無敵だけど平穏希望!勘違いから始まる美女だらけドタバタ異世界無双

Gaku

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第一章:旅の始まりと最初の仲間

第4話:誰にも見せない一撃

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 澱んだ空気が肺を焼き、絶え間なく鼻を突くのは、腐敗した汚泥と、この世ならざる獣の体臭が混じり合った吐き気を催す悪臭だった。かつて王都の地下に張り巡らされた壮麗な水道網の成れの果てであるこの場所は、今や光の届かない迷宮となり、生命が忌避する不浄の溜まり場と化していた。そして、その最深部で、僕らは「それ」と対峙していた。

 戦いは、もはや「戦闘」という言葉が持つ戦略性や駆け引きの応酬といった側面をとうに失っていた。これは、終わりなき苦痛の反復。魂をすり潰す、ただの「消耗戦」という名の拷問だった。

「はぁ…っ、はぁ…!なんなのよこいつ!なんで倒れないのよーっ!」

 真紅の髪を振り乱し、リリアが絶叫に近い悲鳴を上げた。普段は勝ち気な光を宿す翠玉の瞳が、今は焦燥と疲労で濁っている。彼女が手にするミスリル銀の長剣『シルフィード』が、流麗な軌跡を描いてキメラの巨大な胴体を薙いだ。手練れの剣士である彼女の渾身の一撃は、確かに分厚い獣皮を裂き、肉を断つ。しかし、その手応えはまるで湿った粘土を斬りつけるかのように鈍く、不快なものだった。

 裂けた傷口からは、どす黒い体液が噴き出す代わりに、ぶよぶよとした肉塊が意思を持つかのように蠢き、盛り上がる。そして、わずか数呼吸の後には、斬撃など存在しなかったかのように、傷は完全に塞がってしまうのだ。まるで悪夢の中で、何度斬っても元に戻る化け物を相手にしているような、出口のない無力感がリリアの心を蝕んでいた。いつもは誇らしげに揺れている自慢のポニーテールも、今は汗で首筋に張り付き、ぐったりと元気を失っている。

「くっ、キリがない!」

 リリアの背後を守るように陣取っていたバルガスが、苦々しく吐き捨てた。鍛え上げられた鋼の肉体を持つ彼は、このパーティーの揺るぎない前衛。その鉄槌のような拳が、唸りを上げてキメラの側頭部に叩きつけられる。ゴヂュリ、と骨格が歪む鈍い音が響き、巨大な獣の体がぐらりと傾いだ。だが、バルガスがめり込んだ拳を引き抜くと同時に、へこんだ部分はまるで形状記憶合金のように、ゆっくりと、しかし確実に元の形へと戻っていく。彼の腕には、岩をも砕くはずの自らの攻撃が、まるで分厚い緩衝材に吸収されていくような、虚しい感触だけが残った。その額には脂汗が滲み、荒い呼吸を繰り返す屈強な肉体にも、じわじわと疲労の色が濃く浮かび始めていた。

「このままではこちらの魔力が尽きるぞ!わしの年金が尽きる方が早いぞい…!」

 後方から響いたのは、老魔術師グランの悲痛な叫びだった。彼の操る魔法は、本来ならば戦場の趨勢を決する力を持つ。だが、このキメラの前では、その輝かしい業も色褪せていた。

「燃え盛る業火よ、敵を焼き尽くせ!――《ファイアボール》!」

 詠唱と共に、グランの掲げた樫の杖の先端に灼熱の火球が出現し、キメラへと殺到する。しかし、キメラはそれを避ける素振りも見せない。火球が着弾し、轟音と共に爆炎がその体を包み込むが、炎が晴れた後に現れたのは、煤で少し黒ずんだだけの、相変わらずピンピンしている巨体だった。皮膚が焼け爛れるものの、それすらも瞬く間に新しい皮膚が再生し、覆い隠していく。まるで焼け石に水。いや、燃え盛る溶岩に一滴の水を垂らすような、絶望的な無意味さ。杖を握るグランのその手は、魔力の枯渇と老いからくる震えで、小刻みに震え続けていた。

 そして、僕らのパーティーの最後の一人、神官のセレスもまた、なすすべなく唇を噛みしめていた。彼女は、この絶望的な状況下で、ただひたすらに祈りを捧げ続けている。その清らかな声は、下水道の不浄な空気の中にあって、唯一の救いのように響いていた。

「おお、慈悲深き光の神よ。我らが刃に聖なる力を、我らが魂に不屈の意志を…」

 彼女の祈りに応え、仲間たちの体には微かな光が灯り、消耗した体力がわずかに回復する。しかし、それも焼け石に水だった。キメラが放つ根源的な苦痛と冒涜的な生命力の前では、セレスの神聖な祈りさえも、さざ波のように掻き消されていく。この歪な生命に埋め込まれた呪詛は、あまりに深く、濃い。神の慈悲すら届かない、冒涜の領域にそれは存在していた。セレスの白磁のような顔は蒼白になり、彼女の瞳には、自らの無力さと、目の前の存在に対する根源的な恐怖が映っていた。

