10 / 21
3部
第9話:集いし猛者たち
しおりを挟むAパート
『グラディウスの厨房』での、あの死闘から一ヶ月。
季節は、梅雨の湿っぽさを洗い流すかのような、真夏の太陽が照りつける頃へと移り変わっていた。
そして今日、日本の料理界における、年に一度の最も熱い祭典、『全国料理人選手権』の火蓋が、切って落とされようとしていた。
決戦の地は、東京ドーム。
水道橋駅のホームに降り立った田中誠、橘玲央、そしてひなたの三人は、その、あまりにも巨大な白い屋根を見上げ、それぞれの想いを胸に、言葉を失っていた。
「……でかいわね」
ひなたが、どこか楽しそうに、そして挑戦的に呟いた。
「フン。ただ大きいだけだ」
橘は、いつもと変わらぬポーカーフェイスでそう言い放つが、その瞳の奥には、初めて立つ大舞台への、わずかな高揚感が揺らめいているのを、誠は見逃さなかった。
誠自身は、ただただ、圧倒されていた。数万人の人間を収容する、この巨大な建造物。その中で、これから、自分は料理で戦うのだ。一ヶ月前の自分には、想像すらできなかった未来。あの地下の闘技場も異常な空間だったが、ここは、スケールが、次元が、違いすぎた。
「行こう」
橘が、短く言う。
三人は、選手専用のゲートへと、歩を進めた。彼らの胸には、『グラディウスの厨房』の紋章である、剣とフライパンをあしらったエンブレムが、誇らしげに輝いている。それは、あの過酷なトーナメントを勝ち抜いた、代表の証だった。
選手控室として割り当てられた、だだっ広い部屋。そこには、すでに、全国各地の予選を勝ち抜いてきたであろう、数十人の料理人たちが集まっていた。その誰もが、一癖も二癖もありそうな、強烈な個性を放っている。ある者は、愛用の包丁を、神経質そうに何度も布で拭き、ある者は、瞑想でもするかのように、壁に向かって微動だにしない。静かだが、ビリビリと肌を刺すような緊張感が、部屋全体を支配していた。
やがて、開会式の時間が訪れる。
選手たちは、ユニフォームであるコックコートに着替え、それぞれの地区のプラカードを先頭に、ドームのアリーナへと、入場行進を始めた。
グラウンドに足を踏み入れた瞬間、誠は、息を飲んだ。
うおおおおおおおおっ!
地鳴りのような、凄まじい大歓声。見上げれば、360度、どこを見ても、人、人、人。数万人の観客が、熱狂的な視線を、アリーナに立つ料理人たちへと注いでいる。色とりどりのペンライトが、星空のように瞬き、巨大なオーロラビジョンには、選手たちの緊張した面持ちが、大写しにされていた。
ステージ上には、有名料理評論家であり、この大会の解説も務める美食家・岸田川満(きしだがわみつる)と、人気女性アナウンサーの姿があった。
「さあ、やってまいりました!一年に一度、日本の料理界の頂点が決まる、この瞬間!全国料理人選手権、ただいまより、開会いたします!」
華々しいファンファーレが鳴り響き、色とりどりのレーザー光線が、会場を飛び交う。主催者である、日本料理連盟の総帥・道場寺巌(どうじょうじいわお)による、厳かな開会宣言。全てが、誠の知る日常とは、かけ離れた、夢の世界の出来事のようだった。
「それでは、今大会の注目選手を、何名か、ご紹介いたしましょう!」
司会のアナウンサーが、声を張り上げる。
オーロラビジョンに、次々と、個性豊かな料理人たちの顔と、その異名が、大写しにされていく。
そのたびに、会場が、どっと沸く。
誠は、これから自分が戦うことになる、猛者たちの顔を、固唾を飲んで、見つめていた。
Bパート
最初に、スクリーンに大写しにされたのは、純白の白衣を身に纏い、まるで外科医のように、知的な銀縁の眼鏡を光らせる、クールな青年だった。
『厨房の錬金術師』神宮寺 慧(じんぐうじ けい)
「さあ、まずはこの男!現代料理界の最先端をひた走る、若き天才、神宮寺慧選手であります!」
司会の岸田川が、興奮気味に紹介する。
スクリーンに、彼の調理シーンをまとめたVTRが流れた。
そこは、厨房というより、最先端の科学研究所だった。フラスコやビーカーが並び、液体窒素の白い煙が、常に床を這っている。
「彼の料理哲学は、『料理とは、科学である』!全ての味は、分子ガストロノミー理論に基づき、再構築可能であると、彼は豪語しております!」
VTRの中で、神宮寺は、トマトジュースを、注射器を使って、アルギン酸ナトリウム水溶液の中へと、一滴ずつ垂らしていく。すると、ジュースは、水溶液に触れた瞬間、表面に薄い膜を張り、まるで、真っ赤なイクラのような、美しい球体へと姿を変えた。
