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第4話 ちくわと、私という名の渦
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「……お腹、空かないんですか?」
ふと、そんな間抜けな言葉が、意識の深層から浮かび上がって口をついて出ました。
これから死を迎えようとしている人間が、今際の際に発する言葉としてはあまりに場違いで、滑稽ですらあるでしょう。けれど、上下左右の感覚すら曖昧な、この乳白色の霧に満たされた境界のない空間に漂っていると、思考のピントがどうしても少しずれてしまうのです。
僕の脳裏には、ダンプカーのライトに視界を焼かれる直前、コンビニエンスストアの無機質な白い蛍光灯の下で手に取ったサンドイッチの映像が、網膜に焼き付いたかのように鮮明に蘇っていました。
指先に触れる、乾いたプラスチックの包装フィルムの冷たさと硬さ。冷蔵ショーケースから漏れ出す冷気が肌を撫でる感覚。
半分だけかじって、車のダッシュボードに置きっぱなしにしてしまった、あのミックスサンド。
薄いパンに挟まれたハムの安っぽい塩気と、時間の経過で少ししなしなになったレタスの、頼りなくも瑞々しい食感。舌に残る、添加物の味がするマヨネーズのねっとりとした風味。
でも、もう二度とそれらが喉を通ることはないのだと悟った瞬間、その味気ないはずの記憶の断片が、どうしようもなく愛おしく、宝石のように輝いて思えるのです。
「うふふ。死に直面してなお食欲だなんて、やっぱりどこまでいっても『生き物』なんですねえ」
女神は口元に透き通るような白魚の手を当てて、銀の鈴を転がすように楽しそうに笑いました。その声は、鼓膜を震わせる空気の振動というよりは、頭蓋骨の内側に直接響く音楽のように、甘く、心地よく反響します。
彼女が動くたび、身に纏った純白の衣が重力から解き放たれた水面のように揺らめき、百合の花の蜜を煮詰めたような、それでいて森の朝露のように清涼な香りがふわりと鼻腔をくすぐりました。
「でも、残念ながらここには二十四時間営業の明かりも、自動ドアの音もありません。それに、もしあったとしても……肉体を脱ぎ捨てつつある今のあなたには『食べる』必要なんてないんですよ」
「まあ、そうでしょうけど。……最後に、あの一口を味わいたかったな」
「『食べる』かぁ……」
彼女は陶器のように滑らかな人差し指を立て、何もない空中にくるりと円を描きました。指先が通った軌跡が淡い金色の光の帯となり、そこに突如として質量が生まれます。
ポンッ、という間の抜けた音がして現れたのは、茶色く焼き色のついた一本の「ちくわ」でした。
この神聖な空間には似つかわしくない、醤油の焦げたような香ばしい匂い。湯気を立て、まるでおでん鍋の出汁から今引き上げられたばかりのような、妙に生々しいリアリティを持って、それは僕の目の前にぷかりと浮いています。
「人間って、形としては、この『ちくわ』とまったく同じだって知ってました?」
「は? ちくわ?」
僕がぽかんとして口を開けていると、彼女はちくわの空洞になっている中心部分を覗き込むように指差しました。
「人間の体って、入り口である口から、出口であるお尻の穴まで、一本の長いトンネルで繋がっていますよね?
