「彼女を拾うな」――謎の忠告を無視した俺の日常は崩壊した。記憶喪失の少女は世界を滅ぼす女神の『鍵』。

Gaku

文字の大きさ
31 / 75
第四部:反撃の序曲と女神の遺産

第31話:新たなる力、魂の残照

しおりを挟む


龍の寝床での死闘から、数週間が過ぎていた。
季節は、燃えるような夏の名残を洗い流すように、確実に秋へとその舵を切っていた。ぬらりひょんの計らいで一行が身を寄せる隠れ里は、この世とあの世の狭間に存在するがゆえか、季節の移ろいが人の世よりも一層鮮やかに、そして濃密に感じられる場所だった。山々の木々は、あるものは血のような深紅に、あるものは燃え盛る黄金色にその葉を染め上げ、空はインクを溶かしたかのようにどこまでも高く、青く澄み渡っていた。

里に湧き出る霊泉は、傷ついた妖怪たちの肉体と魂を癒やし、あれほど濃く立ち込めていた死の匂いと絶望は、秋風と共に少しずつ薄らいでいた。日中は、ドングリ拾いに興じる河童の子供たちの屈託のない笑い声が、澄んだ空気にからん、ころんと響いている。それは、あまりに穏やかで、脆く、そして美しい平穏だった。

しかし、その平穏の裏で、世界は静かに、しかし確実に変容していた。少なくとも、相川海斗の目には、もう以前と同じ世界には見えていなかった。

朝、縁側で珠の淹れた熱いほうじ茶をすすっていると、庭の隅で二匹の小鬼が言い争いをしているのが目に入った。些細なことだ。昨夜の夕餉の焼き魚が、どちらのほうが大きかったか。実にくだらない。以前の海斗ならば、そう思って微笑ましく眺めているだけだっただろう。だが、今の彼には、その光景が全く違って見えた。

小鬼たちの輪郭が、陽炎のようにぼうと揺らめき、淡い色を帯びて見えるのだ。片方の、大声で捲し立てている小鬼の輪郭は、まるで燃えさしの炭のような、怒りの赤黒い色をしていた。もう一方の、俯いておどおどしている小鬼は、頼りない雨雲のような、不安の滲んだ薄青色をしていた。それはオーラというにはあまりに生々しく、感情そのものが色となって世界に滲み出しているかのようだった。

(まただ……)

海斗は、無意識に眉間に皺を寄せた。あの日、マナの「魂の口づけ」によって、死の淵から引き戻されて以来、彼の世界からは曖昧さが少しだけ消え失せていた。人の、あるいは人ならざる者たちの感情の機微が、望むと望まざるとにかかわらず、肌をピリピリと刺すノイズのように流れ込んでくる。それは、まるで他人の心という名のラジオに、自分の周波数が無理やり合わされてしまったかのような、落ち着かない感覚だった。

「どうしたんだい、小僧。そんな難しい顔しちゃって。天下国家でも憂いてるのかい?」

不意に、膝にずしりと温かい重みが乗った。見れば、いつの間にか猫の姿に戻った珠が、大きな欠伸をしながら海斗の膝の上で丸くなっている。その珠の輪郭は、穏やかな日向のような、温かい橙色をしていた。

「いえ、なんだか……あの二人の気持ちが、肌でピリピリ伝わってくるような気がして。腹が立ってるのと、悲しいのと」

海斗が正直に答えると、その言葉に、縁側の反対側で優雅に紅茶を飲んでいたパイモンが、ぴくりと眉を動かした。彼は、この日本の秋の気候をことのほか気に入ったようで、最近はシルクハットの代わりに、英国紳士が被るようなツイードのハンチング帽を小粋に被っている。

「ほう。魂の共有による副作用、といったところかな」

パイモンはティーカップをソーサーに置くと、知的な好奇心に満ちた目で海斗を分析し始めた。

「カマエルの神聖な槍が君の魂に穿った孔。そこを、我らが女神様の神性が、いわばパテのように埋めて塞いだ。結果、二つの異なる物質が混じり合い、予期せぬ合金が生まれたというわけだ。君は今、世界の『関係性』を、我々とは違う形で認識し始めているのかもしれないね。個々の存在を点として見るのではなく、その間に流れる感情や相互作用という『線』として、世界を捉え始めている」

その言葉は、まるで他人事のように冷静だったが、海斗には自分の身に起きていることの本質を、的確に言い当てられた気がした。彼は、人ならざる者たちの感情の機微を、理屈ではなく肌感覚で「受信」できる、特殊なアンテナを手に入れてしまったのだ。それは力なのか、それとも呪いなのか、彼自身にもまだ分からなかった。