「これは、スフィリフィケーション(球体化)と呼ばれる技術。口の中で弾けた瞬間、凝縮されたトマトのフレーバーが、爆発します」
神宮寺が、無表情に解説する。
別のシーンでは、彼は、遠心分離機を使い、ほうれん草から、色素と、水分と、旨味成分を、完全に分離させていた。エスプーマと呼ばれる機械を使えば、どんな液体も、亜酸化窒素ガスを使い、ふんわりとした、空気のような泡(ムース)に変えてしまう。
彼の料理に、焼く、煮る、揚げるといった、古典的な調理法は、ほとんど存在しない。全てが、科学的な理論と、精密な計算の上に、成り立っていた。
「な……なんだ、こいつは……。料理、なのか?あれは……」
誠は、信じられないものを見るような目で、呟いた。
次に、スクリーンに映し出されたのは、褐色の肌に、修行僧のような、ストイックなオーラを纏った、中東系の顔立ちの男性だった。
『五大陸のスパイスを操るカレーの求道者』ラシード・カーン
「続いては、この方!スパイスを愛し、スパイスに愛された男!カレーという名の宇宙を探求し続ける、孤高の求道者、ラシード・カーン選手!」
VTRは、インドの広大なスパイス農園から始まる。ラシードは、クミンや、コリアンダー、カルダモンといった、スパイスの実を、一つ一つ、その手で確かめ、香りを嗅ぎ、まるで、神託でも受けるかのように、厳選していく。
「スパイスは、宇宙です。この、ほんの一粒の中に、太陽と、大地と、雨の、全ての記憶が、宿っているのです」
彼の厨房には、世界中から集められた、数百種類ものスパイスが、ガラス瓶に入れられ、壁一面に、ずらりと並んでいる。彼は、その日のインスピレーションに従い、十数種類、時には数十種類のスパイスを、自らの手で、石臼を使い、丹念に挽いていく。ゴリ、ゴリ、という、石が擦れ合う、重い音。立ち上る、複雑で、芳醇で、官能的な香り。
熱した油に、ホールスパイスを投入し、その香りを、じっくりと油に移していく、テンパリングという技法。ホールスパイスと、パウダースパイスを、投入するタイミングを、秒単位でずらすことで、香りに、時間差と、奥行きを生み出す。
彼の作るカレーは、もはや、単なる料理ではない。それは、宇宙の真理を表現するための、神聖な儀式そのものだった。
「……匂いだけで、人をトリップさせちまいそうだぜ」
橘でさえも、その、あまりにも深遠な世界観に、思わず、顔を顰めた。
そして、最後に紹介されたのは、寡黙で、しかし、その両腕が、鋼のように太く鍛え上げられた、一人の職人だった。
『麺を打つために生まれてきた麺の申し子』麺条 悟(めんじょう さとる)
「さあ、この男を、忘れてはなりません!麺!ただひたすらに、麺という存在を、極め続けた男!麺条悟選手!」
VTRの中の麺条は、言葉を一切発しない。
彼は、ただ、小麦粉の入った袋に、そっと、手を入れる。そして、目を閉じ、その日の気温、湿度、小麦粉の機嫌を、その指先だけで、感じ取っているかのようだった。
「麺は、生きている」
ナレーションが、彼の哲学を代弁する。
「彼は、ただ、その声を聞くだけだ」
彼の麺打ちは、神業だった。
小麦粉に、正確な量の水(加水率)と、特製の鹹水(かんすい)を加え、体重の全てを乗せて、練り上げていく。その動きは、古武術の型のようでもあり、美しい舞踊のようでもあった。
練り上げた生地を、巨大な麺棒で、薄く、均一に伸ばしていく。そして、麺切り包丁を手に取ると、凄まじいスピードで、しかし、一本一本の太さが、ミクロ単位で、完全に均一になるように、麺を切り揃えていくのだ。
彼が打つ麺は、ラーメン、うどん、蕎麦、パスタ、あらゆるジャンルに及ぶ。その全てが、それぞれの料理にとって、これ以上ない、完璧な麺だった。
異様なオーラを放つ、猛者たち。
錬金術師、求道者、申し子。
田中誠、橘玲央、ひなたの三人は、自分たちが、これから戦わなければならない世界の、あまりの広さと、そこにいる料理人たちの、次元の違いに、ただただ、圧倒されるしかなかった。
Cパート
華々しく、そして、殺伐としたオーラに満ちた開会式が、終わった。
選手たちが、緊張した面持ちで、それぞれの控室へと戻っていく。
そして、全ての料理人の運命を左右する、トーナメントの組み合わせ抽選会が、始まった。
巨大なスクリーンに、全国から集まった、64名の料理人の名前が、ずらりと並ぶ。
その名前が、スロットマシンのように、目まぐるしい速さで、シャッフルされ始めた。会場は、先ほどまでの熱狂が嘘のように、水を打ったような静寂に包まれている。誰もが、固唾を飲んで、そのスクリーンを、食い入るように見つめていた。