(……潮時か)

 僕は、壁際で一連の攻防を眺めながら、静かにため息をついた。他のメンバーからは死角になる位置で、僕はただ、この消耗戦の顛末を観察していた。僕の役割は、表向きは荷物持ち兼雑用係。戦闘能力は皆無ということになっている。だから、誰も僕がこの状況を打開できるなどとは夢にも思っていない。

 このままではジリ貧だ。時間の問題でリリアの剣は鈍り、バルガスの拳は威力を失い、グランの魔力は完全に尽きるだろう。そしてセレスの祈りも、いずれは途絶える。そうなれば、待っているのは全員の死。この薄汚い、悪臭漂う下水道で、名誉もなく、誰に知られることもなく、仲良く野垂れ死ぬことになる。それは、さすがに寝覚めが悪い。後味が悪すぎる。何より、僕まで巻き込まれるのは勘弁願いたい。

 面倒だ。心底、面倒くさい。人前でこの力を使うのは、本当に気が進まない。後々のことを考えると、面倒事が増えるのは確実だ。だが、このまま死ぬよりはマシか。

 僕は静かに決断した。やるしかないらしい。

 すっと壁から背を離し、音を立てずに歩を進める。魔法の詠唱で肩で息をしているグランさんの背後にそっと近づくと、僕は小声で囁いた。

「爺さん、一番強い光の魔法を頼む。目くらましだ。一発でいい」

「なっ…坊主、お主いったい何を…?わしの魔力はもうほとんど…」

 グランさんが、驚きに目を見開いて振り返る。彼の顔には、疲労と困惑が色濃く浮かんでいた。この土壇場で、戦闘能力皆無のはずの雑用係が、何を突拍子もないことを言い出すのかと。

「いいから。頼む。これで最後だ。信じてくれ」

 僕の声には、普段の気だるげな響きはなかった。有無を言わさぬ、妙な圧があった。それは懇願でも命令でもない。ただ、事実を告げるような、静かで絶対的な確信を帯びた声音。グランさんは、その僕の瞳の奥に、何か得体の知れないもの、普段の僕からは想像もつかないような、底知れぬ深淵のようなものを感じ取ったのかもしれない。彼は一瞬息を呑み、そして、こくりと頷いた。

「…分かった。お主を信じよう。だが、本当にこれが最後の一滴じゃぞ…!」

 覚悟を決めた老魔術師の顔に、再び闘志の火が灯る。

「ええい、ままよ!この老いぼれの最後の力を振り絞るぞい!」

 グランさんがよろめきながらも一歩前に出て、震える両手で杖を天に掲げた。彼の全身から、生命力そのものを絞り出すかのように、最後の魔力が杖の先端へと集束していく。杖に埋め込まれた魔石が、悲鳴のような甲高い音を立てて輝き始めた。

「闇を払う聖なる灯火よ、我が声に応え、その輝きを示せ!―――《サンライト・フラッシュ》!」

 グランの絶叫と同時に、世界から色が消えた。

 次の瞬間、下水道全体が純粋な光で白く染め上げられた。

 まるで太陽がゼロ距離で爆発したかのような、圧倒的な閃光。それは、長年この地下に堆積してきたあらゆる闇を隅々まで消し飛ばし、汚れた壁や濁った汚水に乱反射して、視界の全てを真っ白に焼き尽くした。

「うわっ!」「目が、目がああああ!」

 リリアとバルガスが、咄嗟に上げた悲鳴と共に両手で顔を覆う。彼らの網膜には、強烈な残像が焼き付いていた。キメラもまた、その無数にあるであろう感覚器官の全てで光を捉え、これまでとは比較にならない苦痛の咆哮を上げた。再生能力が通用しない、純粋なエネルギーの暴力に、巨体が怯み、硬直する。

 ――好機は、コンマ数秒。

 その、時間が引き伸ばされたかのような一瞬の中で、僕は動いた。

 いや、動いたという認識すら、おそらく誰にもさせなかっただろう。

 仲間たちが光に目を奪われ、世界から意識を切り離されている、その刹那。僕はまるで最初からそこにいたかのように、音もなく、気配もなく、硬直したキメラの目の前に立っていた。空間を跳躍したわけでも、超高速で移動したわけでもない。ただ、「そこにいる」という結果だけを、世界に現出させた。

 そして、人差し指を一本、そっと伸ばす。

 派手なエフェクトはない。魔法陣が浮かび上がることも、魔力が渦を巻くこともない。轟音も衝撃波も、一切起こらない。世界は、グランが放った光の残滓の中で、静寂に包まれている。

