ぶっきらぼう魔女は育てたい

桜乱捕り

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113話、今はもう、孤独とは無縁の関係だ

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 子供の笑いが絶えない菓子屋で、心に温かな英気を養ったものの。購入した物を受け取りに行くに連れ、気疲れは再び増加。
 おまけに、全てが最高級品。細心の注意を払うべく、酒、肉、魚、野菜別々に魔法壁を張り、子供達を大いに喜ばせた『ふわふわ』を使用した。
 肉は日差しの熱で脂が溶け出してしまうので、指を鳴らして氷の箱を生成し、肉に『ふわふわ』をかけながら氷の箱にしまい込んだ。

 しかし、問題はここからだ。魔法壁や『ふわふわ』を使用してしまったので、布袋に入れられるはずもなく。仕方なく、私の周りに浮かせた状態で帰る事にした。
 端から見れば、さぞ滑稽な姿だっただろう。高級食材を最強固を誇る魔法壁で護り、見せびらかせながら街中を歩いていたんだ。

 アルビスは一体、こんなに高い食材を使い、何を作るのだろうか? かなり気になるけれども、それは明日になれば分かる事だ。聞くのはやめておこう。
 その前に、あいつには軽く文句を言っておかないと。せめて、食材の金額を教えてほしかった、とな。最初から知っていれば、あんなに驚いたり叫び散らかす事もなかっただろうに。







「やっと家が見えてきたか。……む?」

 溜まった気疲れを独り言に乗せ、夕日に向けて飛ばしている中。家の近くにある広場で、複数人の影を視認。更に近づいていくと、その影はサニー達だと分かった。
 木の剣を前に構えているサニーの対面には、凶暴化したヴェルインと、右前足を腰に当て、銀色の尻尾を優雅に振っているカッシェさんの姿。
 その二人の後方に居るは、杖を振り回しながら何かを喋っているファート。サニーが木の剣を持っている所を察するに、魔王ごっこ中という訳か。なら、邪魔をしないよう、こっそりと家の中に入ってしまおう。
 そう決めた私は、サニー達の死角になる場所で降下を開始。家の左側付近で地面に降り立つと、乗っていた漆黒色の箒を消した。

 そのまま、ヴェルイン達をなぎ倒していくサニーに目を配りつつ、扉を開けて家の中に入る。すると「帰って来たか」という迎えの声が聞こえたので、声がした方に顔を移した。
 移した視線の先には、窓際に設置したテーブル席で、静かにハーブティーを嗜んでいるアルビスが居た。

「ただいま。お前は魔王ごっこに参加しないのか?」

「さっきまでしてたぞ。余が黒龍の姿に戻り、戦士ヴェルイン、格闘家カッシェ、大賢者ファート。そして、勇者サニーと激闘を繰り広げて、何度も倒された」

「とうとう、その姿を解禁したんだな……」

 魔王ごっこが日常の中に混ざり、もう一年以上も経過しているが。アルビスがブラックドラゴンの姿で魔王を務めるのは、今日が初めてだな。

「ああ。余の想像力、サニーの絵本、余の小説を参考にしてたが、魔王のネタが尽きてしまってな。初めて元の姿でやってみたが、大変好評だったぞ」

 そう満足気に語り、凛とほくそ笑むアルビス。流石に一年以上もやっていれば、魔王のネタが尽きてしまうか。それじゃあ、今度はそれに関連した本を買ってきてやらないと。

「なるほどな。そうだ。アルビス、言われた物を買ってきたぞ」

「そうかッ! ちょっと見せてくれ」

 嬉々とし出したアルビスが椅子から立ち上がり、私の方へ歩いてきたので、まだ魔法壁に護られている食材達を、『ふわふわ』でテーブルの上まで持っていく。
 綺麗に並べ終えると、指を鳴らして魔法壁と『ふわふわ』を同時に解除した。

「……うむ、うむ! いやあ、いくら時を経ても変わらないな。そうそう。この肉は低温で保存しておかなければ、脂が溶け出してしまうんだったな。っと、アカシック・ファーストレディよ」

 何かに気付いたアルビスが、魚に指を差す。

「魚の鮮度が落ちてしまうから、一旦氷魔法で凍らせておいてくれ」

「分かった、他のはどうする?」

「他は、そうだな……。野菜は冷やかで風通しの良い暗所に、酒と香辛料は常温で保管だろ? 肉はこの状態のままでいい」

「じゃあ、魚だけ凍らせておけばいいな」

「ああ、頼む」

 ひとまず保存する為に、指を鳴らし、詠唱を省いた下位の氷魔法を魚に発動。魚は瞬時に薄い氷の膜が張り、白いモヤを発し出した。
 次に野菜の保存だ。風通しの良い暗所と言えば、床下の収納場所が適している。大量にあるから、また『ふわふわ』をかけてしまおう。
 野菜に右手を向け、指を構えた直後。視界外から「そうだ、アカシック・ファーストレディよ」という、アルビスの声が再び聞こえてきた。

