無敵だけど平穏希望!勘違いから始まる美女だらけドタバタ異世界無双

Gaku

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第六章:封印されし姫と古代遺跡

第29話:同胞の無念と重力の怒り

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深く、静かな遺跡の底。悠久の時を刻む石壁に囲まれた広間は、外界の喧騒とは隔絶された聖域のような静寂に満たされていた。天井の遥か高みから差し込む月光にも似た燐光が、床に刻まれた複雑な幾何学模様を淡く照らし出し、幻想的な光景を作り上げている。その広間の中央、まるで舞台の主役のように佇む少女、ティアナ。彼女の腰まで届く滑らかな銀髪が、神秘的な光を浴びてきらきらと輝いていた。

そのティアナの金色の瞳が、ただ真っ直ぐに、俺という存在を射抜いていた。これまで彼女の視線が俺に向けられることは何度かあったが、今この瞬間のそれは、明らかに質が違っていた。まるで初めて見る不可思議な生き物を観察するかのように、あるいは解読不能な古代文字を前にした学者のように、純粋な好奇心と探求心に満ちた光がその双眸に宿っていた。射抜くような、それでいて吸い込まれそうな不思議な引力を持つ瞳。その視線に捉えられた俺は、身動き一つできず、ただ彼女が見定めるままに立ち尽くすしかなかった。彼女が俺という矮小な人間に、何らかの価値や意味を見出し、その心を動かした、まさにその時だった。

張り詰めた沈黙が永遠に続くかと思われた、その刹那。

それまでの静寂を、まるで薄いガラスを叩き割るかのように、異質な音が切り裂いた。遺跡のさらに奥、光の届かない漆黒の闇が口を開ける回廊の向こうから、何かが聞こえてきたのだ。

―――グ…ウゥ…ア……。

それは、およそ生命が発するべき音ではなかった。絞り出すような、うめき声。だが、単なる苦痛の声ではない。それは一つではなかった。最初は一つか二つに聞こえた音は、反響し合いながら数を増し、すぐに数十、いや、もしかしたらそれ以上の数が重なり合った不協和音であることがわかった。地の底から響いてくるようなその声には、耐えがたい肉体的な苦痛と、救われることのない魂の悲しみ、そして世界の一切を呪うかのような深い怨嗟が、どろどろに溶け合って混じり合っていた。ただ聞いているだけで、鼓膜を通り越して脳髄に直接汚泥を流し込まれるような、精神そのものが汚染されていく感覚に襲われる。背筋を悪寒が走り、無意識に歯を食いしばっていた。

それに合わせるように、別の音も聞こえ始める。ずるり、ずるりと、何か粘性の高い液体を引きずるような湿った音。あるいは、ひどく重い肉袋を、荒い石の床の上で無理やり引きずり回しているかのような、不快極まりない摩擦音。その音は決して速くはない。むしろ、一歩一歩が恐ろしく緩慢だった。しかし、その足取りは一切の躊躇いがなく、一寸の狂いもなく、確実に、俺たちのいるこの広間へと近づいてきていた。闇の奥で、何かが着実にこちらへと進行している。その事実が、じわりじわりと恐怖を煽った。

先ほどまでひんやりとして心地よくさえあった広間の空気が、まるで一瞬にして呼吸のできない真空にでもなったかのように変質した。代わりに、淀みきった瘴気が鼻をつく。それは単なる湿気やカビの匂いではない。死せるものが腐敗し、凝縮され、長い年月をかけて熟成されたかのような、濃密な死の匂いそのものだった。墓所を暴いた時に立ち上る古びた死臭とは違う。もっと生々しく、攻撃的で、生きている者の生命力を根こそぎ奪い去ろうとするかのような、悪意に満ちた瘴気であった。

「な、なんだよ、今の声…!」
「何か、来るぞ…!」

それまで緊張感なく騒いでいたリリアたちが、さすがにこの尋常ならざる事態を察知した。彼女たちの顔から血の気が引き、冗談めかした雰囲気は一瞬で消え失せる。リリアは俊敏な動きで短剣を抜き放ち、屈強な戦士であるジンは巨大な戦斧を固く握りしめ、魔道士のアリーシアは呪文の詠唱に備えて杖を構えた。誰もが、これから現れるであろう「何か」に対して、最大限の警戒態勢をとる。俺もまた、愛用の剣の柄に手をかけ、いつでも抜き放てるように意識を集中させた。

やがて、長い時間をかけた拷問のような緩慢な接近の末、闇の深淵から、「それら」はついにそのおぞましい姿を現した。

「なっ……!」

最初に声を上げたのは、歴戦の勇士であるはずのジンだった。彼の顔は驚愕に見開かれ、その口からは言葉にならない呻きが漏れる。

「なんて、姿だ…」

アリーシアもまた、その光景を前にして絶句していた。彼女の秀麗な顔は蒼白になり、杖を握る指先が微かに震えている。無理もない。目の前に現れたのは、もはや「生き物」というカテゴリーに分類することすら憚られる、冒涜的で異形の集団だったからだ。