つまり、人間は風船のように閉じた袋状の生き物ではなくて、真ん中に穴が貫通している『管(くだ)』なんです」
彼女は浮遊するちくわの表面をつんつんと指先で突きながら、事も無げに驚くべきことを口にします。弾力のあるその物体がぷるぷると揺れるたび、僕の中にある確固たる「人体」への認識が、足元からぐらぐらと揺さぶられるようでした。
「だからね、あなたがご飯を口に入れて、飲み込んで、お腹の中に入れたとしても……それは物理的にはまだ『体の外』にあるのと一緒なんですよ」
「えっ? いやいや、胃の中は体の中でしょう?」
「いいえ。ちくわの穴の中にキュウリを突っ込んだとして、そのキュウリはちくわの一部(・・)じゃありませんよね? ただ穴にハマっているだけです。
それと同じです。
消化管というのは、皮膚が内側に折り畳まれただけで、あなたの体の中心を貫通している『外の世界』なんです」
彼女は慈愛に満ちた教師のように、あるいは幼子に言い聞かせる母親のように、優しく解説を続けます。
「食事というのは、そのトンネルの中に物質を放り込んで、通り過ぎるまでのわずかな間に、必要な栄養素だけを『これ欲しい!』って壁から吸い取る――精巧なろ過作業に過ぎません。
いらないものは、そのままトンネルの出口から排泄物として出ていく。
あなたは、ただの高性能なフィルター機能付きの掃除機みたいなものなんです」
言われて、僕は自分の体を見下ろしました。
今まで確かな質量と熱を持って存在していたはずの手足が、急にスカスカのプラスチックパイプのように思えてきます。肋骨の内側を、冷たい風がヒュウヒュウと吹き抜けていくような感覚。
僕が「美味しい」と感じ、幸福に浸っていたあの瞬間も、ただ物質が管を通過した際に生じた化学反応の信号に過ぎなかったというのでしょうか。
自分の中身が空っぽになり、頼りない虚無感が胸をよぎりました。
「じゃあ……僕という『中身』はどこにあるんですか? 食べたもので体が作られているなら、昨日のサンドイッチが僕なんですか?」
「鋭いですね」
彼女が軽く手を振ると、宙に浮いたちくわは光の微粒子となって霧散しました。
代わりに、空間がさざ波のようにぐにゃりと歪み、雄大な「川」の映像が映し出されます。
ごうごうと低い地響きのような音を立てて流れる水流は、圧倒的なエネルギーと水量で、絶え間なく動き続けています。水飛沫が上がり、光を浴びてキラキラと輝いていました。
「昨日のあなたの体を作っていた粒(原子)は、数ヶ月後には新陳代謝で全部入れ替わって、汗や呼気となって別のどこかへ行ってしまいます。
今のあなたを作っている粒も、元を辿れば、誰かが吐いた息だったり、遥か昔の恐竜の体の一部だったり、あるいは道端の岩や雨水だったりしたものです」
彼女は川面の一部で、激しく回転している「渦」を指差しました。水が螺旋を描き、中心に向かって落ち込んでいくその場所です。
「川の水は、一瞬たりとも同じ場所にはとどまりませんよね? 次から次へと新しい水が流れ込んで、去っていきます。
でも、水がすごい速さでぐるぐる回っている『渦』の形だけは、常にそこに見え続けます。
あなたという存在は、この『渦』と同じなんです」
「渦……」
「そう。物質という水が、口から入ってすごい勢いで通り抜けていく。
その絶え間ない流れの中で、たまたま『マサキさん』という形に見えているだけの、一時的な現象(・・)。
それがあなたです」
彼女はすっと距離を詰め、僕の胸に手を当てました。
そこにはトクトクと脈打つ心臓の鼓動があるはずなのに、彼女の言葉を聞いた今となっては、それすらもただの水流の振動のように感じられます。
実体はないのだと、突きつけられているようです。触れている彼女の手のひらからも、温度というよりは、何か大きな流れの奔流を感じました。
「物質はあなたの中に留まらない。ただ通り過ぎていくだけ。
だから、あなたという『固まった何か』なんて、本当はどこにもないんですよ。
ただの現象。ただの流れ。動的な平衡状態にあるシステム。
……ね? そう思うと、たかだかサンドイッチ一つに執着するのも、なんだか馬鹿らしくなってきませんか?」
彼女の言葉は、僕というアイデンティティを根こそぎ否定する残酷なものでした。
