無詠唱の俺、詠唱を知らなかった~転生SE(元25歳)、予測不能な仲間たちと『世界の理』を最適化する~

Gaku

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2年生編:調和とノイズの季節

第1話:春の嵐と『複合指揮法』

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 春というのは、どうしてこうも暴力的なくらいに「生きろ」と急かしてくるのだろう。

 アーリア魔法学園の正門へと続く長い並木道は、今まさに桜の雪崩に襲われていた。
 穏やかな春の日差し、なんて表現は生ぬるい。突風が吹くたびに、数億枚の花びらが視界を埋め尽くすピンク色の散弾となって降り注ぎ、地面のアスファルトが見えなくなるほどに塗り替えていく。
 死んだように静かだった冬が終わり、世界が急にボリュームつまみを最大までひねったような、圧倒的な生命の騒音。
 その光景を眩しそうに目を細めて見上げながら、ユウキは大きくあくびをした。

「……ふわぁ。平和だなぁ」
「どこがよ! ちょっとユウキ、聞いてんの!? 私の髪、花びらまみれなんだけど!」

 隣を歩くリリアが、燃えるような赤い髪を振り乱しながら叫んだ。
 彼女の髪には、まるで最初からそういう髪飾りだったかのように、桜の花びらが大量に絡みついている。制服の肩にも、鞄の上にも、ピンク色の侵略者が積もっていた。
 ユウキは彼女の頭についた花びらを一枚、無造作につまんで取る。

「いいんじゃないか? 春っぽくて」
「あんたねぇ……そういう適当なところが、本当にムカつく!」

 リリアは顔を真っ赤にして怒っているが、その頬の赤みが怒りによるものなのか、それとも別の感情によるものなのか、ユウキには判断がつかない。ただ、逆光の中で花びらを払う彼女の仕草が、妙にスローモーションのように目に焼き付いた。
 冬の間、少し伸びた彼女の髪が風に踊る。
 埃っぽい土の匂いと、甘ったるい花の香り。そして、春特有の、何か新しいことが始まりそうで、でも同時に何かが終わっていきそうな、胸がざわつく不安定な空気。

「おーい! 置いてくなよ筋肉(ブラザー)たち!」

 背後から、ドスドスという地響きと共に巨大な影が迫ってくる。ゴードンだ。
 進級して制服が新しくなったはずなのだが、彼のブレザーはすでに上腕二頭筋の膨張に耐えきれず、悲鳴のような糸の切れる音を立てていた。

「見ろよユウキ! この桜! 散り際こそが筋肉の美学だと思わんか! パンプアップした筋肉もまた、いつかは萎む! だからこそ美しい!」
「朝から暑苦しいなゴードン。筋肉と桜を哲学で結びつけるな」
「あー、眠い……。なんで春ってこんなに眠いの……」

 ゴードンの影からふらふらと現れたのはカイトだ。彼は歩きながら寝ている器用な特技を披露しつつ、風に吹かれて今にもどこかへ飛んでいきそうだ。その後ろには、教科書を完璧な角度で抱えたセレスティアと、少し背が伸びたシノ、そして無表情で周囲を観察しているルーンが続く。

 あの激動の1年生編を生き延びた「補習仲間」たち。
 奇跡的に全員が進級を果たし、そしてどういう因果か、またしても全員同じクラスに放り込まれた。

「さあ、急ぎましょう。始業式に遅れたら、またアーキバルド先生に何を言われるか分かりませんわ」

 セレスティアが眼鏡を押し上げながら先を促すが、その足取りはどこか弾んでいる。
 ユウキは仲間たちの背中を見ながら、ふと思う。
 去年の今頃は、自分がこの学園に馴染めるなんて思ってもいなかった。
 すべては移ろい、変わっていく。
 永遠に続くものなんて何もない。この騒がしくも愛おしい日常でさえ、いつかは桜のように散ってしまうのだろうか。
 胸の奥に、チクリと小さな棘が刺さったような感覚。
 それが「幸せが壊れることへの予感」だと気づかないふりをして、ユウキは歩き出した。