***

一方で、マナにも大きな内面の変化が訪れていた。
彼女はもう、自らの内に眠る強大な力を、闇雲に恐れてはいなかった。あの日、愛する者を失うかもしれないという絶望の淵で、彼女は一つの真理にたどり着いていた。苦しみの原因となる渇望や執着(集諦)。だが、その最も純粋な形である「愛」は、決して断ち切るべき煩悩ではない。むしろ、それこそが、この不完全でままならない世界(苦諦)を渡っていくための、唯一無二の道標(道諦)なのだと。

彼女は、里の片隅で静かに佇む、一本の古びた桜の木の前に立っていた。その木は、夏の終わりに落ちた雷に打たれて幹の半分が黒く焼け焦げ、全ての葉を落として、まるで墓標のように静かに死を迎えているように見えた。

マナは、その痛々しい幹に、そっと手を触れた。
彼女の心の中には、ただ一つの、強く、そして温かい想いだけがあった。

(海斗を守りたい。彼が愛してくれた、この不完全で、ごちゃごちゃしていて、だからこそ美しい世界を、彼と一緒に生きていきたい)

その純粋な「愛」という感情が、彼女の内に渦巻く神性の奔流を、穏やかに導くための、深く、そして確かな水路となった。神性はもはや、全てを破壊しかねない荒ぶる洪水ではない。乾いた大地を潤し、新たな命を育む、雄大な大河となって、その細い腕から古木へと静かに注がれていく。

すると、信じられない光景が広がった。
黒く炭化した幹の表面から、まるで奇跡のように、瑞々しい若葉色の新芽が、いくつも、いくつも芽吹き始めたのだ。その勢いは止まらない。新芽はみるみるうちに枝を伸ばし、葉を広げ、そして、次の瞬間には、まだ固かったはずの蕾が一斉に膨らみ始めた。

「わあ!」

近くで遊んでいた妖怪の子供たちが、息を呑んでその光景を見つめている。
ぱん、ぱん、と柔らかな音を立てて、蕾が開いていく。そして、秋風がそよと吹いた瞬間、枯れ木だったはずの桜は、まるで春の盛りを迎えたかのように、淡く、儚い桃色の花を、満面に咲かせたのだ。ひらひらと舞う花びらが、マナの金色の髪を優しく飾る。

「すごい……」

それを見ていた妖怪の子供たちが、我に返って歓声を上げた。駆け寄ってきた子供たちに囲まれ、マナは、はにかむように、しかし心の底から嬉しそうに微笑んだ。

彼女は確信していた。海斗への愛こそが、失われた「調和」の力を取り戻し、完全に制御するための、唯一無二の鍵なのだと。苦しみから逃げるのではない。愛という、時に苦しみを生むほどの強い感情(渇愛)を原動力にして、より高次の平穏(滅諦)を目指す。それは、彼女が見つけ出した、女神としての、そして一人の女性としての、新しい道(道諦)の始まりだった。

***

ぬらりひょんの本陣である、里で最も大きな社(やしろ)で、本格的な対策会議が開かれていた。神域であるはずの拝殿には、異様な緊張感と、多種多様な妖怪たちの気が渦巻いている。
上座には、表情一つ変えずに茶をすするぬらりひょん。その脇に、腕を組み、不機嫌そうに唸る鬼の頭領や、全てを見透かすような鋭い目で座す大天狗といった、日本の妖怪社会を牛耳る大物たちが顔を揃えている。下座に、海斗、マナ、珠、パイモンが座っていた。

議題は一つ。「いかにして、力天使カマエルを打ち破るか」。

「奴のあの忌々しい鎧がある限り、我らの力は通じん。正面からぶつかるだけでは、また龍の寝床の二の舞だ。犠牲が増えるだけよ」

鬼の頭領が、地響きのような声で言った。その言葉に、他の妖怪たちも重々しく頷く。龍の寝床での敗戦の記憶は、最強を自負する彼らの魂に、いまだ生々しい傷跡を残していた。