やがて、回転が、ゆっくりと、止まっていく。
一つ、また一つと、対戦カードが、確定していく。
田中、橘、ひなたの三人も、その中で、必死に、自分の名前と、その隣に現れるであろう、初戦の相手の名前を、探していた。
まず、ひなたの名前が、トーナメント表の一角で、固定された。
そして、その横に、ピタリと、止まった名前。
『燻製のスペシャリスト』ジェラルド・スモーク
スクリーンに、彼の紹介VTRが流れる。
プラチナブロンドの髪をなびかせ、ダンディな、しかし、どこか中性的な魅力を漂わせる、外国人男性。彼は、ウイスキーグラスを片手に、微笑んでいた。
彼の厨房には、大小様々な、燻製器(スモーカー)が、ずらりと並んでいる。
「燻製はね、ただ、煙でいぶすだけじゃないのよん。それは、食材に、時間の魔法をかけてあげる、最高に、アーティスティックな行為なの」
彼は、桜、リンゴ、ヒッコリー、様々な種類のスモークチップを、食材によって使い分け、熱燻、温燻、冷燻と、温度帯をも、自在に操る。肉や魚はもちろん、チーズ、卵、醤油、塩、果ては、水までも、あらゆる食材を、燻製にし、高貴で、複雑な香りを纏わせる、香りの魔術師だった。
「へぇ、面白そうな相手じゃない!」
ひなたは、そのVTRを見て、臆するどころか、ニヤリと、好戦的な笑みを浮かべた。
次に、橘の名前が、固定される。
彼の、初戦の相手は。
『鍋奉行』大文字 大五郎(だいもんじ だいごろう)
VTRに映し出されたのは、燃えるようなねじり鉢巻きに、屈強な体格をした、いかにも豪快な男だった。
「鍋こそは!日本の、和の心の象徴なり!食材を、一つの鍋で煮込み、皆で囲む!これ以上の、幸せがあろうか、いや、ないッ!」
彼は、富士山のように、高く、高く、具材を盛り付けた鍋に、客の目の前で、アルコールの高い酒を注ぎ、火をつける。
「秘技!火山鍋(ボルケーノ・ホットポット)!」
鍋から、巨大な火柱が上がり、観客が、どっと沸く。日本の鍋文化を、エンターテインメントの域にまで高めた、ド派手なパフォーマンスの料理人だった。
橘は、そのVTRを、心底、軽蔑したような目で、一瞥すると、「……下品だ」と、冷たく、鼻で笑った。
そして、最後に、田中誠の名前が、トーナメント表に、現れた。
日本中の注目が集まる、その初戦の相手は。
『パスタの王子』一条 麗(いちじょう れい)
スクリーンに映し出されたのは、まるで、少女漫画から抜け出してきたかのような、美しい顔立ちの、青年だった。サラサラの髪、長い睫毛、そして、甘いマスク。
「麗様ー!」と、会場の女性ファンから、黄色い大歓声が上がる。
彼が作るパスタは、どれも、宝石のように、キラキラと輝き、芸術的に美しい。
「僕の作るパスタは、ただの料理じゃない。僕から、君への、愛を伝えるための、詩(ポエム)なのさ」
キザなセリフと共に、カメラに向かって、ウインクを一つ。女性ファンが、またしても、熱狂の渦に包まれる。
「……うわぁ」
誠は、その、あまりにも、自分とは人種の違う相手の雰囲気に、若干、引きながらも、彼が、ただのイケメンではない、本物のパスタ専門家であることに、気を、引き締め直していた。
こうして、三人の、初戦の相手が、それぞれ、決定した。
Dパート
全ての対戦カードが決定し、開会式は、幕を閉じた。
選手たちは、それぞれの控室へと、戻っていく。
先ほどまでの、華やかな雰囲気は、もうどこにもない。あるのは、これから始まる、真剣勝負を前にした、ピリピリと、肌を焼くような、緊張感だけだった。
控室に戻った、田中、橘、ひなたの三人も、無言だった。
それぞれが、これから戦う相手の情報を、頭の中で反芻し、どう戦うべきか、思考を巡らせている。
橘は、目を閉じ、精神を集中させている。
ひなたは、指のストレッチをしながら、体をほぐしている。
誠は、ただ、じっと、自分の掌を見つめていた。
この、とんでもない場所に、自分は、本当に、来てしまったのだ。
周りは、錬金術師、求道者、申し子、スペシャリスト、化け物だらけ。
自分のような、ただのサラリーマンが、本当に、この場所で、戦っていけるのだろうか。
一瞬、弱気が、心の隙間に入り込んでくる。
だが、誠は、すぐに、首を振った。
違う。自分は、もう、一人ではないのだ。
隣には、同じ、『グラディウスの厨房』のエンブレムを胸につけた、仲間がいる。
生意気で、気に食わないが、誰よりも強いプライドを持つ、氷の天才。