          ***

 2年F組の教室は、動物園の檻の中のような騒ぎだった。
 窓から吹き込む風がプリントを巻き上げ、誰かの使い魔であるカエルが黒板の上を跳ね回り、床にはなぜか土鍋がセットされて宴会の準備が進んでいる。
 ガララッ、と扉が開く音と共に、教室が一瞬だけ静まり返った。
 入ってきたのは、担任のアーキバルド先生だ。
 しかし、その姿は「威厳ある教師」とは程遠かった。目の下には深いクマ、無精髭は伸び放題、そして何より、体から漂う濃厚なアルコールの匂い。

「……おはよう、諸君。あー……頭が割れそうだ」

 先生は教卓に突っ伏すと、呻くように言った。

「進級おめでとう。そして、残念だったな。また私のクラスだ。……誰か、水をくれ。あと、できれば静寂を」
「先生! 迎え酒ならありますよ!」
「バカ者、今は勤務中だ。……後でこっそり持ってこい」

 相変わらずだ。ユウキは苦笑する。
 だが、先生は気だるげに顔を上げると、濁った瞳で教室を見渡した。その視線が、一瞬だけ鋭く光る。

「さて。2年生になった君たちに、最初に教えるのは『複合指揮法(ポリフォニー)』だ」

 先生が指を鳴らすと、黒板にチョークが勝手に文字を走り書きし始めた。
 『右手で攻撃、左手で防御』。
 シンプルな言葉だが、教室の空気が少しだけ引き締まる。

「魔法とは、世界というオーケストラへの指揮だと言ったな。1年生の時は、君たちは『ドーン!』とか『バーン!』とか、一つの楽器を大音量で鳴らすことしか考えなかった。だが、実際の演奏はそんなに単純じゃない」

 先生は二本のチョークを両手に持ち、黒板に別々の図形を描き始めた。右手で円を、左手で三角形を。同時に、完璧な速度で。

「右手で炎の旋律を激しく指揮しながら、左手では水の旋律を静かに指揮する。異なるリズム、異なる感情、異なる現象を、一人の指揮者の中で同時に共存させる。それが『複合指揮法』だ」
「えー、難しそう」
 カイトが机に頬杖をつきながらぼやく。
「そんな器用なことできるわけないじゃん。俺、右手で箸持ったら、左手はお留守になるよ?」
「それは君の脳のスペックの問題だ、カイト君」
 先生はため息をつき、「だが、これができないと死ぬぞ」とサラッと言い放った。

「いいか。人生というのは、いつだって『思い通りにいかないこと』の連続だ。敵は待ってくれないし、状況は刻一刻と変わる。一つのことに執着して、『攻撃しなきゃ!』と前のめりになれば防御がおろそかになり、『怖い!』と守りに入れば手詰まりになる」

 先生の言葉は、魔法の授業のようでいて、どこか人生訓のように響く。

「大切なのはバランスだ。どちらか一方に偏るんじゃない。熱さと冷たさ、怒りと冷静さ、緊張と緩和。相反するものを自分の中で同居させ、その中心にある『ちょうどいい場所(中道)』を見つけるんだ。……ま、口で言っても分からんだろうから、やってみろ」

 さあ、実習だ。
 生徒たちは中庭へと移動した。
 春の日差しは暖かいが、風はまだ少し冷たい。新緑の芝生の上で、2年F組の阿鼻叫喚が始まった。

「いくわよ! 私の華麗な複合魔法を見なさい!」

 先陣を切ったのは、やはりリリアだった。
 彼女は自信満々に両手を広げる。
「右手で最大火力の『フレア』! 左手で鉄壁の『ウォーターシールド』! 最強の矛と盾よ!」

 彼女の全身から、猛烈な魔力が噴き出す。
 だが。

「あ、あれ? ちょ、待っ……!」

 右手の炎が強まると、左手の水が蒸発し、慌てて左手に意識を向けると、今度は右手の炎が消えそうになる。
 「どっちも全力!」を出そうとした結果、彼女の魔力は体内で大渋滞を起こし、制御を失ったエネルギーが彼女自身をコマのように回転させ始めた。