けれど不思議と、嫌な気分ではありませんでした。むしろ、背負っていた重い荷物を下ろしたような、羽が生えたような軽やかささえ感じます。
僕は確固たる「個体」として孤独に世界と対峙していたのではなく、世界という大きな流れの中に一瞬だけ生じた「ひと時の模様」に過ぎない。
そう考えると、死ぬことすらも、「渦の回転が止まり、元のきれいな水流に戻るだけ」のことのように思えてきたからです。死への原初的な恐怖よりも、どこか懐かしさにも似た安堵が、じわりと細胞の一つ一つに染み渡っていきました。
「……なるほど。僕はちくわで、渦だったのか」
僕が力なく苦笑いすると、彼女はまた、冬の終わりに差す春の日差しのように優しく微笑みました。
「ええ。とても可愛らしい渦ですよ。
さあ、お腹の話はおしまい。
次は、その渦を苦しめている『心の痛み』について、お話ししましょうか」
不意に、彼女の瞳の奥が、すっと静かに細められました。
先ほどまでの慈愛に満ちた光とは違う、何か物理的な肉体を超えた深淵を覗き込むような目。僕の胸の奥、心臓よりもさらに深い場所にこびりついた、ドロドロとした暗い澱(おり)を、冷徹なまでに見透かすような視線でした。
(第5話へ続く)
ふと、そんな間抜けな言葉が、意識の深層から浮かび上がって口をついて出ました。
これから死を迎えようとしている人間が、今際の際に発する言葉としてはあまりに場違いで、滑稽ですらあるでしょう。けれど、上下左右の感覚すら曖昧な、この乳白色の霧に満たされた境界のない空間に漂っていると、思考のピントがどうしても少しずれてしまうのです。
僕の脳裏には、ダンプカーのライトに視界を焼かれる直前、コンビニエンスストアの無機質な白い蛍光灯の下で手に取ったサンドイッチの映像が、網膜に焼き付いたかのように鮮明に蘇っていました。
指先に触れる、乾いたプラスチックの包装フィルムの冷たさと硬さ。冷蔵ショーケースから漏れ出す冷気が肌を撫でる感覚。
半分だけかじって、車のダッシュボードに置きっぱなしにしてしまった、あのミックスサンド。
薄いパンに挟まれたハムの安っぽい塩気と、時間の経過で少ししなしなになったレタスの、頼りなくも瑞々しい食感。舌に残る、添加物の味がするマヨネーズのねっとりとした風味。
でも、もう二度とそれらが喉を通ることはないのだと悟った瞬間、その味気ないはずの記憶の断片が、どうしようもなく愛おしく、宝石のように輝いて思えるのです。
「うふふ。死に直面してなお食欲だなんて、やっぱりどこまでいっても『生き物』なんですねえ」
女神は口元に透き通るような白魚の手を当てて、銀の鈴を転がすように楽しそうに笑いました。その声は、鼓膜を震わせる空気の振動というよりは、頭蓋骨の内側に直接響く音楽のように、甘く、心地よく反響します。
彼女が動くたび、身に纏った純白の衣が重力から解き放たれた水面のように揺らめき、百合の花の蜜を煮詰めたような、それでいて森の朝露のように清涼な香りがふわりと鼻腔をくすぐりました。
「でも、残念ながらここには二十四時間営業の明かりも、自動ドアの音もありません。それに、もしあったとしても……肉体を脱ぎ捨てつつある今のあなたには『食べる』必要なんてないんですよ」
「まあ、そうでしょうけど。……最後に、あの一口を味わいたかったな」
「『食べる』かぁ……」
彼女は陶器のように滑らかな人差し指を立て、何もない空中にくるりと円を描きました。指先が通った軌跡が淡い金色の光の帯となり、そこに突如として質量が生まれます。
ポンッ、という間の抜けた音がして現れたのは、茶色く焼き色のついた一本の「ちくわ」でした。
この神聖な空間には似つかわしくない、醤油の焦げたような香ばしい匂い。湯気を立て、まるでおでん鍋の出汁から今引き上げられたばかりのような、妙に生々しいリアリティを持って、それは僕の目の前にぷかりと浮いています。
「人間って、形としては、この『ちくわ』とまったく同じだって知ってました?」
「は? ちくわ?」
僕がぽかんとして口を開けていると、彼女はちくわの空洞になっている中心部分を覗き込むように指差しました。
「人間の体って、入り口である口から、出口であるお尻の穴まで、一本の長いトンネルで繋がっていますよね?
