過労死したので来世は平穏に暮らしたい。なのに、うっかり英雄になってしまい、東では国を救った元悪役令嬢が俺の噂をしていた。

Gaku

文字の大きさ
12 / 91
第一部:『悪役令令嬢編』

第十二話:春の芽吹きと、民という名の使者

しおりを挟む
あれから、季節は静かに、しかし確かな歩みで幾度か巡り、数ヶ月という時間が流れた。永劫に続くかと思われた、あの長く厳しい冬の時代。王国全土を純白の静寂で塗り込め、人々の心までも凍てつかせていた圧政のような季節は、ついに、その重い腰を上げ、終わりを告げたのである。それはまるで、何世紀もの間、固く閉ざされていた神話の時代の巨大な石門が、荘厳な軋みをあげながらゆっくりと開かれていくかのようだった。そして、その門の向こうから、忘れかけていた世界の色彩が溢れ出し、生命のざわめきが音となって蘇り、そして、温かく湿った生命の匂いが、再びこの大地を満たしていった。

城壁の下を流れる大河は、厚い氷の束縛から解き放たれ、まるで解き放たれた喜びを謳歌するかのように、高らかで快活な歌を歌い始めた。そのきらめく水面は、春の若々しく柔らかな陽光を一身に浴び、砕け散っては無数のダイヤモンドのように乱反射し、見る者の目を眩ませるほどに輝いている。冬の間、固く凍てつき、あらゆる生命の活動を拒絶していた大地は、死の眠りから覚めたかのように息を吹き返した。その黒々とした土くれを力強く押し上げるようにして、鮮やかな萌黄色の若芽が一斉に顔を出し、風がそよぐたびに、雨上がりの湿った土の匂いと、少し青臭くも懐かしい植物たちの香気が、胸いっぱいに吸い込まれ、身体中の細胞を目覚めさせていくようだった。

春。

その四文字が持つ意味は、単なる季節の移り変わりなどという、ありふれたものではなかった。この苦難の道を歩んできた王国にとって、それは、出口の見えない絶望という名の長い冬を、血の滲むような努力の末に乗り越え、ようやくその手で掴み取った「再生」という名の希望の象徴、そのものであったのだ。

そして、その春の訪れの恩恵を、王国の中でも最も色濃く、そして力強く感じられる場所があった。それこそが、私たちの拠点である『王立特産品工房』に他ならなかった。

工房の前に広がる石畳の広場は、かつての静けさが嘘のように、朝から晩まで喧騒と活気に満ち溢れていた。

「よし、そこの樽、もっと右に寄せろ!積み込みを急がんか!隣町の領主様が、貢物のようにして俺たちの織物を首を長くして待っておられるんだ!がっかりさせるわけにはいかねえぞ!」
「こっちの染め物は港町行きだ!南の国との交易船の時間に間に合わせろよ!一分でも遅れたら、海の上で一月待つことになるんだからな!」

野太く、しかし喜びに満ちた声が、澄み切った春の空に響き渡る。広場には何台もの頑丈な造りの馬車がひしめくように連なり、馬たちのいななきと、車輪の軋む音、そして人々の熱気のある声が、まるでひとつの交響曲のように混ざり合っている。屈強な男たちが汗を光らせながら、次々と荷台に積み込んでいくのは、ゲルド師匠という絶対的な指導者の下、試行錯誤の末に生み出された、今や王国一の品質と評判を誇るようになった、色とりどりの織物の数々だ。春の陽光を受けて輝くそれらは、まるで宝石箱をひっくり返したかのように、鮮やかな色彩を放っていた。

その光景を、誇らしげな、そしてどこか眩しそうな目で見送る職人たちの顔。その一人ひとりの顔には、かつてこの国の貧民街を色濃く覆っていた、明日への希望を失った諦念や、生きる意味さえ見失ったかのような虚無の色合いは、もはや一片たりとも見出すことはできなかった。自分たちの持つ技術と、その手で、社会にとって価値のあるものを生み出し、そして、その労働に対する正当な対価を得る。それは人間として当たり前の権利であり、しかし、この国の多くの人々にとっては長い間失われていたものだった。その、何物にも代えがたい「誇り」という名の輝きが、彼らの顔を、まるで昇り始めた太陽のように、力強く照らしていた。