 僕の指先から放たれたのは、どこまでも純粋で、どこまでも凝縮された、名状しがたい力の奔流だった。それは魔力という既存の体系に収まるものではなく、もっと根源的な、世界の理を司るエネルギー。その力が、キメラを生かし、そして同時に絶え間なく苦しめていた呪いの塊――その存在の基点である『核』だけを、ピンポイントで正確に貫いた。

 汚染された泉の、その源流を塞ぐように。歪んでしまった世界の法則の記述を、正しい形にそっと修正するように。僕の指先が触れた『核』は、抵抗も断末魔もなく、ただ、無に還った。

 光が収まり、白い靄が晴れていく。

 仲間たちが、焼き付いた網膜の痛みに呻きながら、恐る恐る目を開けると、そこにはもう、何もなかった。

 あれだけ暴れまわっていたキメラは、骨も、肉片も、血の一滴すら残さずに、跡形もなく消え去っていたのだ。まるで、最初からそんなものは存在しなかったかのように。下水道には、元の不快な静寂と、仲間たちの荒い息遣いだけが残されていた。

「え…?どうなったの…?」

 リリアが、まだチカチカする視界の中で、呆然と呟いた。彼女の手には、まだシルフィードが握られているが、その切っ先は虚空を向いている。

「倒したのか…?誰が?グラン殿の魔法か?」

 バルガスもまた、信じられないといった表情で自分の拳を見つめている。彼の脳裏には、あの圧倒的な光が焼き付いている。老魔術師の最後の一撃が、奇跡を起こしたのだと、彼はそう結論付けようとしていた。

 グラン自身も、杖を支えに膝をつき、ぜえぜえと息を切らしながら、目の前の光景を信じられないといった顔で見ていた。「自分の魔法であんなことが起こるはずがない」。だが、他に説明がつかない。

 ただ一人。

 このパーティーの中で、ただ一人だけ。神官のセレスだけが、すべてを理解していた。

 彼女は、閃光が放たれた瞬間、他の仲間たちとは違う行動をとっていた。強烈な光を予期した彼女は、咄嗟に目を固く閉じていたのだ。だが、彼女の類まれなる神官としての才能は、視覚ではなく、魂でその光景を「感じて」いた。

 目を閉じた彼女の意識の中に流れ込んできたのは、グランが放った聖なる光だけではなかった。その光の中心で、一瞬だけ現れた、あまりにも清浄で、あまりにも巨大な力の奔流。

 それは、彼女がこれまで生涯をかけて学び、祈りを捧げてきたどんな神聖魔法とも、その性質を根本的に異にしていた。神の力は、もっと厳格で、世界の法則の内側にあって、秩序を重んじるものだ。奇跡でさえ、世界の理を大きく逸脱することはない。

(あの方はいったい…?神の御業…?いえ、違う…)

 セレスは、ゆっくりと顔を上げ、静かに壁際に佇む僕の方を見つめる。その美しいアクアマリンの瞳は、驚愕と、そして今まで感じたことのない種類の、畏敬の念に打ち震えていた。

(神の力は、この世界のルールの中で振るわれる、絶対の権能…。でも、今のは…世界のルールそのものを、指先で優しく書き換えるような…そんな力…)

 彼女の魂が感じ取った力の奔流は、暖かくて、どこまでも優しかった。それは罰する力ではなく、癒す力。歪んだものを元に戻す、慈愛に満ちた力。だが、同時に、あまりに強大で、どこまで行っても底が見えない、深淵のような力でもあった。神々でさえ、世界の法則を創造することはできても、かくも容易く、指先一つで改変することはできないだろう。それは、創造主の御業か、あるいはそれすらも超越した何か。

 僕はそんな彼女の intense な視線に、もちろん気づいていた。だが、気づかないふりをして、何事もなかったかのように「ふぁ~あ」とわざとらしく欠伸を一つしてみせた。

「いやー、すごい光でしたね。グランさん、さすがです」

 空々しい賞賛の言葉を口にしながら、僕はいつもの「頼りない雑用係」の仮面を被り直す。

 その言葉に、他のメンバーは「ああ、やはりグラン殿が…」と納得しかけたが、セレスだけは違った。彼女は僕から視線を外さない。

 下水道の澱んだ空気の中、リリアとバルガスが老魔術師の快挙を称え、グランが戸惑いながらもそれを受けている。そんな日常の延長線上にあるかのような光景の中で、ただ一人、セレスだけが、世界の均衡そのものを揺るがすほどの「異常」が、今、すぐ隣で退屈そうに欠伸をしているという、信じがたい事実に、一人静かに戦慄していた。彼女の信仰も、常識も、世界観も、今この瞬間、根底から覆されようとしていたのだ。
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