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319話、駄々をこねる魔女の気の逸らし方
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「まだ、帰りたくないなぁ……」
まるで駄々をこねる子供のように、口を尖した顔を項垂れさせたアカシックが、俺にチラチラと横目を流しながら呟いた。
今後の流れについて、あれだけ説明してやったっていうのに、なんて未練がましい視線を送ってくるんだ。
「お前の気持ちは、俺も痛いほど分かるけどよ? これから逢いたい時に逢えるようになれるんだから、今日はもう帰って寝ろ」
「正直、僕も君ともっと長く一緒に居たいけど。今日も、みんなと『タート』の観光をするんだよね? だったら、シルフさんの言う通りにした方が良いと思うよ」
「う~ん……」
アカシックの体調を案じたピースも、説得に参加してくれたものの。アカシックは、両手で握ったローブを、無意味にこねくり回していくばかり。
「シルフさん。アカシックのあの仕草、見たことあります?」
「当然だろ? レムにやんわり叱られてる時、よくやってたな」
ちょっと難しい勉学を始める前。箒に乗って逃げるも、あえなく二人に捕まった後。そして、俺にこっそりしてきたピースの質問に対して、即答したように。
物事が上手く進まない時や、二人に怒られると察した時。決まってあの仕草を、よくやっていた。最後に見たのは、アカシックが十歳ぐらいの時だったか。懐かしいな。
ピースも久々に見れて、懐かしい思いに浸っているのか。嬉しそうに微笑んでいる。しかし、懐かしんでいる場合じゃない。いい加減、マジで帰さねえと。
言うこと聞かないアカシックの対処法は、ピースやレムを通して学んでいる。お前らの常套手段、俺も使わせてもらうぜ。
「なあ、アカシック。ここからすぐ近くに、お前らが住んでた教会跡地があるだろ? そこを、アルビスに見せてやったらどうだ?」
「アルビスに?」
よし、食い付いた。二人の常套手段。それは、本来やらせたいことからズレない程度の道草を、一回食わせること。要は、目的へと向かって行く道の途中に、別の目的を一つ追加するだけでいい。
レムの教会跡地は、タートへ帰る道中にある。が、アカシックは現在、ピースと一秒でも長く居たいが為、その道中にすら行きたがらねえ。
ならば、別の目的を持たせて、道中へ行かせちまえばいい。あとは流れだ。すんなりとまでは行かないが、渋々タートに帰ってくれるだろう。
「ほう、この近くに。それは是非とも見てみたいな」
流石はアルビス。事前に『伝心』で頼んでないのにも関わらず、俺の話に乗ってくれた。というよりも、単に見たがっていそうだな。
「本当に見たいのか? 今は何も無いぞ?」
「貴様らの二十年分の思い出が詰まった、大切な場所だぞ? 何も無い訳ないだろう。そんな寂しいことを言うんじゃない」
「んっ……」
間違った正論が、アルビスに火をつけちまった。だったらこれ以上、俺がとやかく言う必要は無いな。
「そうだ! ねえ、アカシック。レムさんとは、再会出来たのかい?」
教会跡地と聞いて、頭に過るもんがあったのか。ピースが食い気味に問い掛けた。
「いや。実は、まだ逢えてないんだ。けど、目星は付いてる。私の予想が正しければ、最低でも一年以内に“必ず”逢えるはずだ」
必ずと断言してみせたアカシックが、確信を得ているような雰囲気で、口角を上げた。俺と初めて出会った時から、光を司る大精霊の名前を、バッチリ言い当てていたからな。
レムがアカシックの家にある本棚に、こっそり忍び込ませた『精霊簿』。あれのお陰で、アカシックがちゃんと、お前の存在に気付いてくれたぞ。よかったな。
「そうなんだ。……なら、アカシック。一つだけお願いがあるんだけど、いいかな?」
急に、バツが悪そうに頬を掻いたピースが、どこかぎこちない苦笑いを浮かべた。
「なんだ?」
「その、なんだけど。もし、レムさんと再会出来たとしても、僕が死んだことを隠しておいてくれないかい?」
「ああ~……。すまない、ピース。それは無理だ」
「無理? なんでなんだい?」
「今この瞬間にも、レムさんがどこかで見てるかもしれないからだ。なあ? レムさん」
まだ夜の名残がある、朝焼け空を仰いだアカシックが、不敵な笑みを見せつけた。その言い草だと、何も知らないピースからしたら、もう死んでいるように伝わりかねない───。
待てよ? 人間の寿命って、確か長くても七十歳ぐらいだったよな? 普通の人間だったら、とっくの昔に天寿を全うしているはずだ。ピースには、それについてどう説明すっかな。