それは、悪夢そのものが具現化したかのような光景だった。先頭にいた一体は、本来あるべき二本の腕の他に、背中や脇腹から歪な形状の手足が何本も突き出し、まるで巨大な蜘蛛のようなシルエットをしていた。その後ろに続く一体は、顔があったであろう部分が、高熱で溶かされた蝋のように融合し、目も鼻も口も判別できない、のっぺりとした肉塊と化していた。さらに別の個体は、体のあちこちから、まるで呪われた果実のように無意味な眼球がいくつも突き出しており、その全てが虚ろな視線で虚空を彷徨っていた。

いずれの個体も、かつては人間、あるいはそれに近い種族であったであろう痕跡を微かに残してはいたが、その原型を留めているものは一つとしてない。それは、倫理観の欠片もないマッドサイエンティストが、己の歪んだ探求心を満たすためだけに、生命という名の粘土をこねくり回した結果生み出された、吐き気を催すような悪趣味な芸術作品。キメラの群れ。神への冒涜であり、生命への侮辱そのものであった。

そして、何よりも俺たちの心を凍りつかせたのは、その全ての個体に共通する特徴だった。彼らの額、本来ならば第三の目が存在するはずだったであろうその場所には、一様に、乱暴にえぐり取られたかのような、痛々しく生々しい傷跡が残されていたのだ。抉られた穴は赤黒く変色し、その周囲の皮膚は見るも無残に引きつれている。その傷は、彼らが経験したであろう想像を絶する苦痛の物語を、雄弁に物語っていた。

だが、奇妙なことに、そのおぞましいキメラの群れは、俺たちパーティに対して一切の敵意を向けてこなかった。彼らの濁りきった瞳、あるいはかつて瞳があった場所は、ただ一点、広場の中央に静かに佇むティアナだけを、じっと見つめていた。その視線には、憎悪も殺意もない。あるのは、ただ深い、深い渇望。まるで、長い砂漠の旅の果てにようやくオアシスを見つけた旅人のような、あるいは、暗い海の底から唯一の光を見上げた深海魚のような、切実な何かが込められているように見えた。

その虚ろな瞳の奥底で、ほんのかすかに、かつて彼らが持っていたであろう理性の光が、風前の灯火のように揺らめいた。

その瞬間、俺たちの脳内に、声ではない「声」が、直接響き渡った。

『ひ…め…さ……ま…』

断片的で、ひどいノイズが混じった、魂の叫び。それは耳で聞く音ではなく、思考に直接割り込んでくるテレパシーのようなものだった。

『たす…け…て……』
『も…う…いや……ころ…して……』

それは、救済を求める悲痛な祈りだった。生き続けることへの絶望と、死という名の安らぎを渇望する、魂からの懇願。彼らは、自分たちをこんな姿に変えた者への復讐を望んでいるのではない。ただ、この終わりのない苦しみから解放してほしい。その一心で、彼らの姫君の元へと、最後の力を振り絞って這い寄ってきたのだ。

「……あ…」

仲間たちの中で、その魂の叫びを誰よりも鮮明に、そして深く感じ取ってしまった者がいた。セレスだ。神官である彼女の類まれなる才能は、他者の魂の動きに敏感に共感する力を持つ。その力が、今は仇となっていた。彼女の美しい顔が、見る見るうちに絶望の色に染まり、血の気が引いていく。彼女の脳裏には、彼らが受けたであろう非道な改造の記憶や、果てしない苦痛の日々が、濁流のように流れ込んできているのかもしれない。

「そんな…あんまりです…!」

セレスの唇がわななき、その瞳から、まるで堰を切ったように大粒の涙がぽろぽろとこぼれ落ちた。その涙は、頬を伝って顎の先で水晶のような雫となり、静かに床へと吸い込まれていく。彼女の心は、彼らの悲痛な叫びによって、完全に打ち砕かれてしまっていた。

その間、ティアナは何も言わなかった。一言も発さず、ただ目の前で繰り広げられる惨状を、変わり果てた同胞たちの姿を、その美しい金色の瞳に焼き付けるかのように、じっと見つめていた。その瞳には、一体どのような感情が渦巻いているのだろうか。悲しみか、怒りか、あるいは同情か。俺には、それを読み解くことはできなかった。

やがて、長い沈黙の末、彼女の表情に変化が訪れる。すっと、まるで能面を被ったかのように、一切の感情が消え失せたのだ。俺に向けられていた好奇心も、異形の者たちを前にした驚きも、そして同胞の無残な姿を目の当たりにした悲しみさえも。その全てが抜け落ち、そこにはただ、底の知れない「無」だけが広がっていた。感情の嵐が過ぎ去った後の、静まり返った荒野のような表情。

