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324話、同じ立場に居る者同士
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「指輪を付けても、かなり肌寒く感じるな……」
妖しく煌めく極光色の扉を潜り抜け。横殴りの猛吹雪が、火の魔法壁に付着しては徐々に溶けていく様が見える、更にその先の景色を見渡してみた。
左右正面、変わり映えしない平坦な雪原。所々に点在した、雪原から突き出した透明度の高い氷塊だけが、殺風景に異彩を付け足している。
目先にある、最果ての地。夜陰をかぶった山みたいな物が、いくつも見えるけれども、きっと全て氷山だろう。あそこまで行かないと、目立った遮蔽物は無しと。
空は、分厚い暗雲に覆われているんだろうな。雪原とは対極の、黒一緒くた。地上の白、空の黒。二色しか存在しない空間か。
地上戦だと、相手の攻撃が非常に見辛そうだ。やはりここは、どうにか隙を突き、高高度まで一気に上昇し、全方位に『不死鳥の息吹』を放って空間を掌握し。
その掌握領域に、氷属性魔法の制限を掛けるのが最善策。しかし当然、相手もその流れを見込んでいるだろう。
「よう、来たな」
耳障りな猛吹雪の中に、場違いに弾んだ声が混ざり込んできたので、声がした後ろへ体ごと振り返ってみる。
今目に焼き付けた光景と、毛ほども変わらない景色へ移り変わった視界の中央。猛吹雪をものともせず、悠々と腕を組んで仁王立ちしている人物が居た。
見た目の第一印象は、やや大人びたフローガンズ。豪風により大暴れしている、群青色で後頭部を束ねた長髪。淡い瑠璃色の同心円眼に、嬉々と吊り上がった口角から覗かせたギザッ歯。
胸と腰回りだけを隠した簡素な服装で、露出した肌は鮮やかな蒼白色。そんな、フローガンズの姉と言っても差し支えがなさそうな人物が、雄々しくも嬉しそうにしている笑みを、私に送ってきた。
「お初お目にかかります、氷を司る大精霊様。アカシックと申します」
「『フラウ』だ。すまねえ、アカシック。あたしとの対決を待ち焦がれてたみたいなのに、随分待たせちまってよ」
「ええ。今か今かと、待ち望んでいました」
自己紹介がてらに、謝罪を交えてくれたけれども。雪原よりも純白で、横殴りの猛吹雪を容易に跳ね除ける殺気が、私に向かって真っすぐ伸びてきている。
「今すぐにもでもおっぱじめたい所だが、まずは社交辞令だ」
「社交辞令?」
「そっ。初めまして、では戦いましょうじゃ味気ねえ。それにまだ、互いに何も知らねえだろ? あたしも久々に胸滾る戦いを前に、緊張しててよ。心を解す時間が欲しいんだ。だから、同じ立場に居る者同士、ちょっと会話しようぜ」
「はぁ」
相見えて、すぐさま戦いを始めるのかと思いきや。意外と気さくで、自分に正直な人だ。それに、同じ立場に居る者とか言っていたけど。私とフラウ様の共通点って、一体何があるんだろうか?
「んじゃ、まず初めにだ。あたしが居ない間、愛弟子に稽古をつけてくれて、あんがとよ。すげえ助かってるぜ」
「ああ、それですか」
フラウ様と同じ立場に居るって、師匠のことを差していたのか。それだったら納得がいく。
「でだ、アカシック。フローガンズに稽古をつけてみて、なんか感じたことはあるか?」
「感じたこと、ですか……」
稽古をつけて、フローガンズに対して感じたこと。率直に言ってしまえば、ずば抜けた飲み込みの早さ。
雪原地帯でみんなと行った、団体戦時。当時あいつは、精霊由来の力をほとんど使えていなかったものの。
今では、自分を模した氷像をかなり作れるようになれたし。まだ五体ぐらいだが、戦いながら操れるようになれてきている。
「そうですね。飲み込みは、すごく早いです。こうした方がいいと提案すると、すぐ実行に移せて己の物に出来ています。あとは~……」
どうせなら、お世辞抜きでフローガンズを褒めてやりたい。理由は、まだ分からないけど。フラウ様が居なかった間も、あいつは頑張っていたと上手く伝えてやりたいな。
「やはり、彼女の戦闘能力の高さには、目に留まるものがあります」
「ほう? 戦闘能力の高さ」
「はい。キレのある近接攻撃。中長距離にも対応し、確かな威力を誇る魔法。どの距離からでも、相手に決定打を与えられる攻撃が可能な彼女に、確かな見込みを感じています」
「見込みがあるのは当たり前だ。あいつは将来、あたしを超す大精霊になるんだからな。じゃあ、次は逆に聞こう」
鼻高々と愛弟子自慢をしたフラウ様が、意味深な発言を付け加えた。
「あいつに対して、悪いと感じた部分はあるか?」
「悪い、部分」
実は、これに関しては沢山ある。というか、私があいつに稽古をつけてやりたいと思った切っ掛けが、その悪さに集約しているからな。しかし、フラウ様へ正直に答えていいものなのだろうか?