「わーーーっ! 目が、目が回るぅぅぅ!」
「リリア、遠心力で火の粉が散ってる! 危ない!」

 ユウキが叫ぶが遅かった。回転するリリアは、そのまま火花を散らす人間花火となって芝生を転がり回る。

「むん! 次は俺だ!」
 ゴードンが前に出る。
「俺の筋肉は左右独立して動く! 右大胸筋で『岩石』! 左大胸筋で『鋼鉄』!」
 ビクン! ビクン! と胸の筋肉が交互に痙攣するが、魔法は何も発動しない。ただのマッスルポーズだ。
「……ゴードン、それは魔法じゃなくて、ただの威嚇だ」

 セレスティアはブツブツと数式を唱えながら挑んだが、「右手の出力係数と左手の粘性抵抗の計算が合いませんわ!」と頭を抱えてフリーズしてしまった。

 やはり、難しい。
 ユウキは自分の番が来て、前に進み出た。
 (二つのことを同時に、か)
 ユウキの特技は「無詠唱」。手順を飛ばして、結果だけをイメージする力だ。
 右手で「火」、左手で「水」。
 論理的に考えるのではなく、感覚的に。右手に熱いコーヒー、左手に冷たいジュースを持つようなイメージで。

 スッ、とユウキが手をかざすと、右手には小さな火の玉が、左手には水球が浮かび上がった。
 完璧ではないが、形にはなっている。

「お、できた」
「……へえ。つまんない魔法ね」

 不意に。
 背後から、ガムを噛むような、クチャッという音が聞こえた。
 振り返ると、そこには見知らぬ女性が立っていた。
 派手だ。とにかく派手だった。
 紫色のメッシュが入ったボサボサの髪。ライダースジャケットの下には、目玉の模様がプリントされたTシャツ。そして口元には、毒々しい色の風船ガムが膨らんでいる。
 教師というよりは、売れないパンクバンドのベーシストといった風貌だ。

「誰?」
「あたし? 今日から副担任になった、イライザ・ノイズだ。よろしくな、ヒヨっ子ども」

 イライザと名乗った女は、パチンとガムを割ると、けだるげにユウキを指差した。

「あんた、今『過程』をすっ飛ばしただろ? 結果だけ合わせりゃいいって顔してる。だから音がスカスカなんだよ。あんたの魔法は、CD音源をただ再生してるだけで、ライブ感がないのよ」
「え……?」
「世界の音を聞いてない。自分の中で完結しちゃってる。それじゃあ、ソロ演奏はできても、オーケストラじゃ通用しないわよ」

 ユウキは言葉に詰まった。
 図星だったからだ。ユウキの「無詠唱」は、世界との対話(詠唱)を拒否し、自分のイメージだけで世界を塗り替える力。それは便利だが、どこか孤独な作業でもあった。

「貸してみな」

 イライザ先生は、ユウキを押しのけると、適当に手を振った。
 その瞬間。
 ドォォォォン!
 まるでロックコンサートの特効のような爆音と共に、彼女の右手からは荒れ狂う炎の龍が、左手からは凍てつく氷の嵐が同時に巻き起こった。
 相反するはずの二つの属性が、ぶつかり合うことなく、まるでダンスを踊るように螺旋を描いて空へと昇っていく。
 カオスなのに、美しい。
 不協和音ギリギリのところで成立している、極限の調和。

「見な。火と氷は仲が悪い。だから無理に混ぜようとするな。お互いに『勝手にやってろ』って距離感で、それぞれの個性を暴れさせるんだ。あたしという指揮者の下でな」

 イライザ先生はニヤリと笑う。
「調和(ハーモニー)ってのは、みんなが同じ顔して行進することじゃない。バラバラな奴らが、同じステージで喧嘩しながら一つの曲を作る。それが『複雑』ってことさ」

