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第五章:帝国の罠と弩級魔法
第25話:平伏す皇帝と差し出された皇女
しおりを挟む帝国の心臓たる玉座の間は、もはやその威厳の欠片すら留めていなかった。まるで大地そのものが怒りに身を震わせたかのような、天変地異と呼ぶに相応しい激しい揺れが、壮麗であったはずの空間を無惨な残骸へと変貌させていた。
壁を飾っていた、建国の英雄譚を織り込んだ巨大なタペストリーは、その重みを支えきれずに大きく傾ぎ、見る者に不安な印象を与える。磨き上げられた大理石の床には、いくつもの燭台が無残に転がり、その燭火はとうの昔に消え失せて、ただ黒い煤の跡を床に残すのみ。そして、昨夜の祝宴で使われたであろう、繊細な細工が施された高価なワイングラスが、床の至る所に砕け散り、まるで赤い宝石のようにきらめいていた。それは、帝国が誇る最高級の赤ワインがこぼれたものであり、まるで今この瞬間に流されている血のようにも見えた。空気には、埃と、甘く熟成された葡萄の香り、そして人々の恐怖が発する汗の匂いが混じり合い、淀んだ不協和音を奏でている。
「ば、馬鹿な……!ありえん、ありえんぞ……!山が……あの峻険なるアルゴス山脈が、たった一つ、跡形もなく消滅しただと……!?」
豪華絢爛な玉座から無様に転げ落ち、今は冷たい大理石の床に四つん這いになったまま、皇帝ガイウス・フォン・エルピドスは、報告に駆けつけた近衛兵の言葉を、まるで壊れた人形のように繰り返した。その声は、帝国の頂点に立つ者の威厳など微塵も感じさせず、ただただ恐怖に引き攣れ、かすれていた。報告を上げた兵士自身もまた、己が口にした言葉の恐ろしさに、全身の震えを抑えることができないでいた。彼の蒼白な顔は、死人のそれと見紛うほどであり、その瞳は、彼が目撃したであろう常軌を逸した光景を、今もなお映し出しているかのようだった。
ガイウスにとって、玉座から転げ落ちた肉体的な衝撃や、それによって砕け散った皇帝としてのプライドなど、もはや些末な問題でしかなかった。それらを遥かに凌駕する、理解不能な、そして抗いようのない絶対的な恐怖が、彼の精神を根底から蝕んでいた。かつて鋭い光を放ち、臣下を傅かせていた瞳は、今や焦点を失って虚空を彷徨い、だらしなく開かれた口からは、「ひぃ、」という情けない吐息だけが、か細く漏れ聞こえる。彼のすぐ傍で、砕けたグラスから流れ出した赤ワインが床に広がり、まるで彼の尊厳が失禁した恐怖を象徴しているかのように、じわりと染みを作っていた。
何が起きたのか。理解が追いつかない。思考が麻痺する。帝国が誇る魔導師団ですら、天候を少し操るのが関の山。地形を変えるなど、神話の時代の魔法だ。ましてや、連なる山脈の一つを、地図の上から消しゴムで消すように消し去るなど。それは、人間の領域を遥かに、絶望的なまでに超越した御業であった。
「あれは……あれは、断じて人の成せることではない……!そうだ、神だ……!我々は、触れてはならぬ神の怒りに触れてしまったのだ……!」
ガタガタと、まるで極寒の地に裸で放り出されたかのように歯の根を鳴らしながら、彼は一つの結論――否、絶望的な現実から逃避するための、都合の良い解釈にたどり着く。混乱しきった彼の脳裏に、数日前に捕らえた者たちの顔が浮かんだ。取るに足らない、滅ぼしかけた王国の残党。そうだ、奴らだ。奴らに違いない。
「あの者たちだ……!そうだ、捕らえた王国のネズミどもめ……!奴らが、この帝都に災厄を、神の怒りを呼び込んだのだ!奴らはただの人間ではない、神の使いか、あるいは神そのものだったのだ!」
もはや、そこには論理的な思考の入り込む余地はなかった。理屈も、整合性も、何もかもが意味をなさない。己の矮小な理解を遥かに超えた巨大な現象を前にした時、人間は最も単純で、最も分かりやすい原因に責任を押し付けることでしか、精神の平衡を保てないのである。彼は、自らの愚かな侵略行為や傲慢さが招いた結果である可能性から目を逸らし、全ての罪を、か弱き囚人たちになすりつけようとしていた。
「解放しろ!今すぐ地下牢獄へ向かえ!奴らを解放するのだ!丁重に、いや、神をもてなすが如く、最大限の敬意を払ってだ!」
