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3 植物怪人に媚薬みたいな液体をかけられたせいで気持ちよくしてもらいたくなっちゃいました
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その日、正義の守護者である魔法少女ミルティ=クラウゼは巡回の途中で、クリスタルから警報を受け取った。
「魔力反応……大きい。すぐ近くだわ!」
駆けつけたのは、市街地にぽっかり空いた空き地。
そこには不自然に繁茂する緑と、艶かしい甘い香り――。
「――よく来たな。魔法少女」
その声と共に、地面から生える巨大な蕾が、ぬるりと開いた。
中から現れたのは、マントをまとい、花のような意匠の仮面をつけた男だった。
「俺は植物怪人ヴァルダイン! この街にあふれる魔力は上質だ。人間を苗床にして咲く花こそ、俺の種に相応しい」
ヴァルダインが仮面の下でくくっと笑う気配がした。
ミルティの背筋に寒気が走る。
それは巨大な植物型モンスターと言うだけでも恐怖だが――何よりその威圧感と余裕が怖かったのだ。
(応援を――ううん。時間がない。なんとか食い止めないと)
「あなたの思い通りにはさせません!」
ミルティがステッキを構えて叫ぶと、ヴァルダインの仮面がこちらを向いた。
「ほう……。ひとりで立ち向かう気か……」
「っ……!」
ヴァルダインが、にたりと笑う。
「面白い」
次の瞬間――ミルティの視界は、巨大な花で埋め尽くされていた。
「えっ……⁉ きゃあ!」
「くくく……俺の花は美しいだろう?」
その声と同時に、花がゆっくりと開く。
中から出てきたのは――無数の太い蔓だった。
「ひっ……!」
脚を、腰を、手首を。蔓はミルティの身体にぐるぐると絡みつく。
一瞬の隙を突かれてしまった彼女の身体は、天に向かって吊るし上げられるように持ち上げられた。
「く……っ!」
必死に抵抗するが、蔓の力は強く、びくともしない。
それどころか、さらに強く引き寄せられて、身体が大きくしなった。
「――っ!」
バランスを崩して倒れそうになったところを、太い蔓が巻きつき支える。
その隙に他の蔓もミルティの身体に巻きつき始めた。
まるで蛇のように身体を這い回る蔓の動きは、どこか淫らで――。
「……っ、や、め……っ!」
「くくく……。いい格好だな」
ヴァルダインが笑いながら近づいてくる。
その気配にぞわりと肌が粟立った。
「こんなもの……」
ミルティは手にした杖に魔力を込める。身体に巻き付く蔓を断ち切ろうとしたそのときだ。
ヴァルダインが「おい」と口を開いた。
「お前に訊きたいことがある。――最近、白輝会の魔法少女とこちらの組織の怪人が密会しているという噂がある。お前、なにか知っているか?」
「え…………?」
ヴァルダインの言葉に、ミルティは思わず杖を下ろしてしまった。
(そ、それってもしかして……ノクスとわたし……)
動揺した隙を突くように、蔓が強く身体に絡みつく。
そのまま強く締め上げられ――ミルティは苦痛に顔を歪めた。
「っ、う……!」
「答えろ。お前か? それとも別の魔法少女か?」
「……っ」
ヴァルダインの鋭い視線が突き刺さる。
心当たりがありすぎる。
ミルティは、思わず視線を逸らしてしまった。
「答えられないのか?」
ヴァルダインの蔓がさらに強く身体を締め上げる。
「あぁっ……!」
「まあいい。答えたくなるようにしてやろう」
ヴァルダインが近づいてくる。
その仮面の奥の瞳が、ぎらりと光ったような気がした。
「っ……!」
「これは、特別製の《融花液》だ」
ヴァルダインが指を鳴らすと、蔓の先端から透明な液体が滴り落ちる。
それがミルティの戦闘服にぽたり、ぽたりと落ちた途端――シュウゥ、と音を立てて溶けていく。
「なっ……⁉」
布地がじゅくじゅくと崩れ、肌が晒されていく。
肩、胸元、腹部――服が消えていくたび、空気が肌に触れるたび、熱が内部から湧き上がる。
「な、なに、これ……⁉ あ、あつ……くなって……」
「融花液には、《花粉麻薬》を混ぜてある。お前の身体は熱く淫らになり、嘘がつけなくなる」
「っく、この……! う、あ……っ……!」
身体がどんどん熱く火照っていく。
杖を握る指先が痺れてきた。
戦闘服の大半は融花液で溶かされ、ほとんど半裸の状態だ。
(このままじゃ……)
ヴァルダインがじりじりと近づいてくる。
「抵抗するな。さあ、答えろ。密会していたのが誰か知っているのか?」
「…………」
視界がぐるぐると回っているような、不思議な感覚だった。
まるで酩酊しているような――いや、それよりももっと深い。
(まずい……だめ……)
意識がぼんやりとして何も考えられない。
「答えろ」とヴァルダインの手が伸び、
「あ……」
ミルティの口が勝手に開きかける。
「――さわるな」
低く、凍てつくような声が響いた。
次の瞬間、ヴァルダインの身体が大きく吹き飛ばされた。
同時に、ミルティの身体に巻き付いていた蔓が一斉に切り落とされる。
「――っ⁉」
「くそっ⁉ なんだ……⁉」
地面に叩きつけられる直前で受け身を取ったヴァルダインの悔しげな声が聞こえてくる。
続けて、 ボンッ! と激しい破裂音と共に、空間が濃い紫煙に包まれた。
蔓から解放されたミルティの身体は、誰かにしっかりと抱きとめられていた。
「…………」
声はない。けれど、その腕は強く、確かに彼女を守ろうとしていた。
顔を上げたそこに、よく知る存在を認めて、ミルティはほっと息を吐く。
顔の上半分を覆う仮面と漆黒の衣装。
(ノクス……)
「――とりあえず、ここを離れようか」
ノクスの声は静かだった。彼はミルティの身体に自分のマントを掛け、抱きかかえたまま地面を蹴った。
そのまま建物の上に飛び乗ると、人目を避けつつ空を駆け抜けていった。
✢
「……ここなら、少しは安全かな」
彼に連れてこられた場所は、街の外れにある――小さなラブホテルだった。
場所は少々複雑ではあるけれど、人通りの少ない路地にある建物だし、無人チェックインだ。身を隠すにはちょうどよかった。
「あの、ノクス……。ええと、ありがとう。助かりました」
ミルティはノクスのマントにくるまったまま、ベッドの端に腰掛けると素直に礼を言った。
「僕、あいつ、嫌い。可愛いミルティの服を溶かすとかマジありえねえ。もっと早く駆けつけるべきだった。ごめんね?」
ノクスはミルティの隣に腰掛けると、仮面を外し、ふうっと息を吐いた。
そして、ちらりとミルティに視線を向けると、ゆっくりとその手を彼女の髪に伸ばし、そっと触れた。
さらりと流れる髪の感触を楽しむように何度か撫でると、彼の指先は首筋から肩へと滑るようにおりていく。
その指先の動きに、ミルティはぴくりと身体を震わせた。
彼の体温を感じるたび、身体の奥が熱を孕んでいくような感覚に襲われる。
(……どうしよう)
ノクスに触れられただけで、身体の芯からぞくぞくとしたものがこみ上げてくる。
おそらくヴァルダインの融花液の影響だろう。こんなの、まるで媚薬だ。
「…………っ」
身体がどんどん敏感になっていくのを感じて、ミルティは思わずぎゅっと自分の腕で自分の身体を抱いた。
そんなミルティの様子を見て、ノクスが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「ミルティ? 大丈夫?」
ミルティは、ふるふると首を振った。
ノクスに心配をかけたくないし、それに……今の自分の状態を知られたくない。
これ以上触れられたら自分がどうなってしまうのかわからなくて怖かった。
「ノクス、あの……」
ミルティはゆっくりと手を伸ばし、彼の服の端をぎゅっと掴んだ。
そのまま俯いて、小さく口を開く。
「ベタベタして気持ち悪いので、お風呂で流してきてもいいですか……?」
「ああ、あの不愉快な融花液……。うん、行こう。綺麗にしてあげる」
「え、いえ、自分でできます……っ」
ミルティが慌てて首を振ったが、ノクスはおかまいなしにその手を掴むと立ち上がらせた。
そしてそのまま引きずるように浴室へ連れていかれる。
扉を開けるなり、ふわりと甘い花の香りが漂ってきた。
「とにかく、まずはこれを落とそう。融花液は肌に残ると厄介だからね」
「あの、ノクス……っ、だから自分で――」
反論する前に、ノクスの手がそっとミルティの肩を撫でた。
マントの下、彼女の身体を覆っていた溶けかけの衣類が、するりと落ちる。
「あっ……!」
肩から胸元、腰、太ももへ――蒸気の中、白い肌があらわになる。
ノクスにはもう何度も裸を見られているし、触られたことだってある。だけど、こうしてお風呂場という空間だとどうにも恥ずかしさの方が勝ってしまう。
ミルティは咄嗟に胸元を手で隠しながら、浴室に立った。
その間にも、ノクスは自分の服を脱ぎ捨て全裸になっていた。
均整のとれた身体つきに思わず見惚れてしまうが、今はそれどころじゃない。
ミルティは慌てて視線を逸らした。
「痛いところがあれば、教えて?」
ノクスは優しくタオルを湿らせてから、静かに手を伸ばした。
「だ、だいじょうぶ……です……」
そう言いながらも、ミルティの声は震えていた。
タオル越しに撫でられる感触が、身体の奥まで染み込んでくる。
(だめ……こんな……。ノクスは心配してくれてるのに、気持ちよくなっちゃうなんて……)
けれど、ノクスの手が首筋を撫で、背中を滑り、腰をなぞるたび、くすぐったくも甘い熱が、内側から湧いてくる。
――じんじんと疼く。
思考が霞む。息が浅くなっていく。
「……ミルティ?」
ノクスがシャワーのお湯を出しながら、心配そうにミルティの顔を覗き込んだ。
「は……ぁ……、ノクス……わたし……」
ふら、と身体が前に傾く。
胸が、彼の胸元に押しつけられ、ふにゅり♡ と柔らかく潰れた。
ミルティはほとんど無意識にノクスの背中に腕を回していた。
彼の肉体はしなやかで、その奥にはしっかりとした筋肉がついていた。いつもこの身体に、この腕に、抱かれているのだと思うと、胸の奥がきゅうっと締め付けられるような感覚がする。そして同時に、身体の奥深くに灯る熱を自覚する。
(ああ、もうだめ……)
ノクスの体温と匂いを感じてるだけで、頭がおかしくなりそうだ。
触れて欲しいと思ってしまう。
その大きな手で身体をなぞってほしい。
抱きしめて、キスしてほしい。
そんな欲求ばかりが膨らんでいく。
「ミルティ? 大丈夫……?」
「は、あ……っ♡」
ミルティは甘い吐息とともに、すりすりと彼の胸に頬を寄せた。
「ノクス……、ノクス……♡」
まるで猫のように甘えながら、熱に浮かされたように何度も名前を呼ぶ。
(こんなのおかしい……)
頭ではわかっているはずなのに止められない。
身体が勝手に動いてしまう。
「どうしたの? ミルティ……」
ノクスがそう問いながら、ミルティの肩を丸く撫でた。
その刺激にすら反応して、ぴくん♡ と身体が震える。
そろそろとミルティが顔を上げると、目が合ったノクスがにやりと笑った。
「……あ~あ♡ えっろい顔しちゃって……。可愛い♡」
「っ……」
「融花液の影響だね。――……ほんと、間に合ってよかった」
「ノクス……っ、あの……っ」
「うん? なぁに?♡」
ミルティはぎゅっと抱きつくと、自分の胸をノクスに押し付けた。
むにゅむにゅ♡ と柔らかな膨らみが潰れ、その先端が彼の身体に擦れる。
「んん……っ♡」
それだけでも気持ちいいけれど、もっと強い刺激が欲しい。
(わたし……何考えてるの……?)
