ジョンの腕だったのか……!
「今、助けます!」
短剣を構えた瞬間、魔物の触手が唸りを上げて伸びてくる。咄嗟に腕で受けたが、短剣は弾かれ、草の茂みへと滑り消えていった。
「くっ!」
『アアァァー!!』
金切り声が響いたかと思うと、腹に衝撃が走る。身体が宙を舞い、木に叩きつけられた。息が詰まり、視界がぐるぐると回る。
……まずい、早く立たないと。ジョンを助けて、浄化しなきゃ。
痛みと恐怖で震えながら、なんとか立ち上がる。魔物はゆらゆらと揺れながら、俺を興味深そうに観察していた。
ジョンの腕はもう完全に呑み込まれている。くそっ、間に合わなかった……。
ふらつく足で後退った、その時。
「レン様!!」
背後から鋭い声が飛んだ。ヴィルヘルトが庇うように俺の前へ立ち、剣で触手を跳ね除けた。
鎧は所々傷つき、剣の刃は血に濡れている。どうやら別の場所でも戦っていたらしい。
「遅くなって申し訳ありません。怪我の具合は?」
「な、なんとか。でも、なんでヴィルヘルトがここに?」
「ハルマ様に許可を頂きました。離宮に向かったところ、西門へ様子を見に行かれたと聞いて、貴方の足跡を追ってきました。お一人で戦おうだなんて、無茶すぎます!」
「……助けに、来てくれたの?」
「レン様をお守りするのが、私の務めですから。……なんて言葉を口にする資格は、今の私にはありません。それでも、貴方を失いたくないという気持ちだけは、どうか信じてください」
その言葉に、ぐっと涙が込み上げる。来てくれたことが、ただ嬉しかった。
でも、今はそんな場合じゃない。
「ヴィルヘルト、魔物に騎士が一人呑み込まれた! 浄化したい、力を貸して!」
「かしこまりました!」
二人で魔物に向き直る。
目の前の魔物は、既に人型へと変わりつつあった。ヴィルヘルトが剣を振るうが、魔物の腕が触手のように伸びて軌道を逸らす。裂けた口が、いやらしく笑った。
『キ……キキエ、ロ……』
人語のようで、人ではない音。耳障りな声だ。気持ち悪い。
「魔人になりかけている……厄介だ」
「だ、大丈夫なの?」
「西門の手前で、騎士とすれ違いました。間もなく増援が来る筈です。それまでは私が守ります。レン様は下がってください」
そう言って、ヴィルヘルトが再び魔物に向かって剣を振るう。
斬っても斬っても効果は薄く、逆にヴィルヘルトへのダメージが蓄積していく。
俺も浄化を試みているが、魔物はそれを察知して、ちょこまかと逃げ回った。
「加護を──」
そう言いかけて、言葉が喉で詰まる。
ヴィルヘルトに加護を与えれば、魔物を弱らせられる筈だ。
だけど、第一の試練で拒まれたことが脳裏を過る。また拒まれるのが、怖かった。
こんなことで躊躇している場合じゃないのに……。
「くそっ、反応が早すぎる!」
悪態を吐いたヴィルヘルトの頬に、赤い線が走る。
次の瞬間、魔物の腕が鞭のように振るわれ、ヴィルヘルトの横腹を打った。鈍い音と共に、彼の体が吹き飛ぶ。
「ヴィルヘルト!」
「ぐっ……レン様、逃げて……!」
必死で立ち上がろうとする彼を、魔物が襲いかかる。足を掴み、そのまま何度も地面に叩きつけた。
『キキ……キキキ!』
「や、やだ……やめて、だめ……!」
焦りだけが膨らみ、祈りを紡げない。防御も加護も、浄化も唱えられない。
どうしよう、このままじゃ彼が死んでしまう。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
『キキエロォォ!』
魔物の体が膨れ上がり、触手が刃のように変わる。高揚したように一度吠え、ぐったりとしたヴィルヘルトの上へ振り下ろそうとした。
反射的に、体が動く。
「やめろぉっ!」
右腕に焼けるような激痛が走る。視界が一瞬真っ白になり、足に力を込めるのがやっとだった。
「レン……様……!」
俺を見上げた彼の瞳が、驚愕に見開かれる。
どうにか割り込めたようだ。ヴィルヘルトに直撃しなくて、良かった。
『アア……イイニオイ。オオレノノ、モノ……オイシソウ!』
魔物が狂ったように笑う。触手が伸び、俺の体を絡め取った。
あんなに逃げ回っていたのに、わざわざ近くに来てくれるなんて。ここぞとばかりに、浄化を放つ。