「えっ? レムさんが、僕達のことを?」
「私の予想が正しければな。それじゃあ、アルビス。そろそろ行くか」
「うむ、そうしよう」
そう、話を半ば強引に終わらせたアカシックが、右手に漆黒色の箒を召喚し。二人して、慣れた様子で各々箒に腰を下ろした。
「あっ……。もう、行っちゃうんだね」
ようやく帰る気になってくれたアカシックを、引き留めたいという気持ちが強く乗っていそうな声色で、ピースが口にした。
「私だって、帰るのはイヤさ。ずっとここに居たいのが本音だ。けど、本当にずっと居たら、お前を生き返らせることが出来なくなってしまう。だから、シルフ。一つ、言付けを頼みたい」
「言付け? 誰にだ?」
「ここに居ない奴にだ。急いでるから、早く掛かって来てくれ。と、伝えといてくれ」
ああ、なるほど? アカシックの気が、良い方向に逸れてくれたな。ここに居たいという目的より、ピースを早く生き返らせたいという、本来の目的に変わってやがる。
「おう! 分かったぜ。必ず伝えといてやる」
「ありがとう。それじゃあ、みんな。私が居ない間、ピースを頼みます」
普段の調子まで戻ったアカシックが、各大精霊宛に願いを託すと、個性ある返事がアカシックの元へ飛んでいく。
「あと、ベルラザさん……。サニーに引き続き、ピースの相手と護衛も受け持って頂き、本当にありがとうございます」
「気にすんな。お前らの桃色話をたんまり聞いて、私の枯れ果てた乙女心を潤しとくわ」
「うっ……! ほ、ほどほどに、お願いします……」
「あっはっはっ……」
あまり聞かれたくない話を、こぞって聞いておくと宣言したベルラザに、アカシックは体に波を立たせ。ピースのから笑いが、その後を追う。
「ピース! 空いた時間を見つけたら、すぐまたここに戻って来るからな!」
「うん! 君が戻って来てくれるのを、楽しみにして待っているよ!」
「朝昼晩問わず、一日に何回も戻って来るから───」
二人を乗せた箒が離れていくに連れ、アカシックの声量が、波音に飲まれていき。まだ姿は見えているというのに、声が届かなくなってしまい。やがて、その姿も崖の上に消えていった。
アカシックが居ない間、ピースの相手は俺達がする。それは、俺達が率先して買って出た。なんせピースにも、伝えるべき真実と謝るべき内容が多過ぎるからな。
二人がこうにまで至った全ての原因は、俺達精霊族側にあるのだから。
まるで駄々をこねる子供のように、口を尖した顔を項垂れさせたアカシックが、俺にチラチラと横目を流しながら呟いた。
今後の流れについて、あれだけ説明してやったっていうのに、なんて未練がましい視線を送ってくるんだ。
「お前の気持ちは、俺も痛いほど分かるけどよ? これから逢いたい時に逢えるようになれるんだから、今日はもう帰って寝ろ」
「正直、僕も君ともっと長く一緒に居たいけど。今日も、みんなと『タート』の観光をするんだよね? だったら、シルフさんの言う通りにした方が良いと思うよ」
「う~ん……」
アカシックの体調を案じたピースも、説得に参加してくれたものの。アカシックは、両手で握ったローブを、無意味にこねくり回していくばかり。
「シルフさん。アカシックのあの仕草、見たことあります?」
「当然だろ? レムにやんわり叱られてる時、よくやってたな」
ちょっと難しい勉学を始める前。箒に乗って逃げるも、あえなく二人に捕まった後。そして、俺にこっそりしてきたピースの質問に対して、即答したように。
物事が上手く進まない時や、二人に怒られると察した時。決まってあの仕草を、よくやっていた。最後に見たのは、アカシックが十歳ぐらいの時だったか。懐かしいな。
ピースも久々に見れて、懐かしい思いに浸っているのか。嬉しそうに微笑んでいる。しかし、懐かしんでいる場合じゃない。いい加減、マジで帰さねえと。
言うこと聞かないアカシックの対処法は、ピースやレムを通して学んでいる。お前らの常套手段、俺も使わせてもらうぜ。
「なあ、アカシック。ここからすぐ近くに、お前らが住んでた教会跡地があるだろ? そこを、アルビスに見せてやったらどうだ?」
「アルビスに?」
よし、食い付いた。二人の常套手段。それは、本来やらせたいことからズレない程度の道草を、一回食わせること。要は、目的へと向かって行く道の途中に、別の目的を一つ追加するだけでいい。
レムの教会跡地は、タートへ帰る道中にある。が、アカシックは現在、ピースと一秒でも長く居たいが為、その道中にすら行きたがらねえ。
ならば、別の目的を持たせて、道中へ行かせちまえばいい。あとは流れだ。すんなりとまでは行かないが、渋々タートに帰ってくれるだろう。