「……見事なものだな」

その熱気に満ちた光景を、工房の二階、私が執務室として使っている部屋の窓から、カエルスと二人きりで静かに眺めていた。彼の低い、感嘆の響きを帯びた声が、室内の静寂に心地よく溶ける。

「ああ。本当に……」

私が同意の言葉を返そうとした、その時だった。

「ですが、同時に、新たな問題も浮上してきました」

私の隣で、腕を組んで窓の外を同じように眺めていたはずのアレクシスが、不意に、水を差すような冷静な声で口を挟んだ。彼の表情は、眼下の活況とは裏腹に、どこか険しく、難しい色を浮かべている。そして、いつもながら、彼の足元には、常人には到底理解不能な、複雑怪奇なグラフや数式でびっしりと埋め尽くされた羊皮紙の山が、またしても新たな地層を形成しつつあった。彼はまるで呼吸でもするかのように、思考の軌跡を紙の上に刻みつけていくのだ。

アレクシスは、積み上がった羊皮紙の山から一枚を拾い上げ、指で特定の箇所をなぞりながら説明を始めた。
「喜ばしいことに、と言うべきでしょうが、我々の工房の生産性は、当初立てた最も楽観的な予測を、実に三百パーセントも上回る速度で向上しています。職人たちの技術習熟度、そして労働意欲の高さが、私の計算すら凌駕した結果です。しかし、皮肉なことに、その驚異的な成功が、新たなボトルネックを生み出している。すなわち、国内で調達可能な良質な羊毛や、染料の主原料となる特定の植物の供給が、完全に、我々の爆発的な需要に追いついていないのです。このまま無策で生産を続ければ、計算上、あと二ヶ月も経たないうちに、全ての備蓄原料は枯渇し、生産は完全に頭打ちになるでしょう」

「なんだと?そりゃあ、まずいじゃないか。じゃあ、一体どうすりゃいいんだ」

カエルスが、それまでの感嘆の表情を消し、眉間に深い皺を刻んで問い詰める。彼の単純明快な思考回路では、成功が即座に危機につながるというこの状況は、到底受け入れがたいものらしかった。

「答えは、一つしかありません」

アレクシスは静かにそう言うと、足元の羊皮紙の山とは別に、壁に立てかけてあった一枚の巨大な地図を、床に広げた。そこには、私たちの王国を中心に、周辺の国々の国境線や主要都市、そして交易路が、精密な線で描かれている。

「我々は、内側ばかりを見てきました。ですが、今こそ、外に目を向けるべき時が来たのです。より潤沢で、安定した、そして可能ならば安価な原料の供給ルートの確保。そして同時に、我々の高品質な製品を、国内市場よりも、さらに高く評価してくれるであろう、新たな市場の開拓。すなわち――」

アレクシスは、地図上の私たちの王国から、隣国へ、そしてさらにその先の国々へと、一本の線を引くように指を滑らせた。

「外交、ね」

彼の言わんとすることを、私は静かに引き取った。そう。国内の改革がようやく軌道に乗り、民の暮らしが安定し始めた今、私たちが、この国が、さらに次の段階へと進むために残された道は、それしか残されていなかった。内需だけでは、この国の成長には限界がある。私たちが目指すのは、このささやかな幸福の維持ではなく、さらなる発展なのだから。

しかし、その「外交」という新たな舞台には、あまりにも巨大で、そして、極めて厄介な、分厚い壁が、まるで嘲笑うかのように立ちはだかっていた。

そして、その壁とは、他の誰でもない、「私自身」という、過去の遺物だった。

「……これは、ひどいわね」

場所を移した作戦会議室。重厚な木のテーブルの上で、私は、隣国から公式ルートで届けられた一通の親書を手に取り、乾いた笑いを漏らしながら、そっとテーブルの中央に置いた。それは、近隣諸国の王やその代理人が一堂に会する、年に一度の国際会議への招待状という形式をとってはいた。しかし、その紙面に踊る、流麗なインクで綴られた文章は、表面的には丁寧な言葉を選びながらも、その行間からは、隠しようもない、あからさまな侮蔑と悪意が、じっとりと滲み出ていた。