 その圧倒的なデモンストレーションに、生徒たちはポカンと口を開けていた。
 アーキバルド先生だけが、やれやれと頭を振っている。
「……派手にやるなと言っただろう、イライザ。花壇が燃えているぞ」

          ***

 放課後。
 春の日は長く、夕焼けが校舎をオレンジ色に染め上げていた。
 補習の常連であるユウキたちは、イライザ先生に命じられた「花壇の修復作業」を終え、泥だらけになって水道場に集まっていた。
 冷たい水で顔を洗うと、火照った肌が引き締まる感覚が心地よい。

「あー、疲れた! なによあの新任! めちゃくちゃじゃない!」

 リリアがハンカチで顔を拭きながら文句を言う。その顔にはまだ少し泥がついている。
「でも、凄かったな。あの魔法」
 ユウキが言うと、リリアは少し悔しそうに唇を噛んだ。
「……まあ、認めてあげるわよ。悔しいけど、私の『全力』とは何かが違った。なんていうか、余裕があったっていうか」

 二人は並んで、校舎の裏手にあるベンチに座った。
 風が止み、夕暮れ特有の凪(なぎ)が訪れる。
 遠くから、運動部の掛け声と、吹奏楽部の練習する音が微かに聞こえてくる。トランペットの音が少し外れて、また吹き直す音。
 そんな、ありふれた放課後の音が、妙に胸に沁みた。

「ねえ、ユウキ」
「ん?」
「私たち、2年生になれたけどさ。これからもっと難しくなるのかな。魔法も、……関係も」

 リリアの言葉の端に、微かな不安が滲んでいる。
 彼女は膝の上で手をぎゅっと握りしめていた。
 一つに執着すれば、他がおろそかになる。
 魔法を極めようとすれば、普通の青春が遠のく。
 誰かと深く関わろうとすれば、傷つくリスクも増える。
 『これが欲しい』と願う気持ちが強ければ強いほど、それが手に入らなかった時の苦しみも、失う時の恐怖も大きくなる。
 今日習った「複合指揮法」の難しさは、まさにそこにあった。

 ユウキは、リリアの泥のついた頬を見つめる。
 拭いてやりたいと思った。でも、その手が一瞬ためらって、止まる。
 その距離感が、今の二人だった。

「難しくなるだろうな」
 ユウキは正直に言った。
「俺たちは、欲張りだからさ。強くなりたいし、楽しみたいし、誰かを守りたいし、自分も傷つきたくない。……でも、イライザ先生が言ってただろ。バラバラなままでいいって」

 ユウキは空を見上げる。
 茜色の空に、一番星が白く輝き始めていた。

「右手が不安で震えてても、左手で誰かの手を握ることはできる。心の中で『怖い』と思いながら、顔では『大丈夫』って笑うこともできる。……俺たち、そういう『矛盾』を抱えたままで、なんとかやっていくしかないんじゃないか?」

 それは、自分自身への言い聞かせでもあった。
 完璧な人間なんていない。完璧な調和なんてない。
 ただ、その場その場で、揺れ動きながらバランスを取り続けるしかないのだ。
 リリアは少し驚いたようにユウキを見て、それからふっと柔らかく笑った。

「……あんたにしては、まともなこと言うじゃない」
「失礼だな」
「ふふ。でも、そうね。不器用なりに、やってみるわ」

 リリアが立ち上がる。その拍子に、彼女の髪から最後の一枚となっていた桜の花びらが、ハラリと落ちた。
 それは風に乗って、夕闇の中へと消えていく。

「帰ろ、ユウキ。お腹空いた」
「ああ、そうだな」

 二人の影が長く伸びて、一瞬だけ重なる。
 ただそれだけのことが、なぜか奇跡のように感じられた。
 春の嵐は過ぎ去り、夜の静寂が足音もなく近づいてくる。
 ユウキは胸の奥で、まだ名付けられない感情が、静かに、しかし確かに脈打っているのを感じていた。
 それは「恋」と呼ぶにはまだ幼く、「友情」と呼ぶにはあまりに切ない、春だけの特別なノイズだった。

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