つまり、人間は風船のように閉じた袋状の生き物ではなくて、真ん中に穴が貫通している『管(くだ)』なんです」
彼女は浮遊するちくわの表面をつんつんと指先で突きながら、事も無げに驚くべきことを口にします。弾力のあるその物体がぷるぷると揺れるたび、僕の中にある確固たる「人体」への認識が、足元からぐらぐらと揺さぶられるようでした。
「だからね、あなたがご飯を口に入れて、飲み込んで、お腹の中に入れたとしても……それは物理的にはまだ『体の外』にあるのと一緒なんですよ」
「えっ? いやいや、胃の中は体の中でしょう?」
「いいえ。ちくわの穴の中にキュウリを突っ込んだとして、そのキュウリはちくわの一部(・・)じゃありませんよね? ただ穴にハマっているだけです。
それと同じです。
消化管というのは、皮膚が内側に折り畳まれただけで、あなたの体の中心を貫通している『外の世界』なんです」
彼女は慈愛に満ちた教師のように、あるいは幼子に言い聞かせる母親のように、優しく解説を続けます。
「食事というのは、そのトンネルの中に物質を放り込んで、通り過ぎるまでのわずかな間に、必要な栄養素だけを『これ欲しい!』って壁から吸い取る――精巧なろ過作業に過ぎません。
いらないものは、そのままトンネルの出口から排泄物として出ていく。
あなたは、ただの高性能なフィルター機能付きの掃除機みたいなものなんです」
言われて、僕は自分の体を見下ろしました。
今まで確かな質量と熱を持って存在していたはずの手足が、急にスカスカのプラスチックパイプのように思えてきます。肋骨の内側を、冷たい風がヒュウヒュウと吹き抜けていくような感覚。
僕が「美味しい」と感じ、幸福に浸っていたあの瞬間も、ただ物質が管を通過した際に生じた化学反応の信号に過ぎなかったというのでしょうか。
自分の中身が空っぽになり、頼りない虚無感が胸をよぎりました。
「じゃあ……僕という『中身』はどこにあるんですか? 食べたもので体が作られているなら、昨日のサンドイッチが僕なんですか?」
「鋭いですね」
彼女が軽く手を振ると、宙に浮いたちくわは光の微粒子となって霧散しました。
代わりに、空間がさざ波のようにぐにゃりと歪み、雄大な「川」の映像が映し出されます。
ごうごうと低い地響きのような音を立てて流れる水流は、圧倒的なエネルギーと水量で、絶え間なく動き続けています。水飛沫が上がり、光を浴びてキラキラと輝いていました。
「昨日のあなたの体を作っていた粒(原子)は、数ヶ月後には新陳代謝で全部入れ替わって、汗や呼気となって別のどこかへ行ってしまいます。
今のあなたを作っている粒も、元を辿れば、誰かが吐いた息だったり、遥か昔の恐竜の体の一部だったり、あるいは道端の岩や雨水だったりしたものです」
彼女は川面の一部で、激しく回転している「渦」を指差しました。水が螺旋を描き、中心に向かって落ち込んでいくその場所です。
「川の水は、一瞬たりとも同じ場所にはとどまりませんよね? 次から次へと新しい水が流れ込んで、去っていきます。
でも、水がすごい速さでぐるぐる回っている『渦』の形だけは、常にそこに見え続けます。
あなたという存在は、この『渦』と同じなんです」
「渦……」
「そう。物質という水が、口から入ってすごい勢いで通り抜けていく。
その絶え間ない流れの中で、たまたま『マサキさん』という形に見えているだけの、一時的な現象(・・)。
それがあなたです」
彼女はすっと距離を詰め、僕の胸に手を当てました。
そこにはトクトクと脈打つ心臓の鼓動があるはずなのに、彼女の言葉を聞いた今となっては、それすらもただの水流の振動のように感じられます。
実体はないのだと、突きつけられているようです。触れている彼女の手のひらからも、温度というよりは、何か大きな流れの奔流を感じました。
「物質はあなたの中に留まらない。ただ通り過ぎていくだけ。
だから、あなたという『固まった何か』なんて、本当はどこにもないんですよ。
ただの現象。ただの流れ。動的な平衡状態にあるシステム。
……ね? そう思うと、たかだかサンドイッチ一つに執着するのも、なんだか馬鹿らしくなってきませんか?」
彼女の言葉は、僕というアイデンティティを根こそぎ否定する残酷なものでした。
けれど不思議と、嫌な気分ではありませんでした。むしろ、背負っていた重い荷物を下ろしたような、羽が生えたような軽やかささえ感じます。
僕は確固たる「個体」として孤独に世界と対峙していたのではなく、世界という大きな流れの中に一瞬だけ生じた「ひと時の模様」に過ぎない。
そう考えると、死ぬことすらも、「渦の回転が止まり、元のきれいな水流に戻るだけ」のことのように思えてきたからです。死への原初的な恐怖よりも、どこか懐かしさにも似た安堵が、じわりと細胞の一つ一つに染み渡っていきました。
「……なるほど。僕はちくわで、渦だったのか」
僕が力なく苦笑いすると、彼女はまた、冬の終わりに差す春の日差しのように優しく微笑みました。
「ええ。とても可愛らしい渦ですよ。
さあ、お腹の話はおしまい。
次は、その渦を苦しめている『心の痛み』について、お話ししましょうか」
不意に、彼女の瞳の奥が、すっと静かに細められました。
先ほどまでの慈愛に満ちた光とは違う、何か物理的な肉体を超えた深淵を覗き込むような目。僕の胸の奥、心臓よりもさらに深い場所にこびりついた、ドロドロとした暗い澱(おり)を、冷徹なまでに見透かすような視線でした。
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