『……偉大なる王女殿下におかれましては、ご健勝のこととお慶び申し上げます。貴国の、近年における類稀なるご発展の噂は、我々の耳にもかねがね届いております。つきましては、来るべき国際会議の場に、是非ともご臨席賜りたく、ご招待申し上げる次第にございます。かの、悪名高き、浪費家の悪役令嬢が、今度は、どのようなお遊戯に、ご執心なのでしょうか。我々一同、ぜひとも会議の席で、その、奇抜で斬新なご高説を、拝聴したいものだと、心より楽しみにしておりますな』

「……なんだ、こいつら。今すぐ乗り込んで、城ごと叩き斬ってやるか」

招待状を覗き込んだカエルスのこめかみに、青筋が、ピキリと音を立てて浮かび上がった。彼の手は、既に腰に下げた剣の柄に伸びかけており、その瞳には本気の殺意が宿っている。

「まあ、待ちなさい、カエルス。気持ちは嬉しいけれど、短気を起こしては相手の思う壺よ。残念ながら、これが、今の、国際社会における、私という人間に対する、偽りのない評価なのよ」

私が、この国で、どれだけ必死に改革を進めようとも。この国の民が、どれだけ心からの笑顔を取り戻そうとも。外の世界、特に、旧来の権威と伝統を重んじる他国の王侯貴族たちにとって、私は、いまだに、愚かで、気まぐれで、国民を虐げることしか能のない、残酷なだけの、『悪役令嬢』のままなのだ。ゲームのシナリオが植え付けた、あまりにも強烈な先入観。この、泥のようにこびりついた評価を、根本から覆さない限り、彼らと対等な立場でテーブルに着き、国家の利益をかけた外交交渉を行うことなど、夢のまた夢だった。

その日の午後、重苦しい気持ちを振り払うように、私は一人、お忍びで、活気を取り戻した城下町を歩いていた。誰にも気づかれないように、質素なフード付きの外套を羽織っていたが、すれ違う人々の中には、私のことを覚えてくれている者も少なくない。

「あ、王女様、こんにちは」

露店で野菜を売る女性が、私の姿に気づくと、花が咲くような笑顔で、親しみを込めて軽く頭を下げる。彼女の店の前には、朝露に濡れたかのように瑞々しく、色鮮やかな春の野菜が山と積まれている。少し先にあるパン屋の煙突からは、小麦の焼ける香ばしい匂いが、春の風に乗って漂ってくる。子供たちの屈託のない笑い声、職人たちの威勢のいい槌音、商人たちの呼び込みの声。その、一つ一つの光景が、私の心を、温かいもので満たしていく。だが、それと同時に、まるで鋭い針で刺されたかのように、胸の奥を締め付けた。

この、ようやく手に入れた、ささやかで、しかし何物にも代えがたい幸福な日常を、私の、過去の(本当は、私のものですらない)忌まわしい評判のせいで、これ以上、発展させることのできない未来へと、閉じ込めてしまって、本当にいいのだろうか。私の存在そのものが、この国の発展の足枷になっているのではないか。そんな自己嫌悪が、暗い影となって心を覆い始めていた。

「……王女様。何を、そんな、根っこが腐った大根のような顔を、しておいでですかな」

不意に、背後から、聞き覚えのある、しゃがれた声がかけられた。驚いて振り返ると、そこには、工房の主であるゲルド師匠が、どっしりと腕を組んで、私を見下ろすように立っていた。