頭の片隅で理性が警鐘を鳴らす。
いけないことだとわかっているのに、身体の奥がどんどん熱くなっていく。
融花液のせい? それとも、これも自分の意思なの?
そんな葛藤をよそに、ミルティはノクスの手を取ると、その指先を自らの胸の上に導いた。
「ノクス……っ」
ねだるように名前を呼んで、その指先に自分の胸を押しつける。だけど、ノクスはその口元を笑みの形にしたまま、されるがままになるだけで、手も指も動かしてくれない。
「ノクス、おねがい……で、す……ッ」
「おねがいって?」
わかっているはずなのに――。
ノクスがわざと訊き返しているのはすぐにわかった。
けれど、そんな意地悪すら、今は興奮材料にしかならない。
ミルティはノクスの手を乳房にぐっと押し付けながら、唇を開いた。
「いつもみたいに、さわってほしい……」
「いつも?」
「んっ……♡ おっぱい、ぎゅって……、手のひらで揉んで、ください……っ」
「うん、こう?」
ミルティの言ったとおりにノクスの手が動く。
両手で乳房を鷲掴みにした大きな手がぐにぐに♡ と揉みしだき始めた。
甘い痺れが、ミルティの全身を駆け巡っていく。
「あっ♡ あ、はっ♡ そ、そうっ……♡ ちく、びもっ♡ つまんで、くにくにって……♡」
「……くにくに、だけでいいの?」
「あっ、あっ♡ んあっ♡ やっ♡ もっと、強くしてっ♡ さきっちょ、すりすり♡ したり、爪でカリカリ♡ してほしいっ……♡ ああぁっ♡」
ノクスの指先が、きゅっと乳首を摘む。そのままくにくに♡ と捏ねられ、ミルティはびくんと身体をしならせた。
その反応を楽しむように、ノクスは何度もそこを刺激する。その度に甘い痺れが身体中を駆け巡り、下腹部の奥がきゅん♡ きゅん♡ と疼いた。
蕩けるような快楽に、意識がぼんやりとしてくる。
「あんっ♡ ノクスっ♡ きもち、い♡ おっぱい、きもちいぃ♡ もっと……して、くださっ……♡」
全部、融花液のせいだ。
頭がくらくらする。身体はとっくに発情しきっていた。
ノクスに触れられているところ全てが気持ちいいと思ってしまうほどに。
ミルティは犬みたいにはっはっ♡ と浅い呼吸を繰り返しながら、ノクスに身体を擦り付けた。
彼の肌にちゅ♡ ちゅ♡ とキスを落としたり、舌を這わせたりする。
ノクスはそんなミルティを見下ろしながら、小さく笑った。
「やば……♡ ミルティ、それ……ちょっとエロすぎ♡」
ノクスの指先が乳首をきゅっとつまみ上げる。
「ひぁ♡ あぁんっ♡」
ミルティは背をしならせ、甘ったるい声を上げた。
乳首が何度も強く引っ張られたり、カリッ♡ と引っ掻かれたりするたび、身体がびくびくと震える。
その度に頭の中が真っ白になっていき、何も考えられなくなる。
(だめ……気持ちいい……)
もっとして欲しい。もっと気持ちよくしてほしい。
そんな欲求ばかりが膨らんでいく。
「ノクスっ、ちゅーして……?」
「んっ、いいよ♡ ほら、口開けて」
「は、あ♡ んんっ♡ んむっ……♡」
ノクスは乳房への愛撫は続けたまま、ミルティの唇を塞いだ。
彼の舌が、ぬるりと口内に入り込んでくる。
舌と舌がぬるぬると絡み合い、ざりざりと擦り合わされる。
ミルティはノクスの首の後ろに腕を回し、ぎゅっと抱きつく。そして自分からも積極的に舌を絡めていった。
「あ、ああっ♡ んっ♡ あむっ♡ ノクスっ、ノクスっ……♡」
「うん♡ 君がしてほしいこと、全部してあげる♡ だから、ちゃんと教えて?」
「っあ♡ んんっ♡ ちゅー、おっぱいにも、して?♡ 乳首、吸って、噛まれたい……ッ♡」
「乳首、吸ってほしいんだ? じゃあ、いっぱい吸ってあげる♡」
ノクスはそう言うと、ミルティの乳房に顔を近づけた。そして大きく口を開くと、ぱくり♡ とその先端を口に含む。そのままちゅううっ♡ と音を立てて強く吸い上げられる。
「あぁっ♡ や、ぁんっ♡ きもちいいっ♡ ちく、び♡ ちゅーって、吸われるのっ♡ すきぃ……ッ♡」
ミルティはたまらず背中を反らせた。
ノクスはそんな彼女の反応を楽しむように、何度も強く乳首を吸ったり噛んだりした。そして、もう片方の乳房にも手を伸ばし、同じように愛撫を始めた。指先でくりくりと捏ね回し、時折爪を立てるようにして引っ掻く。
そのたび、ミルティはびくびく♡ と身体を震わせた。
「恥ずかしがるミルティも可愛いけど、今日のミルティもすごく、可愛いね……♡」
「ん、あ♡ あ、あ、あっ♡ だって、きもちいい、んらもん……っ♡」
「そうだよね、気持ちいいから、仕方ないよね♡」
ノクスはそう言うと、今度は乳房全体を包み込むようにしながら揉みしだいてきた。そしてそのまま、両方の乳首を同時に口に含み、ちゅううっ♡ と強く吸い上げる。
その刺激にミルティは大きく背中をしならせた。
「あああっ♡ ちくび、いっしょにっ……♡ んああっ♡ あっ、ノクス、イッちゃ……♡ ちくび、イッちゃうっ……♡」
「ん、んむっ♡ ぢゅうぅっ♡ イッていいよ♡ 可愛いミルティは乳首だけで、んっ♡ イッちゃうもんね……♡」
ノクスはそう言いながら、両方の乳首を吸い上げながら甘く噛むと、さらにその先端をちろちろと小刻みに舐った。
「ひ、あ、あっ♡ んんんっ♡♡♡」
目の前がチカチカする。身体が痙攣するように震え、背中が大きくしなった。
そして――……。
びくん! と大きく身体をしならせながらミルティは絶頂を迎えた。
「あ、あ……♡ あ……♡」
頭が真っ白になるような強烈な快感だった。
膝ががくがくとして、立っていることすら難しい。
ミルティはノクスにもたれかかりながら、荒い呼吸を繰り返した。
汗ばんだ額に、ノクスが触れるだけの口づけを落としてくれる。
「ミルティ、身体洗って出よっか? まだ続きしたいよね?」
「……ん」
ノクスの言葉にミルティは小さく頷いた。
その間にノクスがボディソープを泡立てて、ミルティの身体に塗りつけていく。
ぬるぬるとしたボディソープの感触に、再び身体の芯が熱くなっていった。
「ん、あっ♡ あ、あっ♡ ノクス、くすぐった……♡」
ノクスは後ろから抱きかかえるようにして、泡だらけの手を前に回してきた。
その手が胸に触れると、すぐに乳首を探り当ててきゅっ♡と摘み上げた。そのまま優しく指の腹で擦ったり、爪を立てたりし始める。
片手は乳房全体を揉み込むようにしながら、時折先端を弾いてくるのだからたまらない。
泡でぬめった感触が余計に敏感にしている気がする。
「くすぐったいだけ……?」
「んんっ♡ だけ、じゃないけど……っ♡ あっ♡ きもちよく、てっ……んんっ♡」
「ほんと、今日のミルティ、素直すぎて僕がやばくなる♡ ――あいつ、嫌いって言ったの少しだけ撤回しようかな」
ノクスはそのまま泡だらけの手をするすると滑らせ、下腹を撫でてきた。そしてその更に下へと指を伸ばす。
「ここも、洗ってほしい?」
泡の指先が恥丘の上でくるくると円を描く。
ミルティはそのもどかしい刺激と期待で、ぶるりと身体を震わせ、背後のノクスを振り仰いだ。
「ん、洗って、ほし……。全部、ノクスの指で、奥まで、洗って……?」
ミルティの言葉にノクスはふ、と笑みを漏らすと、そのまま割れ目に沿って指を這わせてきた。そしてゆっくりと泡を塗りつけながら上下させる。
ぷちゅ♡ くちゅ♡ という粘着質な水音が響く。その音にさえ興奮してしまう自分がいる。
「あ~♡ すごいね♡ このぬるぬる、泡だけじゃないね♡ もう糸引いてる……♡」
「ひ、あ、あ、あっ♡ ぁんっ♡ ぅあ♡ ノクスっ♡ しょこっ、すりすりって……♡」
「ん? ちゃんと言わなきゃわからないよ?」
「あ、あ、あっ♡ クリ、トリス、も、すりすりして、洗ってぇ……♡」
「クリ、擦られるの好きだもんね♡」
ノクスはそう言いながら、割れ目の奥に潜む、クリトリスを撫で上げた。
すりすりすりすりすり♡
表面を指の腹で優しく擦っていく。時折押し潰すような動きも加えながら、敏感な突起を可愛がられる。
「あ、あっ♡ あっ、あんっ♡」
お腹の奥がじくじくと疼いている。
早く中まで触って欲しい。奥までかき回して欲しい。そんな欲望ばかりが溢れ出てきた。
「ノクス、ノクスっ……♡ なか、なかもっ♡ 中も、きれいにして、くださっ……♡」
「――……っ、ほんと、今日はおねだり上手だね♡」
ノクスはそう言うと、指先を秘所の入り口に添えた。そしてそのまま、ゆっくりと中に押し入ってくる。
「んああっ♡」
「っは♡ ほら、ミルティ♡ 前、見て? 鏡♡ 君のえっちな姿、全部、映ってる♡」
ノクスがそう言って、ミルティの片足を持ち上げ大きく開かせた。
片足立ちの不安定な体勢に、ふらつきながらもミルティは正面の鏡に目を向ける。
浴室の鏡には蕩けた顔の女が映っていた。
目はとろんと潤んだ光を湛え、白い泡にまみれた身体は、片足を上げ、秘部をさらけ出したまま、快感に耐えるように小刻みに震えている。
「見てて? 中、綺麗にしてあげるね」
鏡の中のノクスが口元に笑みを浮かべると、ゆっくりと指を動かし始めた。
じゅぷっ♡ じゅっぷ、じゅぷんっ♡
ミルティの秘所から白い泡と愛液が溢れ出し、内腿を伝い流れ落ちていく。
出し入れされるノクスの指はぬらぬらと濡れ光り、泡立った液体が、ぬちゅ♡ ぐちゅりっ♡ と音を立てている。
「あ、あ、あっ♡ んあ、あっ、ああっ♡ なか、しゅごっ……♡ いっぱい、ぐちゃぐちゃに、してぇ……♡」
鏡越しにノクスと視線が合う。
彼はほんの一瞬、余裕のなさそうな笑みを覗かせると、じゅぽっ♡ と一気に指を奥まで突き入れた。同時に親指で陰核を押し潰すように刺激してくる。
「ひ、あ、あっ♡」
「クリも、もう少し洗っておこっか?♡」
「あ、あっ、ああっ♡ いっしょ、にっ、いじっちゃ♡ しゅぐ、イッひゃうっ……♡」
がくがく♡ と腰が震える。
ノクスはミルティの片足を抱えながら、さらに激しく指を動かした。そして同時に陰核を親指でぐりぐりと押し潰す。
「あ゛っ♡ しょこっ♡ なか、ぐりぐりってぇ……♡ でちゃっ、出ちゃう、とこっ……♡」
「あ~♡ ここ? このやらかいとこだよね♡ ここぐりぐりされながら、イッちゃうの?♡ いいよ♡ ほら♡ 出しちゃえ♡」
ノクスはそう言ってさらに激しく指を動かし始めた。膣壁をこすり上げ、陰核を押し潰すようにして強く擦る。それと同時に中のざらつきを擦り上げた。
その途端、ミルティの全身にびりびりと電流のような快感が流れる。
「あ、あっ、あっ♡ で、でりゅ……っ♡ ~~~~ッッ♡♡♡」
びくんっ♡ と身体が大きく痙攣すると同時に、頭が真っ白になった。
ぷしゃあぁっ♡ という音と共に勢いよく潮が吹き出して鏡を濡らしていく。その感触すら気持ちよくて、ミルティはぶるりと身体を震わせた。
「は、ぁ……♡ はあ……♡」
ミルティは荒い呼吸を繰り返しながら、ぐったりと背後のノクスに身体を預けた。
その身体を支えながら、彼はゆっくりと指を引き抜いた。
それからシャワーヘッドを手に取り、ミルティの身体の泡を流し始めた。
ざああぁ、という水音と共に泡が排水溝へと流れていく。それを眺めながらミルティはくたりと身体から力を抜いた。
そして改めてノクスに視線を向ける。
整った顔がすぐそこにあって、どきりと胸が高鳴った。
そんなミルティの様子に気がついたのか、ノクスがふっと口元を緩めたかと思うとそのまま唇を重ねてきた。ちゅ、と軽く触れるだけのキスをして一度顔を離す。
それから彼はシャワーヘッドを元の位置に戻し、再び背後からぎゅっと抱き寄せてきた。
首筋に顔を埋めるようにして、すりすりと頬ずりしてくる。
「――ベッドでゆっくりしよ?」
耳元で囁かれた言葉に、ミルティはこくりと小さく頷いた。
そのままノクスに手を引かれるまま、浴室から出る。バスタオルで身体を包まれた後は、そのまま彼に横抱きにされてベッドへと運ばれた。
ふかふかのマットレスの上に降ろされると同時に、再び唇が重なる。
ちゅ、と音を立てて離れたそれはすぐにまた重ねられた。今度は先ほどより深く口づけられる。
ぬろぉ……♡ と舌が入り込んできて、歯列をなぞり上顎を舐められるとぞくぞくとした快感が生まれた。ミルティは自分からも舌を伸ばして絡め合わせる。
くちゅ、ぬる♡ と唾液の絡まる音が頭の中に響いてくる。それがさらに興奮を高めていった。
ノクスはキスを続けながらもミルティの身体に手を這わせてきた。首筋から鎖骨をなぞって胸元へと降りていく。そしてそのまま乳房に触れたかと思うと、やわやわと揉み始めた。
指先が乳首に触れ、軽くつままれるとぴくんっと肩が跳ねる。
それに気付いたのか、ノクスはそのまま指先で転がすようにしながら刺激を与えてきた。
「んんっ……♡ ん、あ……♡」
その間も、舌同士を絡め合わせるキスは続いている。ぬるついた柔らかい粘膜同士が触れ合う感覚にぞくぞくとした快感が込み上げてきた。時折軽く舌先を食まれると腰のあたりが重たくなる。
しばらく両方の乳首を可愛がったあと、ノクスの手がゆっくりと下へと伸びていった。
お腹を撫でながら下りていき、秘部に触れる。
「あ、あっ、あんっ♡」
「洗ったばっかなのに、もうとろとろ♡」
ノクスはそう言うと、割れ目をなぞって愛液の溢れる入り口に触れた。そのまま指先を浅く出し入れされる。くちゅ♡ ぬち♡ という水音と共に快感が生まれていく。ミルティは無意識のうちに腰を揺らしていた。
「ひ、あ、あっ♡ あ゛あっ♡」
ぬるつく愛液を塗りつけるようにしながら、ノクスは何度か指を出し入れしていたが、やがてゆっくりと奥まで差し込んできた。そのままずぶずぶっと根本まで突き入れられる。そして指先を曲げてざらついた天井を擦り上げた。
敏感な箇所への刺激にびりっと電流のような快感が背筋を走る。ミルティは大きく背中をしならせた。
「んんっ♡ん、あ、あっ♡」
はくはく、とミルティは喉を反らせ、快感を凌ぐと、そろそろとノクスの下半身に手を伸ばした。
腰にタオルを巻いた、その下にあるものは、すでに硬く張り詰めていた。
それに触れるとノクスが小さく息を呑んだ。
「ミルティ……?」
「ノクス……。わたしも、ノクスの、舐めたい……」
ミルティは言いながら、彼の腰に巻かれたタオルをそっと外した。
ぶるん、と勢いよく飛び出してきたそれに、思わず息を飲む。
天に向かってそそり勃ったそれは血管が浮き出ていて、先端からは透明な先走り液が滲んでいる。
ミルティはそれを両手で包み込むようにして握り込んだ。
それから先端にちゅ♡ と口づけ、大きく口を開けてゆっくりと咥えこんでいった。
「んっ、んむ……♡」
舌を使って裏筋をなぞりながら、喉の奥まで迎え入れる。
まだ根本まで飲み込めてないのに、亀頭が喉奥にとん、と当たった。
そのままずるると引き抜いていくと、それだけで口の中いっぱいにノクスの匂いが広がって頭がくらくらした。
もっと味わいたくて再び奥まで飲み込む。じゅぶ♡ と音を立てて吸い上げながら頭を上下させた。
口の中に収まりきらない部分は手を使って愛撫する。時折睾丸も揉んでみると、口の中で肉棒がぴくんと跳ね上がった。
「っ……はは♡ やば……♡」
ノクスの余裕のない声が聞こえる。
それに気をよくしたミルティはさらに激しく頭を動かし始めた。
じゅぽ、じゅぽっ♡ と淫らな音が部屋に響き渡る。
「ミルティ、お口でするの初めてなのに、上手だね♡ ほら、もっと奥まで入れて♡」
ノクスがそう言ってミルティの後頭部を押さえた。そのままゆっくりと押し込んでくる。喉奥を亀頭で突かれる感覚に思わず嘔吐きそうになったけれど、なんとか堪えて受け入れていく。
やがて根元近くまで飲み込むと、ノクスの手が優しく頭を撫でてくれた。それが嬉しくてつい頬が緩んでしまう。
「んぐっ……♡ ん゛ん゛ッ♡」
「――っ♡ 苦しく、ない? 無理しなくていいから、ね」
ノクスの言葉に、ミルティはこくこくと小さく首を縦に振る。
それからゆっくりと頭を前後に動かし始めた。
喉奥まで突き入れられているせいで呼吸が苦しいはずなのに、それすらも気持ちいいと感じてしまう自分がいる。
ノクスにももっと気持ちよくなって欲しくて、必死になって奉仕を続けた。
「あ゛~♡ っはぁ♡ きもち……っ♡ ね、こっちにおしり向けて? 僕も君の、舐めたい……♡」
ノクスに言われるまま、ミルティは陰茎をしゃぶったまま、彼の顔に跨がるような体勢になった。眼前に秘部を晒すような格好になる。
次の瞬間、ぬるついた舌が秘裂をなぞった。そのまま陰核を口に含まれて強く吸い上げられる。同時に中にも指を入れられて弱いところをぐりっと押し潰された。
「ん゛ぐぐっ♡ ん゛ん゛っ♡ ん゛っ♡ っは♡」
喘いだ拍子に、口からずるんっ♡ と肉棒が抜け落ちる。
ミルティはすぐにまたそれを咥え直した。
ぬろぬろ♡ と口の中で舐め回しながら、自分の膣内に入れられた指の感覚に集中する。一本だけだった指が二本になり、中を広げるように動き回る。同時に舌でクリトリスをべろべろと舐められるともう我慢できなかった。
「ん゛ん゛ん゛っ♡ ~~~~ッ♡♡♡」
びくん、びくんっと腰が跳ね上がり絶頂を迎える。
しかしそれでもノクスは口淫を止めてはくれなかった。
「勃起クリ、僕とおそろいだね♡ ぱんぱんに膨らんでる♡ ほら、こうやって皮剥かれるの好きでしょ?」
そう言ってノクスは包皮を剥き上げ、敏感になったそこに軽く歯を立てた。その瞬間目の前が真っ白になるほどの快感に襲われる。
ミルティは陰茎を咥えたまま、声にならない悲鳴を上げて再び達してしまった。
ぴゅるっ♡ と割れ目からさらっとした液体が吹き出す。
愛液とは明らかに違うそれは、ノクスの顔にぽたぽたと降り注いでしまう。
それでも彼は気にする素振りも見せずに、むしろ興奮した様子で音を立てて啜り上げた。
「ん゛む゛っ♡ っん、ふ♡ ん゛ん゛っ♡」
ミルティはもう陰茎をただ口に含んでるだけの状態で、与えられる快感に身体を震わせていた。
かろうじて動かせるのは舌だけで、もはやその先端にも力が入らないほど感じ入っていた。
その間にもノクスは舌を動かし続け、今度は指でクリトリスの根本を挟み込むようにして扱いてきた。そのまま包皮を剥かれた状態でちゅるっ♡ と吸い上げられる。
限界だった。
目の前がチカチカとして頭が真っ白になる。足の指先に力が入ってぎゅううっと丸まった次の瞬間、
「~~~~~~ッッ♡♡♡」
がくがく♡ と腰が痙攣し、ミルティは深く絶頂した。
ミルティはくたりと脱力しながらも、再びノクスの肉棒にそろそろと舌を伸ばした。
ぬろぬろ♡ と舌で撫でつけ、ちゅ♡ と口づける。
「ノクスぅ……♡ これ、欲し、い……♡ ちょ、う、らい……っ?♡」
「――っ」
ミルティがそう小さく呟いた直後、ノクスが勢いよく身を起こし、ミルティの身体をベッドに組み敷いた。
足を大きく開き、急くようにその間に身体を割り入れる。
「――……いいよ、あげる♡」
「ひ……ッ♡」
ノクスはミルティの腰を掴み、勢いよく腰を打ち付けてきた。
じゅぷんっ♡ と一気に奥まで剛直が突き刺さり、子宮口をごちゅ♡ と押し潰す。
「あ゛あ゛あ゛っ♡ おくっ♡ あたってっ……♡」
そのままぐりぐりと先端を擦り付けられ、ミルティは背中を仰け反らせた。
ノクスはそのままゆっくりと抽送を始めた。最初は優しく、徐々に激しくなっていく動きに翻弄される。
「ひ、あっ、あっ♡ あっ♡ あっ♡」
ずちゅ、ぬぷ、と結合部から卑猥な水音が響く。その音にすら興奮を煽られてミルティは無意識のうちに腰を揺らしていた。
ノクスが覆い被さってきて、そのまま唇を重ねてくる。舌を差し込まれ絡め取られながら奥を突かれるとたまらなかった。
「あ゛、あ゛あ゛っ♡ ノクスッ♡ ノクスぅっ♡ きもち、いいっ♡ きも、ひ、いいっ♡」
ミルティは自ら求めるようにノクスの首に腕を回し、足を腰に絡ませた。
そのままぎゅっと抱きつくと、彼はさらに強く腰を押し付けてくる。子宮口をこじ開けるようにぐりぐり♡ と先端を押し付けられ、あまりの快感に視界がチカチカした。
「っは♡ 積極的な君も、可愛い、ねっ♡ もっと、気持ちよくしてあげる♡」
ばちゅんっ♡
ノクスはそう言ってギリギリまで一度陰茎を引き抜くと、再び深くまで押し込んできた。
そのまま激しく腰を打ち付けてくる。
子宮口に先端がぶちゅっ♡とめり込むたびに目の前に火花が飛び散り、意識を失いそうになるほど気持ちいい。
もうずっと絶頂が続いているような感覚だ。
「う、ぁっ♡ あ゛っ♡ ノクスっ♡ す、き♡ すきなのっ♡ だい、すき……っ♡」
ミルティは必死に言葉を紡ぎながら、ノクスの唇や頬、首筋にちゅ♡ ちゅぅ♡ とキスをした。
「――っ!」
ノクスは一瞬なにかを堪えるような表情をしたかと思うと、さらに激しく腰を動かし始めた。
ばちゅんっ♡ ばちゅっ♡ ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡
「ひ、あ、あっ♡ あ゛あ゛ッ♡ ノク、スっ♡ はげしっ……♡ こわれちゃっ……♡」
「――煽りすぎっ♡ も、止まらね……ッ♡ 覚悟、して?♡」
「あ゛っ、あ゛っ♡ ん゛ん゛っ♡ い、イッちゃ……っ♡ い゛ぐっ♡」
「いいよ? ほらっ♡ いけ♡ イッちゃえ♡」
ノクスはそう言って、ぐうっ♡ と最奥に先端をねじ込んできた。
「ひあ♡ ふかいぃっ♡ あ゛あ゛っ♡ ~~~~ッ♡♡♡」
「あ゛~♡ ほん、っと……、可愛すぎ♡ ほら、もっとイッていいよ? 何回でも、好きなだけ、ね♡」
「ひあっ♡ ま、まっれ♡ とまっ……♡ いま、イッて……ッ♡ いってりゅのぉ……っ♡」
ミルティは必死に訴えるが、ノクスは構わず腰を動かし続けた。
ばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡ ばちゅんっ♡
子宮口に何度も先端を押し付けられ、その度に軽く絶頂を迎えていた。
「まだ頑張れるよね♡ ほらっ♡ 中がぎゅってしてくる♡ あ~♡ きっつ♡ 搾り取られそ……♡」
「ひ、うっ♡ んあっ♡ も、むぃ……っ♡ こんなっ♡ あ゛っ♡ ま、た、また、イッちゃ……♡」
ノクスの剛直が子宮口にめり込み、そのままぐりゅんっ♡と中を掻き回す。
ミルティは背中を大きく仰け反らせながら絶頂を迎えた。
ひくひく♡ と痙攣する膣内の感触を楽しむように、ノクスがゆっくりと腰を動かす。
「んあぁ……♡」
そのわずかな動きにも感じてしまい、ミルティは甘い声を上げた。
直後、くるりと身体が反転させられる。
後ろから覆いかぶさってきたノクスが、ミルティの腰を掴み、そのまま激しく抽送を始めた。
ばちゅっ♡ ばちゅっ♡ と肌が激しくぶつかり合う音が響く。
その衝撃にミルティの視界が明滅した。
「うあ♡ あ、あ、あっ、あぁっ♡」
ミルティはシーツを握りしめながら必死に耐えようとしたけれど、すぐに限界が訪れた。
再び絶頂へと押し上げられる。
「っあ゛♡ やば、でそ……っ♡」
ノクスは小さく呟き、次いでぶるりと腰を震わせる。
亀頭を子宮口に密着させたまま、びゅるっ♡ と熱い液体が放たれた。
「~~~~っ♡♡♡」
「っは……♡ ――ねぇ? このまま、本当に孕んでよ……。ずっと僕だけのものになって……?」
後ろから熱い吐息とともに囁かれ、そのまま耳殻を食まれる。
その刺激にすら感じてしまい、ミルティは身体を震わせた。
ノクスはそんな様子を愛おしげに見つめ、ミルティの頭を優しく撫でた。
背後から全身に感じるノクスの重みを、ミルティは心地よく感じていた。
✢
事後の甘い倦怠感に包まれたまま、二人はベッドの中で抱き合っていた。
お互いの体温を感じながら微睡んでいる時間が幸せで、ずっとこうしていられたらいいのに、と思ってしまう。
と、そこでミルティははっとする。
「ノクス。話があるのですけど」
「ん? 一緒に暮らしたいって言うなら大歓迎だよ?」
ノクスはミルティを抱きしめたまま、ゆったりとした口調で問いかけてきた。
「いえ、そうではなく……」
ミルティは深呼吸をしてから、真剣な表情で口を開いた。
「あの植物の怪人が言っていたんです。魔法少女と怪人が密会しているのが噂になっている、と」
「ああ、そのことか……」
「知ってたんですか? それってやっぱり――」
「うん。おそらく僕たちのことだね」
「そんな落ち着いてるけど、大丈夫なんですか⁉ あなたの立場が悪くなったりとか……」
「僕のこと心配してくれるの? 嬉しいな」
ノクスはそう言うと、ミルティの腰を抱き寄せた。
そのままちゅ♡と首筋に口付けてくる彼に、慌てて声を上げる。
「ノクス! わたしは真剣に――」
「うん、ありがと。でも、大丈夫だよ。もしバレたら潜入捜査って言うし」
そう言ってノクスはミルティの頭を撫でた。
はたしてそんな理由が悪の組織に通用するのだろうか、という疑問が頭をよぎる。
「僕、これでも幹部クラスだし、なんとかなるよ」
「え……⁉ そうだったんですか⁉」
「うん。言ってなかった?」
「はい……。今初めて知りました。でも、そうしたら逆に問題になるんじゃ……」
「まあ、そうかもね。じゃあ、いっそ公表しちゃう?」
「なに言って……?」
「君が正式に僕の恋人になれば問題ないと思うけど?」
ノクスは軽い調子でそう言ったが、ミルティは言葉を失った。
「…………そ、それは」
「なんて、冗談だよ? ――バレないように気をつけようね」
ちゅ♡ とノクスの唇が頬に触れる。
「ノクス……?」
「好きだよ、大好き♡ だからずっと一緒にいよ」
ノクスはそう言うと、ミルティの身体をぎゅっと抱きしめた。
その温もりが心地よくて、ミルティはそっと目を閉じる。
「それにしても――……融花液でえっちになったミルティも可愛かったな。録画しとけばよかった。次からしてもいい?」
「…………絶対にやめてください」
「えー、どうしようかな」
ノクスは悪戯っぽく笑いながらミルティの頬を両手で包むと、ちゅ♡ と口づけた。
そのまま何度も角度を変えながら口づけを交わすうちに、再び身体が熱を帯び始める。
「ね……もう一回しよ?」
――結局その日も朝がくるまで一晩中愛されることになったのだった。
「魔力反応……大きい。すぐ近くだわ!」
駆けつけたのは、市街地にぽっかり空いた空き地。
そこには不自然に繁茂する緑と、艶かしい甘い香り――。
「――よく来たな。魔法少女」
その声と共に、地面から生える巨大な蕾が、ぬるりと開いた。
中から現れたのは、マントをまとい、花のような意匠の仮面をつけた男だった。
「俺は植物怪人ヴァルダイン! この街にあふれる魔力は上質だ。人間を苗床にして咲く花こそ、俺の種に相応しい」
ヴァルダインが仮面の下でくくっと笑う気配がした。
ミルティの背筋に寒気が走る。
それは巨大な植物型モンスターと言うだけでも恐怖だが――何よりその威圧感と余裕が怖かったのだ。
(応援を――ううん。時間がない。なんとか食い止めないと)
「あなたの思い通りにはさせません!」
ミルティがステッキを構えて叫ぶと、ヴァルダインの仮面がこちらを向いた。
「ほう……。ひとりで立ち向かう気か……」
「っ……!」
ヴァルダインが、にたりと笑う。
「面白い」
次の瞬間――ミルティの視界は、巨大な花で埋め尽くされていた。
「えっ……⁉ きゃあ!」
「くくく……俺の花は美しいだろう?」
その声と同時に、花がゆっくりと開く。
中から出てきたのは――無数の太い蔓だった。
「ひっ……!」
脚を、腰を、手首を。蔓はミルティの身体にぐるぐると絡みつく。
一瞬の隙を突かれてしまった彼女の身体は、天に向かって吊るし上げられるように持ち上げられた。
「く……っ!」
必死に抵抗するが、蔓の力は強く、びくともしない。
それどころか、さらに強く引き寄せられて、身体が大きくしなった。
「――っ!」
バランスを崩して倒れそうになったところを、太い蔓が巻きつき支える。
その隙に他の蔓もミルティの身体に巻きつき始めた。
まるで蛇のように身体を這い回る蔓の動きは、どこか淫らで――。
「……っ、や、め……っ!」
「くくく……。いい格好だな」
ヴァルダインが笑いながら近づいてくる。
その気配にぞわりと肌が粟立った。
「こんなもの……」
ミルティは手にした杖に魔力を込める。身体に巻き付く蔓を断ち切ろうとしたそのときだ。
ヴァルダインが「おい」と口を開いた。
「お前に訊きたいことがある。――最近、白輝会の魔法少女とこちらの組織の怪人が密会しているという噂がある。お前、なにか知っているか?」
「え…………?」
ヴァルダインの言葉に、ミルティは思わず杖を下ろしてしまった。
(そ、それってもしかして……ノクスとわたし……)
動揺した隙を突くように、蔓が強く身体に絡みつく。
そのまま強く締め上げられ――ミルティは苦痛に顔を歪めた。
「っ、う……!」
「答えろ。お前か? それとも別の魔法少女か?」
「……っ」
ヴァルダインの鋭い視線が突き刺さる。
心当たりがありすぎる。
ミルティは、思わず視線を逸らしてしまった。
「答えられないのか?」
ヴァルダインの蔓がさらに強く身体を締め上げる。
「あぁっ……!」
「まあいい。答えたくなるようにしてやろう」
ヴァルダインが近づいてくる。
その仮面の奥の瞳が、ぎらりと光ったような気がした。
「っ……!」
「これは、特別製の《融花液》だ」
ヴァルダインが指を鳴らすと、蔓の先端から透明な液体が滴り落ちる。
それがミルティの戦闘服にぽたり、ぽたりと落ちた途端――シュウゥ、と音を立てて溶けていく。
「なっ……⁉」
布地がじゅくじゅくと崩れ、肌が晒されていく。
肩、胸元、腹部――服が消えていくたび、空気が肌に触れるたび、熱が内部から湧き上がる。
「な、なに、これ……⁉ あ、あつ……くなって……」
「融花液には、《花粉麻薬》を混ぜてある。お前の身体は熱く淫らになり、嘘がつけなくなる」
「っく、この……! う、あ……っ……!」
身体がどんどん熱く火照っていく。
杖を握る指先が痺れてきた。
戦闘服の大半は融花液で溶かされ、ほとんど半裸の状態だ。
(このままじゃ……)
ヴァルダインがじりじりと近づいてくる。
「抵抗するな。さあ、答えろ。密会していたのが誰か知っているのか?」
「…………」
視界がぐるぐると回っているような、不思議な感覚だった。
まるで酩酊しているような――いや、それよりももっと深い。
(まずい……だめ……)
意識がぼんやりとして何も考えられない。
「答えろ」とヴァルダインの手が伸び、
「あ……」
ミルティの口が勝手に開きかける。
「――さわるな」
低く、凍てつくような声が響いた。
次の瞬間、ヴァルダインの身体が大きく吹き飛ばされた。
同時に、ミルティの身体に巻き付いていた蔓が一斉に切り落とされる。
「――っ⁉」
「くそっ⁉ なんだ……⁉」
地面に叩きつけられる直前で受け身を取ったヴァルダインの悔しげな声が聞こえてくる。
続けて、 ボンッ! と激しい破裂音と共に、空間が濃い紫煙に包まれた。
蔓から解放されたミルティの身体は、誰かにしっかりと抱きとめられていた。
「…………」
声はない。けれど、その腕は強く、確かに彼女を守ろうとしていた。
顔を上げたそこに、よく知る存在を認めて、ミルティはほっと息を吐く。
顔の上半分を覆う仮面と漆黒の衣装。
(ノクス……)
「――とりあえず、ここを離れようか」
ノクスの声は静かだった。彼はミルティの身体に自分のマントを掛け、抱きかかえたまま地面を蹴った。
そのまま建物の上に飛び乗ると、人目を避けつつ空を駆け抜けていった。
✢
「……ここなら、少しは安全かな」
彼に連れてこられた場所は、街の外れにある――小さなラブホテルだった。
場所は少々複雑ではあるけれど、人通りの少ない路地にある建物だし、無人チェックインだ。身を隠すにはちょうどよかった。
「あの、ノクス……。ええと、ありがとう。助かりました」
ミルティはノクスのマントにくるまったまま、ベッドの端に腰掛けると素直に礼を言った。
「僕、あいつ、嫌い。可愛いミルティの服を溶かすとかマジありえねえ。もっと早く駆けつけるべきだった。ごめんね?」
ノクスはミルティの隣に腰掛けると、仮面を外し、ふうっと息を吐いた。
そして、ちらりとミルティに視線を向けると、ゆっくりとその手を彼女の髪に伸ばし、そっと触れた。
さらりと流れる髪の感触を楽しむように何度か撫でると、彼の指先は首筋から肩へと滑るようにおりていく。
その指先の動きに、ミルティはぴくりと身体を震わせた。
彼の体温を感じるたび、身体の奥が熱を孕んでいくような感覚に襲われる。
(……どうしよう)
ノクスに触れられただけで、身体の芯からぞくぞくとしたものがこみ上げてくる。
おそらくヴァルダインの融花液の影響だろう。こんなの、まるで媚薬だ。
「…………っ」
身体がどんどん敏感になっていくのを感じて、ミルティは思わずぎゅっと自分の腕で自分の身体を抱いた。
そんなミルティの様子を見て、ノクスが心配そうに顔を覗き込んでくる。
「ミルティ? 大丈夫?」
ミルティは、ふるふると首を振った。
ノクスに心配をかけたくないし、それに……今の自分の状態を知られたくない。
これ以上触れられたら自分がどうなってしまうのかわからなくて怖かった。
「ノクス、あの……」
ミルティはゆっくりと手を伸ばし、彼の服の端をぎゅっと掴んだ。
そのまま俯いて、小さく口を開く。
「ベタベタして気持ち悪いので、お風呂で流してきてもいいですか……?」
「ああ、あの不愉快な融花液……。うん、行こう。綺麗にしてあげる」
「え、いえ、自分でできます……っ」
ミルティが慌てて首を振ったが、ノクスはおかまいなしにその手を掴むと立ち上がらせた。
そしてそのまま引きずるように浴室へ連れていかれる。
扉を開けるなり、ふわりと甘い花の香りが漂ってきた。
「とにかく、まずはこれを落とそう。融花液は肌に残ると厄介だからね」
「あの、ノクス……っ、だから自分で――」
反論する前に、ノクスの手がそっとミルティの肩を撫でた。
マントの下、彼女の身体を覆っていた溶けかけの衣類が、するりと落ちる。
「あっ……!」
肩から胸元、腰、太ももへ――蒸気の中、白い肌があらわになる。
ノクスにはもう何度も裸を見られているし、触られたことだってある。だけど、こうしてお風呂場という空間だとどうにも恥ずかしさの方が勝ってしまう。
ミルティは咄嗟に胸元を手で隠しながら、浴室に立った。
その間にも、ノクスは自分の服を脱ぎ捨て全裸になっていた。
均整のとれた身体つきに思わず見惚れてしまうが、今はそれどころじゃない。
ミルティは慌てて視線を逸らした。
「痛いところがあれば、教えて?」
ノクスは優しくタオルを湿らせてから、静かに手を伸ばした。
「だ、だいじょうぶ……です……」
そう言いながらも、ミルティの声は震えていた。
タオル越しに撫でられる感触が、身体の奥まで染み込んでくる。
(だめ……こんな……。ノクスは心配してくれてるのに、気持ちよくなっちゃうなんて……)
けれど、ノクスの手が首筋を撫で、背中を滑り、腰をなぞるたび、くすぐったくも甘い熱が、内側から湧いてくる。
――じんじんと疼く。
思考が霞む。息が浅くなっていく。
「……ミルティ?」
ノクスがシャワーのお湯を出しながら、心配そうにミルティの顔を覗き込んだ。
「は……ぁ……、ノクス……わたし……」
ふら、と身体が前に傾く。
胸が、彼の胸元に押しつけられ、ふにゅり♡ と柔らかく潰れた。
ミルティはほとんど無意識にノクスの背中に腕を回していた。
彼の肉体はしなやかで、その奥にはしっかりとした筋肉がついていた。いつもこの身体に、この腕に、抱かれているのだと思うと、胸の奥がきゅうっと締め付けられるような感覚がする。そして同時に、身体の奥深くに灯る熱を自覚する。
(ああ、もうだめ……)
ノクスの体温と匂いを感じてるだけで、頭がおかしくなりそうだ。
触れて欲しいと思ってしまう。
その大きな手で身体をなぞってほしい。
抱きしめて、キスしてほしい。
そんな欲求ばかりが膨らんでいく。
「ミルティ? 大丈夫……?」
「は、あ……っ♡」
ミルティは甘い吐息とともに、すりすりと彼の胸に頬を寄せた。
「ノクス……、ノクス……♡」
まるで猫のように甘えながら、熱に浮かされたように何度も名前を呼ぶ。
(こんなのおかしい……)
頭ではわかっているはずなのに止められない。
身体が勝手に動いてしまう。
「どうしたの? ミルティ……」
ノクスがそう問いながら、ミルティの肩を丸く撫でた。
その刺激にすら反応して、ぴくん♡ と身体が震える。
そろそろとミルティが顔を上げると、目が合ったノクスがにやりと笑った。
「……あ~あ♡ えっろい顔しちゃって……。可愛い♡」
「っ……」
「融花液の影響だね。――……ほんと、間に合ってよかった」
「ノクス……っ、あの……っ」
「うん? なぁに?♡」
ミルティはぎゅっと抱きつくと、自分の胸をノクスに押し付けた。
むにゅむにゅ♡ と柔らかな膨らみが潰れ、その先端が彼の身体に擦れる。
「んん……っ♡」
それだけでも気持ちいいけれど、もっと強い刺激が欲しい。
(わたし……何考えてるの……?)
頭の片隅で理性が警鐘を鳴らす。
いけないことだとわかっているのに、身体の奥がどんどん熱くなっていく。
融花液のせい? それとも、これも自分の意思なの?
そんな葛藤をよそに、ミルティはノクスの手を取ると、その指先を自らの胸の上に導いた。
「ノクス……っ」
ねだるように名前を呼んで、その指先に自分の胸を押しつける。だけど、ノクスはその口元を笑みの形にしたまま、されるがままになるだけで、手も指も動かしてくれない。
「ノクス、おねがい……で、す……ッ」
「おねがいって?」
わかっているはずなのに――。
ノクスがわざと訊き返しているのはすぐにわかった。
けれど、そんな意地悪すら、今は興奮材料にしかならない。
ミルティはノクスの手を乳房にぐっと押し付けながら、唇を開いた。
「いつもみたいに、さわってほしい……」
「いつも?」
「んっ……♡ おっぱい、ぎゅって……、手のひらで揉んで、ください……っ」
「うん、こう?」
ミルティの言ったとおりにノクスの手が動く。
両手で乳房を鷲掴みにした大きな手がぐにぐに♡ と揉みしだき始めた。
甘い痺れが、ミルティの全身を駆け巡っていく。
「あっ♡ あ、はっ♡ そ、そうっ……♡ ちく、びもっ♡ つまんで、くにくにって……♡」
「……くにくに、だけでいいの?」
「あっ、あっ♡ んあっ♡ やっ♡ もっと、強くしてっ♡ さきっちょ、すりすり♡ したり、爪でカリカリ♡ してほしいっ……♡ ああぁっ♡」
ノクスの指先が、きゅっと乳首を摘む。そのままくにくに♡ と捏ねられ、ミルティはびくんと身体をしならせた。
その反応を楽しむように、ノクスは何度もそこを刺激する。その度に甘い痺れが身体中を駆け巡り、下腹部の奥がきゅん♡ きゅん♡ と疼いた。
蕩けるような快楽に、意識がぼんやりとしてくる。
「あんっ♡ ノクスっ♡ きもち、い♡ おっぱい、きもちいぃ♡ もっと……して、くださっ……♡」
全部、融花液のせいだ。
頭がくらくらする。身体はとっくに発情しきっていた。
ノクスに触れられているところ全てが気持ちいいと思ってしまうほどに。
ミルティは犬みたいにはっはっ♡ と浅い呼吸を繰り返しながら、ノクスに身体を擦り付けた。
彼の肌にちゅ♡ ちゅ♡ とキスを落としたり、舌を這わせたりする。
ノクスはそんなミルティを見下ろしながら、小さく笑った。
「やば……♡ ミルティ、それ……ちょっとエロすぎ♡」
ノクスの指先が乳首をきゅっとつまみ上げる。
「ひぁ♡ あぁんっ♡」
ミルティは背をしならせ、甘ったるい声を上げた。
乳首が何度も強く引っ張られたり、カリッ♡ と引っ掻かれたりするたび、身体がびくびくと震える。
その度に頭の中が真っ白になっていき、何も考えられなくなる。
(だめ……気持ちいい……)
もっとして欲しい。もっと気持ちよくしてほしい。
そんな欲求ばかりが膨らんでいく。
「ノクスっ、ちゅーして……?」
「んっ、いいよ♡ ほら、口開けて」
「は、あ♡ んんっ♡ んむっ……♡」
ノクスは乳房への愛撫は続けたまま、ミルティの唇を塞いだ。
彼の舌が、ぬるりと口内に入り込んでくる。
舌と舌がぬるぬると絡み合い、ざりざりと擦り合わされる。
ミルティはノクスの首の後ろに腕を回し、ぎゅっと抱きつく。そして自分からも積極的に舌を絡めていった。
「あ、ああっ♡ んっ♡ あむっ♡ ノクスっ、ノクスっ……♡」
「うん♡ 君がしてほしいこと、全部してあげる♡ だから、ちゃんと教えて?」
「っあ♡ んんっ♡ ちゅー、おっぱいにも、して?♡ 乳首、吸って、噛まれたい……ッ♡」
「乳首、吸ってほしいんだ? じゃあ、いっぱい吸ってあげる♡」
ノクスはそう言うと、ミルティの乳房に顔を近づけた。そして大きく口を開くと、ぱくり♡ とその先端を口に含む。そのままちゅううっ♡ と音を立てて強く吸い上げられる。
「あぁっ♡ や、ぁんっ♡ きもちいいっ♡ ちく、び♡ ちゅーって、吸われるのっ♡ すきぃ……ッ♡」
ミルティはたまらず背中を反らせた。
ノクスはそんな彼女の反応を楽しむように、何度も強く乳首を吸ったり噛んだりした。そして、もう片方の乳房にも手を伸ばし、同じように愛撫を始めた。指先でくりくりと捏ね回し、時折爪を立てるようにして引っ掻く。
そのたび、ミルティはびくびく♡ と身体を震わせた。
「恥ずかしがるミルティも可愛いけど、今日のミルティもすごく、可愛いね……♡」
「ん、あ♡ あ、あ、あっ♡ だって、きもちいい、んらもん……っ♡」
「そうだよね、気持ちいいから、仕方ないよね♡」
ノクスはそう言うと、今度は乳房全体を包み込むようにしながら揉みしだいてきた。そしてそのまま、両方の乳首を同時に口に含み、ちゅううっ♡ と強く吸い上げる。
その刺激にミルティは大きく背中をしならせた。
「あああっ♡ ちくび、いっしょにっ……♡ んああっ♡ あっ、ノクス、イッちゃ……♡ ちくび、イッちゃうっ……♡」
「ん、んむっ♡ ぢゅうぅっ♡ イッていいよ♡ 可愛いミルティは乳首だけで、んっ♡ イッちゃうもんね……♡」
ノクスはそう言いながら、両方の乳首を吸い上げながら甘く噛むと、さらにその先端をちろちろと小刻みに舐った。
「ひ、あ、あっ♡ んんんっ♡♡♡」
目の前がチカチカする。身体が痙攣するように震え、背中が大きくしなった。
そして――……。
びくん! と大きく身体をしならせながらミルティは絶頂を迎えた。
「あ、あ……♡ あ……♡」
頭が真っ白になるような強烈な快感だった。
膝ががくがくとして、立っていることすら難しい。
ミルティはノクスにもたれかかりながら、荒い呼吸を繰り返した。
汗ばんだ額に、ノクスが触れるだけの口づけを落としてくれる。
「ミルティ、身体洗って出よっか? まだ続きしたいよね?」
「……ん」
ノクスの言葉にミルティは小さく頷いた。
その間にノクスがボディソープを泡立てて、ミルティの身体に塗りつけていく。
ぬるぬるとしたボディソープの感触に、再び身体の芯が熱くなっていった。
「ん、あっ♡ あ、あっ♡ ノクス、くすぐった……♡」
ノクスは後ろから抱きかかえるようにして、泡だらけの手を前に回してきた。
その手が胸に触れると、すぐに乳首を探り当ててきゅっ♡と摘み上げた。そのまま優しく指の腹で擦ったり、爪を立てたりし始める。
片手は乳房全体を揉み込むようにしながら、時折先端を弾いてくるのだからたまらない。
泡でぬめった感触が余計に敏感にしている気がする。
「くすぐったいだけ……?」
「んんっ♡ だけ、じゃないけど……っ♡ あっ♡ きもちよく、てっ……んんっ♡」
「ほんと、今日のミルティ、素直すぎて僕がやばくなる♡ ――あいつ、嫌いって言ったの少しだけ撤回しようかな」
ノクスはそのまま泡だらけの手をするすると滑らせ、下腹を撫でてきた。そしてその更に下へと指を伸ばす。
「ここも、洗ってほしい?」
泡の指先が恥丘の上でくるくると円を描く。
ミルティはそのもどかしい刺激と期待で、ぶるりと身体を震わせ、背後のノクスを振り仰いだ。
「ん、洗って、ほし……。全部、ノクスの指で、奥まで、洗って……?」
ミルティの言葉にノクスはふ、と笑みを漏らすと、そのまま割れ目に沿って指を這わせてきた。そしてゆっくりと泡を塗りつけながら上下させる。
ぷちゅ♡ くちゅ♡ という粘着質な水音が響く。その音にさえ興奮してしまう自分がいる。
「あ~♡ すごいね♡ このぬるぬる、泡だけじゃないね♡ もう糸引いてる……♡」
「ひ、あ、あ、あっ♡ ぁんっ♡ ぅあ♡ ノクスっ♡ しょこっ、すりすりって……♡」
「ん? ちゃんと言わなきゃわからないよ?」
「あ、あ、あっ♡ クリ、トリス、も、すりすりして、洗ってぇ……♡」
「クリ、擦られるの好きだもんね♡」
ノクスはそう言いながら、割れ目の奥に潜む、クリトリスを撫で上げた。
すりすりすりすりすり♡
表面を指の腹で優しく擦っていく。時折押し潰すような動きも加えながら、敏感な突起を可愛がられる。
「あ、あっ♡ あっ、あんっ♡」
お腹の奥がじくじくと疼いている。
早く中まで触って欲しい。奥までかき回して欲しい。そんな欲望ばかりが溢れ出てきた。
「ノクス、ノクスっ……♡ なか、なかもっ♡ 中も、きれいにして、くださっ……♡」
「――……っ、ほんと、今日はおねだり上手だね♡」
ノクスはそう言うと、指先を秘所の入り口に添えた。そしてそのまま、ゆっくりと中に押し入ってくる。
「んああっ♡」
「っは♡ ほら、ミルティ♡ 前、見て? 鏡♡ 君のえっちな姿、全部、映ってる♡」
ノクスがそう言って、ミルティの片足を持ち上げ大きく開かせた。
片足立ちの不安定な体勢に、ふらつきながらもミルティは正面の鏡に目を向ける。
浴室の鏡には蕩けた顔の女が映っていた。
目はとろんと潤んだ光を湛え、白い泡にまみれた身体は、片足を上げ、秘部をさらけ出したまま、快感に耐えるように小刻みに震えている。
「見てて? 中、綺麗にしてあげるね」
鏡の中のノクスが口元に笑みを浮かべると、ゆっくりと指を動かし始めた。
じゅぷっ♡ じゅっぷ、じゅぷんっ♡
ミルティの秘所から白い泡と愛液が溢れ出し、内腿を伝い流れ落ちていく。
出し入れされるノクスの指はぬらぬらと濡れ光り、泡立った液体が、ぬちゅ♡ ぐちゅりっ♡ と音を立てている。
「あ、あ、あっ♡ んあ、あっ、ああっ♡ なか、しゅごっ……♡ いっぱい、ぐちゃぐちゃに、してぇ……♡」
鏡越しにノクスと視線が合う。
彼はほんの一瞬、余裕のなさそうな笑みを覗かせると、じゅぽっ♡ と一気に指を奥まで突き入れた。同時に親指で陰核を押し潰すように刺激してくる。
「ひ、あ、あっ♡」
「クリも、もう少し洗っておこっか?♡」
「あ、あっ、ああっ♡ いっしょ、にっ、いじっちゃ♡ しゅぐ、イッひゃうっ……♡」
がくがく♡ と腰が震える。
ノクスはミルティの片足を抱えながら、さらに激しく指を動かした。そして同時に陰核を親指でぐりぐりと押し潰す。
「あ゛っ♡ しょこっ♡ なか、ぐりぐりってぇ……♡ でちゃっ、出ちゃう、とこっ……♡」
「あ~♡ ここ? このやらかいとこだよね♡ ここぐりぐりされながら、イッちゃうの?♡ いいよ♡ ほら♡ 出しちゃえ♡」
ノクスはそう言ってさらに激しく指を動かし始めた。膣壁をこすり上げ、陰核を押し潰すようにして強く擦る。それと同時に中のざらつきを擦り上げた。
その途端、ミルティの全身にびりびりと電流のような快感が流れる。
「あ、あっ、あっ♡ で、でりゅ……っ♡ ~~~~ッッ♡♡♡」
びくんっ♡ と身体が大きく痙攣すると同時に、頭が真っ白になった。
ぷしゃあぁっ♡ という音と共に勢いよく潮が吹き出して鏡を濡らしていく。その感触すら気持ちよくて、ミルティはぶるりと身体を震わせた。
「は、ぁ……♡ はあ……♡」
ミルティは荒い呼吸を繰り返しながら、ぐったりと背後のノクスに身体を預けた。
その身体を支えながら、彼はゆっくりと指を引き抜いた。
それからシャワーヘッドを手に取り、ミルティの身体の泡を流し始めた。
ざああぁ、という水音と共に泡が排水溝へと流れていく。それを眺めながらミルティはくたりと身体から力を抜いた。
そして改めてノクスに視線を向ける。
整った顔がすぐそこにあって、どきりと胸が高鳴った。
そんなミルティの様子に気がついたのか、ノクスがふっと口元を緩めたかと思うとそのまま唇を重ねてきた。ちゅ、と軽く触れるだけのキスをして一度顔を離す。
それから彼はシャワーヘッドを元の位置に戻し、再び背後からぎゅっと抱き寄せてきた。
首筋に顔を埋めるようにして、すりすりと頬ずりしてくる。
「――ベッドでゆっくりしよ?」
耳元で囁かれた言葉に、ミルティはこくりと小さく頷いた。
そのままノクスに手を引かれるまま、浴室から出る。バスタオルで身体を包まれた後は、そのまま彼に横抱きにされてベッドへと運ばれた。
ふかふかのマットレスの上に降ろされると同時に、再び唇が重なる。
ちゅ、と音を立てて離れたそれはすぐにまた重ねられた。今度は先ほどより深く口づけられる。
ぬろぉ……♡ と舌が入り込んできて、歯列をなぞり上顎を舐められるとぞくぞくとした快感が生まれた。ミルティは自分からも舌を伸ばして絡め合わせる。
くちゅ、ぬる♡ と唾液の絡まる音が頭の中に響いてくる。それがさらに興奮を高めていった。
ノクスはキスを続けながらもミルティの身体に手を這わせてきた。首筋から鎖骨をなぞって胸元へと降りていく。そしてそのまま乳房に触れたかと思うと、やわやわと揉み始めた。
指先が乳首に触れ、軽くつままれるとぴくんっと肩が跳ねる。
それに気付いたのか、ノクスはそのまま指先で転がすようにしながら刺激を与えてきた。
「んんっ……♡ ん、あ……♡」
その間も、舌同士を絡め合わせるキスは続いている。ぬるついた柔らかい粘膜同士が触れ合う感覚にぞくぞくとした快感が込み上げてきた。時折軽く舌先を食まれると腰のあたりが重たくなる。
しばらく両方の乳首を可愛がったあと、ノクスの手がゆっくりと下へと伸びていった。
お腹を撫でながら下りていき、秘部に触れる。
「あ、あっ、あんっ♡」
「洗ったばっかなのに、もうとろとろ♡」
ノクスはそう言うと、割れ目をなぞって愛液の溢れる入り口に触れた。そのまま指先を浅く出し入れされる。くちゅ♡ ぬち♡ という水音と共に快感が生まれていく。ミルティは無意識のうちに腰を揺らしていた。
「ひ、あ、あっ♡ あ゛あっ♡」
ぬるつく愛液を塗りつけるようにしながら、ノクスは何度か指を出し入れしていたが、やがてゆっくりと奥まで差し込んできた。そのままずぶずぶっと根本まで突き入れられる。そして指先を曲げてざらついた天井を擦り上げた。
敏感な箇所への刺激にびりっと電流のような快感が背筋を走る。ミルティは大きく背中をしならせた。
「んんっ♡ん、あ、あっ♡」
はくはく、とミルティは喉を反らせ、快感を凌ぐと、そろそろとノクスの下半身に手を伸ばした。
腰にタオルを巻いた、その下にあるものは、すでに硬く張り詰めていた。
それに触れるとノクスが小さく息を呑んだ。
「ミルティ……?」
「ノクス……。わたしも、ノクスの、舐めたい……」
ミルティは言いながら、彼の腰に巻かれたタオルをそっと外した。
ぶるん、と勢いよく飛び出してきたそれに、思わず息を飲む。
天に向かってそそり勃ったそれは血管が浮き出ていて、先端からは透明な先走り液が滲んでいる。
ミルティはそれを両手で包み込むようにして握り込んだ。
それから先端にちゅ♡ と口づけ、大きく口を開けてゆっくりと咥えこんでいった。
「んっ、んむ……♡」
舌を使って裏筋をなぞりながら、喉の奥まで迎え入れる。
まだ根本まで飲み込めてないのに、亀頭が喉奥にとん、と当たった。
そのままずるると引き抜いていくと、それだけで口の中いっぱいにノクスの匂いが広がって頭がくらくらした。
もっと味わいたくて再び奥まで飲み込む。じゅぶ♡ と音を立てて吸い上げながら頭を上下させた。
口の中に収まりきらない部分は手を使って愛撫する。時折睾丸も揉んでみると、口の中で肉棒がぴくんと跳ね上がった。
「っ……はは♡ やば……♡」
ノクスの余裕のない声が聞こえる。
それに気をよくしたミルティはさらに激しく頭を動かし始めた。
じゅぽ、じゅぽっ♡ と淫らな音が部屋に響き渡る。
「ミルティ、お口でするの初めてなのに、上手だね♡ ほら、もっと奥まで入れて♡」
ノクスがそう言ってミルティの後頭部を押さえた。そのままゆっくりと押し込んでくる。喉奥を亀頭で突かれる感覚に思わず嘔吐きそうになったけれど、なんとか堪えて受け入れていく。
やがて根元近くまで飲み込むと、ノクスの手が優しく頭を撫でてくれた。それが嬉しくてつい頬が緩んでしまう。
「んぐっ……♡ ん゛ん゛ッ♡」
「――っ♡ 苦しく、ない? 無理しなくていいから、ね」
ノクスの言葉に、ミルティはこくこくと小さく首を縦に振る。
それからゆっくりと頭を前後に動かし始めた。
喉奥まで突き入れられているせいで呼吸が苦しいはずなのに、それすらも気持ちいいと感じてしまう自分がいる。
ノクスにももっと気持ちよくなって欲しくて、必死になって奉仕を続けた。
「あ゛~♡ っはぁ♡ きもち……っ♡ ね、こっちにおしり向けて? 僕も君の、舐めたい……♡」
ノクスに言われるまま、ミルティは陰茎をしゃぶったまま、彼の顔に跨がるような体勢になった。眼前に秘部を晒すような格好になる。
次の瞬間、ぬるついた舌が秘裂をなぞった。そのまま陰核を口に含まれて強く吸い上げられる。同時に中にも指を入れられて弱いところをぐりっと押し潰された。
「ん゛ぐぐっ♡ ん゛ん゛っ♡ ん゛っ♡ っは♡」
喘いだ拍子に、口からずるんっ♡ と肉棒が抜け落ちる。
ミルティはすぐにまたそれを咥え直した。
ぬろぬろ♡ と口の中で舐め回しながら、自分の膣内に入れられた指の感覚に集中する。一本だけだった指が二本になり、中を広げるように動き回る。同時に舌でクリトリスをべろべろと舐められるともう我慢できなかった。
「ん゛ん゛ん゛っ♡ ~~~~ッ♡♡♡」
びくん、びくんっと腰が跳ね上がり絶頂を迎える。
しかしそれでもノクスは口淫を止めてはくれなかった。
「勃起クリ、僕とおそろいだね♡ ぱんぱんに膨らんでる♡ ほら、こうやって皮剥かれるの好きでしょ?」
そう言ってノクスは包皮を剥き上げ、敏感になったそこに軽く歯を立てた。その瞬間目の前が真っ白になるほどの快感に襲われる。
ミルティは陰茎を咥えたまま、声にならない悲鳴を上げて再び達してしまった。
ぴゅるっ♡ と割れ目からさらっとした液体が吹き出す。
愛液とは明らかに違うそれは、ノクスの顔にぽたぽたと降り注いでしまう。
それでも彼は気にする素振りも見せずに、むしろ興奮した様子で音を立てて啜り上げた。
「ん゛む゛っ♡ っん、ふ♡ ん゛ん゛っ♡」
ミルティはもう陰茎をただ口に含んでるだけの状態で、与えられる快感に身体を震わせていた。
かろうじて動かせるのは舌だけで、もはやその先端にも力が入らないほど感じ入っていた。
その間にもノクスは舌を動かし続け、今度は指でクリトリスの根本を挟み込むようにして扱いてきた。そのまま包皮を剥かれた状態でちゅるっ♡ と吸い上げられる。
限界だった。
目の前がチカチカとして頭が真っ白になる。足の指先に力が入ってぎゅううっと丸まった次の瞬間、
「~~~~~~ッッ♡♡♡」
がくがく♡ と腰が痙攣し、ミルティは深く絶頂した。
ミルティはくたりと脱力しながらも、再びノクスの肉棒にそろそろと舌を伸ばした。
ぬろぬろ♡ と舌で撫でつけ、ちゅ♡ と口づける。
「ノクスぅ……♡ これ、欲し、い……♡ ちょ、う、らい……っ?♡」
「――っ」
ミルティがそう小さく呟いた直後、ノクスが勢いよく身を起こし、ミルティの身体をベッドに組み敷いた。
足を大きく開き、急くようにその間に身体を割り入れる。
「――……いいよ、あげる♡」
「ひ……ッ♡」
ノクスはミルティの腰を掴み、勢いよく腰を打ち付けてきた。
じゅぷんっ♡ と一気に奥まで剛直が突き刺さり、子宮口をごちゅ♡ と押し潰す。
「あ゛あ゛あ゛っ♡ おくっ♡ あたってっ……♡」
そのままぐりぐりと先端を擦り付けられ、ミルティは背中を仰け反らせた。
ノクスはそのままゆっくりと抽送を始めた。最初は優しく、徐々に激しくなっていく動きに翻弄される。
「ひ、あっ、あっ♡ あっ♡ あっ♡」
ずちゅ、ぬぷ、と結合部から卑猥な水音が響く。その音にすら興奮を煽られてミルティは無意識のうちに腰を揺らしていた。
ノクスが覆い被さってきて、そのまま唇を重ねてくる。舌を差し込まれ絡め取られながら奥を突かれるとたまらなかった。
「あ゛、あ゛あ゛っ♡ ノクスッ♡ ノクスぅっ♡ きもち、いいっ♡ きも、ひ、いいっ♡」
ミルティは自ら求めるようにノクスの首に腕を回し、足を腰に絡ませた。
そのままぎゅっと抱きつくと、彼はさらに強く腰を押し付けてくる。子宮口をこじ開けるようにぐりぐり♡ と先端を押し付けられ、あまりの快感に視界がチカチカした。
「っは♡ 積極的な君も、可愛い、ねっ♡ もっと、気持ちよくしてあげる♡」
ばちゅんっ♡
ノクスはそう言ってギリギリまで一度陰茎を引き抜くと、再び深くまで押し込んできた。
そのまま激しく腰を打ち付けてくる。
子宮口に先端がぶちゅっ♡とめり込むたびに目の前に火花が飛び散り、意識を失いそうになるほど気持ちいい。
もうずっと絶頂が続いているような感覚だ。
「う、ぁっ♡ あ゛っ♡ ノクスっ♡ す、き♡ すきなのっ♡ だい、すき……っ♡」
ミルティは必死に言葉を紡ぎながら、ノクスの唇や頬、首筋にちゅ♡ ちゅぅ♡ とキスをした。
「――っ!」
ノクスは一瞬なにかを堪えるような表情をしたかと思うと、さらに激しく腰を動かし始めた。
ばちゅんっ♡ ばちゅっ♡ ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡
「ひ、あ、あっ♡ あ゛あ゛ッ♡ ノク、スっ♡ はげしっ……♡ こわれちゃっ……♡」
「――煽りすぎっ♡ も、止まらね……ッ♡ 覚悟、して?♡」
「あ゛っ、あ゛っ♡ ん゛ん゛っ♡ い、イッちゃ……っ♡ い゛ぐっ♡」
「いいよ? ほらっ♡ いけ♡ イッちゃえ♡」
ノクスはそう言って、ぐうっ♡ と最奥に先端をねじ込んできた。
「ひあ♡ ふかいぃっ♡ あ゛あ゛っ♡ ~~~~ッ♡♡♡」
「あ゛~♡ ほん、っと……、可愛すぎ♡ ほら、もっとイッていいよ? 何回でも、好きなだけ、ね♡」
「ひあっ♡ ま、まっれ♡ とまっ……♡ いま、イッて……ッ♡ いってりゅのぉ……っ♡」
ミルティは必死に訴えるが、ノクスは構わず腰を動かし続けた。
ばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡ ばちゅんっ♡
子宮口に何度も先端を押し付けられ、その度に軽く絶頂を迎えていた。
「まだ頑張れるよね♡ ほらっ♡ 中がぎゅってしてくる♡ あ~♡ きっつ♡ 搾り取られそ……♡」
「ひ、うっ♡ んあっ♡ も、むぃ……っ♡ こんなっ♡ あ゛っ♡ ま、た、また、イッちゃ……♡」
ノクスの剛直が子宮口にめり込み、そのままぐりゅんっ♡と中を掻き回す。
ミルティは背中を大きく仰け反らせながら絶頂を迎えた。
ひくひく♡ と痙攣する膣内の感触を楽しむように、ノクスがゆっくりと腰を動かす。
「んあぁ……♡」
そのわずかな動きにも感じてしまい、ミルティは甘い声を上げた。
直後、くるりと身体が反転させられる。
後ろから覆いかぶさってきたノクスが、ミルティの腰を掴み、そのまま激しく抽送を始めた。
ばちゅっ♡ ばちゅっ♡ と肌が激しくぶつかり合う音が響く。
その衝撃にミルティの視界が明滅した。
「うあ♡ あ、あ、あっ、あぁっ♡」
ミルティはシーツを握りしめながら必死に耐えようとしたけれど、すぐに限界が訪れた。
再び絶頂へと押し上げられる。
「っあ゛♡ やば、でそ……っ♡」
ノクスは小さく呟き、次いでぶるりと腰を震わせる。
亀頭を子宮口に密着させたまま、びゅるっ♡ と熱い液体が放たれた。
「~~~~っ♡♡♡」
「っは……♡ ――ねぇ? このまま、本当に孕んでよ……。ずっと僕だけのものになって……?」
後ろから熱い吐息とともに囁かれ、そのまま耳殻を食まれる。
その刺激にすら感じてしまい、ミルティは身体を震わせた。
ノクスはそんな様子を愛おしげに見つめ、ミルティの頭を優しく撫でた。
背後から全身に感じるノクスの重みを、ミルティは心地よく感じていた。
✢
事後の甘い倦怠感に包まれたまま、二人はベッドの中で抱き合っていた。
お互いの体温を感じながら微睡んでいる時間が幸せで、ずっとこうしていられたらいいのに、と思ってしまう。
と、そこでミルティははっとする。
「ノクス。話があるのですけど」
「ん? 一緒に暮らしたいって言うなら大歓迎だよ?」
ノクスはミルティを抱きしめたまま、ゆったりとした口調で問いかけてきた。
「いえ、そうではなく……」
ミルティは深呼吸をしてから、真剣な表情で口を開いた。
「あの植物の怪人が言っていたんです。魔法少女と怪人が密会しているのが噂になっている、と」
「ああ、そのことか……」
「知ってたんですか? それってやっぱり――」
「うん。おそらく僕たちのことだね」
「そんな落ち着いてるけど、大丈夫なんですか⁉ あなたの立場が悪くなったりとか……」
「僕のこと心配してくれるの? 嬉しいな」
ノクスはそう言うと、ミルティの腰を抱き寄せた。
そのままちゅ♡と首筋に口付けてくる彼に、慌てて声を上げる。
「ノクス! わたしは真剣に――」
「うん、ありがと。でも、大丈夫だよ。もしバレたら潜入捜査って言うし」
そう言ってノクスはミルティの頭を撫でた。
はたしてそんな理由が悪の組織に通用するのだろうか、という疑問が頭をよぎる。
「僕、これでも幹部クラスだし、なんとかなるよ」
「え……⁉ そうだったんですか⁉」
「うん。言ってなかった?」
「はい……。今初めて知りました。でも、そうしたら逆に問題になるんじゃ……」
「まあ、そうかもね。じゃあ、いっそ公表しちゃう?」
「なに言って……?」
「君が正式に僕の恋人になれば問題ないと思うけど?」
ノクスは軽い調子でそう言ったが、ミルティは言葉を失った。
「…………そ、それは」
「なんて、冗談だよ? ――バレないように気をつけようね」
ちゅ♡ とノクスの唇が頬に触れる。
「ノクス……?」
「好きだよ、大好き♡ だからずっと一緒にいよ」
ノクスはそう言うと、ミルティの身体をぎゅっと抱きしめた。
その温もりが心地よくて、ミルティはそっと目を閉じる。
「それにしても――……融花液でえっちになったミルティも可愛かったな。録画しとけばよかった。次からしてもいい?」
「…………絶対にやめてください」
「えー、どうしようかな」
ノクスは悪戯っぽく笑いながらミルティの頬を両手で包むと、ちゅ♡ と口づけた。
そのまま何度も角度を変えながら口づけを交わすうちに、再び身体が熱を帯び始める。
「ね……もう一回しよ?」
――結局その日も朝がくるまで一晩中愛されることになったのだった。
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