……待てよ? 師匠という立場に居る者同士、フローガンズの現況は、共有した方がいい気もする。フラウ様が怒ってしまうかもしれないが、勇気を持って伝え───。
いや、違う。師匠としてではなく、フローガンズの一好敵手として、かつ精霊目線で語った方がいい。貶す為ではなく、あいつを想ってな。
「では、師匠目線ではなく、私も精霊側に立って正直に申し上げます。フローガンズの悪い部分は、実戦経験の圧倒的少なさ。あと、位が上位精霊だというのに、精霊由来の力の使い方に乏しさを感じています」
「……ははっ、耳が痛え。そうか~……、やっぱそうだよなぁ」
どうやら、私が申し上げた内容に、フラウ様も思い当たる節があったのか。どこか後悔していそうで、難しい表情を浮かべたフラウ様が、後頭部をガシガシと掻いた。
「やっぱりと言いますと、フラウ様もそう思っていたのですか?」
「まぁ、な? あたしだって、昔はバランス良く鍛えてやってたんだぜ? 近接攻撃、魔法、精霊由来の力の使い方。あらゆる攻撃に備えた防御法、避け方ってな具合によ。……けどよ? あいつって、そんなに頭よくないだろ?」
「あ、……ああ~」
同調とも取れる、私のバツが悪い反応に、フラウ様は「ははっ」とから笑いを発した。
「いいんだぜ? そこも正直に言って。あいつは昔っから、新しく覚えたことを試したがる節があってよ。いや、試すのは別にいいんだ。試せば試すほど、その物に対する練度が高まっていくからな。問題は、その新しく覚えたことに囚われ過ぎて、後先をまったく考えなくなっちまうことなんだ」
「そ、そうですね。その通りです」
そう、そうだ。それなんだよ。私がフローガンズに勿体なさ過ぎると感じて、あいつに稽古をつけたくなった最大の理由は。
まさか、本師匠であるフラウ様も、そのことで頭を悩ましていただなんて。
「だから、稽古の内容を一新したんだ。一つのことを極めさせてから、次に取り掛かるやり方によ」
「その方が、フローガンズにとって正しい方針だと思います」
「だろ? 時間は掛かりまくるけど、腕は確実に上がっていく。実戦経験不足の方は、まあ察してくれ。あいつはまだ、自分の手をしっかり汚したことが無いんだ。つーか、相手の命を奪おうなんざ、端から思っちゃいねえ。だが、あたしは違えぞ。アカシック」
フローガンズの致命的な弱点を、あえて言い放った直後。フラウ様は、開いた左手に握った右拳を当て、『バシッ』という鈍い音を辺りへ響かせた。
なるほど。社交辞令は、ここで終わりのようだ。その証拠に、いつの間にか猛吹雪に攫われていた、フラウ様の殺気が蘇っていて、先ほどよりも濃くなっている。
「今のお前、不老不死なんだってな。何回も死ねるからって、油断すんじゃねえぞ?」
「死ぬつもりなんて毛頭ありませんので、ご心配なく」
際限なく私を殺すと宣言した挑発へ、一回も死なずに完勝してやると挑発返しをしてみれば。臨戦態勢に入ったフラウ様は、嬉しそうに不敵な笑みをこぼした。
「よーしよーし。良い感じに、心が解れたぜ。さあ、アカシック! そろそろ、おっぱじめようぜ」
「ええ、そうしましょう」
妖しく煌めく極光色の扉を潜り抜け。横殴りの猛吹雪が、火の魔法壁に付着しては徐々に溶けていく様が見える、更にその先の景色を見渡してみた。
左右正面、変わり映えしない平坦な雪原。所々に点在した、雪原から突き出した透明度の高い氷塊だけが、殺風景に異彩を付け足している。
目先にある、最果ての地。夜陰をかぶった山みたいな物が、いくつも見えるけれども、きっと全て氷山だろう。あそこまで行かないと、目立った遮蔽物は無しと。
空は、分厚い暗雲に覆われているんだろうな。雪原とは対極の、黒一緒くた。地上の白、空の黒。二色しか存在しない空間か。