「……ゲルド師匠。私、もしかしたら、この国を、私のせいで、ダメにしてしまうかもしれません」

弱音が、思わず口からこぼれ落ちてしまった。誰にも見せるつもりのなかった、心の澱み。すると、ゲルド師匠は、私のそんな情けない顔を見て、はっ、と鼻で笑い飛ばした。

「馬鹿なことを、おっしゃるな。あんたが、この国をダメにした?冗談も休み休み言ってもらいてえ。一体、誰がこの国を、この街を、そして、希望のかけらもなく死んだように生きていた俺たちを、救ってくれたと思ってんだい」

彼は、無骨な顎で、工房のある方角を、くいっとしゃくって見せた。その瞳には、揺るぎない確信の光が宿っている。
「もし、答えが見つからねえんなら、あそこへ行ってみなされ。俺たちの、あんたへの、そしてこの国への答えが、そこにありますぜ」

ゲルド師匠の言葉に導かれるようにして、私は工房へと足を向けた。一体、何が待っているというのだろう。工房の扉を開けると、そこには、いつもの作業の喧騒はなく、異様なほどの熱気に満ちた静けさが漂っていた。中には、工房の職人たちの代表、そして、城下町の商業を束ねる商人ギルドの代表たちが、ずらりと顔を揃えて、私を待っていた。

私が部屋の中央に進み出ると、彼らを代表して、商人ギルドの長である恰幅のいい男が、一歩前に進み出た。そして、深々と頭を下げると、熱を帯びた声で、こう言ったのだ。

「王女様。隣の国が、王女様のことを、ありもしない噂で侮辱し、まともに取り合おうとしないと、風の噂で耳にいたしました。あいつらは、何も、分かっておりません。今の、この国が、どれだけ素晴らしい場所に生まれ変わったか。そして、あなたが、我々民のために、どれだけ偉大な御業を成し遂げられた方かということを」

彼の言葉に、周りにいた職人たちが、力強く頷く。彼らの目は、真剣そのものだった。

「ですから、どうか、我らを、あなたの、使者として、かの国へ遣わしてはいただけないでしょうか」

「え……?」

それは、あまりにも、予想だにしない言葉だった。そして、あまりにも、私の心を強く揺さぶる、心強い提案だった。

ギルド長は、さらに言葉を続けた。
「我らが、この、我々の血と汗の結晶である、最高の製品を持って、隣国へと赴きましょう。外交官の方々が語る、高尚で難しい言葉よりも、この織物一枚の方が、よほど雄弁に真実を語るはずです。我らこそが、この国の復活の、生き証人なのです。我らの言葉と、この製品こそが、どんな偏見や悪評をも覆す、何よりの証拠となるに違いありません」

私の代わりに、民が、外交官になる、と。
王族や貴族ではなく、名もなき職人や商人が、国の顔として、隣国との交渉の最前線に立つ。そんなこと、この国の、いや、どこの国の歴史を探しても、前例のないことだろう。しかし、彼らの目には、恐怖や不安よりも、自分たちの手で国の未来を切り拓くのだという、燃えるような決意が満ちていた。

その夜。
私は、一人、静まり返った工房で、昼間の喧騒が嘘のような静寂の中に佇んでいた。職人たちの熱意を受け、前代未聞の「民間貿易使節団」の派遣が、正式に決定した。窓から差し込む清らかな月の光が、壁にかけられた、美しく織り上がったばかりの布を、優しく照らし出している。その上質な光沢と、複雑で繊細な紋様を、私はそっと指先でなぞった。この一枚の布に、どれだけの職人の想いと、時間が込められていることか。

「……眠れないのか」

背後で、静かな声がした。振り返るまでもなく、それが誰なのかは分かった。カエルスが、いつの間にか、音もなく私の背後に立っていた。彼は、明日、その前代未聞の使節団を護衛する騎士団の長として、隣国へと旅立つことになっていた。

「……少し、寂しくなるわね」

私の口からこぼれたのは、そんな素直な言葉だった。使節団の成功を願う気持ちと、彼が無事に帰ってくることを祈る気持ちが、ない交ぜになっていた。

「……すぐに、戻る」

返ってきたのは、彼らしい、不器用で短い言葉。でも、その静かな声の響きと、まっすぐに私を見つめる瞳の奥にある、行間に込められたお互いの想いが、痛いほどに伝わってくるのが分かった。言葉にしなくとも、私たちは同じ気持ちでいる。