「絶滅した種族が載ってる本は、買ってきてくれたか?」

「おっと、あるぞ。ちょっと待ってろ」

 そうだ。この本の結果次第では、アルビスの今後が決まると言っても過言ではない。野菜は日持ちするし、今日中に移動させておけばいいか。
 指の構えを解いた私は、肩に掛けていた布袋を漁り、『絶滅種録』と記された表紙が厚い本を取り出す。裏表を確認してから、対面の椅子に腰を下ろしたアルビスに差し出した。

「これだ」

「よしよし、早速見てみよう」

 アルビスが『絶滅種録』を読み出した姿を認めつつ、私も椅子に座った。ついでだ、このまま例の文句も言ってしまおう。

「アルビス、一つだけ文句がある」

「文句? なんだ?」

 注目を集めようとして声を掛けるも、アルビスの顔は『絶滅種録』に齧りついたまま。耳は傾けている様なので、話を続けるか。

「食材の値段についてだ。あれ全部、最高級品でとんでもない金額だったんだぞ」

「最高級品? そうなのか?」

「え? 知らなかったのか?」

「ああ、余は買い出しをした事がないからな。各食材の名前や、どの料理に何を使えばいいのかは知ってるが、物の値段は一切知らん」

「……へ?」

 ……なんだと? 私の聞き間違いか? 物の値段を一切知らない? そんな馬鹿な。それじゃあ、いくら物の価値について説明しようとも、あいつには分からないじゃないか。
 まあ、仕方ない。当方人が言っているんだ。これ以上、文句を言っても無意味だな。体全体までも疲れてきたので、背もたれに体を預ける私。
 やっと一息つけたので、瞼をそっと閉じ、小さなため息を吐く。眠気が襲ってくる前に瞼を開けると、嬉しそうに口角をつり上げているアルビスが映り込んだ。

「そうか。世界はようやく、余らを諦めたようだな。ふっふっふっ。余はまだ生きてるというのに、節穴共めが。どうだ、逃げ切ってやったぞ。ざまあみろ」

 珍しく言葉を崩し、独り言を呟いたアルビスが、私と同じ様に背もたれに身を預けた。
 何かから解放されたような、すごく穏やかな表情をしている。『余らを諦めたようだな』とか言っていたけど、もしかして……。

「アルビス。お前、何を見たんだ?」

 答えが合ってほしくない質問を投げかけると、アルビスは私を見下すような形で龍眼を合わせてきた。

「過去の余を見た」

「……お前を?」

「そうだ、これを見てみろ。『アルシェライ領』で人間共に襲われた時の余の姿が、精巧に描かれてる」

 歓喜に震えているのか。そことなく声を上ずらせているアルビスが、私に開いている『絶滅種録』を見せつけてきた。その頁を認めた瞬間、私は言葉を失った。
 下に記載されている種族名、黒龍/ブラックドラゴン。最終目撃場所、『アルシェライ領』。最終目撃年日は、百年以上も前。絶滅理由、『元々個体数が少ないうえ、法で禁止されているのにも関わらず、無作為に狩られ尽くされた為』。
 上には、紛うことなき描かれている、アルビスの顔をした黒龍の全体像。そう簡単には傷付けられないはずなのに、体中に数え切れない程の武器が突き刺さっている。
 どこか威厳があり、凛々しさを保っている顔もそう。堅固な牙は無残にも折れていて、目下にも武器が根元まで刺さっている。描写が精巧過ぎて、鼻から呼吸をしようもならば、血生臭い匂いがしてきそうだ。

 尾も、何度も斬られて持っていかれたのか。所々から生々しい断面図が垣間見える。もう、生きているのが不思議なぐらいにボロボロだ。
 ……胸が痛い。小さな剣で何度も乱斬りされたかのように、鋭い痛みがつんざいてくる。左胸を右手で強く握り締めても、それ以上に痛い。
 私の呼吸が、だんだん早まり荒くなっていく。左胸を掴んでいる右手に、更なる力が込められていく。しかし、その全てを上回る程に、気になっている事がある。それは―――。