『ギィィィィ!!』
うまく集中できなくて、火傷のようなダメージしか与えられなかったが、魔物の腕からは離れられた。
ひとまずヴィルヘルトから距離を取ろうと、よろめきながら歩く。血で足を滑らせないようゆっくりと。ヤツはもう俺にしか興味がないらしく、俺の後をついて回る。
気付けば、崖の縁に追い詰められていた。逃げ場はない。
血を流しすぎて、頭がくらくらする。足はもう動けそうにもないし、目が掠れてほとんど見えない。ヴィルヘルトの声が遠くで響くけど、もう聞き取れなかった。
『タベタイ……オレノ……タベタイヨォ!』
じりじりと寄る魔物に再び捕まり、目の前で口が大きく開かれたのを見た。
──ああ、そっか。俺、今日で死ぬんだ。
物語の展開上、黒月蓮は死ななければいけないのだろう。なら、もういい。お望み通り、死んでやるよ。
だけど、せめてヴィルヘルトだけは守りたい。原作では無事だったから、大丈夫だとは思うけど……この魔物だけは道連れにしなきゃ。
這いずるようにこちらへ来ようとするヴィルヘルトに、笑いかけた。
「バイバイ」
声が届いたかは分からない。魔物に呑み込まれ、視界が暗くなる。じわじわと体を溶かされるようで、焼けるような痛みを感じた。ゆっくりと、左手に力を集める。
体内から浄化をかければ、流石に倒せるだろ?
「──浄化」
最後の力で浄化を紡ぐと、珍しく眩い光が辺りを満たした。魔物の苦しげな絶叫が体内に響き、俺の意識が消える直前、体が浮くような感覚がした。
森の中は整備が行き届いておらず、道が悪かった。木の根や石に何度も躓きながら、奥へと進む。ずっと走りっぱなしだった所為で、息が苦しい。脚が震えて、うまく力が入らない。それでも肩で息をしながら進んでいくと、やがて木々の切れ目に出た。
……行き止まりだ。
そこは崖のように切り立った土壁で、下の方から川の流れる音が聞こえる。風が冷たく、どこか鉄の匂いがした。
汗を拭い、息を整えながら周囲を見渡す。
月明かりに照らされ、黒い塊が蠢いていた。その足元には、鎧の欠片が散らばっている。
「ジョン、さん?」
名前を呼んでも、返事はない。ぬるり、と音がして、そいつがこちらを振り向く。
人の形を模しているが輪郭はまだ曖昧で、目や口もない。スライムのような体から、人の腕がだらりと突き出していた。
ぞわりと悪寒が走る。
『ア、アア……』
不気味な声に混じって、小さく「助けて」という声が聞こえた。
あれは、ジョンの腕だったのか……!
「今、助けます!」
短剣を構えた瞬間、魔物の触手が唸りを上げて伸びてくる。咄嗟に腕で受けたが、短剣は弾かれ、草の茂みへと滑り消えていった。
「くっ!」
『アアァァー!!』
金切り声が響いたかと思うと、腹に衝撃が走る。身体が宙を舞い、木に叩きつけられた。息が詰まり、視界がぐるぐると回る。
……まずい、早く立たないと。ジョンを助けて、浄化しなきゃ。
痛みと恐怖で震えながら、なんとか立ち上がる。魔物はゆらゆらと揺れながら、俺を興味深そうに観察していた。
ジョンの腕はもう完全に呑み込まれている。くそっ、間に合わなかった……。
ふらつく足で後退った、その時。
「レン様!!」
背後から鋭い声が飛んだ。ヴィルヘルトが庇うように俺の前へ立ち、剣で触手を跳ね除けた。
鎧は所々傷つき、剣の刃は血に濡れている。どうやら別の場所でも戦っていたらしい。
「遅くなって申し訳ありません。怪我の具合は?」
「な、なんとか。でも、なんでヴィルヘルトがここに?」
「ハルマ様に許可を頂きました。離宮に向かったところ、西門へ様子を見に行かれたと聞いて、貴方の足跡を追ってきました。お一人で戦おうだなんて、無茶すぎます!」
「……助けに、来てくれたの?」
「レン様をお守りするのが、私の務めですから。……なんて言葉を口にする資格は、今の私にはありません。それでも、貴方を失いたくないという気持ちだけは、どうか信じてください」
その言葉に、ぐっと涙が込み上げる。来てくれたことが、ただ嬉しかった。
でも、今はそんな場合じゃない。
「ヴィルヘルト、魔物に騎士が一人呑み込まれた! 浄化したい、力を貸して!」
「かしこまりました!」
二人で魔物に向き直る。