彼は、ふと懐に手を入れると、ごそごそと何かを取り出した。
それは、彼が、遠征の合間にでも自分で彫ったのであろう、少し無骨で、しかし、どこか温かみのある、木彫りの小さな鳥のお守りだった。磨かれていない、ざらりとした木の感触が、彼の不器用な優しさを物語っているようだった。

「……道中の、お守りだ。あんたに、やる」

「私に……?旅立つのは、あなたの方でしょう?」
思わず問い返すと、彼は少しだけ視線を逸らし、ぼそりと言った。

「あんたが、ここで無事でいることが、俺にとっての、一番の、お守りになる」

私は、その、あまりにも不器用で、しかし、これ以上ないほど誠実な言葉に、胸の奥がじわりと熱くなるのを感じた。ああ、この人は、本当に。
私は、ありがとう、という言葉の代わりに、工房の棚に飾られていた、試作品の中から一番美しい一枚を選び取った。それは、彼の騎士団の紋章の色と同じ、夜の湖面のように深く、澄んだ青色に染め上げられた、柔らかな絹のスカーフだった。

「……あなたも、これを。春の夜は、まだ冷えることもあるから」

彼への、私からのお守り。彼は何も言わずにそれを受け取ると、無言のまま、自分の首に、少しぎこちない手つきで巻いた。月の光の下、その鮮やかな青が、彼の鍛え上げられたたくましい首筋で、ひどく鮮やかに映えた。ただ、それだけの光景が、なぜか、私の胸をひどく締め付け、切なくさせた。

翌朝。
夜の間の冷気がまだ残り、世界が淡い霧に包まれる中、使節団は王都の正門から、静かに出発した。
その先頭に立つのは、緊張の中にも、誇らしげな顔を隠せない商人たち。彼らの後ろには、私たちの工房が生み出した、最高の製品を満載した何台もの馬車が、重々しい車輪の音を立てて続く。そして、その全てを、まるで鉄壁の城壁のように守りながら、カエルスと、彼が率いる選りすぐりの精鋭騎士たちが、静かに馬を進めていく。

その、この国の歴史において、間違いなく画期的な瞬間となる船出を、王都中の人々が、沿道を埋め尽くして見送りに来ていた。
飛び交うのは、不安を吹き飛ばすような、割れんばかりの歓声と、彼らの無事と成功を祈るエール。

私は、アレクシスと、そしてゲルド師匠と肩を並べて、城壁の上から、その光景を静かに見つめていた。
それは、王女という一人の権威が、力で民を従える、古い時代の、紛れもない終わりを告げる光景だった。
そして、民が、自らの手で生み出した製品への誇りを胸に、自らが国の顔となり、世界へと、その第一歩を、力強く踏み出す、新しい時代の、輝かしい始まりの光景だった。

私たちの王国は、今、この瞬間、本当の意味で、一つになった。
この、王と民との間に生まれた、揺るぎない信頼という名の絆こそが、これからの、私たちの未来を照らす、何よりも強く、そして温かい力になるだろう。私は、遠ざかっていくカエルスの背中を見つめながら、そう、確信していた。
しおりを挟む
感想 67

あなたにおすすめの小説

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

夫から『お前を愛することはない』と言われたので、お返しついでに彼のお友達をお招きした結果。

古森真朝
ファンタジー
 「クラリッサ・ベル・グレイヴィア伯爵令嬢、あらかじめ言っておく。  俺がお前を愛することは、この先決してない。期待など一切するな!」  新婚初日、花嫁に真っ向から言い放った新郎アドルフ。それに対して、クラリッサが返したのは―― ※ぬるいですがホラー要素があります。苦手な方はご注意ください。

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。

MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。

最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。

MP
ファンタジー
高校2年の夏。 高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。 地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。 しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

処理中です...