その重苦しい雰囲気の中、これまで黙って地図を睨んでいた海斗が、静かに口を開いた。

「問題は、鎧そのものよりも、カマエルの精神的な『完璧さ』にあると思います」

その場にいた全ての視線が、ただの人間の若者に集中する。その視線には、侮蔑、好奇、そして僅かな期待が混じり合っていた。

「彼の戦い方には、一切の迷いも揺らぎもありません。まるで、完璧なプログラムに従って動く機械のようです。だからこそ、その行動は、ある意味で予測可能なんです」

海斗は立ち上がると、広げられた地図の上に、いくつかの石を置きながら続けた。

「僕のこの新しい力を使えば、皆さんの感情の高ぶりや、士気の流れを『感じる』ことができます。鬼の皆さんの闘志が最高潮に達する瞬間、天狗衆の皆さんの集中力が最も研ぎ澄まされるタイミング。それを、僕には色として、肌の感覚として捉えることができる」

彼は、鬼の頭領を真っ直ぐに見据えた。その瞳には、以前のような怯えはない。

「あなたの部下の中には、突進力は随一だが、やや防御が疎かになる血気盛んな若者がいます。その彼の背後を、冷静沈着で、守りに徹するのが得意な、あの二人組に固めさせる。そうすれば、彼の長所を殺さずに、弱点だけを補うことができる。三人が一つのユニットとして機能すれば、力は三倍以上になるはずです」

海斗は、自らの共感能力を使い、妖怪たちの間に渦巻く闘志や不安、そして誇りといった感情の奔流を感じ取りながら、それぞれの特性が最も活きる配置や役割を提案していく。それは、ただの机上の空論ではなかった。妖怪たちの「心」という、最も不確定で、最も強力な要素をパラメータに加えた、生きた戦術だった。

最初は「人間の小僧が何を」と半信半疑で聞いていた鬼の頭領も、海斗の指摘が、まるで長年連れ添ったかのように自らの部下たちの隠れた長所や、本人たちさえ気づいていない相性の良さを的確に言い当てていることに気づき、次第にその言葉に真剣に耳を傾け始めた。

議論が白熱し、鬼と天狗の間で「接近戦が先か」「空中戦が先か」といった古くからの流儀の違いから、再びいがみ合いが始まりそうになる。それぞれの感情が、海斗の目には赤と黒の刺々しい色となって見えた。

その時、マナが、そっと目を閉じた。彼女が静かに深呼吸をすると、その身体から、春の陽だまりのような、穏やかで温かい調和の気が、さざ波のように拝殿全体に広がっていった。すると、あれほど荒ぶっていた妖怪たちの心が、不思議とすうっと凪いでいく。いがみ合っていた鬼の頭領と大天狗は、はっと我に返ったように互いから視線を逸らし、ばつが悪そうに咳払いをした。

彼女は、ただそこにいるだけで、荒ぶる個々の要素(エージェント)が互いに反発し合う混沌とした状態から、一つの目的のために知恵を出し合う、建設的な協調体制へと、場全体を「自己組織化」させていた。

海斗とマナ。二人は、それぞれの新しい力で、この寄せ集めで、ともすれば空中分解しかねない危険な同盟を、一つの強力なチームへと、確かに変えようとしていた。

***

しかし、議論は核心部分で、分厚い壁に突き当たった。
海斗の戦術でカマエルを翻弄し、消耗させることはできても、決定打がない。彼の力の源泉である、あの神々しい「熾天使の武具」を、どうやって打ち破るのか。その答えだけが、誰にも見つけられなかった。

重い沈黙が、再び場を支配する。その沈黙を破ったのは、それまで腕を組み、まるで高尚なオペラでも鑑賞するかのように議論を静観していたパイモンだった。

「カマエルの鎧は、ただの神器ではない。あれは天界の創世記に関わる『概念武装』の類だ。世界の法則そのものを、その身に纏っているに等しい。物理的な力や、我々レベルの魔術では、傷一つ付けることすらできはしないだろう」

その絶望的な言葉に、妖怪たちの間に動揺が走る。つかの間の希望が、再び分厚い雲に覆われようとしていた。

「だが」

パイモンはゆっくりと立ち上がると、芝居がかった仕草で一同を見回し、言葉を続けた。

「どんな完璧なプログラムにも、その設計図と、そして、必ず脆弱性は存在する。その情報を手に入れる方法が、一つだけある」

彼は、マントの裾を翻し、宣言した。

「僕の古巣、地獄に存在する『万魔殿の図書館』。そこには、天地創造からのあらゆる情報が保管されている。そこに、答えがあるかもしれない。だが、そこは地獄の七人の王たちが、それぞれの最も禁断の知識を保管する場所だ。僕とて、堕天した身で易々と立ち入れる場所ではない。生きて帰れる保証はない。命懸けの旅になるだろう」

その言葉に、海斗は息を呑んだ。これまでパイモンは、あくまで知的好奇心や、彼自身の美学のために一行に協力しているのだと思っていた。彼が、自らの命を危険に晒すほどの覚悟を、いつの間に抱くようになったのか。