ガイウスは、床に散らばったガラスの破片で手を切るのも構わず、もつれる足で立ち上がった。そして、皇帝としての威厳も、体面も、何もかもをかなぐり捨て、高価な絹で織られた豪奢な衣装が床のワインと埃で汚れるのも厭わず、自ら地下牢獄へと続く薄暗い廊下を全力で疾走していった。その姿は、一国の皇帝というよりは、ただ死の恐怖から逃げ惑う哀れな獣そのものであった。磨き上げられた廊下で何度も無様につまづき、壁に肩をぶつけながらも、彼はただひたすらに、己の命を繋ぎとめるであろう唯一の希望へと、狂ったように突き進んでいったのである。
◇
帝都の地下深くに広がる、冷たく湿った牢獄。そこは、帝国に逆らう者たちが希望を奪われ、静かに朽ちていくための場所だった。しかし、その陰鬱な静寂は、つい先ほど、前代未聞の出来事によって打ち破られていた。
牢獄の前で、ジンやアリーシアをはじめとする仲間たちは、目の前で繰り広げられる光景に、ただ呆然と立ち尽くしていた。鉄格子の向こう側、薄汚れた石の床に、先程まで帝国を支配していたはずの男が、額を何度も何度もこすりつけていたのだ。
血相を変えて、数人の衛兵を引き連れて転がり込んできた皇帝ガイウスは、衛兵に命じて乱暴に牢の扉を開けさせるやいなや、その場に崩れ落ちるようにひれ伏した。そして、躊躇うことなく、硬く冷たい石の床に、その尊いとされる額を力強く打ち付け始めたのである。ゴツッ、ゴツッ、という鈍い音が、静かな牢獄に不気味に響き渡る。
「ど、どうか!どうか、この愚か者をお許しください!こ、これは全て!全て、かの愚かな私の娘が、私の全く知らぬところで、勝手に、そう、勝手に仕組んだことでございます!私は、私は何一つ知らなかったのです!この度の無礼、このガイウスには一切の関わりがございません!なにとぞ、なにとぞ、偉大なる神のお怒りを、お鎮めくださいませ!」
一国の頂点に立つ男が、見苦しいにも程がある言い訳を、涙と鼻水にまみれながら必死にまくし立てている。その言葉は支離滅裂で、威厳の欠片もなければ、真実味もない。ただひたすらに、己の命だけを乞い、全ての責任を実の娘に押し付けるその姿は、滑稽を通り越して、もはや憐れみすら誘った。床にこすりつけられた額からは血が滲み、汚れた床の土と混じり合って、彼の顔を醜く彩っていた。
その常軌を逸した光景を、ジンやアリーシアは、牢の中から冷え冷えとした目で見下ろしていた。アリーシアは眉をひそめ、そのあまりの醜態に軽い嫌悪感を抱き、ジンは腕を組み、面白がるでもなく、ただ静かに事の成り行きを観察している。つい数時間前まで、彼らはこの男によって断頭台に送られる寸前だったのだ。それが今や、神として崇められ、命乞いをされている。このあまりに急激な状況の変化に、彼ら自身もまた、戸惑いを隠せないでいた。しかし、彼らの心にあるのは安堵よりも、この男の卑小さに対する冷徹な侮蔑の念であった。
◇
翌朝。帝都には、まだ昨日の激しい揺れの爪痕が生々しく残っていた。建物の壁には亀裂が走り、道には瓦礫が散乱している。しかし、そんな人間の営みとは無関係に、太陽はいつものように東の空から昇り、世界を平等に照らし出す。少し埃っぽい、乾いた夏の光が、俺が一時的に身を寄せている宿屋の一室に、静かに差し込んでいた。窓から見える街並みは、どこか活気を失い、人々の顔には未だ消えない不安と恐怖の色が浮かんでいた。
部屋の扉が、控えめにノックされた。帝国からの使者だという。扉を開けると、そこには数人の役人と、そして、彼らに囲まれるようにして一人の少女が立っていた。
彼女が、帝国の使者として、俺の前に引き出されてきた存在だった。
陽光を反射してきらめく、美しい銀色の髪。まるで最高品質の磁器のように滑らかで、血の気を感じさせないほどに透き通るような白い肌。昨日、実の父親である皇帝が、己の命惜しさに全ての罪をなすりつけた哀れな皇女、第一皇女ソフィア・フォン・エルピドス。
彼女は、豪奢という言葉が陳腐に聞こえるほどに精緻な刺繍が施された純白のドレスをその身にまとっていた。しかし、その豪華な装いは、彼女自身の存在感の前では色褪せて見えた。何故なら、彼女のその瞳は、あまりにも美しく磨き上げられた一対のガラス玉のように、何の感情も、何の光も映してはいなかったからだ。まるで、神の手によって創られた、心という部品を組み込むのを忘れられた、この世で最も精巧な人形。それが、彼女に対する第一印象だった。彼女の世界は、おそらく色も音も匂いもない、完全な無の世界なのだろう。