目の前の魔物は、既に人型へと変わりつつあった。ヴィルヘルトが剣を振るうが、魔物の腕が触手のように伸びて軌道を逸らす。裂けた口が、いやらしく笑った。
『キ……キキエ、ロ……』
人語のようで、人ではない音。耳障りな声だ。気持ち悪い。
「魔人になりかけている……厄介だ」
「だ、大丈夫なの?」
「西門の手前で、騎士とすれ違いました。間もなく増援が来る筈です。それまでは私が守ります。レン様は下がってください」
そう言って、ヴィルヘルトが再び魔物に向かって剣を振るう。
斬っても斬っても効果は薄く、逆にヴィルヘルトへのダメージが蓄積していく。
俺も浄化を試みているが、魔物はそれを察知して、ちょこまかと逃げ回った。
「加護を──」
そう言いかけて、言葉が喉で詰まる。
ヴィルヘルトに加護を与えれば、魔物を弱らせられる筈だ。
だけど、第一の試練で拒まれたことが脳裏を過る。また拒まれるのが、怖かった。
こんなことで躊躇している場合じゃないのに……。
「くそっ、反応が早すぎる!」
悪態を吐いたヴィルヘルトの頬に、赤い線が走る。
次の瞬間、魔物の腕が鞭のように振るわれ、ヴィルヘルトの横腹を打った。鈍い音と共に、彼の体が吹き飛ぶ。
「ヴィルヘルト!」
「ぐっ……レン様、逃げて……!」
必死で立ち上がろうとする彼を、魔物が襲いかかる。足を掴み、そのまま何度も地面に叩きつけた。
『キキ……キキキ!』
「や、やだ……やめて、だめ……!」
焦りだけが膨らみ、祈りを紡げない。防御も加護も、浄化も唱えられない。
どうしよう、このままじゃ彼が死んでしまう。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
『キキエロォォ!』
魔物の体が膨れ上がり、触手が刃のように変わる。高揚したように一度吠え、ぐったりとしたヴィルヘルトの上へ振り下ろそうとした。
反射的に、体が動く。
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右腕に焼けるような激痛が走る。視界が一瞬真っ白になり、足に力を込めるのがやっとだった。
「レン……様……!」
俺を見上げた彼の瞳が、驚愕に見開かれる。
どうにか割り込めたようだ。ヴィルヘルトに直撃しなくて、良かった。
『アア……イイニオイ。オオレノノ、モノ……オイシソウ!』
魔物が狂ったように笑う。触手が伸び、俺の体を絡め取った。
あんなに逃げ回っていたのに、わざわざ近くに来てくれるなんて。ここぞとばかりに、浄化を放つ。
『ギィィィィ!!』
うまく集中できなくて、火傷のようなダメージしか与えられなかったが、魔物の腕からは離れられた。
ひとまずヴィルヘルトから距離を取ろうと、よろめきながら歩く。血で足を滑らせないようゆっくりと。ヤツはもう俺にしか興味がないらしく、俺の後をついて回る。
気付けば、崖の縁に追い詰められていた。逃げ場はない。
血を流しすぎて、頭がくらくらする。足はもう動けそうにもないし、目が掠れてほとんど見えない。ヴィルヘルトの声が遠くで響くけど、もう聞き取れなかった。
『タベタイ……オレノ……タベタイヨォ!』
じりじりと寄る魔物に再び捕まり、目の前で口が大きく開かれたのを見た。
──ああ、そっか。俺、今日で死ぬんだ。
物語の展開上、黒月蓮は死ななければいけないのだろう。なら、もういい。お望み通り、死んでやるよ。
だけど、せめてヴィルヘルトだけは守りたい。原作では無事だったから、大丈夫だとは思うけど……この魔物だけは道連れにしなきゃ。
這いずるようにこちらへ来ようとするヴィルヘルトに、笑いかけた。
「バイバイ」
声が届いたかは分からない。魔物に呑み込まれ、視界が暗くなる。じわじわと体を溶かされるようで、焼けるような痛みを感じた。ゆっくりと、左手に力を集める。
体内から浄化をかければ、流石に倒せるだろ?
「──浄化」
最後の力で浄化を紡ぐと、珍しく眩い光が辺りを満たした。魔物の苦しげな絶叫が体内に響き、俺の意識が消える直前、体が浮くような感覚がした。
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