地上戦だと、相手の攻撃が非常に見辛そうだ。やはりここは、どうにか隙を突き、高高度まで一気に上昇し、全方位に『不死鳥の息吹』を放って空間を掌握し。
その掌握領域に、氷属性魔法の制限を掛けるのが最善策。しかし当然、相手もその流れを見込んでいるだろう。
「よう、来たな」
耳障りな猛吹雪の中に、場違いに弾んだ声が混ざり込んできたので、声がした後ろへ体ごと振り返ってみる。
今目に焼き付けた光景と、毛ほども変わらない景色へ移り変わった視界の中央。猛吹雪をものともせず、悠々と腕を組んで仁王立ちしている人物が居た。
見た目の第一印象は、やや大人びたフローガンズ。豪風により大暴れしている、群青色で後頭部を束ねた長髪。淡い瑠璃色の同心円眼に、嬉々と吊り上がった口角から覗かせたギザッ歯。
胸と腰回りだけを隠した簡素な服装で、露出した肌は鮮やかな蒼白色。そんな、フローガンズの姉と言っても差し支えがなさそうな人物が、雄々しくも嬉しそうにしている笑みを、私に送ってきた。
「お初お目にかかります、氷を司る大精霊様。アカシックと申します」
「『フラウ』だ。すまねえ、アカシック。あたしとの対決を待ち焦がれてたみたいなのに、随分待たせちまってよ」
「ええ。今か今かと、待ち望んでいました」
自己紹介がてらに、謝罪を交えてくれたけれども。雪原よりも純白で、横殴りの猛吹雪を容易に跳ね除ける殺気が、私に向かって真っすぐ伸びてきている。
「今すぐにもでもおっぱじめたい所だが、まずは社交辞令だ」
「社交辞令?」
「そっ。初めまして、では戦いましょうじゃ味気ねえ。それにまだ、互いに何も知らねえだろ? あたしも久々に胸滾る戦いを前に、緊張しててよ。心を解す時間が欲しいんだ。だから、同じ立場に居る者同士、ちょっと会話しようぜ」
「はぁ」
相見えて、すぐさま戦いを始めるのかと思いきや。意外と気さくで、自分に正直な人だ。それに、同じ立場に居る者とか言っていたけど。私とフラウ様の共通点って、一体何があるんだろうか?
「んじゃ、まず初めにだ。あたしが居ない間、愛弟子に稽古をつけてくれて、あんがとよ。すげえ助かってるぜ」
「ああ、それですか」
フラウ様と同じ立場に居るって、師匠のことを差していたのか。それだったら納得がいく。
「でだ、アカシック。フローガンズに稽古をつけてみて、なんか感じたことはあるか?」
「感じたこと、ですか……」
稽古をつけて、フローガンズに対して感じたこと。率直に言ってしまえば、ずば抜けた飲み込みの早さ。
雪原地帯でみんなと行った、団体戦時。当時あいつは、精霊由来の力をほとんど使えていなかったものの。
今では、自分を模した氷像をかなり作れるようになれたし。まだ五体ぐらいだが、戦いながら操れるようになれてきている。
「そうですね。飲み込みは、すごく早いです。こうした方がいいと提案すると、すぐ実行に移せて己の物に出来ています。あとは~……」
どうせなら、お世辞抜きでフローガンズを褒めてやりたい。理由は、まだ分からないけど。フラウ様が居なかった間も、あいつは頑張っていたと上手く伝えてやりたいな。
「やはり、彼女の戦闘能力の高さには、目に留まるものがあります」
「ほう? 戦闘能力の高さ」
「はい。キレのある近接攻撃。中長距離にも対応し、確かな威力を誇る魔法。どの距離からでも、相手に決定打を与えられる攻撃が可能な彼女に、確かな見込みを感じています」
「見込みがあるのは当たり前だ。あいつは将来、あたしを超す大精霊になるんだからな。じゃあ、次は逆に聞こう」
鼻高々と愛弟子自慢をしたフラウ様が、意味深な発言を付け加えた。
「あいつに対して、悪いと感じた部分はあるか?」
「悪い、部分」
実は、これに関しては沢山ある。というか、私があいつに稽古をつけてやりたいと思った切っ掛けが、その悪さに集約しているからな。しかし、フラウ様へ正直に答えていいものなのだろうか?