「ほう、この近くに。それは是非とも見てみたいな」
流石はアルビス。事前に『伝心』で頼んでないのにも関わらず、俺の話に乗ってくれた。というよりも、単に見たがっていそうだな。
「本当に見たいのか? 今は何も無いぞ?」
「貴様らの二十年分の思い出が詰まった、大切な場所だぞ? 何も無い訳ないだろう。そんな寂しいことを言うんじゃない」
「んっ……」
間違った正論が、アルビスに火をつけちまった。だったらこれ以上、俺がとやかく言う必要は無いな。
「そうだ! ねえ、アカシック。レムさんとは、再会出来たのかい?」
教会跡地と聞いて、頭に過るもんがあったのか。ピースが食い気味に問い掛けた。
「いや。実は、まだ逢えてないんだ。けど、目星は付いてる。私の予想が正しければ、最低でも一年以内に“必ず”逢えるはずだ」
必ずと断言してみせたアカシックが、確信を得ているような雰囲気で、口角を上げた。俺と初めて出会った時から、光を司る大精霊の名前を、バッチリ言い当てていたからな。
レムがアカシックの家にある本棚に、こっそり忍び込ませた『精霊簿』。あれのお陰で、アカシックがちゃんと、お前の存在に気付いてくれたぞ。よかったな。
「そうなんだ。……なら、アカシック。一つだけお願いがあるんだけど、いいかな?」
急に、バツが悪そうに頬を掻いたピースが、どこかぎこちない苦笑いを浮かべた。
「なんだ?」
「その、なんだけど。もし、レムさんと再会出来たとしても、僕が死んだことを隠しておいてくれないかい?」
「ああ~……。すまない、ピース。それは無理だ」
「無理? なんでなんだい?」
「今この瞬間にも、レムさんがどこかで見てるかもしれないからだ。なあ? レムさん」
まだ夜の名残がある、朝焼け空を仰いだアカシックが、不敵な笑みを見せつけた。その言い草だと、何も知らないピースからしたら、もう死んでいるように伝わりかねない───。
待てよ? 人間の寿命って、確か長くても七十歳ぐらいだったよな? 普通の人間だったら、とっくの昔に天寿を全うしているはずだ。ピースには、それについてどう説明すっかな。
「えっ? レムさんが、僕達のことを?」
「私の予想が正しければな。それじゃあ、アルビス。そろそろ行くか」
「うむ、そうしよう」
そう、話を半ば強引に終わらせたアカシックが、右手に漆黒色の箒を召喚し。二人して、慣れた様子で各々箒に腰を下ろした。
「あっ……。もう、行っちゃうんだね」
ようやく帰る気になってくれたアカシックを、引き留めたいという気持ちが強く乗っていそうな声色で、ピースが口にした。
「私だって、帰るのはイヤさ。ずっとここに居たいのが本音だ。けど、本当にずっと居たら、お前を生き返らせることが出来なくなってしまう。だから、シルフ。一つ、言付けを頼みたい」
「言付け? 誰にだ?」
「ここに居ない奴にだ。急いでるから、早く掛かって来てくれ。と、伝えといてくれ」
ああ、なるほど? アカシックの気が、良い方向に逸れてくれたな。ここに居たいという目的より、ピースを早く生き返らせたいという、本来の目的に変わってやがる。
「おう! 分かったぜ。必ず伝えといてやる」
「ありがとう。それじゃあ、みんな。私が居ない間、ピースを頼みます」
普段の調子まで戻ったアカシックが、各大精霊宛に願いを託すと、個性ある返事がアカシックの元へ飛んでいく。
「あと、ベルラザさん……。サニーに引き続き、ピースの相手と護衛も受け持って頂き、本当にありがとうございます」
「気にすんな。お前らの桃色話をたんまり聞いて、私の枯れ果てた乙女心を潤しとくわ」
「うっ……! ほ、ほどほどに、お願いします……」
「あっはっはっ……」
あまり聞かれたくない話を、こぞって聞いておくと宣言したベルラザに、アカシックは体に波を立たせ。ピースのから笑いが、その後を追う。
「ピース! 空いた時間を見つけたら、すぐまたここに戻って来るからな!」
「うん! 君が戻って来てくれるのを、楽しみにして待っているよ!」
「朝昼晩問わず、一日に何回も戻って来るから───」
二人を乗せた箒が離れていくに連れ、アカシックの声量が、波音に飲まれていき。まだ姿は見えているというのに、声が届かなくなってしまい。やがて、その姿も崖の上に消えていった。
アカシックが居ない間、ピースの相手は俺達がする。それは、俺達が率先して買って出た。なんせピースにも、伝えるべき真実と謝るべき内容が多過ぎるからな。
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