そして、次の瞬間。

ティアナの額、キメラたちが無残にえぐり取られたその同じ場所に存在する第三の目が、カッと、まるで迸る鮮血のような、禍々しい紅色に輝いた。

その輝きと共に、先ほどまでの魂の叫びとは全く質の異なる、冷徹で絶対的な意志を持った「声」が、広間全体に、いや、この遺跡の空間そのものに響き渡った。

『同胞を弄んだ痴れ者よ』

その声は、どこまでも冷たく、静かだった。しかし、その静寂の奥には、星々をも砕き、時空そのものを捻じ曲げるほどの、絶対的な怒りが凝縮されていた。それは、個人的な感情の発露ではない。世界の理を司る神が、宇宙の法則を乱す不純物を排除するために下す、冷徹な天罰の宣告だった。

『その罪、万死に値する』

宣告が終わると同時、世界が、歪んだ。

ドグン!

空間そのものが軋みを上げて悲鳴を上げたかのような、鈍く重い衝撃音が腹の底に響き渡る。それと同時に、広間全体の空気が、一瞬にして鉛のような、あるいは水銀のような、凄まじい質量を持った何かに変わった。目に見えない巨大なプレッシャーが、天井から俺たち全員を押し潰さんと襲いかかる。

「ぐっ!」
「うっ…く…!」

俺以外の仲間たちが、その不可視の重圧に耐えきれず、次々と苦悶の声を漏らしながら膝をつきそうになる。屈強なジンでさえも、その巨体を支えるのがやっとというように両膝を震わせ、アリーシアやセレスは完全に地面に片膝をついてしまっていた。息ができない。体が動かない。意識が朦朧とする。それは、単純な物理的な圧力ではない。存在そのものを否定され、押し潰されるような、根源的な恐怖を伴う重圧だった。

そして、その凄まじい重力操作の直撃を受けたキメラたちは、もはや悲鳴を上げることさえ許されなかった。

ミシミシ、バキバキ、と、彼らの歪な体が自重に耐えきれず、内部から骨が砕けていく生々しい音が響き渡る。蜘蛛のようだった手足はありえない方向に捻じ曲がり、溶けていた顔はさらに床へと押し付けられ、肉塊と化していく。身動き一つ取れず、ただ苦悶に喘ぎ、潰れていく体から体液を撒き散らしながら、それでも彼らは、その虚ろな瞳でティアナを見上げていた。

ティアナは、そんな彼らを、一切の感情を排した無表情のまま見下ろしていた。その紅蓮に輝く第三の目は、冷徹に獲物を見定める捕食者のように、静かに、そして非情に輝いている。彼女は、さらに重力をかけ、この哀れな同胞たちを、原型も留めないただの肉塊に変えるまで、完全に圧殺しようとしていた。それが彼女なりの、慈悲のつもりなのかもしれない。これ以上の苦しみを与えないための、完全なる消滅。

だが。

「待て!」

俺は、ティアナの肩にそっと手を置いた。不思議なことに、仲間たちが動くことさえままならないこの異常な重圧の中で、俺だけは普段と変わらずに行動することができた。その理由はわからない。だが今は、そんなことを考えている場合ではなかった。俺は、彼女の力の行使を、静かに、しかし断固として止めた。

俺の手に触れられたティアナは、わずかに驚いたように肩を震わせ、ゆっくりとこちらを振り向いた。その顔には、相変わらず感情の起伏はない。だが、血のように輝いていた第三の目、その紅蓮の瞳が、俺の存在をはっきりと捉えていた。その瞳には、「なぜ止める」という、静かな問いかけの色が浮かんでいた。

俺は、彼女の瞳を真っ直ぐに見返し、それから視線を地面へと移した。そこには、ひれ伏し、砕け、それでもなお救いを求めるように、最後の理性の光を宿した瞳でこちらを見つめるキメラたちがいた。彼らの魂の叫びが、再び脳裏に蘇る。『たすけて』『ころして』。彼らは死を望んでいる。だが、こんな無慈悲な殺され方を望んでいるわけではないはずだ。

俺は、彼らの姿を一瞥し、そして再びティアナに向き直ると、静かに告げた。

「そいつらは、お前の仲間だったんだろ。苦しませずに、俺が終わらせてやる」

それは、ティアナの怒りを否定する言葉ではない。彼女の同胞を想う気持ちを、俺が代行するという宣言だった。ただ圧し潰して終わりにするのではない。彼らがかつて持っていたであろう誇りと尊厳に敬意を払い、一人の戦士として、この手で介錯する。それが、彼らにとっての唯一の救いであり、俺が彼らにしてやれる、最大限の弔いだった。俺の言葉を聞いたティアナの紅蓮の瞳が、ほんのわずかに、揺らめいたように見えた。
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