……待てよ? 師匠という立場に居る者同士、フローガンズの現況は、共有した方がいい気もする。フラウ様が怒ってしまうかもしれないが、勇気を持って伝え───。
いや、違う。師匠としてではなく、フローガンズの一好敵手として、かつ精霊目線で語った方がいい。貶す為ではなく、あいつを想ってな。
「では、師匠目線ではなく、私も精霊側に立って正直に申し上げます。フローガンズの悪い部分は、実戦経験の圧倒的少なさ。あと、位が上位精霊だというのに、精霊由来の力の使い方に乏しさを感じています」
「……ははっ、耳が痛え。そうか~……、やっぱそうだよなぁ」
どうやら、私が申し上げた内容に、フラウ様も思い当たる節があったのか。どこか後悔していそうで、難しい表情を浮かべたフラウ様が、後頭部をガシガシと掻いた。
「やっぱりと言いますと、フラウ様もそう思っていたのですか?」
「まぁ、な? あたしだって、昔はバランス良く鍛えてやってたんだぜ? 近接攻撃、魔法、精霊由来の力の使い方。あらゆる攻撃に備えた防御法、避け方ってな具合によ。……けどよ? あいつって、そんなに頭よくないだろ?」
「あ、……ああ~」
同調とも取れる、私のバツが悪い反応に、フラウ様は「ははっ」とから笑いを発した。
「いいんだぜ? そこも正直に言って。あいつは昔っから、新しく覚えたことを試したがる節があってよ。いや、試すのは別にいいんだ。試せば試すほど、その物に対する練度が高まっていくからな。問題は、その新しく覚えたことに囚われ過ぎて、後先をまったく考えなくなっちまうことなんだ」
「そ、そうですね。その通りです」
そう、そうだ。それなんだよ。私がフローガンズに勿体なさ過ぎると感じて、あいつに稽古をつけたくなった最大の理由は。
まさか、本師匠であるフラウ様も、そのことで頭を悩ましていただなんて。
「だから、稽古の内容を一新したんだ。一つのことを極めさせてから、次に取り掛かるやり方によ」
「その方が、フローガンズにとって正しい方針だと思います」
「だろ? 時間は掛かりまくるけど、腕は確実に上がっていく。実戦経験不足の方は、まあ察してくれ。あいつはまだ、自分の手をしっかり汚したことが無いんだ。つーか、相手の命を奪おうなんざ、端から思っちゃいねえ。だが、あたしは違えぞ。アカシック」
フローガンズの致命的な弱点を、あえて言い放った直後。フラウ様は、開いた左手に握った右拳を当て、『バシッ』という鈍い音を辺りへ響かせた。
なるほど。社交辞令は、ここで終わりのようだ。その証拠に、いつの間にか猛吹雪に攫われていた、フラウ様の殺気が蘇っていて、先ほどよりも濃くなっている。
「今のお前、不老不死なんだってな。何回も死ねるからって、油断すんじゃねえぞ?」
「死ぬつもりなんて毛頭ありませんので、ご心配なく」
際限なく私を殺すと宣言した挑発へ、一回も死なずに完勝してやると挑発返しをしてみれば。臨戦態勢に入ったフラウ様は、嬉しそうに不敵な笑みをこぼした。
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