勝気で、口が悪いが、誰よりも明るく、前向きな、炎のチャレンジャー。
彼らは、ライバルだ。だが、今は、この、アウェイの戦場で、共に戦う、唯一の、チームでもある。
誠は、意を決して、立ち上がった。
そして、無言のままの二人に、声をかけた。
「橘さん、ひなたさん」
橘が、ゆっくりと目を開ける。
ひなたが、ストレッチをやめて、誠の方を向く。
二人の、訝しげな視線が、誠に突き刺さる。
誠は、一度、ごくりと唾を飲み込み、そして、まっすぐな目で、二人を見つめて、言った。
「俺たち、絶対に、この初戦、勝ちましょう。そして……この三人で、できるだけ上まで……いや、テッペンまで、勝ち上がっていきましょう」
それは、今までのおどおどとした彼からは、想像もつかないような、力強い、決意の言葉だった。
橘は、その言葉に、一瞬、驚いたような表情を見せた。そして、いつものように、フン、と鼻で笑った。
「……当然だ。俺の足を、引っ張るなよ、素人が」
その言葉は、いつもと同じように、冷たい。だが、その声の奥に、ほんの少しだけ、仲間として認めるような響きがあったのを、誠は、聞き逃さなかった。
ひなたは、きょとんとした後、次の瞬間、ニカッ!と、太陽のように、笑った。
「当たり前じゃない!ていうか、誰が一番最初に、ド派手に勝つか、勝負よ!あんたたち、あたしに続いなさいよね!」
誠は、その二人の返事を聞いて、嬉しそうに、そして、少しだけ、照れ臭そうに、右手を、スッと、三人の中心へと、差し出した。
ひなたが、その誠の手に、バン!と、力強く、自分の手を重ねる。
橘も、一瞬だけ、ためらった後、やれやれ、とでも言うように、そっと、その一番上に、自分の手を、重ねた。
三つの、全く違う、だが、同じ厨房を背負った、料理人たちの手が、一つになる。
「「「絶対に、勝つ!!」」」
その声は、まだ小さいかもしれない。
だが、その誓いは、固く、そして、熱い。
ライバルであり、仲間である、奇妙で、しかし、これから最強のチームとなるであろう三人が、全国大会という、巨大な、荒波の中へと、今、確かに、その一歩を、漕ぎ出そうとしていた。
0
あなたにおすすめの小説
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。
【改訂版アップ】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
大筋は変わっていませんが、内容を見直したバージョンを追加でアップしています。単なる自己満足の書き直しですのでオリジナルを読んでいる人は見直さなくてもよいかと思います。主な変更点は以下の通りです。
話数を半分以下に統合。このため1話辺りの文字数が倍増しています。
説明口調から対話形式を増加。
伏線を考えていたが使用しなかった内容について削除。(龍、人種など)
別視点内容の追加。
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長し、なんとか生き抜いた。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、ともに生き抜き、そして別れることとなった。
2021/06/27 無事に完結しました。
2021/09/10 後日談の追加を開始
2022/02/18 後日談完結しました。
2025/03/23 自己満足の改訂版をアップしました。
【完結】奇跡のおくすり~追放された薬師、実は王家の隠し子でした~
いっぺいちゃん
ファンタジー
薬草と静かな生活をこよなく愛する少女、レイナ=リーフィア。
地味で目立たぬ薬師だった彼女は、ある日貴族の陰謀で“冤罪”を着せられ、王都の冒険者ギルドを追放されてしまう。
「――もう、草とだけ暮らせればいい」
絶望の果てにたどり着いた辺境の村で、レイナはひっそりと薬を作り始める。だが、彼女の薬はどんな難病さえ癒す“奇跡の薬”だった。
やがて重病の王子を治したことで、彼女の正体が王家の“隠し子”だと判明し、王都からの使者が訪れる――
「あなたの薬に、国を救ってほしい」
導かれるように再び王都へと向かうレイナ。
医療改革を志し、“薬師局”を創設して仲間たちと共に奔走する日々が始まる。
薬草にしか心を開けなかった少女が、やがて王国の未来を変える――
これは、一人の“草オタク”薬師が紡ぐ、やさしくてまっすぐな奇跡の物語。
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる