ミステリー研究会は、謎を解かない

Gaku

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第一部:ミステリー研究会、始動

第4話「呪いの原稿と謎のメッセージ」

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あの夜、空に虹色の光を見てから一週間が過ぎた。季節は、燃えるような真夏への歩みを一旦止め、深く、長い溜息をつくかのように、梅雨の腕の中へと沈んでいった。
分厚い雲が空を覆い、世界から彩度という概念を奪い去る。朝も昼も夜も、等しく、湿った灰色の光に満たされていた。しとしと、しとしと。雨は、まるで世界の終わりまで降り続くかのように、単調なリズムでアスファルトを叩き続ける。窓の外の景色は、一枚の濡れた和紙を隔てて見るように、輪郭が滲み、ぼやけていた。
会社のオフィスから外を眺めると、雨に打たれた街路樹の葉が、諦めたように重たげに枝を垂らしている。その深い緑色は、光を失い、まるで黒に近い沈んだ色合いに見えた。道行く人々は、色とりどりの傘の花を咲かせているが、その歩みはどこか気怠く、うつむきがちだ。
俺、佐藤健太の心も、この空模様と同じだった。
先週末に見た、あの光。あの、物理法則を無視した、美しくも不気味な光の軌跡。あれは、幻ではなかった。ミステリー研究会の全員が、同時に目撃した、厳然たる事実だ。
そして、その光を見つめていた影山さんの、あの横顔。
『さみしい』という声を聞いた時と同じ、深い悲しみの色。
あの二つの出来事は、俺の中で、点と線で結ばれつつあった。あの事務所が追いかける「ミステリー」は、単なるご近所トラブルや勘違いでは終わらない。その根底には、影山さんの過去に繋がる、巨大で、そしてひどく物悲しい、本物の謎が横たわっている。
その予感は、俺の灰色の日常に、新たな色を与えていた。それは、晴れやかな青でも、情熱の赤でもない。嵐の前の空のような、期待と不安が混じり合った、目が離せない紫黒色だった。
しとしと、しとしと。
雨音は、思考を内へ内へと向かわせる。仕事用のファイルを前にしながら、俺の頭の中は、あの事務所のことでいっぱいだった。
今日は、行ってみようか。あの扉を開けば、また、この退屈な現実を忘れさせてくれる、混沌(カオス)が待っているだろうか。
終業のチャイムが鳴ると同時に、俺は鞄を掴んで席を立った。降りしきる雨の中、傘に当たる雨粒のオーケストラを聞きながら、足早にあの雑居ビルへと向かった。

鉄階段は、雨に濡れて黒光りし、一歩踏み出すごとに、ちゅ、と湿った音を立てた。ドアを開けると、むわりとした空気が俺を迎える。湿気と、古書の匂い、そして今日は、いつもより強く、影山さんの淹れるまずいコーヒーの香りがした。
「おお、佐藤君か。いいところに来た」
影山さんは、ビーカーを片手に、デスクの上で山積みになった文献と格闘していた。
「こんな雨の日は、思索を深めるのに最適だ。どうだね、君も世界の真理について、語り明かさないか?」
「いえ、俺は別に…」
ソファでは、麗華さんが窓の外の雨を眺め、物憂げな表情でため息をついていた。
「ああ、この雨は、まるで天が流す涙のよう…。失われた恋の記憶が、この胸を締め付けるわ…」
「雨が降ると古傷が痛むんだよな。昔、柔道の試合でやられた肩が、ズキズキしやがる」
権田さんは、自分の肩をぐるぐると回している。
『湿度が85%を超えました。カビの発生に注意してください。除湿モードを推奨します』
電脳は、現実的なアドバイスを合成音声で告げていた。
全員、この長雨に少しうんざりしているようだ。俺もソファに腰を下ろそうとした、その時だった。
事務所の隅。いつもは誰も座っていない来客用の椅子に、一人の女性が座っていることに気づいた。
黒いワンピースに、黒いカーディガン。化粧気のない顔は、睡眠不足なのか、目の下にうっすらと隈ができていた。年の頃は、俺より少し下だろうか。彼女は、自分の膝の上に置いたノートパソコンの入ったバッグを、まるで呪いの品でも見るかのように、怯えた目で見つめている。
その場の誰とも話さず、ただ俯いて、じっと動かない。彼女の周りだけ、この事務所の混沌とした空気から切り離され、重く、よどんだ空気が漂っていた。
影山さんが、俺に気づかせようと、わざとらしく咳払いをした。
「紹介しよう、佐藤君。彼女が、本日の依頼人、蒼井(あおい)さんだ。彼女は、言葉の亡霊に取り憑かれている」
蒼井さんは、その言葉にびくりと肩を震わせ、おずおずと顔を上げた。その瞳は、雨に濡れた夜の路面のように、頼りなく光を反射していた。
「…初めまして。蒼井、です」
声は、雨音にかき消されてしまいそうなほど、か細かった。
「蒼井さんは、小説家なんだ。数年前に、新人賞を受...」
「やめてください!」
影山さんの言葉を、蒼井さんが、悲鳴のような声で遮った。
「私なんて…小説家じゃ、ありません…もう、書けないんです…書いちゃ、いけないんです…」
彼女は、自分のパソコンバッグを、さらに強く抱きしめた。
麗華さんが、そっと彼女の隣に寄り添う。
「どうして?あなたの中から湧き出る物語を、なぜ、堰き止めてしまうの?」
「だって…呪われてるんです、私の原稿は…」
蒼井さんは、絞り出すように語り始めた。彼女は数年前に新人賞を受賞してデビューしたものの、二作目の執筆に難航しているらしい。
「書こうとすると、必ず、悪いことが起こるんです」
「悪いこと?」
「はい…。プロットができた日は、高熱を出して三日寝込みました。第一章を書き上げた日は、パソコンのデータが全部消えました。昨日、やっとの思いでクライマックスを書いていたら、実家で飼ってる猫が、事故に遭ったって…」
幸い、猫の命に別状はなかったらしいが、彼女の心は、もう限界だった。
「この物語が、私に『書くな』って言ってるんです。私が書こうとするたびに、私や、私の大切なものを、傷つけようとするんです…!」
それは、あまりにも切実な叫びだった。
影山さんの目が、きらりと光る。
「書き手本人を攻撃する、意思を持った原稿…。メタフィクションの悪夢そのものじゃないか!名付けよう、『生命を持つ原稿(リビング・マニュスクリプト)の呪い』と!」
「なんてこと…。物語が、生みの親に牙を剥くなんて、ギリシャ悲劇よりも救いがないわ…」
「よく分からねえが、そいつは卑怯だな!正々堂々、作品で勝負しないで、作者を攻撃するなんざ、三下のやることだ!」
権田さんの怒りの矛先は、もはや作品そのものに向いている。
『呪いの妥当性を検証します。発生事象、発熱、データ消失、ペットの事故。これらは、執筆行為との間に、直接的な因果関係は認められません。偶然、あるいは、心理的要因による体調不良の可能性が高いと推測されますが…』
「だが、当人が『呪い』だと感じているのなら、それは我々が解くべき『謎』だ」
影山さんは、電脳の冷静な分析を遮った。
「呪いを解く方法は、ただ一つ」
彼は、事務所の真ん中に立ち、高らかに宣言した。
「呪いには、より強力な『物語』をぶつけるしかない。我々、ミステリー研究会の総力を結集し、彼女の呪いを打ち破る、最強の『対抗小説(カウンター・ノベル)』を創造する!」
…また、嫌な予感がする。

「まず、世界観の設定からだ」
影山さんは、ホワイトボードの前に立ち、意気揚々と語り始めた。電脳のノートパソコンが、全員の中心に置かれている。これから、この一台のパソコンで、五人が一つの物語を紡ぐらしい。地獄のような共同作業の始まりだ。
「主人公は、記憶を失った探偵。彼は、自分が誰なのか、なぜここにいるのか、その謎を解くために、夜な夜な雨の街を彷徨う…どうだね、ハードボイルドだろう?」
影山さんの提案に、蒼井さんが、少しだけ興味深そうな顔をした。
だが、その設定に、麗華さんが待ったをかけた。
「ボス、お待ちください!ただ記憶を失っているだけでは、ドラマ性が足りませんわ!その探偵には、かつて愛した女性がいたのです。しかし、彼女は、彼の目の前で、嵐の岬から身を投げてしまった…。探偵は、そのショックで記憶を失ったのです!」
「ほう、悲恋の過去か。それもいいな」
「いや、待てよ」
今度は、権田さんが口を挟んだ。
「探偵だの恋だの、まどろっこしい!その探偵は、実は、秘密組織によって改造された、サイボーグ戦士なんだ!悪の組織と戦うために、非情な戦闘マシーンとして蘇ったんだよ!」
「サイボーグですって?権田さん、いきなりジャンルが変わりますわ!」
「うるせえ!男なら、拳で語れ!」
三人の意見が、早くも衝突する。
『皆さんの意見を統合します』
その時、電て脳が、冷静な合成音声で割って入った。
『主人公は、かつて愛した女性を崖から突き落とした悪の秘密組織に復讐を誓う、記憶喪失のサイボーグ探偵。これでどうでしょう』
「「「それだ!!」」」
なぜか、三人の意見が一致した。物語は、開始五分で、とんでもない方向に舵を切り始めた。蒼井さんは、もう、ぽかんと口を開けている。
「よし、じゃあ俺が書く!」
権田さんが、キーボードに指を置く。しかし、その巨大な指は、一度に三つのキーを同時に押してしまう。
「ああ、もう!貸しなさい!」
麗華さんが、権天さんを突き飛ばし、華麗な手つきでタイピングを始めた。
『雨の街。探偵・ジョニーは、トレンチコートの襟を立てた。彼の右腕は、超合金製のサイコガンだ。だが、彼の心は、嵐の岬に散った恋人・キャサリンへの想いで、雨に濡れていた。「キャサリン…俺は、お前を殺した『黒い蜥蜴団』を、絶対に許さない…!」』
「素晴らしい導入だわ!」と自画自賛する麗華さん。
「待て、麗華!セリフが甘っちょろい!『黒い蜥蜴団』の連中は、全員俺がこのサイコガンで、宇宙のチリにしてやる!…だろ!」
権田さんが、横から口を出す。
その時、突然、オフィスのドアが、ドゴォン!という轟音と共に吹き飛んだ。
『…というシーンから始めましょう』
電脳が、しれっと書き加えた。
「待て、電脳!なぜドアが吹き飛ぶ!」
『権田さんの意見を反映しました。敵の急襲シーンです。ドアを吹き飛ばして現れたのは、サイボーグゴリラ、『ゴリラ・デストロイヤー』です』
「ゴリラ!?」
全員が叫ぶ。
『ゴリラ・デストロイヤーのパンチが、ジョニーを襲う!だが、ジョニーはそれを華麗にかわし、こう言うのです。「その拳、悲しいほどに純粋だわ。あなたも、組織に利用されているだけなのね…!」』と、麗華さんが書き足す。
『ゴリラが叫ぶ。「うるさい!俺は、戦うことでしか、自分の存在を証明できねえんだ!」』と、権田さんが叫ぶ。
サイボーグ探偵とサイボーグゴリラが、悲しい過去を背負いながら、雨の街で拳を交える。
なんだ、この物語は。
哲学も、悲恋も、SFも、格闘も、全部ごちゃ混ぜになった、闇鍋のような小説。
蒼井さんは、最初は呆気に取られていたが、いつの間にか、その肩は、くつくつと小刻みに震えていた。そして、とうとう、声を上げて笑い出したのだ。
それは、俺がこの事務所で初めて見る、彼女の、心からの笑顔だった。

「…ふふっ…あはははは!」
一頻り笑った後、蒼井さんは、涙の滲んだ目で、俺たちを見た。
「ありがとうございます…なんだか、馬鹿馬鹿しくなっちゃいました」
彼女は、静かに語り始めた。
デビュー作が、思いがけず評価されたこと。次作へのプレッシャー。面白いものを書かなければ、という焦り。いつしか、書くことは、楽しい創造から、苦しい義務に変わっていた。
「だから、無意識に、言い訳を探してたんだと思います。『呪い』のせいにすれば、書けない自分を、責めなくて済むから…」
失敗するのが、怖かった。才能がないと、思われるのが、怖かった。
彼女の告白に、事務所は、先程までの喧騒が嘘のように、静まり返っていた。雨音だけが、優しく響いている。
麗華さんが、そっと彼女の肩に手を置いた。
「わかるわ。わたくしも、舞台に立つのが、怖くなる時があるもの。一度掴んだ拍手喝采を、失うのが、怖くて…」
「俺もだ」と、権田さん。「試合で負けるのは、自分の弱さを認めなきゃならねえってことだからな。そいつは、どんなパンチよりも、痛えんだ」
皆、それぞれの形で、恐怖と戦っている。
蒼井さんの瞳に、再び涙が浮かんだ。だが、それは、先程までの絶望の涙ではなかった。
影山さんは、いつの間にか蒼井さんの隣に立ち、その頭に、ぽんと軽く手を置いた。
「物語は、作者を罰したりしないよ、蒼井君。物語は、いつだって、君が心の扉を開けてくれるのを、静かに待っている。君が書くのを恐れること、それこそが、唯一の呪いなんだ。…そして、その呪いは、君が笑った瞬間に、もう解け始めている」
その言葉は、まるで魔法のように、蒼いさんの心を解きほぐしていくようだった。
「…私、もう一度、書いてみます。皆さんが作ってくれた、あのハチャメチャなサイボーグゴリラの話よりは、きっと、いいものが書けると思うから」
彼女は、そう言って、はにかむように笑った。

「これが、私の『呪い』の原稿です」
勇気を取り戻した蒼井さんは、自分のノートパソコンを開き、ファイルを起動した。
「まだ、途中なんですけど…」
画面に、美しい言葉で綴られた、幻想的な物語が表示される。それは、呪いなどとは到底思えない、才能のきらめきに満ちた文章だった。
「ほう、これは…」
影山さんが、興味深そうに画面を覗き込んだ、その瞬間だった。
バチッ、という音と共に、パソコンの画面が、真っ暗になった。
「えっ!?」
蒼井さんが、悲鳴を上げる。
次の瞬間、闇に沈んだ画面の中央に、一筋の白い光が走った。
それは、文字を形作っていく。
平仮名で、たった四文字。
『会いたい』
その言葉は、まるで悲痛な叫びのように、暗闇の中に浮かび上がった。
そして、一瞬の瞬きの後、画面は元に戻り、何事もなかったかのように、蒼井さんの原稿を表示した。
「い、今のは…?」
俺は、心臓が跳ね上がるのを感じた。今の、見たか?
「え?何がですか?」
蒼井さんは、一瞬画面が暗くなったことしか、気づかなかったようだ。
麗華さんも権田さんも、首を傾げている。
『ああ、典型的なグラフィックボードの描画エラーですね』
電脳が、冷静に解説した。
『長時間の使用で、メモリに負荷がかかったんでしょう。再起動すれば、おそらく直ります。大したことじゃありませんよ』
専門家のその言葉に、皆、「なんだ」という顔で納得している。
だが、俺は知っている。
違う。あれは、ただのバグじゃない。
あの『会いたい』という言葉には、心が、魂が、宿っていた。
『さみしい』と呟いた、あの声と同じ。
空で輝いた、あの光と同じ。
切実で、孤独で、誰かに届けたいと、必死に願う、強い想い。
俺は、影山さんを見た。
彼は、蒼井さんのパソコンの画面を、ただ、じっと見つめていた。その瞳には、何の感情も浮かんでいない。
いや、違う。
その瞳の奥深く。誰も気づかない、その場所で、大きな悲しみの波が、静かに、揺らめいていた。
しとしと、しとしと。
雨は、まだ降り続いている。
呪いが解けたはずのこの部屋に、新たな、そして、より深く、悲しい謎の雨が、静かに降り注ぎ始めていた。

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