パイモンは、そんな海斗の心を見透かしたかのように、ふっと笑った。それは、いつもの皮肉な笑みとは違う、どこか寂しげで、しかしどこまでも潔い、美しい笑みだった。

「勘違いしないでくれたまえ、海斗。僕は、君たちのように、愛だの正義だのといった、不確定で非合理的なもののために命を懸けるほど、愚かではないよ」

彼は、窓の外に広がる、赤と金に燃える秋の山々を見つめながら、静かに続けた。

「僕はただ、この物語の結失末が知りたいだけだ。君たちのような、不完全で、矛盾だらけで、予測不能なバグの塊が、完璧な秩序を標榜する、あの美しくも退屈なプログラムを、打ち破ることができるのかどうか。その、宇宙で最も美しい混沌の瞬間を、この目で、特等席で見届けたい。ただ、それだけだよ」

それは、彼なりの、最大限の覚悟の表明だった。この不完全で、ごちゃごちゃしていて、だからこそ愛おしい世界の結末を見届けるため、地獄の悪魔王は初めて、自らの魂そのものを賭けることを決意したのだった。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

**俺、東大院生の実験対象にされてた。**同居している美人家庭教師のやばい秘密

まさき
青春
 俺は今、東大院生の実験対象になっている。  ある雨の夜、アパートの前にずぶ濡れの美女が立っていた。  「家庭教師です。住まわせてください」  突然すぎる申し出に困惑しながらも、なぜか断れなかった。  桐島咲楽、東大大学院生。成績は天才、料理は壊滅的、距離感はおかしい。毎日転ぶ、焦がす、なぜか距離が近い。そのくせ授業は鬼のように丁寧で、俺のことを誰よりもよく見ていた。  偏差値42だった俺の成績は、気づけば上がっていた。でも、それより気になることがある。  咲楽さんが、研究ノートに何かを書いている。「被験者」という文字が、見えた気がした。  距離が近いのは、データのためか。褒めてくれるのは、実験のためか。でも、あの顔は。あの声は。  「データじゃなくて、私がそう思っています」  嘘をついているような顔じゃなかった。  偏差値42の俺に、東大院生の美女が押しかけてきた。ドタバタな毎日の中で、俺の心臓が休まる暇がない。これはドキドキなのか、心配なのか。それとも、もう恋なのか。  不器用な天才と、鈍感な高校生の、やばい同居生活。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件

こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。

憂国の艦隊

みにみ
歴史・時代
1936年2月26日 東京にて二二六事件が発生 首謀した陸軍青年将校らは捕縛されるも その考えは日本陸軍だけではなく海軍にも広がっていた その頃、ライバルの消えた吉田善吾連合艦隊司令長官を筆頭とする連合艦隊司令部は南進論を展開し有利に進めていた これに異議を呈したが連合艦隊司令部から駆逐艦長に飛ばされたのが主人公である菅野峯昌大佐である 彼は乗艦した試製嚮導駆逐艦眞風の乗員たちとともに翌年の連合艦隊演習で連合艦隊司令部ごと日本海軍の誇りである長門を物理的に撃沈せしめようとする 長門撃沈は成功するのか この世界の日本が歩む道は

酔っぱらったせいで、勇者パーティーを洗脳してしまった

透けてるブランディシュカ
ファンタジー
悪友のせいで酔ったら。(※重複投稿しています)仲仁へび

一国一城の主を目指す!〜渇望の日々を超えて。

リョウ
ファンタジー
 何者かになりたかった。  だが現世でその願いは叶わず、男は敗北感と悲嘆を胸に沈んでいた。  そんな彼の前に現れたのは、一柱の女神。  導かれるまま異世界へ転移した男は、新たにレイと名乗り、剣も魔法も身分もない底辺から成り上がることを決意する。  冒険者として生きる術を学び、魔法を覚え、剣を磨き、人と裏社会を見極めながら、レイは少しずつ力を蓄えていく。  目指すのは、ただ生き延びることではない。  一国一城の主となり、この世界で“何者か”になること。  渇望を燃料に、知恵と執念で上へ上へと這い上がる、ファンタジー成り上がり譚。

勘当された少年と不思議な少女

レイシール
ファンタジー
15歳を迎えた日、ランティスは父親から勘当を言い渡された。 理由は外れスキルを持ってるから… 眼の色が違うだけで気味が悪いと周りから避けられてる少女。 そんな2人が出会って…

処理中です...