「……お前、いつから独りだったんだ?」

 か細い質問を投げ掛けると、傷だらけのアルビスが遠ざかっていき、今のアルビスが視界に現れた。

「独り、ねえ。父さんと母さんが人間共に狩られたのが、余が三十歳になった頃だったから……。執事をしてた時を除くと、おおよそ四百年以上か?」

「そ、そんなに……?」

 途方にもなく長い年数を知ってしまい、私の視野が大きく開けていく。

「まあな。よくもまあ、ここまで生き残れてこれたものだ。自分を褒めてやりたい」

 『絶滅種録』の本を片手で閉じ、疲れた様子で腕を組むアルビス。背もたれに身を預け、私に龍眼を合わせた途端、口元が柔らかく微笑んだ。

「ほう? 余を気にかけてそうな表情をしてるな。今にも泣き出しそうじゃないか」

「……そんな物を見せられたら、心配しない方がおかしいだろ? 同族に会ったりとか、しなかったのか?」

「稀にあったぞ。が、そいつらも必死になって逃げててな。近づいて来るなと攻撃されたり。共に行動しても、いざ人間共に追い詰められれば、余を囮にして逃げてったさ。だから、余は同族すら信用してない。当時は、目に見える生物全てが敵だった」

 ……まるで救いが無い。安住の地がないまま、父と母は早々に狩られてしまい。ようやく会えた同族にすら牙を向けられ、騙されて死にかける日々。なんだよ、それ? あまりにも惨すぎる。

「孤独でなかったと言えば、もちろん嘘になる。三十歳と言えど、人間に例えれば、まだ幼い子供となんら変わりない。毎晩毎晩、息を潜めながら泣いてた。父さん、母さん、助けてと言いながらな」

 悲惨な過去ながらも、アルビスの語り口は力強くて非常に滑らかだ。まるで、笑い話を語っているかのように。

「しかし、今は違う。孤独とは無縁の関係だ」

「……無縁?」

「ああ。アカシック・ファーストレディやサニーという、家族が居るからな」

 両肘をテーブルに突き、組んだ両手の上に顎を置いたアルビスが、凛々しい笑みを浮かべた。

「あの時、貴様が余に夢を語ってくれず。教会うんぬんのくだりで、家族になってるだろうと言ってくれなければ、余は未だに孤独感に打ちひしがれてただろう。だからこそ、貴様が余を家族として迎え入れてくれた時は、また泣き出してしまいそうな程に嬉しかった」

 語る口が止まらないアルビスが、瞼をそっと閉じる。

「家族、家族。うむ、実に良い響きだ。心が安らぎ、温かな幸せで満ちていく。五百年以上慢性的に生きてきたが、余のまともな生涯が、やっと始まってくれたよ」

「そこまでなのか」

「無論だ。いいか、アカシック・ファーストレディよ。貴様は、命の恩人だと言っても過言ではない。少し前までは、余の命を狙ってたがな。ふっふっふっ」

「ゔっ……」

 体に気まずい大波を立たせ、慌てて目線を逸らす私。これについては、ちょくちょく突っつかれそうだな。だが、しかし!

「私はもう、その件については謝らないぞ。お前に何度も言われたからな」

「そうだ、それでいい。過去のくだらん経緯なぞ、今すぐ忘れてしまえ。これから積み重なっていくであろう、楽しい記憶だけを頭に刻んでいけばいいんだ。だからこそッ!」

 視界外から、椅子を激しく地面と擦りつけたような音がしたので、逸らしていた目線をアルビスに戻す。
 そのアルビスはというと、いつの間にか立ち上がっていて、右手に固い握り拳を作っていた。

「明日はサニーを盛大に祝い、大いに喜ばせてやらねばならんッ! ふっふっふっ、滾ってきたぞぉッ!」

 火の魔法でも使っているのか。アルビスの背後から、燃え盛る火柱のような赤い揺らめきが見える。
 気合の入り方が、最上位の火の魔法より熱そうだ。熱いという感覚は、かなり昔に忘れてしまったが。

「っと、そうだ。アカシック・ファーストレディ、貴様の誕生日も教えてくれ」

「私の誕生日?」

「ああ。サニー同様、盛大に祝ってやりたいからな。いつなんだ?」

 私の誕生日。私も孤児なので、正確な日は知らない。一応、レムさんに拾われた日である五月十五日にしてあるけども、その日を伝えておけばいいか。

「一応、五月十五日だ」

「五月十五日だとお? まだまだ先ではないか、しっかりと覚えておかねばな。それと、もう一つだけ質問がある」

「質問? なんだ?」

「貴様は、今何歳なんだ?」

「……へっ? 私の、年齢?」

「ああ。貴様の誕生日を聞いたら、だんだんと気になってきてな。何歳なんだ?」

 唐突過ぎて、一瞬だけ頭が真っ白になってしまった……。ヴェルインといい、なんで私の年齢を知りたがるんだ? 顔か? 何十年過ぎようとも、若々しさを保ち続けている顔のせいなのか?
 まあしかし、アルビスはヴェルインとは違う。こいつになら、実年齢を明かしてしまってもいいか。どうしてこの若さを保ち続けているのか、原因も添えてな。
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