しかし、その瞬間は、唐突に訪れた。
彼女の虚ろなガラス玉の瞳が、部屋の中に立つ俺の姿を、その中心に捉えた、その瞬間。
まるで、白黒の映画に初めて色が灯ったかのように、彼女の世界に、初めて鮮やかな色彩が生まれた。閉ざされていた彼女の魂の扉が、激しい音を立ててこじ開けられた。
(この人が……)
ソフィアの心の中で、生まれて初めて、明確な意思を持った言葉が紡がれる。
(この人が、あの絶対者であった父を、床に這いつくばらせた存在……。父が、生涯をかけて築き上げ、何よりも絶対だと信じて疑わなかった強大な帝国を、たった一人で、指先一つで滅ぼすことのできる存在……。父が、あれほどまでに崇拝し、同時に心の底から恐れた『力』そのものを、まるで子供が玩具を扱うように、いとも簡単に破壊し尽くした……)
昨日までの彼女の世界は、灰色だった。皇帝である父の命令は絶対であり、彼女はその意のままに動く人形であればよかった。政略の道具として他国に売られることも、全てを諦め、受け入れていた。感情は邪魔なだけ。心を殺し、ただ息をするだけの毎日。そんな、死んだも同然だった彼女の心に、今、生まれて初めて、経験したことのない強烈な感情の奔流が、荒れ狂う嵐のように巻き起こった。
それは、まず、圧倒的な存在を前にした根源的な恐怖。魂が凍りつくような、絶対的な死の予感。
そして、その恐怖を遥かに、遥かに上回る、焦がれるような、身を焼くような、強烈な――憧憬。
自分には決して持ち得ないもの。父が決して届かなかったもの。世界の理すら捻じ曲げる、絶対的な「力」。そして、その計り知れない力を、ただ仲間を救うという、その一点のためだけに行使したという事実。その純粋で、どこまでも気高い「仲間への想い」。
ソフィアは、まるで予めプログラムされていたかのように、その場にすっと静かに膝をついた。その動作には一点の乱れもなく、長年培われてきた王族としての気品が滲み出ている。そして、純白のドレスの裾を優雅に広げると、深々と、そしてこの世の何よりも美しいと思えるほどの完璧な角度で、頭を下げた。
「この度の帝国による数々の非礼、その全ての責は、私一人にございます。私の命、煮るなり焼く成り、あなた様の思うがままになさってください」
その声は、最初は感情の乗らない、平坦でか細いものだった。しかし、言葉を終える最後の瞬間、その声は微かに、しかし確かに震えていた。それは、死を前にした恐怖から来る震えだけではない。自らの内に芽生えた、今まで知らなかった熱い感情の奔騰に、戸惑い、打ち震えている証だった。
圧倒的な「力」と、その力を行使させた崇高な「想い」。その二つを同時に目の当たりにした彼女は、生まれて初めて、他者に心を奪われたのだ。灰色の世界に現れた、唯一無二の絶対的な光。それに身を捧げることこそが、自分の新たな存在意義だと、彼女は瞬時に理解した。
一方、俺は、このあまりにも面倒くさく、そして予測不可能な展開に、心底うんざりした顔で、ぽつりと呟いた。
「……いらないんだが」
それは、偽らざる本心だった。これ以上、厄介事を増やすつもりは毛頭ない。ただ仲間を助けて、静かに旅を続けたかっただけなのだ。
俺のその素っ気ない、拒絶の言葉に、ソフィアはゆっくりと顔を上げた。その人形のように完璧に整った唇に、生まれて初めて、本当に微かな、しかし確かな笑みが、花の蕾がほころぶように浮かんでいた。それは、これまでの虚無的な表情とは全く違う、明確な意思と、そしてどこか狂気じみた熱を帯びた、妖艶でさえある微笑みだった。
「いいえ。私は今日から、あなた様の『所有物』です」
その宣言は、もはや交渉の余地を残さない、決定事項の通達だった。彼女は、父という所有者から解放され、今、自らの意思で新たな所有者を選んだのだ。
こうして、俺の意思と、俺の人権と、そして俺が何よりも望んでいた平穏な日常は、三度(みたび)、完全に、そして無慈悲に無視されることとなった。
半ば押し付けられるという形を通り越して、もはや誘拐に近い形で、六人目の仲間(という名の最大級の厄介事)が我々の旅に加わった。この出会いが、俺たちの旅を、さらに混沌とカオスと面倒事が渦巻く、予測不可能なものへと変えていくことになるのを、この時の俺は、まだ知る由もなかったのである。
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